AIに置いてきぼり?まず試したい5つの活用法
AIの進化が速く、「完全に置いてきぼりにされた」と感じる人は少なくありません。新しい発信や音声配信を始めたくても、何から手をつければいいのかわからないという状態です。
この回では、そんな初心者に向けて、ポッドキャスト運営で使えるAI活用を5つに整理して紹介しています。
リッキーさんが挙げた5つは、順に台本制作、タイトル提案、概要欄とタイムスタンプ生成、アイキャッチ画像、PR用画像生成です。
項目は多く見えますが、まずは1つ目と2つ目から始めればいいというのがリッキーさんの提案です。全部を一度にやろうとしなくても大丈夫だと話されています。
台本制作は「MyGem」で自分専用ツールを作る
1つ目は台本制作です。リッキーさんは、Googleが提供するAIツールGemini ── Googleが提供する対話型AI。文章生成や要約などに使える。以前はBardと呼ばれていたの「MyGem」を使えば十分だと話します。
MyGemは、Geminiの中に自分用にカスタマイズした指示のツールを作れる機能です。たとえば「ポッドキャスト台本制作」といった名前をつけ、カスタム指示欄にどんな台本を作ってほしいかを書き込んでおきます。
リッキーさんが実際にMyGemへ出している指示は、大きく3つあります。
- 台本は箇条書きで生成してほしい
- がっちり書かず、アドリブで話せる余白を残してほしい
- テクニカルな話も、初心者に伝わる優しい言葉に置き換えてほしい
この指示を入れておくと、「これを喋っていけば7分から15分ぐらいになるだろうな」という構成が出来上がってくるといいます。たとえばポッドキャストのRSSの仕組みを頼めば、誕生の経緯や使われ方まで、それらしくまとめてくれるとのことです。
ただし、台本ができたら終わりではありません。リッキーさんは、そこに自分の要素を加えることが最も大切だと強調します。
あなたの体験とか温度感っていうのを、そこにもう突っ込んじゃう。もう注入しちゃうんですね。
台本はまるっと作れても、どういう味付けをするかは自分次第だとまとめています。MyGemを使ったことがない人でも、誰でも簡単に始められると話されています。
リスナー獲得を左右する「タイトル提案」
2つ目はタイトルの提案です。「こういう方向で収録したい」と伝えると、エピソードのタイトル案を提案してくれます。これもGeminiのMyGemで、カスタム指示を使って行えます。
リッキーさんは、タイトルが新規リスナーの獲得に直結するため、慎重にやったほうがいいと話します。どれくらいの人がクリックしてくれるかを左右する重要な部分だという位置づけです。
タイトル用のMyGemには、次のような指示を出しておくとよいとされています。
- どういう人にタイトルを刺したいか、クリックしてほしいか
- 何文字くらいに収めてほしいか
- いくつタイトルを提案してほしいか
- 使っていい文字、使ってはいけない文字
文字数については、ポッドキャスターなら35〜40文字程度に収めるのがよいとしています。50文字や60文字になると、ポッドキャストのプレーヤー上でタイトルが見切れてしまうことがあるためです。
50文字とか60文字になるとタイトルが長すぎて、ポッドキャストのプレーヤーのところで見切れちゃったりすることがあります。
リッキーさんは、今回のエピソードのタイトルも、自分が考えた案をMyGemに投げて改善してもらったと明かしています。毎日使っている機能だそうで、魅力的なタイトルが生まれると話されています。
概要欄とタイムスタンプを自動で作る
3つ目は概要欄とタイムスタンプです。エピソードは配信して終わりではなく、補足情報を概要欄として届けられます。
概要欄には、200〜300文字ほどのエピソードのサマリーや、タイムスタンプを入れられます。タイムスタンプは「1分30秒ごろにこういう話をしている」といった、内容と時間の対応を示すものです。
リッキーさんはこの作業に「Opal」というGoogleのサービスを使っています。音声ファイルを入れるとまず文字起こしをしてくれて、それをもとに概要欄とタイムスタンプを作ってもらえる流れです。
ここで1つ注意点があります。タイムスタンプを概要欄に入れるとき、「00:00」を必ず入れることです。これがないとタイムスタンプとして認識されないため、しっかり押さえておきたいポイントです。
OpalのほかGeminiやClaudeでも、音声ファイルや書き起こしをアップすれば、概要欄とタイムスタンプを生成してくれるはずだと話されています。
上級編として、Claude Code ── AnthropicのAIツールClaudeを、コマンドライン上で使う開発者向けツールに過去の自分のエピソードを読み込ませておく方法も紹介されました。すると、生成した概要欄に対して、おすすめの過去回まで入れてくれるといいます。
この概要欄であれば、ここにこの過去回もおすすめとして入れておけるんじゃないんですか、みたいなこともやってくれるんですよ。
大量のデータを読み込んで最適解を出すのはAIが最も得意とする領域だとし、上級編の詳しい解説は別の機会に譲るとしています。
アイキャッチ画像はサイズを指定して作る
4つ目はアイキャッチ画像です。ポッドキャストなら正方形、YouTubeなら16対9の横長と、媒体ごとに必要な画角が違います。
簡単に作るなら、チャッピー ── ChatGPTのこと。リッキーさんが親しみを込めて呼んでいる呼び名やnanobananaといった画像生成AIで十分だとしています。「この内容のアイキャッチを作って」「ポッドキャスト用だから1対1にして」などと指定すると作ってくれます。
正方形(1対1)で作る
横長(16対9)で作る
リッキーさん自身は、概要欄やタイムスタンプでも紹介したOpalを使っています。自分のDJリッキーのアイコン風の画像を、1対1と16対9で生成してもらっているそうです。
さらに上級になると、「Fal」というシステムをClaude Codeとつなげる方法があります。配信するエピソードの内容に合わせてアイキャッチ画像を作るところまでやってくれるといいます。ただ、ここも「AIの沼」だとして、詳細は別の機会に回すとしています。
PR用画像でSNSやnoteへ横展開する
最後の5つ目はPR用画像生成です。X(旧Twitter)やInstagram、ショート動画、noteの記事などに使う、補足のインサート画像を作ることを指します。
リッキーさんが強くすすめているのが、Geminiのノートブックです。生成したタイトル案や音声ファイルを入れておくだけで、インフォグラフィックやプレゼンの資料を作ってくれます。
音声で話した内容の中から、「これは画像にしてくれたらありがたい」という部分をしっかり出してくれるのが便利だといいます。図解にすると、その回の内容を一言でまとめたビジュアルが簡単に表示されます。
さらに、自分のアクセントカラーに合わせられる点も紹介されました。発信で使っている色に合わせて、スライドやアイキャッチ、インフォグラフィックを作れます。
こうしたビジュアルを添えておくと、Xやnoteの記事で「面白そう」と思ってクリックしてくれる人が増えるといいます。ポッドキャストを作った後に、こうした画像を並べておくことを総合的にすすめています。
まず①と②から。声さえあれば発信は横に広がる
リッキーさんは最後に5つをおさらいしています。台本制作とタイトル提案はMyGem、概要欄とタイムスタンプはOpalやGemini、Claudeなど、アイキャッチはnanobananaやチャッピー、上級ではClaude CodeとFal、PR画像はGeminiのノートブックという整理です。
これらに共通するのは、自分の声が起点になっているという点です。声さえあれば、そこから発信が横に広がっていくと話されています。
この自分の声さえあれば、発信がバーッと横に広がっていくんですよ。
そのうえで、全部を一度にやる必要はないとしています。まずは台本制作とタイトル提案をやり、余裕があれば概要欄に進む、という順番をすすめています。
まとめ
この回は、ポッドキャスト運営で使えるAI活用を、台本・タイトル・概要欄・アイキャッチ・PR画像の5つに整理した内容でした。全部を一度にやろうとせず、まず台本制作とタイトル提案から始めるのがリッキーさんの提案です。
- 台本制作はMyGemで自分用ツールを作り、箇条書き・アドリブの余白・優しい言葉を指示する
- タイトルは35〜40文字に収め、プレーヤーで見切れないようにする
- 概要欄のタイムスタンプには「00:00」を必ず入れる
- アイキャッチはポッドキャスト用に1対1、YouTube用に16対9で作る
- PR画像はGeminiのノートブックで作り、SNSやnoteへ横展開する





