3度目でやっと届いたEven R1、購入までの長い道のり
ガジェットレポートの主役は、Even G2を操作するスマートリング「Even R1」です。
そもそもの発端は、故障して代替品を待っていたEven G2でした。左のディスプレイが映らなくなり、EvenRealitiesとやり取りをしていたと神森さんは振り返ります。
その代替品を待っている間に、神森さんはもう一つのEven製品、R1を買ってしまったといいます。
R1を欲しくなった理由は、G2の操作方法にありました。メガネのツル(モダン)部分をタップして操作するのが、使い続けるうちにストレスになっていたそうです。
だんだん使い続けていくうちにストレスになってきていて、買った時からR1やっぱ買っておけばよかったな、なんていうふうに思ったんです。
購入までは、実に3回の取り寄せを繰り返しました。沖縄にはヨドバシカメラがないため、東京出張のタイミングで店舗受け取りをしようという作戦です。
ところが、1回目は入荷連絡が来たときにはすでに沖縄へ帰った後。2回目はゴールデンウィーク中に入荷したものの、予定していた東京出張がなくなってしまいました。
3回目は、5月19日からの出張に合わせて注文したのに、今度はなかなか入荷しません。ですが出張翌日の朝に連絡が来て、仕事帰りに受け取りカウンターへ寄り、3度目の正直でついに購入できたそうです。
お値段は4万1800円だったといいます。
R1のサイズ選びと操作感、「モダン操作には戻れない」
使ってみて最初に気になったのはリングのサイズでした。神森さんは事前にリングサイズキットを購入していたものの、選び方には注意点があると話します。
R1のサイズは、第二関節の先まで入れた後に、第二関節の上でちょっと引っかかるくらいがちょうどいい、という情報をnoteで見たそうです。
神森さんが選んだのは11でしたが、締め付けないことを基準に選んだため、もう一つ下のサイズでも良かったかもしれないと振り返ります。
実際に店舗でリングサイズキットで試すか、ご自身で買って、まずはリングサイズをちゃんと自分で決めてから買った方がいいと思います。
操作感については、慣れが必要だったといいます。ダブルタップで起動する仕組みはグラス側のモダン操作と同じですが、リング側面のツブツブを親指でタップやスワイプするのに最初はコツがいりました。
はめる向きなどを自分で調整するうちに、だんだん上手に反応するようになったそうです。そして慣れた後の感想は明快でした。
一方で、両方のモダンを同時長押しするサイレントモードだけは、リングだと何回もタップする必要があるため、グラス側を触ることもあるかもしれないと補足しています。
そして先週の日曜日、待っていたG2の代替品も沖縄に届きました。度入りのカスタムメイドのため、製造から2〜3週間ほどかかったといいます。
箱を開ければいつもと同じメガネですが、G2とR1を初めて組み合わせて使った体験は本当に快適だったと神森さんは話します。
度入りスマートグラスは売れない?リセールバリューへの持論
ここからはワークトーク。仕事の話というより、G2の代替品を待つ間に神森さんが考えたことがテーマです。
きっかけは、代替品が度入りのカスタムメイドで、製造に2〜3週間かかると言われたことでした。
これがもし度なしだったら、もしかしたら即交換してもらえたんじゃないかな、っていうふうに思ったんですよね。
度なしなら在庫があればすぐ送ってもらえる。しかし度入りは個人の視力に合わせるため、どうしても時間がかかる。この待ち時間から、神森さんはある考えに行き着きます。
それは、度入りのスマートグラスはリセールバリューが厳しいのではないか、という持論でした。
比較対象として挙げたのが、同じウェアラブルであるApple Watchです。
Apple Watchは、素材やサイズの違いはあっても、基本的に誰でも使える製品です。見る情報はアプリの中で完結し、バンドも個人に紐付いていません。
だからApple Watch UltraもiPhoneも、中古市場にそのまま流せる。前の人が誰であっても、次の人が同じように使えるからです。
ところが度入りのスマートグラスは事情が違います。買い手は自分と全く同じ視力でなければならず、左右の度数の組み合わせや乱視の具合まで一致する必要があります。
同じ度数の人でしか使えない。つまり、汎用性はゼロになります。
後からレンズを度なしに入れ替えればいい、と思うかもしれません。ですがレンズにはディスプレイになる部分が埋め込まれているため、単純に取り外せるものではなく、交換には製造と費用がかかると神森さんは説明します。
この性質から、神森さんは今後の予想も語ります。スマートグラスが多様化しても、店頭に並ぶのは度なしのものが中心で、度入りはそもそも買い取ってもらえないのではないか、という見立てです。
ただし、これはあくまで一人のガジェット好きの意見だと繰り返します。神森さん自身はG2を気に入っていて手放すつもりはなく、これから買う人が頭の片隅に置いておくといいかもしれない、というスタンスです。
スマートグラスってまだまだ始まったばかりのカテゴリーだし、こういう性質がこれからどう変わっていくのかっていうのも気になるところではあると思ってます。
新曲「夏のひととき」、洋楽器で和を出す縛りの試行錯誤
最後のコーナーはSuno AIラボ。夏用インスト集の第2弾として作った新曲「夏のひととき」の制作過程が語られます。
前作にあたるエピソード18の「An Afternoon with No Plans」が、昼のビーチをイメージした明るいグルーヴの曲でした。今回はその対比として、夜のイメージで作ろうとしたそうです。
当初のテーマは、庭先でやる線香花火や手持ち花火。じわっと燃えてゆっくり消える、しみじみとしたノスタルジックな雰囲気を音にしたかったといいます。
今回は「洋楽器で和の雰囲気を出す」という縛りを設けました。尺八や三味線を直接指定するとベタになるため、あえて洋楽器で和風っぽさを表現しようという試みです。
和楽器とかを直接指定すると、本当に時代劇っぽくなりがちだったりするんですよね。
スタートはピアノ、チェロ、ヴィブラフォンの3種類、BPMは72から。しみじみ系にしたくて感情系のワードを入れたものの、最初は優等生な曲になってしまったといいます。
そこから楽器の変更やパーカッションの追加、BPMを上げる、転調を試すなど、あれこれ手を加えていきました。
特に苦労したのが転調です。AマイナーとCメジャーの組み合わせを試したものの、AIはマイナーで入るとそのままマイナー調で終わってしまう傾向があると神森さんは話します。
途中で転調するみたいなものって、本当に奇跡だと思っていて。
最終的に突破口になったのは、スタイル指定を歌謡曲やシティポップに変えたことでした。すると借用和音がいい感じに入り、狙っていたメロディ展開に近づいたといいます。
エレクトリックピアノやピアノを組み合わせて調整するうちに、自分のイメージする曲に仕上がっていったそうです。
結果として、当初の線香花火のイメージからは大きく離れました。神森さんいわく、自作インストが最初のイメージから離れるのは毎回の定番だといいます。
十数回の試行錯誤とEvenエコシステム、この回の振り返り
完成した「夏のひととき」は、線香花火から作り始めながらも、十数回回しての試行錯誤の末にたどり着いた一曲でした。
なかなかイメージ通りにならなくて、十数回回しながら試行錯誤しました。インストって難しいなぁなんて改めて実感した回でもありました。
それでもプロセス自体は面白かったので良し、というのが神森さんの受け止めです。
ガジェットレポートで紹介したEven R1は、3回取り寄せてやっと手に入れた一品。戻ってきたG2と組み合わせ、Evenエコシステムの中で育っているという言葉で近況をまとめています。
ワークトークで語った度入りスマートグラスのリセールバリューの話は、その人専用のガジェットになるという性質を、これから買おうか迷っている人への参考として届けたものでした。
まとめ
Even R1の入手体験から、度入りスマートグラスの特殊な性質、そして新曲制作の試行錯誤まで、一人のガジェット好きの視点で語られた回でした。使ってみて、待ってみて、作ってみて初めて見えてくるリアルが詰まっています。
- Even R1は3度の取り寄せを経て購入。慣れるとグラスのモダン操作には戻れないほど快適
- リングは締め付け具合が重要で、事前にサイズをきちんと決めてから買うのがおすすめ
- 度入りスマートグラスは同じ視力の人にしか使えず、リセールバリューは厳しいという持論
- 新曲「夏のひととき」は洋楽器で和を出す縛りに挑戦し、十数回の試行錯誤で完成
- AIでの転調は難しく、歌謡曲・シティポップ指定と借用和音が突破口になった




