そもそも何が「良くない」と言われているのか
マイクロマネジメントは、やりすぎると良くないと言われますよね。でも、これって結構ケースバイケースだと思っていて。
たとえば経験の浅い新入社員の方には、私はむしろマイクロマネジメントしなきゃダメだと思っているんです。
だって、何をしたらいいのか自分で考えろと言って考えられるなら、こんなに楽なことはないわけですよ。
そもそも「何をやった方がいい」という抽象度って、依頼する人によっても違うし、受け取る人によっても変わってきます。
じゃあ、なぜマイクロマネジメントが良くないと言われるのか。ひとつは、部下が考えなくなってしまうこと。
言われたことだけやってればいい、最後は上司が助けてくれる、と思わせてしまうんですよね。
あと、細かすぎると周りからの心証も悪くなります。「マイクロマネジメント」で検索したら、サジェストに「ウザい」って出てきて、ちょっとびっくりしましたけどね。
それに、細かく指示するということは、細かく達成を確認しなきゃいけないということでもあって。上司の時間がどんどん潰されていくのも、よく言われる弊害だと思います。
境界線は「年次」ではなく「成果への影響」
じゃあ、どこで線を引くのか。私は、細かな指摘をやめたときにその人の成果に影響が出るかどうか、だと思うんです。
細かく言わないと達成度が下がるなら、マイクロマネジメントは必要。逆に、細かく言わなくても成果が上がっているなら、絶対にマイクロマネジメントしちゃダメなんですよ。
反対に、放っておいたら「うーん、どうしよう」とずっと悩んで、ギリギリになって「すいません、わからないんです」と言ってくる。そういうタイプなら、もっと早く指示を出すべきなんです。
だから、何年目だからやっていい、やっちゃダメ、という話じゃないんですよね。その人がどういうタイプなのかによります。
28歳だからマイクロマネジメントしなきゃ、30歳だからしなくていい、なんて年齢で割り切れるものじゃないんです。
細かい指示が楽なのは、部下の給料が上がらない道
ここが私がいちばん言いたいところなんですけど。仕事って、人ができないことができることに価値があると思っているんです。
だから、ずっと細かくマイクロマネジメントし続けないといけない人は、結局「思考力が弱い」と判断されてしまう。
極端に言えば、他の人に同じ指示を出せば同じことができる、ということは、他の人より給料が上がらなくなってしまうんですよね。
定型業務をこなすのが得意な方はいますし、それはいい悪いの話じゃありません。ただ、給料を上げたいなら、抽象度の高い仕事ができるようになる必要があります。
「これやっといて」と言われたときに、ここまでやって、ここまで連絡した方がいいだろうな、と自分で考えられる。そうなれば任される仕事が増えていくんです。
細かい指示を出される方が、実は楽なんです。でも楽ということは、そこから抜け出せないということでもあって。
上司の側から見れば、細かい指示を出し続けている限り、その部下の給料を上げてあげられない、という話でもあると思うんですよね。
チューニングこそ上司の仕事
本質的には、考えてやらせて、のびのびさせて、苦労させてみる方がいいと私は思っています。
その苦労や失敗を、上司がケアできる範囲のギリギリまでやらせてみる。だから、ずっとマイクロマネジメントし続けるのは良くないんです。
じゃあどうやってその人のタイプを見極めるか。私は、ワンオンワンでも雑談でもいいから話しかけてみるんです。
ここまで言ったら、この子はどう打ち返してくるかな、ああ、ちょっとわからない顔をするな、と。その反応を見た上で、指示の量をチューニングできるのが上司の仕事じゃないかなと思うんですよね。
好かれるとか嫌われるとかじゃなくて、上司なら言わなきゃいけない時には言わないといけません。私も、できるだけ言うようにしているつもりではありますけどね。
うちのメンバーからどう思われているかはわかりませんけど、怖い時はすごく怖いって言われている気はします。
まとめ
マイクロマネジメントが一律に悪い、というわけではないと私は思っています。ただ、相手にアジャストできていないなら良くない、というのは、相談をくれた方の社長さんの言う通りじゃないかなと。まずは、その一人ひとりのタイプを見ることから始めてみるといいのかもしれません。
- マイクロマネジメントが必要か不要かは、年次ではなく「やめたら成果に影響が出るか」で判断する
- 細かい指示が要らなくなるほど、抽象度の高い仕事を任され、給料も上がっていく
- 細かい指示は楽だが、上司も部下もそこから抜け出せなくなる
- 相手のタイプを見て指示の量をチューニングすることこそ、上司の仕事





