VSCodeに足すのではなく、AIが軸になっている
私、普段のエディターはVSCodeを使ってます。
今までは、そのVSCodeに何かを足してAIが使えるようにしましたよ、みたいな流れだったと思うんですね。
でもAntigravityは、そうじゃないんです。明らかに軸になるのがAIの方"で、それを補足するためにエディターだけじゃなくてブラウザもターミナルも連動している、という感じなんですよ。
だから、たとえば「ユーザーのログイン機能を作って」と指示すると、中のエージェントがまずコードを書きますよね。
それだけじゃなくて、そのエージェントがテストも実行してくれて、ブラウザでUIを表示して確認して、なんだったらスクリーンショットまで撮ってこっちに見せてくれるんです。
で、問題があったら修正もして、「これでどうですか?」と提示してくる。これはちょっとびっくりしました。
エージェントを複数走らせて、最後にガッチャンする
もうひとつ驚いたのが、エージェントを複数同時にタスクとして進められる機能です。
ツールの中では「ミッションコントロール」という言い方をされてました。
たとえばフロントエンドのHTMLを書いてもらいながら、バックエンドのAPIやプログラムも作ってもらって、テストコードは別のところで同時に動かして、最後にガッチャンして動かす、みたいなことができちゃうんですよ。
今までみたいに「Copilot教えて」とか「ChatGPTさんこうなんですけどどうですか?」とはちょっと違うんですね。
本当に自分のアシスタントエージェントが目の前にいて、実装は全部そっちに任せる"という感覚に近いです。
こちらは要件とか要求を丁寧に伝える方に回る。そういう分業に本当に変わっていくような感じがしました。
ブラウザの中で、人間の操作がほぼ再現できてしまう
私はどちらかというと見た目やUI、ユーザー体験の方がメインなので、ブラウザまわりの機能に一番惹かれました。
ブラウザサブエージェントという機能があるんですけど、これがもう、ほとんど人間がブラウザでやる動作をできちゃうんです。
クリックできる、テキストフィールドに文字も入れられる、DOMの読み取りもできる、スクロールもできる。
さらにデベロッパーツールのコンソールに出てくるエラーログも読み取れるし、スクリーンショットや動画の撮影までできるんですよ。
だから、ログインフォームを作らせて、送信ボタンを押して、完了画面のスクショを撮っておいてもらって、同時にコンソールのエラーが出てないか確認しておいてもらう。
そこで止まったりエラーが出たら、エラーが出ないようにするところまで勝手にやってくれる"んです。
うちは大規模なものだとMableというツールでリグレッションテストを回してるんですけど、開発者ベースで言うと、これはこれですごくテストがしやすいんじゃないかなと思いました。
一瞬「エンジニアの子は何をするようになるんだろう」と怖くなった
正直に言うと、感動しながら一瞬怖くなりました。
「あれ、俺この後どうなるんだ」というか、「エンジニアの子たちは何をするようになるんだろう」と思ったんですよ。
だってこれ、ちょっとエンジニアに詳しいディレクターなら、ちょっとした仕組みはもう自分だけで作れちゃいますから。
今までエンジニアに要件定義を投げて、作ってもらって、テストが上がってくるのを待つ、みたいな流れが、下手したらなくなりかねないなと。
私みたいにエンジニアリングが好きなディレクターは大喜びだと思うんですけど、駆け出しや初学者のエンジニアの人たちは、やってもらうことがなくなっちゃう可能性があるなという気もしました。
ただ、それでもソースコードを読むとか、ディレクターでも一度は自分でHTMLを書いてFTPでアップして、というのは一通りやった方がいいと今も思ってます。手にそういうのが馴染むからです。
1年ぐらい前にGoogleが「新規コードの3分の1くらいはAIが書いている」という話をしていましたけど、こんなツールを社内で当たり前に使ってたら、速度がえぐいぐらい速くなるんじゃないかなと思います。
まとめ
Antigravityを触って強く感じたのは、Googleが開発というものを全く違うものとして定義し始めてるんじゃないか、ということでした。私自身はまだ答えの出ていないところもあるんですけど、実装をエージェントに任せて、人間は要件や要求を丁寧に伝える側に回る。そういう時代の入り口に立ってるような気がしています。
- AntigravityはエディターにAIを足すのではなく、AIを軸にブラウザやターミナルが連動する設計になっている
- コード生成からテスト、ブラウザ確認、エラー修正までエージェントが一気通貫でやってくれる
- 複数のエージェントを同時に走らせて最後に統合する、という開発の進め方ができる
- 便利だと感動する一方で、駆け出しエンジニアの役割が変わりかねないという不安も感じた




