高輪ゲートウェイの散歩とメルカリ、最近の鼻歌は?
番組恒例の「最近の鼻歌」で、さところさんは収録直前の過ごし方を話しました。前職の会社の同期と高輪ゲートウェイを散歩し、コーヒーを飲みながら足湯のあるテラスを歩いたそうです。
都会なんだけど、結構緑も感じたりできる、ちょっと開放的な気分になる数時間を過ごして、今この収録を迎えて。
きしかなさんの最近の鼻歌は、メルカリ ── 個人同士で不用品などを売買できるフリマアプリ。出品価格は出品者が自由に設定できますです。以前から使ってはいたものの、家の片付けをしながら本格的に売り始めたら意外と売れ、お小遣いが貯まるうえに家も片付くといいます。
きしかなさんは、売上で貯まったお金でアメリカンヴィンテージの赤茶色っぽいアタッシュケースを買いました。メルカリには古道具など面白い品がたくさん出ていて、見ているだけでも楽しいそうです。
メルカリで売るコツは「相場より少し安く」
メルカリに手を出せていないさところさんが売るコツを尋ねると、きしかなさんは価格設定の考え方を挙げました。
(相場観)より若干安めに設定してるかも私。
これはいいかなっていうやつはなんかどんどん売れてった方がなんか気持ちいいし、片付くから。
きしかなさんは、検索すれば同じような商品が出てきて相場はなんとなくわかるものの、そこはあまり気にせずどんどん出品しているそうです。さらに、さところさんの家にも子どものサイズアウト服がたくさんありそうだと勧めました。
さところさんは、まずサイズアウトした子ども服から出品してみようかと前向きになりつつも、「足踏みしちゃう」と本音ももらしていました。
「ZINEって何ですか?」のお便りから
続くコーナーは「ため息さんからのお便り紹介」です。今回届いたのは、短い一言の質問でした。
ZINEって何ですか?
さところさんが最近の流行りについて尋ねると、きしかなさんは周りでみんなが作っている実感があると答えました。
確かにみんな作ってるなーっていうのと、なんか10年ぐらい前にもなんか一回流行ってた時期あったなと思って。
きしかなさんは、自分たちの周りだけかもしれないと断りつつ、自身もZINEを作り始めた一人だと話しました。
なぜ「ひとたび山梨」をWEBから紙にしたのか?
きしかなさんが作ったのは、山梨で暮らす人たちを紹介するZINEです。もともと「ひとたび山梨」としてWEBに記事を出していましたが、誰かに紹介するときに伝わりにくいと感じていたといいます。
スマホでこう開いてとか、こんな感じでって見せてもなんかすごい伝わりづらいなと思って。
もうちょっと手渡しで手触り感があって、パッて見せる方がなんか反応してくれるよなっていうのもあって。
そこで、きしかなさんは記事を改めて編集してもらい、その場ですぐ渡せる形あるものにまとめました。今年の春ごろから動き始め、のんびり進めた結果かなり時間がかかったそうです。
WEB記事をスマホで開いて見せるが、説明しづらく伝わりにくい
手触りのあるZINEにして、その場ですぐ手渡せるようにした
きしかなさんは完成したZINEを持って、来月のZINEフェスに初出展する予定です。
製本は自分でカッター、折り畳み型ZINEの手間
きしかなさんのZINEは8月には刷り上がっていましたが、印刷されたものを自分でカットする必要がありました。理由は経費削減です。
印刷はデザイナーの友人が担当し、A1ほどの大きな紙に刷ったものを、きしかなさんがカッターで切って折りたたむ形式です。冊子型ではなくパンフレット式で、表紙を含めて14ページほどあるそうです。
この手作業があるため、きしかなさんの手元にはまだ完成品がそろっていません。出展に向けて大量生産しなければ、と作業を進めているところです。
(出展には)何冊ぐらい持っていけばいいの?
部数の目安に悩むきしかなさんは、沖縄のZINEを作り、すでにZINEフェスにも出たさところさんの話を聞きたいと切り出しました。
さところさんの沖縄ZINE、1冊目と2冊目はどう違う?
さところさんがZINEフェスに出たのは、8月の1回だけです。地元の最寄り駅近くで開かれたZINEフェス埼玉に初出展し、そこに合わせて2冊目をなんとか作ったといいます。
さところさんの1冊目はA5サイズのホチキス留めの冊子、2冊目は新聞型です。どちらも、沖縄が好きすぎるメンバー3人ほどで活動する「チュラメルト」として作りました。
チュラメルトのコンセプトは「暮らしに溶け込む沖縄」です。美ら海水族館 ── 沖縄本島北部・本部町にある大型水族館。ジンベエザメの展示で知られる、沖縄を代表する観光地の一つですのような定番の観光地もいいけれど、暮らしの中で沖縄を感じることを推したいと話します。
沖縄のことを思い浮かべると、ちょっとやっぱり非日常にはなるので、なんかちょっと気持ちがゆったりするなとか、ちょっと一息つける感覚があるなと思った。
さところさんも、きしかなさんと同じく情報サイトから始めました。ただ、暮らしの中で感じてもらうなら、日常でふと目につき、手に取れるものがいいと考え、ZINEにたどり着いたそうです。
最初は割と我々もなんでこんなに沖縄に惹かれてんのかよくわかんないから、とりあえず詰め込んでみようみたいな。
さところさんの2冊目は、デザイナーのメンバーが見つけてきた南阿蘇のフリーペーパーがヒントです。AからZで南阿蘇の楽しみ方を紹介する構成を参考に、暮らしに溶け込む沖縄のシーンをAからZで集めた新聞ZINEにしました。
A5サイズのホチキス留め冊子。沖縄に惹かれる理由をとりあえず詰め込んだ
新聞型。暮らしに溶け込む沖縄のシーンをAからZで集めた
トラベラーズノートサイズと新聞型、印刷費の壁
きしかなさんは、自分のZINEの形をトラベラーズノート ── 旅好きに愛用される革カバーのノート。中身のリフィルを挟み替えでき、切符や写真を貼るなど自由に使えますに合わせました。旅の記録を切り貼りする文房具に、ひとたび山梨の旅を重ねたかったといいます。
若干普通のパンフレットサイズにすればよかったのに、若干ちょっと縦横サイズが変わったが故に印刷費が爆上がりするみたいな。
規格外のサイズが印刷費を押し上げたことが、きしかなさんが手作業でカットしている理由でした。後から気づくことも多く、そこまで考えればよかったと振り返ります。
さところさんも、新聞型の2冊目で印刷費に苦労しました。1冊目はさところさん自身がCanva ── ブラウザやアプリで使えるデザイン作成ツール。テンプレートを使って、専門知識がなくてもチラシや冊子などを作れますで作り、2冊目はデザイナーのメンバーがデザインツールで配置して入稿したそうです。
そもそもなんかその新聞の印刷で小ロットで発注できなくて。なんかめっちゃもう1000、2000とか。
結局さところさんは、100〜200部ほどでも頼める印刷所にお願いしましたが、やはり割高になったといいます。
| 作り手 | 形 | 印刷の悩み |
|---|---|---|
| きしかなさん | トラベラーズノートサイズの折り畳み型 | 規格外サイズで印刷費が上がり、カットは手作業 |
| さところさん(2冊目) | 新聞型 | 小ロットで頼める所が少なく割高 |
それでも二人は、作ってみなければわからないことも多いと話します。さところさんにとっては、ZINEは「ペラ1枚でもZINE」と言ってもらえる自由さが、作っている間の支えになったそうです。
形様々だから可愛いんだけどね、ZINEは。
売る?配る?ひとたび山梨ZINEの届け方
さところさんは、ひとたび山梨のZINEを販売するのか、興味を持った人に配るのかを尋ねました。
きしかなさんは、基本的にはZINEとしてちゃんと売りたいと考えています。そのうえで関わってくれた人には手渡しし、山梨引っ越し屋さんとして外から山梨に来たお客さんにも配っていく予定です。
置いてくれるお店があれば仕入れて売ってもらうのもいい、ときしかなさんは話します。ただ、まだ販売はしておらず、来週は小平のマルシェのZINEコーナー、来月は長野のZINEフェスに出る予定です。
ZINEフェスにはお客さんとして1、2回行ったことがあるだけのきしかなさんは、売れ行きや持っていく部数が気になって仕方がない様子でした。
デパートの通路で開かれたZINEフェスの手応え
さところさんが出たZINEフェス埼玉は、デパートのフロアの通路に机を並べる形式でした。ポップアップイベントのような雰囲気だったといいます。
ZINEフェスめっちゃ狙って来てますっていう人も、ふらっとなんか買い物に来てなんかやってるんで来ましたっていう人が半々ぐらいだったかな。
その分、ZINEに詳しくない人とも接点が持てて面白かったそうです。一方、インスタで見る会場を借りたZINEフェスは人がもっと集まるイメージがあり、きしかなさんは長野はそちらかもしれないと話しました。
さところさんのZINEを買ったのは、20〜30代の二人より年齢層が上の人が多かったといいます。昔沖縄に行った思い出があるけれどしばらく行っていない、という人が手に取ってくれたそうです。
また、さところさんたちには「どう見ても沖縄」の景色でも、初めて見る人には沖縄だとわからず、「おしゃれだね」という反応もあったといいます。さところさんは、伝え方にもいろいろ工夫の余地があると感じたそうです。
必ずしも買ってくれなくても、なんかお話できて、どんな印象だったとか。
ZINEを作りたいからとじっくり読み込む人や、デザインの仕事をしていてクリエイティブを見て回る人もいて、買う以外の交流も楽しかったと振り返りました。
届けたいのは「お隣さん」、山梨と沖縄の狙い
さところさんがどんな人に届いてほしいかを尋ねると、きしかなさんは山梨の外の人を挙げました。山梨のZINEフェスに出るかも迷ったそうです。
山梨の人に見てもらうっていうよりかは、ちょっと隣の人みたいな。
きしかなさんは、東京や長野など山梨から遠くない場所の人に興味を持ってもらい、山梨に来るときのちょっとした入り口になることが一番だと話します。
一方のさところさんは、沖縄のZINEフェスへの出展を狙っています。沖縄の人に沖縄のZINEが売れるのかは疑問ですが、観光客も来ると聞いたので、実験のつもりで行ってみたいそうです。
きしかなさんは、さところさんの話がとても参考になったと感謝し、さところさんも互いの作り方を聞けて嬉しかったと話して番組を締めくくりました。
まとめ
リスナーの「ZINEって何ですか?」という問いに、二人は自分たちの制作体験で答えました。WEBでは伝わりにくい地域の魅力を、手に取れる形にして届けるのが二人に共通する動機です。
- きしかなさんは、WEB記事「ひとたび山梨」を手渡しできるZINEにした
- さところさんは「暮らしに溶け込む沖縄」をコンセプトに、冊子型と新聞型の2冊を作った
- 規格外サイズや新聞型の小ロット印刷では、印刷費が上がりやすい
- ZINEフェスでは、売上だけでなく来場者との会話や反応から伝え方のヒントが得られる
- 二人とも、地元の外にいる人に興味を持ってもらう入り口としてZINEを位置づけている







