そもそも薬局とはどんな場所か
この回でたいぞーさんは、薬局のこれからについて、今考えていることを大それた結論ではなく率直に共有すると前置きしています。
たいぞーさんによれば、薬局は処方箋に基づいて薬を用意し、患者に届ける場所です。その薬を通して、患者が健康に過ごしていけるよう支援する役割を担っていると説明されます。
今日は薬局のこれからという話をすると少し大それたことになりますが、少し薬局のことについて、今僕が思ったり考えたりしていることについてお話しできたらなと思います。
医療提供施設になったのは意外と最近
たいぞーさんは、薬局が医療提供施設として法律に明記されるようになったのは1990年代のことで、そんなに長い歴史があるわけではないと指摘します。
むしろ薬局は、医療提供施設というより、街中にあって困った時に立ち寄る小売業としての印象が昔は強かったと話されています。
その具体例として、絆創膏、おむつ、ミルクといった衛生用品、洗剤などの日用品、そして薬まで幅広く販売する場所だったことが挙げられます。
薬局が「小売業」に分類される理由
薬局が保険調剤を行い、医療提供施設として定められるようになったことで、医療を届ける場所という役割も担うようになったとたいぞーさんは整理します。
一方で、その名残は今も残っていると言います。たいぞーさんは、国勢調査で職業を答える場面を例に出します。
病院とかに勤めている人は医療提供施設というふうになるんですけど、薬局に勤めている人の事業分類でいうと小売業という分類になる。
つまり行政的な区分でいうと、薬局は医療の枠組みではないところにある。これも昔の薬局の関わりの名残がうかがえる点だと話されています。
保険調剤だけでは厳しい時代の「強み」とは
今は保険調剤を中心に医療提供している薬局がほとんどだとたいぞーさんは見ています。ただし調剤報酬改定は今年とうとう厳しくなり、来年は料金体系も変わっていくと述べます。
保険調剤だけでは生計を立てるのが難しくなるかもしれない、という声も聞くとたいぞーさんは言います。しかしそこで、薬局の歴史を振り返ります。
そもそも薬局は小売業なので、保険調剤だけで成り立たせようとするのではなく、物売りもできる。たいぞーさんはこれを薬局の大きな強みだと考えています。
たいぞーさんは、OTC薬品や衛生用品も取り扱う薬局が今もあることに触れ、そこで地域に貢献しながら、保険調剤でも患者に貢献していく、様々な関わり方ができる点が強みだとまとめます。
薬を渡して終わりにしない「その後」への関わり
たいぞーさんが重視するのは、薬を渡す・商品を売るだけで終わらせないことです。売った商品、渡した薬が、本当に患者の問題を解決したのかどうかまで見届ける姿勢を挙げます。
地域で薬局を利用する人の多くは、何か困って薬局に来る。たいぞーさんは、その困りごとをきちんと解決できる場所になれば、薬局は地域の中で必要とされると話します。
だからこそ患者の問題が解決したかどうか、その後まできちんと関わりきるという視点を持つと、地域の中での役割の示し方が見えてくるとたいぞーさんは述べます。
薬剤師だからこそ見える「患者の未来」
薬局の大きな特徴は、薬剤師がいることだとたいぞーさんは言います。薬剤師が薬学という専門性を使うことで、患者の未来を見据えられると説明します。
具体的には、専門知識を使って描いた未来の通りに進んでいるかを確認し、もし進んでいなければ、なぜたどり着けなかったのかをプロの視点で見抜くという関わり方です。
もし進んでいないのであれば、なぜそこにたどり着けなかったのかということを、プロだからこそ見える視点で見抜いていく。
そうした関わりができれば、患者は「やっぱり薬局に行かなあかん」「薬剤師に頼らなあかん」と感じるようになるのではないか、とたいぞーさんは考えています。
そのためにたいぞーさん自身も、どんな研鑽を積み、何を考えながら患者に関わればよいのかを模索しながら、今も現場で仕事をしていると語ります。
OTC販売から保険調剤まで、様々な接点で課題を解決する
たいぞーさんは、薬学で患者を語ることが、保険調剤だけでなくOTC薬品や衛生用品の販売にも広がっていくとよいと考えています。
どの接点でも専門知識を使って患者の課題を解決し、より良い未来を一緒に迎えに行く。そうした仕事を、患者や地域のスタッフと一緒に取り組んでいきたいと話されます。
たいぞーさんはこれを、まだ具体的な結論のない、とりとめのない話だと断りつつ、これからどうしていこうかと漠然と考えていることを共有したと締めくくります。
専門知識を使って患者さんの課題を解決して、より良い未来を一緒に迎えに行く、そういった仕事を患者さんと一緒に取り組んでいけたらなと思います。
まとめ
薬局はもともと小売業として街に根ざし、1990年代に医療提供施設と位置づけられました。たいぞーさんは、保険調剤が厳しくなる今こそ、物売りも含めた様々な接点で患者の課題を解決することが地域に必要とされる薬局への道だと考えています。
- 薬局は昔からの小売業の性格と、後からの医療提供施設としての役割を併せ持つ
- 調剤報酬改定が厳しくなる中、物売りもできることは薬局の強みになりうる
- 薬や商品を渡して終わりにせず、患者の問題が解決したかまで関わりきる
- 薬剤師は薬学の専門性で患者の未来を見据え、ずれがあれば理由を見抜ける
- OTC販売から保険調剤まで、様々な接点で患者の課題解決に取り組む姿勢が地域での役割につながる



