働き方に悩む3年目の相談を読んで
いただいたのは、ラジオネーム ライフイズノーウォッチさんからのおはがきです。
3年目のディレクターで、最初は頑張り時だと思っていたけれど、気がつけば毎日帰宅が23時、休日もスマホを手放せず、プライベートの時間がゼロになってしまった、と。
このままで成長できるのかという不安と、自分の時間も大切にしたいという思いの狭間で揺れている、という相談でした。
正直、今の時代に「23時まで頑張れ」なんてもう言えないですよね。だから、もろ手を挙げてこうですとは言いづらいんです。
その上で、これは生存者バイアスだと自覚しながらの言い訳として、私が若い頃はどうだったか、という話をしてみたいと思います。
私が若い頃、時間との向き合い方はどうだったか
最初にいた会社は、朝は9時か9時過ぎにはいて、帰るのは21時くらいまでオフィスにいた気がします。
でも今考えて一番大きな違いだなと思うのは、あの頃、私は「やらされてその時間まで残っていた」という印象があまりないんですよね。
もちろん、営業さんから「このプレゼンに持っていくからよろしく」と言われて、やばいやばいと思いながらやっていたことはたくさんありました。
帰りたいのにな、と思いながら「今日はもう帰れねえな」と感じることも結構あったんです。
本当にやばかったなと思うのは、30から35まで働いていた会社の頃でしょうか。役員だったので、ほぼ全部自分の裁量で決めて働いていて、キリがなくなっていたんです。
「成長」という言葉が、最近しっくりこない
相談の中に出てくる「成長」という言葉なんですが、私は最近、あまり口にしたくなくなってきているんです。
成長したほうがいいのは間違いない。でも、なんだか抽象度がすごく高い言葉だなと感じるんですよね。
これは「ビジネス」という言葉を使いたくないのと同じ感覚です。「ビジネスを加速する」なんて言い方、私にはよく意味がわからないんですよ。
それよりは私、「商売」という言葉のほうがしっくり来ていて。ちゃんとお金を稼いでなんぼだと思うから、500円チャリン、みたいな実感のある言葉のほうが好きなんです。
だから「成長したほうがいい」は間違ってはいないけれど、何をどうなったら成長したと言えるのか、そこがよくわからない言葉なんですよね。
成長を、給料というゴールに置き換えてみる
ひとつはっきりわかるのは、たぶん「給料をいくら欲しいか」というところに行き着くんじゃないかと思うんです。
たとえば年収1000万円。ビジネスパーソンで言うと、だいたい日本の4パーセントくらいがその給料だと言われています。
その金額を欲しいと言うなら、できるようにならなきゃいけないことは必然的に決まってきます。ジャッジメントができる、新規の営業ができる、売り上げをこれだけ立てられる、そこに責任を取る。だからその給料が払われるわけです。
ここで私が思い出すのが、引退された芸人の島田紳助さんが吉本の養成所で話していたという内容です。
才能が5段階、努力が5段階あって、才能が5の人が5の努力をしたら5×5で25になる。でも才能が1の人が5の努力をしても5にしかならない、と。
だから私は、才能と努力の仕方と、努力にかける時間の掛け算で考えているんです。
仕事がその才能に合っていないなら、別の道に行くのもいいし、合っていないから努力を増やすというのもいい。それも戦い方ですからね。
ゴールがないと、努力はただ辛くなる
自分が今やっている仕事の中で、これだけの給料が欲しい。それをもらうにはこれだけのことができなきゃいけない。だとしたら、あとは何を努力するかが見えてきますよね。
その結果として時間がかかってしまっているなら、有意義に使っている自覚があるなら、私はそれでいいと思うんです。
そうじゃなくて、「やらされ仕事だ、やってられるか」と思いながらやっているとしたら、ちょっともったいないかなという気はします。
私自身は、こうなりたいというのがあったので、やれる限り全部やってやるぜと思いながらやっていた感じです。まあ、イキっていただけかもしれませんけどね。
だから、まずは自分がたどり着きたい途中経過のゴールを見たほうがいいんじゃないかと思うんです。
ただ「努力する」「成長する」だと、ゴールがないところを走っているような感じがして、やっぱり辛いだろうなと思いますから。その意味で、無理はしないでほしいなと思ったりします。
まとめ
「成長できるのか」という不安は、たぶんゴールが見えないから辛くなるんじゃないかと、いまの私は思っています。まずは自分がどこにたどり着きたいのか、そこから逆算してみると、少し楽になるかもしれません。
- 今の時代「23時まで頑張れ」とは言えない。生存者バイアスは自覚した上での話
- 「成長」は抽象度が高すぎる言葉。給料などの具体的なゴールに置き換えて考えてみる
- 仕事の成果は「才能×努力の仕方×時間」の掛け算。合わなければ別の道も戦い方のひとつ
- 時間がかかっても有意義な自覚があればいい。やらされ仕事のままだともったいない






