一度閉じたオンラインサロン、何があった?
薬剤師のたいぞーさんは、薬局で在宅医療や外来患者対応に取り組みながら、社内の新人育成や研修の企画、講師も務めています。勉強会やセミナーの主催、外部での講演も行っています。
この回でたいぞーさんが伝えたのは、オンラインサロンを開設するという知らせです。第100回の放送でも、今後挑戦したいことの1つとしてサロンの開設を挙げていました。
たいぞーさんにとって、オンラインサロンの運営は今回が初めてではありません。コロナ禍が始まった2020年に、同年代の仲間3人と一緒にサロンを開設し、運営した経験があります。
毎日記事を投稿して、日々自分の現場での経験や学びの中からの気づきを共有したりというようなことをやっていたんですが、大体約2年ぐらい運営を継続して、(サロンを)閉じることにしました。
2020年のサロンを閉じた理由は、日々の忙しい業務の中で記事の発信が難しくなってきたことでした。有料で会費を受け取ってコンテンツを提供する以上、提供の遅れは信用や信頼を失うことにつながりかねないと考えたといいます。
思い切ってもうやめるという決断をしたのを今でもはっきりと覚えています。
手放しても消えなかった思いとは
サロンを手放したあとも、たいぞーさんの中ではオンラインコミュニティを自分で確立し、運営したいという思いが続いていました。
その思いの根にあるのが、番組のテーマでもある「薬学で患者を語る」という考え方です。たいぞーさんは、薬学で患者を語ることが仕事の面白さにも、患者に価値を届ける力にもなると、現場で働きながら感じているといいます。
これ(薬学で患者を語ること)をやっぱり自分自身で実践するということはもちろんなんですけど、それだけじゃなくて、現場で働く薬剤師の仲間と一緒にそれを達成していきたいなということを思った
仲間を集めて一緒に頑張る場所として、オンラインサロンは有用な環境になるのではないか。たいぞーさんはそう考え続けてきたと話しています。
踏み出せなかった一歩と、腹をくくった理由
一方で、サロンの再開には迷いもありました。前回は記事の投稿が滞り、入会者に「入っているメリット」を届けきれなかったという思いが残っていたからです。
同じことがまた起こるのではないかという不安から、たいぞーさんはなかなか一歩を踏み出せずにいたといいます。それでも、仲間を集め、自分自身も含めて前に進むために、開設する覚悟を持てたと語っています。
2020年に仲間3人と開設し約2年運営。発信が滞り、信頼を損なう前にと閉じる決断をした
提供が滞る不安を抱えつつも、薬剤師の仲間と前に進むために腹をくくって再開を決めた
開設日は12月11日です。収録は前日の12月10日で、日付に特別な意味はないものの、やると決めて動かないと踏み出しきれないため、日を定めたと説明しています。
サロンでは何が共有される?
オンラインサロンで共有する予定の内容として、たいぞーさんは主に3つを挙げています。
- 薬学的な思考で患者の状態を読み解き、考える視点
- 自身の発信活動の現在と、これからの展望
- セミナーや研修会のプログラム構成やスライド作成の考え方
研修会の内容については、どういう考えのもとでプログラムを組み、スライドを作っているかという「裏側」にあたる部分も伝えたいと話しています。講師を引き受ける立場ならではの共有内容といえそうです。
目玉は「実践の伴走者」になるプラン
サロンには複数のプランが用意されています。たいぞーさんの活動を応援し、その発信を見られるプランのほか、研修会に参加しやすいよう優遇を加えたプランもあります。
たいぞーさんが特に参加者を期待しているのは、自身が薬剤師の日々の実践の伴走者になるプランです。参加者が現場で患者に薬学的な視点でより良い治療を届けられるよう、一緒に症例検討をしたり、業務の困りごとをサポートしたりします。
| プラン | 内容 | ねらい |
|---|---|---|
| 応援プラン | 活動に関する発信を見られる | 活動を応援してもらう |
| 研修優遇プラン | 研修会への参加に優遇がある | 研修会に参加しやすくする |
| 伴走プラン | 症例検討や現場業務の困りごとをサポート | 少数の仲間と現場の医療を良くする |
僕が伴走者として付き添って、より良い医療を一緒に、僕が届けられない範囲に一緒に届けていく、そういった仲間を少数ですが集めるプランというのも設けています。
伴走プランの意図は、たいぞーさん一人では届けられない範囲の患者にも、仲間を通じてより良い医療を届けていくことにあると考えられます。
たいぞーさんは、まだ手探りの部分はあるとしつつ、まず一歩踏み出して形にし、継続的に運営しながら仲間と前に進むコミュニティを作りたいと締めくくりました。
まとめ
たいぞーさんは、2020年に開設し約2年で閉じたオンラインサロンの経験を踏まえ、薬剤師の仲間と「薬学で患者を語る」実践を広げるため、2025年12月11日に再びサロンを開きます。伴走型のプランを中心に、継続できるコミュニティを目指しています。
- 2020年のサロンは、発信の遅れで信頼を損なうことを避けるため約2年で閉じた
- 閉じたあとも、仲間と一緒に薬学で患者を語る実践をしたいという思いは続いていた
- 提供が滞る不安を抱えつつ、日付を決めて12月11日の開設に踏み切った
- 薬学的思考、発信活動、研修の組み立て方などを共有する予定
- 目玉は、少数の薬剤師の日々の実践に伴走し、症例検討などを一緒に行うプラン




