始まりは、難波の映画館のロビーでした
大阪・難波で、僕らは『チムニータウンハロウィンイン難波』正式表記というイベントを始めます。
これまであまり詳しく話してこなかったのですが、このイベントがどうやって立ち上がったのかを書いておきたいと思います。
始まりは、映画『えんとつ町のプペル 約束の時計台』の応援上映で大阪に行った日のことです。
つまり、わずか3ヶ月前なんです。その時点では、企画はスタートすらしていませんでした。
難波の映画館のロビーで、『メタ大阪』メタ大阪代表のモーリーさんを通じて、『株式会社南海』(南海電鉄)の池田さんをご紹介いただきました。
そこで、南海さんがいま鉄道会社の枠を超えて、街を絡めた取り組みをされているという話を聞いたんです。
うまくいけば、南海難波駅前、つまり難波高島屋前の広場を使えるかもしれない、と。大阪のど真ん中にある、あの広場です。
僕は前々から、AIが来てからというもの、AIで生成できない「場所」に強い興味を持っていました。
なので、何をやるかはまだ思いついていなかったんですが、その場で「やります」と手を挙げたんです。ここがすべての始まりです。
そこからわずか1週間後に、顔合わせのミーティングが開かれました。スピード勝負だと思っていた訳です。
本当はそこで「さて何をしましょうか」と話す予定だったんですが、僕の中ではもう決まっていました。ハロウィン一本だと。
イベント名もまだない段階で、3ヶ月後にハロウィンをやると、そこで決めたんです。
狙うのは、世界最大の祭り
僕らが狙ったのは、世界最大の祭りです。
チムニータウンはこれまで、万人を動員する大きなイベントを何度も打ってきました。ただ、世界には僕らよりも大きなイベントを打っている人たちがいる訳です。
エンタメ屋としては、やっぱりそこに引導を渡したいんです。
友達と作っているものが、どこかよくわからない海外の誰かよりも規模が小さいというのは、嫌なんですよね。
僕はよく「ディズニーを超える」と言っていますが、あれは伊達や酔狂じゃなくて、割と真面目に言っています。
めちゃくちゃ難しいけれど、不可能じゃないと思っているんです。
というわけで、ここらで世界最大を手元に置いておこうと思って、世界最大の祭りに発展しうるパッケージを考えました。
仮装して街に出るのではなく、街を仮装させる
たどり着いたのは、ハロウィンの日に人が仮装して街に出るのではなく、街を仮装させるというアイデアです。
せっかく街には、電車や駅やバス、ビルや街路樹やお城と、大きな乗り物や建物がわんさかあります。
八百万の神、あるいは付喪神 ── 長い年月を経た道具などに精霊や霊魂が宿ったものを指す、日本の民間信仰・妖怪の概念の世界観よろしく、その一つ一つに魂を宿して、ジャパニーズモンスターである妖怪やお化けになってもらおうと考えた訳です。
このやり方であれば、世界中の街に横展開することができます。
そして、ものに魂が宿った状態を可視化するために生まれたのが、目玉のアイコンです。
たとえば『通天閣』に巨大な目玉をつけたら、お化けタワーになる。
目玉をつければ、街の中に巨大なモンスターを無尽蔵に誕生させられる。そう思いついたときは、死ぬほど興奮しました。
もっとも、僕の頭の中にある展開やスケールは、当然まだあまり世の中に伝わっていないと思います。ちょっと滑ってると思うんですけど、、
僕が想像しているのは、ハロウィンの夜にパリの凱旋門に目玉をつけて、お化け凱旋門にするような展開です。
後輩には、とにかく巨大な目玉のバルーンを作れと伝えました。急に僕から電話がかかってきてそんなことを言われたら、たまったもんじゃないですよね。
街路樹や街のシンボルツリーに目玉をつけていくと、面白いと思うんです。
並木通りに巨大なお化けツリーがズラーっと並んでいて、そこにライトの一つでも当てれば、それだけでみんな写真を撮りに集まるんじゃないかと。
ありとあらゆる施設や乗り物には、集客したいという思惑があります。
その一つ一つに「ハロウィンの日にお化けになりませんか」と提案していくのが、僕らの仕事です。古民家や重要文化財に目玉をつけるのも、もってこいだと思っています。
難波から、毎年1000万人が訪れる祭りへ
南海難波駅の1日の平均乗降者数は、20万人を超えています。
まずはここに自分たちのコンテンツを置いて、ハロウィン×目玉のポジションを取ろうというのが、今回の挑戦です。
来年からは他の都市に展開していき、ゆくゆくは毎年1000万人が訪れる祭りにしていこうと思っています。
名前も、初年度は説明の意味を込めて「ハロウィン」というワードを入れていますが、来年以降は「CHIMNEYTOWN」でいいんじゃないかと思っています。CHIMNEYTOWN難波、CHIMNEYTOWN東京、CHIMNEYTOWNニューヨーク、みたいな感じです。
南海難波駅前の『なんば広場』に、4日間ほど体験型アート空間のインスタレーションが登場します。入場無料なので、お化け電車、お化け階段と合わせて、ぜひ遊びにいらしてください。
いま南海難波駅の大階段は目玉柄になっていて、本当に気持ち悪いです。クラウドファンディングのリターンで、このお化け階段の前で僕と記念撮影できる企画も出しています。
それでは素敵な一日をお過ごしください。じゃあまたね。
まとめ
僕らは南海難波駅を起点に、人ではなく街そのものを仮装させるハロウィンで、世界最大の祭りを本気で狙っています。
- 南海電鉄の池田さんとの出会いから、何をやるか決まる前に「やります」と手を挙げ、3ヶ月でハロウィン開催を決めた
- 世界にある自分たちより大きなイベントに勝ちたいというエンタメ屋としての思いが原点
- 建物や乗り物に目玉をつけてお化けにする仕組みなら、世界中の街に横展開できる
- 来年以降は他都市へ広げ、毎年1000万人が訪れる祭りを目指す




