てにをはを言い直すと、聞いてる方は本当に辛い
相談をくれた方の癖は、なかなか厄介なものでした。
「この作業は私の方で、あ、私の方からBさんに、あ、違います。Bさんが連絡してきます」というように、てにをはを言った後に助詞を言い換えてしまうんです。
これ、聞いてる方は本当に辛いんですよ。
助詞を言い換えると、その次に来るんじゃないかなと思ってる内容と真逆になるので、頭に入ってこないんですよね。
前の人の話を聞いてて「はいはい、これはできないってオチだろうな」と思ったら、「できなくはない」と来る。どっちやねんお前、みたいな話になっちゃうわけです。
こういう癖って、なくて七癖と言われるものなので、なかなか指摘されないと自分ではわからないものだと思います。
喋りの癖を指摘してくれる人って、そんなにいないですからね。周りも「言うと失礼かな」と思って黙ってたりしますし。
その意味では、上司にはっきり言ってもらえたのは、むしろありがたいことなんじゃないかと思います。
原因ははっきりしていて「喋るのが早い」
じゃあ、なんでこうなるのか。私の中では、もう答えははっきりしています。
間違いなく、喋るのが早いんです。
頭の中で何を喋るか考える速度よりも、口で喋ってる内容の方が早い。だから、先に自分が思ってないことまで喋っちゃうんですよね。
ここで一つ大事なことがあって、これはあくまで相対的な話です。
その人の頭の回転が他の人より遅い、という話ではまったくありません。自分が音に出す速度に対して、思考が追いついてないだけなんです。
ゆっくり話しても頭の回転が速い人はいますし、逆にその人が頭の回転が速くても、それ以上に喋る速度が速ければ、やっぱり口が回りすぎてしまう。
で、なんで思ってもいないことを口に出すのかというと、多分アジェンダをそのまま読んでるからだと思うんです。
読む内容が自分の中でちゃんと咀嚼できてなかったり、他のメンバーに言われたことを、意味がわかってないまま文字に起こしてたり。
そうなると、文字を読むことに精一杯になって、頭でわかってないことを喋ることになる。だから何を言ってるか自分でもわからなくなるんですよね。
直す方法は、ゆっくり喋る。それしかない
そんなわけで、直す方法はもう一つしかありません。
ゆっくり喋りましょう。 もう、それしかないです。
喋ってる速度に、自分が何を喋ってるのかを考える思考の速度を合わせる。言い換えると、それだけなんです。
そして、今は本当に便利な時代になりましたよね。テレビ会議の録画で、自分が喋ってるところを見返せるわけです。
これ、できれば倍速にせず、等倍速で聞き直してみてください。いかに自分が早く喋ってるか、きっとわかると思います。
てにをはを変える前に、「私が何々します」と、その後のつながりが正しいかどうかを確かめる。そのためには、恥ずかしくてもゆっくり喋った方がいいんです。
一文一文、しっかり喋る。何よりは、やっぱり事前準備をちゃんとしましょう、というところに行き着くとは思います。
ただ、皆さんお忙しいので、自分のアジェンダを何回も読み直す時間なんて、そうそう取れないのかもしれません。だったらもう、ゆっくり喋りましょう、なんですよね。
生成AIで作ったアジェンダほど、腹落ちしないまま喋ってしまう
もう一つ気をつけたいのが、生成AIの使い方です。
今は生成AIでアジェンダを作ろうと思えば作れて、実際サッと作ってくれたりしますよね。それはそれで便利なんですけど。
それを自分が読むとなると、口に馴染んでない言い回しだったり、自分が考えていた論理展開じゃない文体になってたりするんです。
そうなると、自分でも腹落ちしてないことを喋ることになるので、聞いてる方はよくわからん、という状態になりがちなんですよね。
便利な道具ほど、そのまま読むと自分の言葉になっていない。ここは、私自身も気をつけたいなと思っているところです。
まとめ
言い直しの癖って、突き詰めると「喋る速度と考える速度がずれてる」という一点に行き着くんじゃないかと、今の私は考えています。恥ずかしくてもゆっくり喋る。まずはそこから試してみてくださいね。
- てにをはを言い直すと、聞き手には真逆の意味に聞こえて頭に入らなくなる
- 原因は相対的に「喋るのが早い」こと。頭の回転の遅さの話ではない
- 直す方法はゆっくり喋ること。録画を等倍速で聞き直すと癖に気づける
- 生成AIで作ったアジェンダは、腹落ちしないまま読むと言い直しにつながりやすい







