「さりげなく売り込む方法」なんてあるんですかね
私はまず、素直に思ったことを言ってしまいます。さりげなく自分を売り込む方法なんて、正直わからないんです。
むしろ逆に、さりげなく売り込みすぎて相手に気づいてもらえなかったら、それはそれでつらいですよね。
私は本当に営業ができないタイプなので、おハガキをくれた方のお気持ちはもう痛いほどよくわかります。
だからこそ、この「さりげなく」という言葉に、なんだか引っかかってしまったんです。
営業を勘違いしてないかな、という話
話を聞いていて思ったのが、そもそも営業というものを、ちょっと勘違いしてるんじゃないかということでした。
相手のニーズがないものを売りつけることを営業だと思っていないでしょうか。
もしそう思っているなら、それは多分違うんです。ニーズがないものは、どんなに丁寧に紹介しても、いらないから買わないですよね。
私は昔、飛び込み営業をやったことがあるんですけど、いや、本当につらかったんです。
当時は歩留まりが1パーセントくらいと言われていて、100件回れば1件決まるのかと思って、断られてもいいからとりあえず回ろう、という感じでやっていました。
でも本質的にいちばんつらかったのは、相手にニーズがないものを売りつけていると思っていた時期でした。
結局は「自分の強み」がはっきりしてるかどうか
じゃあどう変わっていったかというと、相手が何に困っているのかをちゃんと聞けるようにしたいと思うようになったんです。
ただ、これがまた難しいんですよね。
新しいお客様に、こちらが何の前情報もないのに「あなたのニーズは何ですか」と聞ける場に、そもそも座らせてもらえるかどうか自体が、すごく難しいんです。
そこで大事になるのが、自分のUSP ── ユニークセールスポイント。自分ならではの強みなんじゃないかと思います。
相手から見て「あなたってそういう人なのね、だったらちょっと話を聞いてみたいよ」と思わせるくらいに、自分の強みを磨いておく。
これは実績や事例がないから無理、という話でもないんです。経験がないなら、一人でも勉強すればいい。
たとえばSEOなら、いろんな文献を調べて自分のブログで実験するくらいのことは、やろうと思えばできますよね。
会社で一番の知識を得るのは、意外と簡単な気がするんです。そこまで頑張れば、それは十分強みになります。
「さりげない売り込み」の正体は強みだった
そう考えていくと、さりげなく自分を売り込むというのは、結局のところ「あなたの強みは何ですか」がはっきりしているかどうかなんじゃないかと思えてきました。
強みがはっきりしていれば、「こういうことが強いんですけど、何かご提案できるかもしれません」と自然に話を切り出せる。
その場に立ってから、今何に困っているかを聞いて、合わなければ「今回は合わないですね、また出直してきます」でいいんです。
ニーズがあれば、じゃあこういうのがありますよ、と紹介する。それが結果的に営業という仕事になるんだと思います。
一発一中で受注できるなんてこと、新規の営業ではまずありえない話ですからね。
好きなことに熱があるから、話も広がる
ちなみに同じ日に「話題の幅を広げるコツは」というおハガキもいただいたんですが、根っこは近い話だなと思っています。
私はキャンプも釣りもサッカーも好きで、ジョギングや自転車もやります。好きこそものの上手なれで、興味があるからアンテナが立つんですよね。
この番組にも出てくれたツノカケさんという友人がいるんですけど、彼は本当に多趣味で、それが結果的に仕事になっている人なんです。
仕事にするために趣味をやっているわけじゃなくて、本当に好きで楽しんでやっている。だからその話に熱が乗るんですよね。
売り込みも雑談も、自分が本当に好きで熱があるかどうか。そこが伝わるから、人は話を聞いてくれるんだと思います。
まとめ
「さりげなく自分を売り込む方法」というテクニックを探すより、自分の強みをピカピカに磨くほうが近道なんじゃないか。いまの私はそう考えています。営業が苦手な私が言うので、あまり説得力はないかもしれませんが。
- ニーズがないものを売りつけるのが営業、という思い込みは手放していい
- さりげない売り込みの正体は、はっきりした自分の強みだと思う
- 経験がなくても、勉強して会社で一番の知識を持てば十分な強みになる
- 好きで熱があることは、売り込みにも雑談にも自然と乗ってくる



