Amazonの「買い忘れ」を防ぎたい
Amazonで欲しい機材が安くなるのを待っているうちに、いざ値下がりしたときに買い忘れてしまう。DJ リッキーさんは、そんな失敗を自身の経験として挙げています。
最初は狙っていた機材だけを見ていたはずが、ついでに水やマット、モニター、バッテリーまで買ってしまい、肝心の本命を逃す。ポッドキャスターなら憧れるというShure SM7dB ── Shureのダイナミックマイク。放送やポッドキャスト用途で人気のSM7Bの後継的なモデルで、内部にプリアンプを内蔵している。も、安くなったら買おうと構えているうちに忘れていたと話します。
もうこれだけはロックオンして、値段が1万円でも下がったらそこでポチろうって思ってたのに、ポチるの忘れてる人いませんか?
この「買い忘れ」を防ぐために、Amazonに張り付かなくても値下がりのタイミングがわかるサイトを作った、というのがこの回の出発点です。
「機材庫セール」とは何か
DJ リッキーさんが作ったサイトの名前は「機材庫セール」です。番組「ポッドキャスト機材庫」のセール情報版という位置づけで、この回ではその中身が紹介されています。
この番組はポッドキャストのことを勉強できるポッドキャスト番組で、テック情報や機材レビュー、海外情報、ライフハックなどを、Apple Podcast、Spotify、stand.fmなどでマルチ配信しているとのことです。ビデオポッドキャスト版もあり、サイトの画面を見ながら聴ける形になっています。
機材庫セールに入っているのは、DJ リッキーさんが選んだ、6年間の総結集とも言える機材リストです。自分が持っている機材だけでなく、海外での評価も判断材料にしていると話します。
選定の根拠として挙げているのが、アメリカで年に一度開かれる音響機材展NAMMショー ── アメリカで開催される世界最大級の楽器・音響機材の見本市。新製品の発表や実機体験の場として知られる。で実際に触れたものや、海外の英語系YouTuberが紹介している機材です。
ポイントは、1人だけでなく何人もが「これはいい」と言っている機材を選んでいること。それらをAmazonの中から集め、1つのサイトにまとめたと説明しています。
YouTuber向けは置かない、ポッドキャスト特化
機材庫セールの特徴は、扱うジャンルを絞っている点です。マイク、ケーブル、マイクプリアンプ、オーディオインターフェイス、マイクアームなど、ポッドキャストに関わる音響機材だけを集めています。
DJ リッキーさんは、YouTuber向けの機材は一切置いていないと繰り返し強調しています。信頼できると判断したソース、もしくは自分が実際に触って良かったものだけをリストアップしているとのことです。
ポッドキャストに関わるそれだけのものが集まってます。YouTuber向けの機材は一切置いておりません。
カテゴリー・ブランドで探し、割引率で並べ替える
サイトでは、まずカテゴリー分けで機材を探せます。マイク、オーディオインターフェイス、ヘッドホン関連、制作便利機材、マイクスタンド関連などに分かれているとのことです。
カテゴリーだけでなく、ブランド別でも絞り込めます。例として、オーディオテクニカや、オーディオインターフェイス・レコーダーが日本で売れているというZOOMなどが挙げられました。
さらに並び替えにも対応しています。割引率、割引額、新着のほか、タイムセールに載っているかどうかの情報も表示されるようにしていると説明しています。
価格推移をグラフ化して「本当に安いか」を見せる
機材庫セールで継続して取り組んでいるのが、価格推移のグラフ化です。収録時点では取得を始めて1週間ほどでデータはまだ溜まりきっていないものの、過去の価格をすべて記録してグラフで表示する仕組みにしていると話します。
目的は、その価格が本当に過去30日で安いのかどうかを一目でわかるようにすることです。時間が経ってこの回を聴く人ほど、蓄積されたグラフが役立つとも述べています。
背景にあるのが、参考価格をつり上げて、あたかも安く見せる手口です。DJ リッキーさん自身も痛い目にあった1人だといい、そうした「見せかけの安さ」を見抜けるようにグラフを入れたとのことです。
注意点として、値上がりしているアイテムも隠さず表示しているそうです。上がっている商品は上りのグラフとして正直に見える、と説明しています。
いくらXとかPodcastでこれはいいよと言っても、いや実際、前の価格より上がってますよっていうのが正直にわかるようになっております。
Keepaより便利? AIで作ったサイトと通知の仕組み
DJ リッキーさんは、価格追跡ツールのKeepa ── Amazonの商品価格の推移をグラフで確認できるサービス。ブラウザ拡張機能などで利用され、価格変動を追うのに使われる。と比べて、機材庫セールのほうがありがたいと感じていると話します。Keepaは商品を1つずつ登録する必要があるためです。
このサイトはClaude Code ── AnthropicのAI「Claude」を使って、対話しながらコードやサイトを作れる開発ツール。で作ったとのこと。まとめておくことで、毎朝「AIの秘書」からの通知で、どの商品が安くなっているかを知らせてくれる仕組みになっていると説明しています。
AIの秘書がこの商品安くなってますよみたいな通知をくれるんですよ。
その通知をもとに、XやPodcastのリスナーへ「今日はこれが安い」と紹介しているそうです。紹介の基準は、釣りではなく、複数のレビューを見たうえでの自分の直感だと述べています。
上りグラフの商品はあまり紹介せず、値段が下がっている下りグラフの商品を強く勧める。持っていない機材(全体の約3割)については、他の人のレビュー動画を見るよう案内することもあるとのことです。
値下がり機材の隣に「過去回」が並ぶ最大の特徴
機材庫セールで最大のポイントとされているのが、値下がりした機材から、その機材を扱った番組の過去回へつながる点です。ビデオPodcast視聴者に注目してほしいと呼びかけています。
例として挙げられたのがAT2035 ── オーディオテクニカのコンデンサーマイク。ポッドキャストや宅録で使われる定番機の一つ。です。収録時点でタイムセール中で、2万1780円が1万6500円になり、5280円お得になっていると紹介されました。
AT2035のページからは、Apple PodcastやSpotifyで過去にレビューした回の内容へつながるように仕込んでいるとのことです。DJ リッキーさん自身もこのマイクを持っていると話しています。
同様に、BETA58A ── Shureのダイナミックマイク。ライブボーカルなどで定番のSM58の上位にあたるモデル。を比較した回もあり、そのページから該当回のオンエアへリンクが貼られていると説明しています。通常はサイトへの組み込みが大変な作業ですが、AIがあるから簡単にできるようになったと述べています。
この仕組みが、他のサイトにはない唯一の強みだと位置づけています。「安いのはわかったけれど、実際つないだ音はどうなのか」というニーズに、過去回の音で応えられるからです。
ブックマークして、通知で機材を追う
DJ リッキーさんは、リスナーへ機材庫セールをブックマークしておくよう呼びかけています。あわせて、まだであればXのフォローも勧めています。
Xでは1日1〜2回ほど、ポッドキャスターに関連するアイテムだけのセール情報を届けているとのことで、それを追えば話を聞き忘れることはない、と話しています。
質問の受け付けにも触れています。ポッドキャスターの交流サイトペアキャスト ── ポッドキャスター同士が交流できるサービスとして番組内で紹介されているサイト。で質問を募集しており、先日1件届いたそうです。今後のオンエアで回答していきたいと述べています。
さらに、番組ではDiscord上のオンラインコミュニティも運営しています。セール情報を自分で追うのが億劫な人向けに、Discordでもセール情報の通知を随時流しているとのことです。
Amazonセール前の「予習ツール」として
この回のタイトルどおり、DJ リッキーさんはポッドキャスト機材のセール表を作り、80以上のアイテムの値下がりを毎日記録していると改めて説明しています。
使いどころとして挙げているのが、Amazonのセールになる前の「予習ツール」です。事前に値動きを把握しておくための道具として活用してほしいと話します。
もう1つの使い道として、機材購入を家族に反対されたときの説得材料を挙げています。今が買い時だと伝わりにくいときに、価格推移のグラフが役立つかもしれないと、半ば冗談交じりに勧めています。
Keepaもいいけども、機材庫セールをご覧いただけたら、謎の説得力が発生するかもしれません。
まとめ
この回は、DJ リッキーさんがポッドキャスト機材だけを集めた自作サイト「機材庫セール」を紹介する内容でした。値動きの記録と過去回の音をつなげることで、「安いのはわかったけれど実際どうなのか」に答えられる点が中心に語られています。
- Amazonの機材の買い忘れを防ぐため、ポッドキャスト機材専用のセール表「機材庫セール」を自作した
- 80以上の機材の価格を毎日記録し、グラフ化して「本当に安いか」「見せかけの安さ」かを見分けられるようにしている
- YouTuber向けは置かず、自分で触ったものや複数の海外レビューで評価された機材に絞っている
- 最大の特徴は、値下がり機材の隣にその機材を扱った過去回が並び、音でレビューを確認できること
- Claude Codeで作り、AIの通知やX・Discordでのセール告知と組み合わせて運用している





