ムーミンバレーパークで、グッズショップのイメージがひっくり返った
数年前、ちむにぃタウンのスタッフと一緒に『ムーミンバレーパーク』に行きました。
そこのグッズショップが、僕がグッズショップに抱いていたイメージを根底からひっくり返してくれたんです。
一つ一つのグッズのデザインから、ラインナップ、色味まで、全部が素敵なんですよ。
僕、お買い物にはあまり時間をかけないんです。パパッと選んで、もう次に行っちゃうタイプで。
なので、お買い物の楽しみって全然わからなかったんですけど、あのショップでは「ああ、これかわいい」「これも素敵」と、全部が楽しかった。
アート展や博物館のような、とにかくエンタメ空間だったんですね。
グッズを一つ一つ丁寧に作って、ある一定のアイテム数を超えると、そこはただのお土産コーナーからエンターテインメント空間になる。
それをあの場所で知りました。
コピペ的なグッズ作りをやめた日
それですぐに、ちむにぃタウンのスタッフに言って、インスタントに作れてしまうコピペ的なグッズ作りを禁止しました。
どれだけ時間がかかってもいいから、一点一点丁寧に作ろう、と。
それ以前もグッズは作っていましたよ。ただ、どちらかというと『吉本興業』に丸投げみたいな感じでした。
なので、ちむにぃタウンのグッズ開発は、あの日に始まったと言っても過言ではないんです。
「イベント外収益」を重視する理由
もう一つ、ちむにぃタウンのグッズ開発チームが重要視しているのが「イベント外収益」です。
イベント当日だけじゃなく、イベントが終わった後もご購入いただけるアイテムを優先的に作るようにしているんですね。
ここに含まれるのは、たとえばこういうものです。
- コーヒーやシャンプーといった日用品
- 「今が旬」というものがない、旬のないグッズ
- 肖像権が発生していないグッズ
たとえばミュージカル『えんとつ町のプペル』で、吉原光夫さんのアクリルスタンドを作ってしまうと、公演が終わった後は肖像権の関係で自由に販売できません。
なので、そういったグッズはちむにぃタウンでは作らないようにしています。
演劇畑の人からは「アクリルスタンドって売れるんだよ」とアドバイスをよくいただくんです。
でも、それはあくまでイベント当日の話で、長期的に見ると資産にならないことが多いんですね。
資産にならないアイテムの開発・販売にコストをかけるのは、あまり得策じゃないと思っています。
やっぱり、5年前に開発したグッズが今もコンスタントに売れ続けるという状態が、僕らの理想なんです。
そう決めてから、僕の時間もかなりグッズ開発に割かれることになってしまいましたが、、
あれから2、3年が経って、ちむにぃタウンのグッズは今や会社を支える柱の一つにまで成長しました。
映画グッズの売上は、いまどれぐらいか
映画のグッズも、この考え方で作っています。
今年の春に公開した映画『えんとつ町のプペル 約束の時計台』のグッズも、資産になるものだけを開発して、公開終了後も売り続けているんです。
一昨日の『立科高原映画祭』の会場でも、1日限定でポップアップショップが立ち上がって、ありがたいことに長蛇の列が生まれていました。
で、皆さんが気になっているのは「コンセプトはわかった。それはそうと、どれぐらい売れてるの?」というところだと思うんです。
昨日確認を取ってみたところ、ちむにぃタウン全体ではなく、この映画のみのグッズ売上は1億8000万円ほどになるそうです。
ちなみにこの金額は、映画の興行収入として発表されている金額には含まれていません。興行収入 ── 映画館でのチケット売上の合計のことはチケット売上のことを指しますから。
僕の見立てでは、この映画は遅かれ早かれ、グッズ売上が興行収入を上回る日が来ると見ています。
なぜ公の場でこの話をするのか
なぜこんな話を公の場でしているのか。
映画『えんとつ町のプペル 約束の時計台』は、制作費の一部を事業投資型クラウドファンディングで集めていて、支援してくださった方へのリターンは、この映画にまつわる向こう10年分の売上のシェアなんです。
つまり、ここまで積み上げてきたグッズの売上も、ここから積み上げていく売上も、シェアさせ続けていただくことになっています。
なので、いまこんな感じですよ、という中間報告でした。
まだ本決定前ですが、12月24日あたりから2週間ほど、都内の大型デパートでポップアップショップを出す計画も立ち上がっています。
そちらでも映画関連のグッズを販売して、その売上もまた支援者様にお返しすることになります。
あの日挑戦させてくれた支援者様と、こんな感じで長い付き合いをしていけたらなと思っています。
オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日2、3千文字の記事を投稿しています。また、10月24日に映画が選出された韓国の『プチョン国際アニメーション映画祭』に合わせて、『西野亮廣と行く韓国ツアー』もご用意しました。興味がある方はぜひ覗いてみてください。
それでは素敵な一日をお過ごしください。じゃあまったねー。
まとめ
僕らはグッズを、イベント当日だけでなく何年も売れ続ける「資産」として一つ一つ丁寧に作っています。その結果、映画『えんとつ町のプペル 約束の時計台』のグッズ売上は1億8000万円ほどになり、その売上は事業投資型クラウドファンディングの支援者様にシェアしていきます。
- ムーミンバレーパークで、丁寧なグッズが一定数そろうと売り場がエンタメ空間になると知った
- コピペ的なグッズ作りをやめ、日用品や旬のないもの、肖像権のないものなどイベント後も売れるものを優先している
- 映画グッズの売上は1億8000万円ほどで、いずれ興行収入を上回ると見ている
- 売上は向こう10年分、クラウドファンディングの支援者様とシェアしていく





