AIは毎日のように使っている、でも「独り言の相手」として
まず前提として、私は生成AIをちゃんと使っています。
ChatGPT、Gemini、Claude、それに検索そのものならPerplexityと、なんだかんだ4つぐらいは日常的に触っていますね。
一番楽しみにしているのは、ChatGPTのGPT-4oで音声のやりとりがかなり速くなるっていうやつ。あれが一般に降りてくるのを早く早くと待っているところです。
というのも私、車で移動しているので、行き帰りの車の中で生成AIといろんな話をしてるんですよ。
「経営についてこう思うんだけど、どう思う?」とか、「業種業態の選定のために、どんな情報収集をしたらいいと思う?」とか。
独り言の相手という意味では、生成AIをよく使っています。ほとんど毎日、朝か晩の帰りには喋ってるんじゃないかな。
ディレクションそのものには、実はあまり使えていない
ところがディレクションそのものでいうと、私は生成AIでどうこうって、実はそんなにないんですね。
これは皆さんもやってみるとわかると思うんですけど、「プロジェクトマネジメントで気をつけるべきことを10個挙げて」みたいに聞くと、どれで聞いても大体同じ答えが返ってくるんですよ。
「クリティカルパスに気をつけましょう」「余裕を持ったスケジュールを」「リソースの管理を」とかね。おそらくPMBOKあたりから引っ張ってきてるんだろうなという気がしています。
長谷川さんが言うように、業務内容を教え込むこと自体はできると思うんです。
ただ、ディレクションが何をやる仕事なのかって、会社ごとにいろんなケースがあるんですよね。
デザイナーがFigmaかIllustratorかPhotoshopかという道具の違いはあっても、配色やUI・UXの考え方には共通のセオリーがある。でもディレクションで特に悩むのって、結局は対人関係とか対人コミュニケーションなんですよ。
AIが火に油を注ぐこともある、という怖さ
たとえば「田中さんにこう言われたから、どう返事したらいい?」とAIに聞いても、生成AI側は田中さんがどんな人か知らないわけですよね。だから答えようがない。
その返事のケーススタディをどうするかって、本当にその人が言った時の前後関係とか、どんな単語を使ったかとか、それまでどれぐらい仕事に前のめりだったかとか。そういうのが私にとっては結構大きな要素になってるんです。
だからそこがちゃんと判断材料として持てていれば聞けるんですけど、これに頼るのはまだちょっと怖いんですよね。
一般論として「メールで早く返事をした方がいい」みたいなことは言ってきそうな気はするんです。でも、それで必ずしもOKかというと、場合によっては火に油を注ぐこともあると思っていて。
とりあえず電話してくれたらOKだった相手に、メールで長々と返事をしたら「そういうことじゃないんだよ」となることもある。逆に、とつとつと冷静に言われて「言い訳を延々してるのか」と受け取る人もいれば、真逆に反応する人もいるんですよね。
結局ディレクターで大事なのって、相手の感情の機微をどう汲み取るかだと思うんです。私だって全部汲み取れているわけじゃないですよ。でも、できるだけそうしようとは思っている。だからこそ、そこを方法論として聞いて鵜呑みにするのが怖いんです。
資料作りとコードは、むしろどんどん任せている
一方で、生成AIにどんどんお願いしているところもあります。
要件定義やドキュメントの作成ですね。テキストで書いて投げれば、PDFやPowerPointにボンと吐き出してくれる。
昔はPowerPointのアウトラインモードでガチガチ書いていましたけど、今はテキストを投げて出力してもらって、Googleスライドに読み込んで編集、みたいなことをやっています。
そして逆に、めちゃくちゃ楽しいのがエンジニアリングのところ。これはディレクターとしてではなく、私個人として使っている話ですけどね。
先日も社内で使うツールを作ろうと思って、Google Apps Scriptで書いてみたんです。私なんて長いことコードを書いてなかったんですよ。
それでも「最初にこれをやってください」みたいなすごく簡単なところから生成AIとやりとりして、コードを貼り付けて、中身を読んで、実行して。「動いた、じゃあこの機能つけて」とやっていったら、3時間ぐらいでちゃんと動くものができたんですよね。
最後に「プログラム学習1週間の人向けに丁寧にコメントを入れて」とお願いしたら、何十行ものコードに綺麗にコメントを入れてくれて。久しぶりにプログラムで物を作る喜びを感じましたね。
ディレクションに特化したAIは作れるのか
じゃあディレクションに特化した生成AIができるのか。長谷川さんのコメントを聞いて、ちょっと作ってみたいなとは思ったんですよ。
でも、何を教えたらいいのかというところで、正直まだ妄想しているような段階です。
ガントチャートを引くとか、工数を出して優先順位を決めてタスクを割るとか、そういうのはもう任せていいと思うんです。
ただ進行管理の機微みたいなところは、聞いてみても今のところ通り一遍で、「うん、まあだよね」という感じ。それをそのまま使うのは、私はまだ怖い気がしています。
いずれそういうものが作れたら公開してみたいなとは思っています。あまり期待しないで待っていてくださいね。
まとめ
いまの私の線引きはシンプルで、資料作りやコードのように答えが定まっているところはどんどんAIに任せる、でも相手の感情の機微を読むディレクションの核だけは自分で持つ、ということです。ここが将来どう変わっていくのか、まだ答えは出ていないのですが。
- 検索も含めて生成AIは4つぐらいを日常的に使い、車の中では独り言の相手にもしている
- 要件定義や資料作りはAIに任せ、コードづくりは久しぶりに物を作る喜びを感じるほど楽しい
- 対人コミュニケーションは相手の前後関係や機微が判断材料になるので、方法論を鵜呑みにするのは怖い
- ディレクション特化のAIは作ってみたいが、何を教えるべきかはまだ妄想の段階






