兵庫県の連携学術大会、今年のテーマは「AIとDX」
たいぞーさんは兵庫県の薬局で在宅医療や外来対応にあたりながら、社内の新人育成や研修の企画・講師も務めている薬剤師です。
今回の話の入り口になっているのは、この日に参加を予定している学術大会です。兵庫県では県薬剤師会と病院薬剤師会が一緒になっており、薬学部のある大学が多いことも特徴だと説明されています。
その県薬・病薬と薬系5大学が連携し、年2回の学術大会を開いているとのことです。今年はそのプログラムが面白そうだと感じ、参加を決めたと話しています。
今年のテーマは、AIやDX、電子化といった演題が並ぶ内容だそうです。
マイナ保険証は「通してくれないとショック」なほど現場に浸透した
たいぞーさんはここで、この2年ほどのマイナ保険証の広がりを振り返ります。マイナ保険証を使い始め、医療情報の取得を積極的に行うようになったのが1、2年ほど前のタイミングだったと話しています。
導入当初は「これってどんなものなんだろう」「結構手間だな」と感じていたそうです。それは自分だけでなく、患者さんの中にも同じように感じていた人が多かったのではないかと、現場の肌感覚として振り返っています。
これまで薬局では、患者さんが処方箋とお薬手帳を出して受付をするのが基本の流れでした。
ところが最近は、まず自分でマイナンバーカードの機械に足を運び、通してから処方箋を預ける患者さんも増えてきたといいます。保険証として使うことが、患者さんの側でも一般化してきたと感じているそうです。
マイナンバーを通してくれてないっていうのが、言ってしまうとめちゃくちゃショックってなるようなぐらい業務の中に浸透しているなあということを思います。
たいぞーさんは、マイナンバーカードを通してもらえないと、併用薬の確認などの手間のかかり方がめちゃくちゃ大きくなったと実感を語っています。だからこそ通してもらえないとショックだと感じるほど、業務に浸透しているという受け止めです。
AIは効率化だけでなく「思考を深め、抜け漏れを防ぐ」道具になる
学術大会では、電子処方箋の運用の話やAIの話も聞けるとのことで、たいぞーさんはそこも楽しみにしています。自身も日本在宅薬学会の学術大会でAIのシンポジウムを任されているという背景があるそうです。
AIの活用について、たいぞーさんはまず、日々使う中で業務が効率化する実感があると話します。そのうえで、効率化そのものより、その先をどう使うかを重視しています。
このAIを使って業務が楽になる分、その楽になった時間をいかに患者さんの治療をよりよくしていく関わりに還元できるかということもちろん大切です。
さらにたいぞーさんは、AIには時間を生む以外の価値もあると考えています。今まで自分で検討したり考えたりしていたことが、AIを使うことでより深まる点にも魅力を感じているそうです。
加えて、抜け漏れなく確実に実践できるという点も、AIの魅力として挙げられています。効率化の道具というより、思考を支える相棒として捉えている姿勢がうかがえます。
業務が効率化し、生まれた時間を患者さんの治療をよくする関わりに還元できる
これまで自分で考えていたことがより深まり、抜け漏れなく確実に実践できる
この日のセミナーでは、そうした様々な人の知見を聞きながら、自分が現場でAIをどう活用し、それをどう患者さんの治療に還元すればよいのかを見つけたいと話しています。
他業種の視点から薬局を見直す、Amazonジャパンの登壇
今回の学術大会では、薬剤師以外にAmazonジャパンの人も登壇するとのことです。たいぞーさんはこの他業種の話にも期待を寄せています。
他業種の話を聞くと、自分たちの業界を違った視点から見たり気づいたりするきっかけになると、その意義を説明しています。
たいぞーさんは今回の放送を、薬局の電子化やAIの活用をこれからどうしていけばよいか考えるきっかけにしてほしいと呼びかけて締めくくっています。
まとめ
今回は、兵庫県の連携学術大会を前に、たいぞーさんが薬局の電子化とAI活用を現場の実感から語る回でした。マイナ保険証がすでに業務に深く浸透していることや、AIを効率化にとどめず思考を深める道具として捉える姿勢が印象的です。
- 兵庫県の県薬・病薬と薬系5大学が連携し、年2回の学術大会を開いている
- 今年の学術大会のテーマはAI・DX・電子化で、電子処方箋やAI活用が演題に並ぶ
- マイナ保険証はこの2年ほどで浸透し、通してもらえないと併用薬確認の手間が大きく増える
- AIは業務効率化に加え、思考を深め抜け漏れを防ぐ道具として価値があると捉えている
- 生まれた時間や深まった思考を、患者さんの治療をよくする関わりに還元することが目標



