ワークライフバランスという言葉になじめない理由
たいぞーさんは、薬局で在宅医療や外来患者対応に取り組みながら、新人育成や社内研修、勉強会やセミナー、オンラインサロンの運営にも携わる薬剤師です。
今回のテーマは、昔から自分の中になじまないと感じてきたという「ワークライフバランス」という言葉です。
この言葉には、仕事に偏った人生ではなく、プライベートもきちんと充実させるというイメージが強いのではないか、とたいぞーさんは話します。
その考え方自体は間違っていないとした上で、プライベートの時間を確保してリフレッシュすることや、人生の楽しみを増やすことは大切だと認めています。
ただ、この言葉ではプライベートの部分ばかりがフォーカスされ、見落とされがちな点があるといいます。
何かを選ぶことは、何かを手放すこと
たいぞーさんが強調するのは、何かを選ぶということは、一方で何かを手放しているという事実があるという点です。
たとえば仕事のボリュームを減らしてプライベートを充実させるのも一つの選択ですが、その分、仕事の中で得られるはずだった経験や成長の機会は確実に減ってしまうといいます。
逆に、仕事に時間やエネルギーをつぎ込んで投資すれば、仕事の経験は増え、その分野での成長スピードも格段に上がります。
しかし人の時間は限られているため、仕事に投資するほどプライベートの時間は自ずと削られていきます。
どちらが良い悪いではなく、どちらにもメリットとデメリットがあることをきちんと認識しておくことが大切だ、というのがここでの主張です。
仕事の経験が増え、その分野での成長スピードが上がる。一方でプライベートの時間は削られる
リフレッシュや人生の楽しみが増える。一方で仕事で得られるはずだった経験や成長の機会は減る
そしてこのメリットとデメリットの差によって、選択の結果にも差が生まれてくるといいます。
ここを曖昧にしたまま、バランスよく全部手に入れたいというのは正直難しい、とたいぞーさんは指摘します。
自分は何を大事にするのかを決める
だからこそ大切なのは、自分自身が何を大事にするかを決めることだ、とたいぞーさんは話します。
たいぞーさん自身は、プライベートももちろん大事だとしながら、仕事におけるやりがいや面白さを、人生を生きる上でとても大事なものだと位置づけています。
そのため仕事に相応の時間をつぎ込んで活動しているといいます。
その一方で、家族に十分な時間を取れない場面が生じることは、自分が選んだ選択の結果として受け入れながら、その中でどううまく人生を過ごすかを考えることが大事だと語ります。
両方を得たくても、限られたものの中で選ばなければならない。その事実を認識し、自分で選んでいると自覚することが要点です。
選択を自覚することで変わる「後悔の質」
たいぞーさんは、誰かに流されたり、世の中の流れに身を任せたり、環境のせいにして言い訳をしたりするのではなく、自分自身がきちんと考えて選ぶことを重視します。
この感覚があるかどうかで、後悔の質は大きく変わってくるといいます。
最終的に大事なのは、その選択をして良かったと思えるかどうかだ、とたいぞーさんは話します。
後から振り返ったときに「あの時こうしておけばよかった」と思うのか、それとも「あの時の自分はあれを選んで良かった」と思えるのか。ここに尽きるのではないか、というのがたいぞーさんの見方です。
ワークライフバランスに正解はない
たいぞーさんは、ワークライフバランスという言葉に正解はないと考えています。
あるのは、自分の中で納得できる選択をしているかどうかだといいます。
そのため、自分は何を選択したいのかを一度振り返ってみるのも良いのではないか、と提案します。
この自己選択の認識があるかどうかで、人生の在り方は大きく変わる。それは自身の活動を振り返っても感じることだ、とたいぞーさんは締めくくりました。
まとめ
ワークライフバランスを、バランスよく全部を手に入れる話としてではなく、「何を選び、何を手放すか」という選択と責任の問題として捉え直す回でした。自分で選んでいると自覚できるかどうかが、後悔の質を左右するという視点が語られています。
- 何かを選ぶことは、同時に何かを手放すことでもある
- 仕事とプライベートには、それぞれメリットとデメリットがある
- 大切なのは、自分が何を大事にするかを自分で決めること
- 流されず言い訳せず、自分で選んだと自覚できると後悔の質が変わる
- ワークライフバランスに正解はなく、あるのは自分が納得できる選択かどうか


