「凡人ながら考え始めた」二人の第1回
武藤達也さんと伊藤研人さんが、地球の未来について語るポッドキャストを始めます。第1回は自己紹介から、ビジョンとは何かという本題へ進んでいきます。
地球の未来をガチで楽しく考えるEarth Vision Radio。
パーソナリティを務めるのは私、旅する物書き、むとぅーこと武藤達也と。
旅するシリアルアントレプレナーの、研ちゃんこと伊藤研人です。
この番組では、世界を2周半旅し、地球の未来について本気で考えに考えた研ちゃんと、凡人ながら最近考え始めた私むとぅーが、地球のより良い未来を考えていくポッドキャストです。
主に僕から研ちゃんに質問しつつ、話題を深掘りしていく予定になっております。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
記念すべき第1回ですね。
第1回ですね。非常に、(むとぅーの)肩書が謙虚ですね。凡人ながら考え始めた。
自分ではそう認識してます。
なるほど。じゃあ私もそういう認識でいきます。
はい、まだまだ修行中なので。
はい、お互い修行中ということで。
今日は軽く僕らの自己紹介を最初にさせていただいて、このEarth Vision Radioの目指すところみたいなのを最初に話せたらなと思ってます。
1回目なんで、ちょっと雑談も交えつつ、楽しく真剣にということなんで、そんな感じでやっていければなと思ってます。
メイントピックはビジョンについてということで、地球規模のビジョンを考えていくラジオにしようと思っているので、まずはビジョンって何なの?みたいなところを(何回かに)わたって話せればなと思ってます。
すごいですね。ビジョンについて、徹底的にやりますね。
徹底的。それぐらいやらないと、逆にやってる意味ないなと思っちゃうんで。ありきたりなところで終わらず、研ちゃんの深いところまで刺していければなと思ってます。
いや、非常に楽しみです。
オーストラリアで「どん底」の旅する物書き
先に自己紹介をする武藤さんは、ワーキングホリデーで渡ったオーストラリアでいきなりトラブルに見舞われていると明かします。
改めまして、旅する物書きを名乗ってる、むとぅーこと武藤達也です。現在ですね、ワーキングホリデービザでオーストラリアに着いて、今1ヶ月ぐらいかな。
トラブルでお金をなくしたり、仕事もなかったりとかっていうので、ちょっと今どん底なんですけど。頑張って今メンタルを整えて収録をしております。
お金を取られたんでしたっけ?
そうですね、不正利用だかなんだかで金額万円ぐらい消えて、今(残高は)金額セントしか。金額円ぐらいですね。
残念すぎますね。
お金がないので、今緊急でお仕事を探してます。
幸運を祈っております。
シュミラックということで。お願いします。
その前まではニュージーランドに1年3ヶ月ぐらい、旅したりファームで働いたりみたいなのを半々ぐらいでやってまして。
その前も一応、西日本原付旅みたいなので、埼玉から屋久島まで行って戻ってくるみたいなのを1ヶ月ぐらいでやったりしてました。なので一応、旅はしてますっていうのと。
あと物書き要素なんですけど、一応自費出版というか、小説なんですが、出させてもらったのと、ウェブで小説掲載したりとかっていうのはしていて。
物を書くのが好きっていうところですね。社会的肩書が全然ないんで、旅する物書きと名乗らせてもらってます。
番組を始めたきっかけは、ニュージーランドの農園での日々だったそうです。
このラジオ始めるきっかけなんですけど、ニュージーランドの農園で働いてた時に、ずっとポッドキャストを聞いてまして。楽しそうだな、やりたいなっていうのが湧き起こりまして。
(楽しそうっていうのが)一番大事。
そう、深い話できる人いるかなとか考えてたら、研ちゃんがピッタリだなと思ってお声かけさせていただいたところ、快諾いただいたので。超楽しみにしてました。
いやー、楽しみです。私も。
僕の自己紹介はこんな感じで。次、研ちゃんの方の自己紹介、軽くお願いしてもいいですか?
20年ビジョンを考え続けたビジョンオタク
伊藤さんは自らを「ビジョンオタク」と呼び、ビジョンを考えるための世界の旅と、帰国後の事業について語ります。
よろしくお願いします、研ちゃんです。むとぅーが(私に)声かけをしてくれた理由は、私が多分ビジョンオタクだからなんじゃないかなと。
間違いない。
基本的にビジョンオタクですね。ここ年数年ぐらい、ビジョンのことしか考えてないっていう。
なかなかいない、確かに。
そのビジョンのことを考えるために世界を旅し始めて、6年ぐらいいろんなところを回りながら、先住民に触れてみたり、いろんな仕事体験したり、いろんな文化体験したり。
その地域のことを学んだり、人間について徹底的に観察したりとかっていうことを繰り返しながら、20年ぐらいビジョンを追求し続けてきたと。
いないですね、そんな人は全然。
旅の中でも徹底的に考えてきたし、世界の旅を終えてから日本に帰ってきて、いろんな事業を。今ね、旅するシリアルアントレプレナーっていうやつ。今日考えたんですけど。
全然言い慣れてなくて。
言い慣れてなかった。
帰ってきてから、そのビジョンに基づいたいろんな事業を立ち上げて、たくさん潰したりもしましたが、今は千葉でエコビレッジを作りながら、10個ぐらい事業を展開していて。
10個もやってる。すごい。
20、20。
20。そんな一人で。
仲間たちとですね、やりながら。あと学校も作っていて、旅する学校ということで、インフィニティ国際学院という学校を作っていて。
それ(インフィニティ国際学院)は、1年中世界中のいろんなところを生徒連れ回して、実体験から学ぶっていう、そこの部分がちょっと旅するっていうところかなっていう。
いまだに旅してるなっていうところで、そんな風に名乗らせていただきました。今日誕生した肩書なので、まだ慣れてませんが、お願いします。
これから徐々に慣らしていきます。
慣らしていきましょう。
めっちゃいいなぁ。俺も(その学校に)入りたかったもん。
いいよ。今から入れる。
学校入れる?高校生になれる?
高校生になれる。
マジか。それはありかもしれない。ちょっとお金がないんで。
そうですね、貯めていただいて。
60セントしかないんで。結構高かった気がするんで。
はい、当然です。
このラジオで何を語りたい?
続いて二人は、番組で扱いたいテーマをすり合わせます。政治や戦争のようなマクロな話から、幸せとは何かという哲学的な話までが挙がります。
じゃあそんな二人でやっていくアースビジョンラジオなんですけども、このラジオでどんなことを話していきたいのかなみたいなところを、先にすり合わせたり。
僕自身考えてたのは、様々な角度から地球の未来について考えていくっていうことで、めっちゃマクロな政治だったり、環境問題、戦争、宗教とか、結構興味あって話聞きたいなと。
あと逆に、絞って絞って深掘りするみたいなところで、哲学的な、幸せってなんだっけみたいな。そういうのを話せたら、ビジョンの解像度が上がるかなと思って。
そういう話できたらいいなっていう妄想をしてたんですけど。研ちゃんの方で、どんな話したいかなとか、楽しそうだなとかあります?
いや、もうまさにその方向性で話せれば最高です、私としては。(そういうことを)考えて暮らしてるので。
なかなかね、そういうことを考えてはいるけど、話せる機会って多くないので、ここでむとぅーとも話しながら、興味がある人たちが聞いてくれて。
ゆくゆくは、聞いてくれた人たちとも話す機会があったりとか、一緒に何かやることがあったりとかしたら、めちゃめちゃ面白いんじゃないかなと思いますね。
いや、確かに合致しててめっちゃ嬉しいんですけど、研ちゃんのそういう深い考えを、なかなか伝えきれてないなみたいのが元々あって。
僕は結構長く接させてもらって、やっとめちゃくちゃ深く考えてるんだなとか、ビジョンの道筋がちゃんと見えるなみたいなところがわかってきたんですけど。
最初に会っただけだと、そこまで伝えるの難しいし、講演とかで2時間話すだけでも、なかなかそこまで伝わらないなっていうのがあって。
こういうラジオだと結構長く話せるんで、そういうのが伝わって、さらに研ちゃんのファンとかが増えればいいなっていうのは、ちょっと思ってました。
ありがとうございます。ファンという言葉が慣れないので、お友達が増えたらいいですね。
お友達。確かにそうですね。崇め奉るような関係は、あんまりよくない気がする。
いい悪いじゃなくて、好みではないですね。
あとは番外編とかで、妄想ですけど、いろんなゲストに来てもらったりとか。全然旅の話でもいいし、雑談でもいいですし。
リスナーさんからのQ&A、こういう話してくれませんかみたいなのを話したりっていうのは、できたらいいなっていう妄想です。
いいですね。非常に楽しみです。やりましょう。
ぜひぜひ。ちょっと頑張りましょう。天下を狙って。
天下を狙いますか。
一歩目からですからね。千里の道も一歩からで、全ての道はローマに続いてますからね。
ローマへ行きましょう。
行きましょう。
研ちゃんのポテンシャルならいけると思うんでね。僕はクビになるかもしれないですが、研ちゃんをもっと引き出せる人がいれば、全然クビになってでも聞きたいんで。
いやいやいや。それは許されません。ともに天下を取るしかないです。
はい、じゃあ背水の陣で、コミットします。
このラジオで目指したいところでいうと、このラジオを通じて1つのアースビジョンみたいなのが形になって、いろんな人の意見を組み入れて、すげえいいものができたら。
共感してくれる人が増えて、仲間が増えてみたいなのが楽しそうだなっていうので、そこを目指してやっていけたらいいかなって思いました。
いいですね。
このアースビジョンラジオのビジョンみたいなのあります?ビジョンオタクの研ちゃんからして。
最初は我々の、すでに頭の中とか心にあるものを出しながら、少しでも楽しんでもらえるようなものができたらいいなと思っていて。
我々もたくさん本読んだり、勉強したりとかっていうことを散々してきてるので、そこから出せるものはあるはずだし。
かつ、それだけだと話の正確さとかまとまりとかで限界があるので、このラジオのためにさらにまとめて発信するみたいなことも考えたいんですが、それは次の段階かなっていうイメージ。
最初は、既にあるものの中で提供できるもので、最大価値が出せればいいなっていうイメージですね。
例えば次回が戦争だったら、いろいろ本読んでからやろうかなとか思ってたんですけど、確かに研ちゃんにいろいろぶつけて、研ちゃんの持ってるものを引き出すような。
それでかつ楽しい会話ができたらいいなっていうので、最初やって洗練していくような感じになるのかな。
それがいいですね。
やっていきましょう。
やっていきましょう。よろしくお願いします。
ビジョンに「決まった定義」はない
いよいよ本題です。企業のミッション・ビジョン・バリューが当たり前になった今、ビジョンとは何かを武藤さんが問いかけます。
じゃあ前置き長くなったんですけど、今日はビジョンとは何か、なぜ必要なのかみたいなのを、20分ぐらいで話せたらいいんじゃないかなと思ってます。
最近は企業なんかでも、ミッション、ビジョン、バリューみたいなので明示してるところがスタンダードになってると思うんですけど。
そもそもビジョンオタクの研ちゃんからして、ビジョンって何なの?っていうところを聞いてみたいなと。言語化してるものありますか?定義みたいな。
うーん、毎回同じ言葉で言う定義っていうのは、一切してなくて。
へー。
本当に時と場合によるなって思ってますね。これ全ての言葉がそうだけども。それ自体が、ビジョンの重要性を物語ってるところもあるなって思う。
ほうほう。というと。
今思ったけど。
もうちょっと深掘りしていいですか?
もちろんです。ビジョンっていうのは、目標というか、実現したいものみたいな意味だと思うんですよね。
それは誰にでもある程度はあると思っていて、将来こんなことしたいな、こんな世界で生きたいなとか、こんなこと達成したいなってことだと思うんですけど。
あえてビジョンを立てるっていうと、普通の目標とかより大きいじゃないですか。より長期的に、より大きい感じがする。
ビジョンっていうのは、どんどんどんどん洗練されていくものじゃないかなっていうイメージがあって。
洗練するっていうのはどういうことかっていうと、ただこれやりたいなとかだったら、ただの欲求じゃないですか。それが悪いとは言わないんだけど。
自分自身がこれやりたいなだったら、夢とか目標みたいなことだし、ビジョンっていうと、より破格的な感じがする。
自分にとってもいいし、社会にとってもいいしとか、世界全体がより良くなるための、道筋というか。
僕の思ってたイメージでも、個人の持ってるものというよりは、もうちょっと共有して一緒に目指していくものみたいなのがビジョンのイメージとしてあって。理想の未来の姿なのかなっていうのは思ってました。
「ビジョンは育てていくもの」
伊藤さんは、ビジョンを固定されたゴールではなく、時代や仲間、状況によって変わり、育っていくものだと説明します。
そうですね。なので自分自身は、そのビジョンっていうのと、小出しっていうのはすごく近い感覚があるんだけども、育てていくって感じ。
うーん、なるほど。その観点なかったな。
さっき、ビジョンの意味がその時によってちょっと変わってくる感覚を持ってるってお話したんですけど。
自分にとっても良くて、社会にとっても良くて、人にとっても良くてっていうものを、やっぱり立てられたら一番いいと思うんですよね。
それを立てるとなると、その時による。時代によって全然違うし。
変わるし。
そう、国によっても違うし、自分の持ってる能力とか、自分と一緒に動いてくれる仲間たちの能力とか。
自分自身とか周りの人たちのやりたいこととか、どういう世界情勢でどういうことが起きたかとか、そういうことによって、ビジョンって変わっちゃうと思う。
なるほど。ファクターが、もう変数が多すぎて。
そうそうそう。だから、ビジョンっていうもの自体が、抽象度が高い、広い領域をカバーする単語として存在していて。
それをピンポイントで定義づけちゃいけない。その状況に置かれた瞬間に、そのビジョンの位置が発生するみたいな。ビジョンという言葉の意味と、そのビジョンの内容と。
ああ、確かに、その状況とか、どういう場面で発するのかによって、ビジョンの定義は変わってくるな。
うん、変わるし、威力も変わるし。
威力か。元々持ってたイメージだと、ビジョンっていうのは固定されて、そこに向かってみんなで進んでいくみたいな。
目指すべきコンパスみたいなので、その針に従って進んでいく場所みたいなイメージがあって。
ワンピースでいうラフテルじゃないけど、固定されて、もしかしたらワンピース固定されてないのかもしれないけど、そういうイメージだったんだけど。
研ちゃんとしては、もうちょっとフレキシブルなんだなっていうか、そこ(ビジョン)が。
カオスの国家と平和な企業、ビジョンの「威力」の違い
伊藤さんは、企業が掲げるビジョンと、敗戦後のドイツや革命後のフランス、三国志のような混乱期に掲げられるビジョンを比べます。
そうですね。例えば、どっかの企業がビジョンを掲げて、こういう事業をやっていこうみたいな。
そこのビジョンって、それを目指す人たちが集まっていって、その集団で目指していくみたいな感じがあるし。
と別に、例えば国家が崩壊した時、例えばドイツが第2次世界大戦で負けて崩壊してっていう瞬間は、もうまっさらになっちゃう。
確かに。
でも国民全員がやばいと思ってる。
それはそうだね、間違いない。
とか、ナポレオンも出てくる直前。
フランス革命あって、国家崩壊してみたいな。
ゴタゴタして、誰がどう見ても国やべえっていう状態において、ドーンって国に対してビジョンを掲げて。この国こうあるべきじゃないっていう。
三国志もそうですよね。劉備玄徳とかが義に基づいて動くってなった時に、民衆がうわっと集まってくるみたいな。
そういう瞬間のビジョンっていうのは、全員がカオスの状態になってて、そのカオスから、もうちょい安心とか安定が欲しいなって思っていて。
それを形作るための設計図とか軸が必要。それもビジョン、その国家ビジョンとか。
そのビジョンと、現代の平和状態において日本国内で企業が掲げるビジョンとは、威力も熱量も風向きも全然違う感じがする。
確かに、同じビジョンでくくっちゃうと、全然違う感じはするな、確かに。
そうそう。だから、文脈も意味合いも、結構すごい違う可能性を秘めるものだなって思ってるっていうかな。
なるほど。めっちゃ面白い。
世界はいま「バブルの状態」にある
ビジョンの変数の多さを聞いた武藤さんは、地球規模のアースビジョンを作る難しさを口にします。伊藤さんは、それがまさに今の世界の状態とつながると話します。
そう考えると、アースビジョンみたいなのを作っていくのが、すげえ難しそうだなっていう印象も。ファクターがめちゃくちゃ多いし、言語化できるのかみたいなので。
そうそうそう、そうなんですよ。私もアースビジョンっていうのを前から語っているんだけども、今話したのとすごくつながる、やっぱ。
さっき国家がカオス状態になってっていう話をしたけども、今、世界全体がそういう状態になってる。
今は混沌の時代なんだ、じゃあ。
混沌というか、バブルの状態。
バブルか。
表面上は安定してるように見えるけど、内部でカオスが増大していて、それが一斉に弾けた時に、全体的にかなり大きな崩壊に近い状態になっちゃうなっていう。
だから、(世界が)内包してるカオスがどんどんどんどん強まってる状態だと思う。
それは人類全体で多くの人が感じてると思う。特に日本人だったら、世界全体がいろんなリスクを孕んでるっていうのは、全員が自覚してると思う。
なるほど。確かに、多分みんな言語化はしてないけど、良くないなみたいな、モヤモヤした感じが高まっている。
そう。で、それが世界全体のコンセンサスになってきているっていう感じかな。それって、人類にとって初めてのことなので。
確かに。
第1次世界大戦はヨーロッパとか、横に行ってもトルコまでとかっていう感じ。第2次世界大戦にしても、アメリカとかは最初他人事だったし。最終的に巻き込まれたけど。
だから、第2次世界大戦レベルでも、最初から全世界の人たちが、一般人まで含めて共通認識としてやべえっていう感覚ではないと思うんだよね。
ただ現代においては、パンデミックのこともあったし、環境問題のこともずっと叫ばれてるし。
核も、地球の表面をかなり破壊できるレベルの核を人類全体で保有してるっていうところも自覚してるし。人類共通で認識してる危険とかカオスとかっていうのが、かなり増大してるなっていう。
SDGsはビジョンではない?
危機感へのソリューションとしてSDGsが出てきたものの、伊藤さんはそれを「ビジョンじゃない」と言い切ります。
それに対してなんとなく危機感は持っている。で、ソリューションっぽいものも出てきつつある。SDGsとかっていうものが出たりするんだけども、でもあれってビジョンじゃないんだよね。
SDGsはビジョンではないのかな、あれは。
ビジョンっていう言葉の枠の中には入ってると思うんだけど。だけど、みんながこれで逃げれば大丈夫っていうビジョンじゃなくて、対症療法的な側面が強い。
それはしょうがないんだけど、それを考えるステークホルダーが多すぎるし、逆にステークホルダー減らして考えるべきではないし。
そこはマジで難しそう。そのバランスが。利害関係とか。
その人数でそんなこと考えても、たくさん問題を出してね、その問題1つ1つに対する目標化してるわけじゃん。
逆に、どういう状況になったら、今世界で抱えてる問題が解決するシステムのデザインになるのかっていうところから、逆算してできてるわけじゃないんだよね。
要は、今の資本主義の体制がどうなのか、金融システムどうなのか、通貨の仕組みどうするのかとか、世界を統括する政治のあり方はどうなのかとか。
国のあり方、国境のあり方、流通とかエネルギーの消費の仕方、人類全体で消費するべきエネルギーどうなのかとかっていうのは、全部システムの話なんだよね。
全部がくっついてて、全部連動していて、地球全体を1つのシステムとしてデザインしなきゃいけないんだけど、そういう考え方は一切されてないんでね、SDGsの内容は。
見えている課題に対して。
我々が直面した課題に対して、問題1つ1つを改善するには、これはこうした方がいいよねっていう。
伊藤さんの整理を、SDGsとアースビジョンの対比として並べると次のようになります。
直面した問題を1つ1つ挙げ、それぞれを目標化した対症療法的なもの
経済・政治・国境・エネルギーなどが連動する地球全体を、1つのシステムとしてデザインする発想
無策で進めば大惨事になる。だから考える人を増やす
なぜ今アースビジョンが必要なのか。伊藤さんは、自分が完成形を作るのではなく、考える人の母数を増やすことが土台だと語ります。
となると、アースビジョンを作るには、そういう包括的な視点を持ちつつ、どう作っていったらいいんだろう。
そうそうそう。それが今必要なんじゃないかなと思っている。
そこでいうと、なぜ必要なのかみたいなところは、危機感が高まって、このままだと崩壊するから必要っていう認識なのか。
そうだね。崩壊するというか、何らかの酷いことにはなる。間違いなく。無策で突き進んでたらね。それは人類の歴史が全て証明しているので。
無策のまま大きいエネルギーを使い続けたら、一定の時間をもって大惨事が起こるっていうのは、当たり前の話だからね。それはもう科学実験並みの当たり前さだからね。
じゃあ人類は無策でちょっと突き進んじゃってる感があるから、ビジョンを作っていくみたいなところで。
そうだね。人類全体の中で何らかの形で作られる必要があると思っていて。それは俺らが作る、俺が作るってことじゃなくて、何らかの形で作られる必要があって。
そのためには、そういうことを考える人の母数を増やす必要があるし、いろんなところで少なくとも考えられるっていうことが起こる必要があると思ってる。
今だと、どうやってそれをしっかり作り上げるのかっていうこと以前に、そこに意識を持ってる人の絶対数が少なすぎて、何も起こらないっていうことになってるので。
まずそこの土台を固めていくことが大事かなと。
ビジョンオタクとして年数年ぐらい、世界全体のあり方のビジョンを練り続けてきていて、それ自体も実用的なものになったらいいなと願って作ってきてはいるんだけど。
そこでも完成形を作れるなんて思ってないんだよね。難易度が高くて。自分の能力も低すぎるし。
ただ、そういう刺激になったりとか、将来的にそういうものが作られる時の一部でも参考になったらいいなとも思うし、作ったものがどう活用されるかわかんないからね、マジで。
「鶏と卵の両方を頑張るしかない」
武藤さんは、マルクスやルソーの思想が本人の意図を超えて使われた例を挙げます。そこから話は、ビジョンを受け取る側の教育へと広がります。
本当に難しいなって思うのは、そこの実用というか、現実に落とし込むみたいなところ。後でも語りたいなとは思ってたんだけど。
それこそマルクスとかそうだし、フランス革命時のルソーの思想とか。
そうだね。
そういうのも、本人たちがこうしてくださいみたいなのをやったわけじゃなくて、目指したいところが重なって、結果使われてバンと跳ねたみたいなところがあるから。
僕たちで作っていたアースビジョンみたいなものが、より良い未来を目指すきっかけみたいなものになったら、めっちゃ面白そうだなとは思いました。
そうだね。だから本当の本質はね、やっぱ教育なんだよね。
いや、でも間違いなく、次回は教育についてとかかもしれないですね。
本当に。ブッダにしてもキリストにしてもそうだからね。やっぱね。
確かに結局。
こんなことを語ろうと、それを受け取った民衆がどう使うかでしかないから。
全てそう言えそう。確かに。テクノロジーにしても何にせよ、思想。
それを受け取る人たちの。
リテラシーというか、レベルというか。
そこをどこまでみんなが上げられるかっていうところが、本当は本質であり。ただ、それも逆に、ビジョンがそれを引き上げる可能性もあるから。
いや、そこは確かに。
だからね、鶏と卵の両方を頑張るしかないんです。
なるほど、両方。ありがとうございます。
ありがとうございます。
一旦じゃあ、第1回目はこれぐらいで。次回へ続こうと思うんですけども。
次回語ろうとしてたのは、なんで今(ビジョンが)地球規模で必要になってるのかなみたいなところだったんですが、結構今日語れたような気がするんで、ちょっと考え直そうと思います。
フォローやコメントなどをいただければ励みになりますので、ぜひよろしくお願いします。
Xでハッシュタグ「#アースビジョンラジオ」をつけて投稿いただいたら、必ずリプライとかしますので、ぜひご意見お聞かせください。
アースビジョンラジオ、毎週日曜日に配信しようと思っております。次回もよろしくお願いします。ありがとうございました。
ありがとうございました。
次回へ続く。
まとめ
第1回では、武藤さんと伊藤さんの自己紹介と、番組で目指したいことが語られました。伊藤さんは、ビジョンには決まった定義がなく、時代や仲間、状況によって育っていくものだと話しています。いまの世界は内側にカオスを抱えた「バブルの状態」で、SDGsのような対症療法ではなく、地球全体を1つのシステムとしてデザインする視点が必要だそうです。その土台として、考える人を増やすことと教育の大切さにも話が及びました。
- ビジョンは固定されたゴールではなく、状況に応じて洗練され、育っていくもの
- 混乱期の国家ビジョンと平和な時代の企業ビジョンでは、威力も熱量も違う
- SDGsは個々の問題への対症療法で、地球全体をシステムとして設計する発想ではない
- 無策のままでは大惨事は避けられず、まずアースビジョンを考える人の母数を増やすことが土台になる
- 受け取る側を育てる教育と、それを引き上げるビジョン、その両方が必要




