辞めた社長と、いまも仲がいいという不思議
橋本さんとMeggyさんは、「マサとメギーの楽しい悩み相談室」というポッドキャストをお二人でやってらっしゃいます。
おもしろいのは、Meggyさんはもともとヌーラボにいて、いまはUPSIDERに転職されているという点なんですよね。
つまり、辞めた元社員と当時の社長が、いまも一緒に番組をやっているわけです。
私はこれ、正直なかなかない関係性だなと思っていて。辞めた人と、なぜかずっと友達でいられるというのは、けっこう珍しいんじゃないかと思うんです。
きっかけを聞いてみたら、Meggyさんが「私ともやりましょうよ」と誘ったところから始まったそうです。
橋本さんは「メギーがちょっと一緒にやりましょうよっていう話で」とあっさり言うんですけど、私はそこで一言引っかかりました。
その一言を言えるMeggyさんもすごいし、それに「いいよ」と返せる橋本さんもすごい。どっちが欠けても成り立たない関係だなと思ったんです。
「学びの多い社長でした」に感じたこと
リスナーの方から、Meggyさんに「橋本さんはどんな社長さんでしたか」という質問をいただきました。
Meggyさんは「すごく学びが多い人ではありましたね」と話されていて。
橋本さんはBacklogという、楽しく仕事をするという思想のツールを作っている方なので、いいチーム作りや人間関係に対してすごく思いがあるんだと。だから学びが多かった、とMeggyさんは言っていました。
そのうえで、「怖い人からだったら学ぶ前にシャットアウトしちゃう」けれど、橋本さんはいろんな人に愛されるキャラクターだから学びたいと思えた、と話されていたのが印象的でした。
いまは上司というより「広い意味でめちゃくちゃ大事な友人」なんだそうです。
辞めても軽口の言い合いができる関係って、素晴らしい上司と部下だったんだろうなと、私はただそう思いました。
上場は「手段でした」という素朴さ
せっかくなので、上場についても聞いてみました。ヌーラボは上場を目指して作った会社だったんですか、と。
橋本さんの答えは「考えてなかったですね」でした。会社を大きくしていくうえで、上場が必要なパスになったから上場した、という順番だったそうです。
「もう完全に手段でしたしね」と言い切っていたのが、私にはとても気持ちよかったんですよね。
正直に言うと、IT業界には上場そのものをゴールにしている方が、いなくもないと感じています。
でも私は、上場はサービスや事業を広めるための手段であってほしいなと思っていて。
だから橋本さんの「手段ですね」という言い方は、いっそのこと素朴でわかりやすいなと感じました。
東京と福岡、会社との距離感の違い
この「辞めても続く縁」の正体は何だろうと考えたとき、私は昔、福岡出身の友人と話したことを思い出しました。
彼は東京支社に5〜6年いて、また福岡に戻った人なんですけど、「東京と福岡で何が違う?」と聞いたことがあるんです。
彼いわく、東京は何でも揃っているけれど、隣に住んでいる人にも誰も興味を持たない。仕事だけしに行くならすごくやりやすい、と。
一方で福岡は、周りの人が東京に比べるとずっと構ってくる。距離が近くて、「久しぶりだから飲みに行こうぜ」がごく自然に出てくるそうです。
これって、会社との距離感の話にもつながる気がするんですよね。
東京だと会社はコミュニティの一つで、辞めるとその外の人になってしまう。会社を出た瞬間に、別のコミュニティの人になっちゃうんです。
橋本さんは「人生の中の会社」という言い方をしていて。たまたま会社で出会って一緒に仕事しただけで、会社じゃなくても人生の中での付き合いは続く、という感覚なんだそうです。
Meggyさんも、東京で5年働いて福岡に戻ってから、人を大事にする気持ちが自分の中で高まったと話されていました。
辞めた縁がずっと続くのは、この地域性や、橋本さんが出している雰囲気が根っこにあるからなのかもしれません。
まとめ
会社を辞めた人と、なぜか友達でいられる。その理由をきれいに一言でまとめるのは、正直まだ私にもできていません。ただ、「人生の中にたまたま会社があった」くらいの距離感で人と付き合えたら、辞めた後も縁が続くんだろうな、といまは思っています。
- 辞めた社長と元社員がいまも一緒に番組をやれるのは、どちらか一方だけでは成り立たない関係だと感じた
- 上場は目的ではなく手段、という橋本さんの素朴な言い方に共感した
- 東京は会社がコミュニティの一つ、福岡は人との距離が近いという違いが、辞めた後の縁の続き方に効いている気がする
- 「人生の中の会社」という捉え方が、続く縁の正体に近いのかもしれない






