作って終わりにならない案件は、なぜ続くのか
僕は今の会社でも、その前の会社でも、システム開発の案件を結構やってきました。
システムには保守メンテがついて回るので、自然と一つのお客様とのお付き合いが長くなるんです。
実は僕、こういう案件が好きなんですよね。
企業の中で使う管理画面やコントロールパネルを、ゼロから作るのがすごく好きなんです。
データベースのテーブル設計をして、入力インターフェースを考えて、業務効率につながる形にしていく。デザインとしては地味なんですけど、そこに面白さを感じています。
インフラもごっそりやって、アラート監視の設計もして、アプリケーションを作る。そうすると、作って5年10年ほったらかしということはまずないんですよ。
「こういうデータ登録できないんですか」「ExcelやCSVで出したい」といった要望が次々に出てくる。その都度お客様と膝を突き合わせて話していくのが、僕はすごく好きなんです。
WordPressの案件でも、続けられる人は続けられる
じゃあ『WordPress』の案件だと続かないのかというと、そんなことはないと思うんです。
大事なのは、お客様から言われたものを引き出して形にして「どうですか」で終わらせないこと。
それがお客様の商売の中で、中期的にどう関わってくるのか。そこまで話ができるかが結構大きいんじゃないかと思います。
たとえばコーポレートサイトを作ったとします。「WordPressでやったら僕らの手から離れてしまいますよ」で終わることも多いですよね。
でもそれは、制作会社側が「話しても打っても返ってこない」と思われてしまっているからかもしれません。
コーポレートサイトが事業の中でどういう役割を持つのか。紙やパンフレット、リーフレットとブランドを統一しましょうとか、話は広がっていくはずなんです。
ウェブサイトって、お客様の告知チャンネルの一つでしかないんですよね。
紙もあれば、テレビやラジオ、雑誌、YouTubeの動画もある。その中の一つがウェブサイトです。
ウェブサイトを作るのが僕らの仕事ではあるけれど、「僕らの仕事はウェブサイトを作ることだけ」と決めてしまうのは、すごくもったいないと思っています。
紹介料が取れるかより、頼れる相手になれるか
「うちの会社、紙はやってないし、動画も作ってない」という話なら、そういう人を探せばいいんですよ。
誰かに「こう作ってくださいね」とお願いする、その役をディレクターがやればいいだけだと僕は思っています。
そこで利益を入れるか入れないか、紹介料を取るか取らないか。それはもう、僕にとってはどうでもいいんです。
何かを頼めば、広告や告知に関わることをディレクターが形にしてくれる。相手がそう思ってくれたら、継続的なお付き合いや、壁打ちの相手になっていくんじゃないかと思います。
だから僕は、お客さんがどんな仕事をしているのか、他でどんなことをやっているのかを聞きたがりなんですよね。
最初のヒアリングというか、どちらかというと雑談に近いところで、いろいろ聞かせてもらいます。
そうすると「そういうことをやってるなら、こういうのはどうですか」と話が広がって、その流れの中でシステムの提案が出てきたりもするんです。
以前ゲストに来ていただいた『DJ NOB.B』さんの話じゃないですけど、経済の情報や社会の動き、お客様の業界のことを知っておかないと、話を広げることができません。
そこら辺のスキルがあってこそのディレクターだというのが、僕の考えです。
自分のバリューが、単に言われたウェブサイトを作りますという話でなければいいんじゃないかと思います。
もし「もうちょっと具体的に」ということがあれば、またぜひ質問を送ってくださいね。
まとめ
一つのお客様と長く付き合えているのは、ウェブサイトを作ることだけを自分の仕事だと決めていないからだと思います。お客様の商売の中で自分が何を提供できるか、そこまで話せる相手になれるかが鍵だと感じています。
- システム開発は保守メンテがつくので、自然と付き合いが長くなる
- 作って終わりにしないコツは、事業の中期的な位置づけまで話せること
- ウェブサイトはお客様の告知チャンネルの一つでしかない
- 紹介料の有無より、頼れる相手だと思ってもらえるかが大事






