毎日コツコツ作っているアプリと「精密栄養学」の話
この放送を聞いてくださっている方なら、「またそれ言ってるな」と思われるかもしれないんですけど、私、毎日のようにヘルスケアのアプリを作っているんです。
それが結構できてきたので、今日はその現在地を詳しく喋ってみようかなと。
もちろん完成したらもっとわかりやすくお届けしますし、今日話したことと変わる可能性もある、というのだけ思っておいていただければと思います。
そもそもどんなアプリかというと、私が今までやってきた「精密栄養学」の集大成的なアプリなんです。
精密栄養学って何ですかと思われる方も多いと思うので、簡単に説明しますね。ここ最近、特にアメリカとかで注目されている新しい栄養学です。
一般的な栄養学が「タンパク質を取りましょう」「糖質を取りすぎないように」というイメージだとすると、分子栄養学は血液を見て「あなたの体質にこれが合ってそうですよね」というものを見ていきます。
精密栄養学は、その名の通りデータの細かさ、粒度が全然違うんですね。
たとえば血液データ1つとっても60項目以上取ったりしますし、日々のライフスタイルもかなり細かく見ます。
水分をどれだけ取っているか、カフェインをどれだけ取っているか、心拍数や歩数はどうか。本当に事細かに取っていくんです。
プラスで腸内環境も見ます。今、腸内細菌ってかなり注目されていて、日本人と外国の方でも違いますし、そもそも今ちゃんと腸が働いているのか、といったところですね。
あとは遺伝子です。血液データが「現在地」がわかる手法だとすれば、遺伝子は皆さんの体の「設計図」がわかる仕組みなんです。
人間って一人ひとり違うじゃないですか。顔も体も性別も性格も能力も違う。
なのに健康法って、今までは画一化された一般論でしかなかったんですよね。「本当にあなたに合ってるんですか?」という。
そこを細かく見ていくのが精密栄養学、パーソナライズドヘルスケアだと思っていただければ。
私が特に取り組んでいるのは、病院では診断されないような不調とか、「もっとパフォーマンスを上げたい」「今より元気になれるのか」といった、病気未満のいわゆる未病と呼ばれる領域なんです。
あくまで診断ではなくアドバイスという形で、血液栄養解析やパーソナルカウンセリングとして直にお話ししてきました。
今まで使ってきたものを全部詰め込みたかった
じゃあこのアプリは何なのか、という話ですよね。
これらのデータをまず集められるものがあったらいいよね、とずっと思っていたんです。
Appleのヘルスケアアプリもかなりデータをまとめてくれるので便利なんですけど、水分を記録するものや排便のリズムを取るものは、今でも別で有料のアプリを使わないと取れなかったりするんですよね。
だったら、今まで有料で使ってきたものを全部このアプリに放り込んでやろうと思ったんです。
いいとこ取りで、これ一つでいける。むしろそれ以上ですね。
「フリースタイルリブレ」で取った血糖のデータも、今まではリブレの中でしか見てこなかったんですけど、それも取り込める仕組みを作りました。
血液データも取り込めます。取り込んでもらえるだけで、私にとってはカウンセリングがしやすくて便利なんです。
でも、どうせ取り込むなら日々の簡易なアドバイスくらいできた方がいいですよね。そこまで出てきているのが今のAIです。
ただ、AIのアドバイスって怖いと思っている人もいますよね。訴訟になったという話もありますし。なので、あくまで簡易なアドバイスで、絶対的なものではないと思っていただきたいんです。
そのうえで、私が今まで学んできたことをナレッジベース化して、あらかじめAIに読み込ませているんですよ。つまり「中原AI」がここに搭載されているということですね。
それが毎日「昨日のデータはこうでしたよね」と言ってくれる、というものを作りました。
体感とデータを突き合わせる、というこだわり
しかも、各データの関連性も見られるようにしています。
たとえば夜のカフェインが睡眠にどう影響するのか、日光の照射時間と睡眠の規則性は関係あるのか。
これは研究である程度証明されていて、エビデンスもあります。それが実際にあなたの体の中でどうなっているのか、というところですね。
データを集めまくることで、「これとこれのデータは相関がありそうです」と自動解析してくれるシステムを作りました。
このアプリでは、自分の体感も登録するんです。
朝の体調の段階評価、胃腸の調子、睡眠がどうだったか。あと心、メンタルも入れました。
私が常々言っているのが、食事・睡眠・運動・心、ここが健康にすごく大事だよねということで、過去の放送でもずっと言ってきたんですよね。それを取り込んでいます。
運動の強度や時間も入れられますし、いろんなデータを可視化して、体感とも見比べられます。
データを照らし合わせるのって、やっぱりコンピューターが一番得意なんですよね。
そこに自分の感覚を入れる。体感とデータを突き合わせる。これが大事だなと思っているんです。
自分が飲んでいるサプリも全部入れられるようにしていて、それも反映されます。
だから、あなただけのデータベースとアドバイザーがつくアプリ、ということなんです。
ゲーミフィケーションを入れるかどうか、まだ迷っています
今ちょっと迷っていることがあって。
これを作るってなったとき、私はありとあらゆる健康アプリを使ったんですよ。ほとんど海外のもので、日本にはこういうことをやっているものはほとんどなかったです。
そこでよくあるのが、ゲーミフィケーションと言われるもので、「健康年齢◯歳」みたいな特典やスコアですね。
私はこれを見るたびに「ほんまかな」と思っていたんですよ。Appleの睡眠スコアなんかもそうで、スコアは高いのにそんなに実感がない、精度が甘いんじゃないか、と。
でも、特典があるとみんなついつい見ちゃう。私も含めてね。それは設計として知っているんです。
なので、これを実装するかどうかは今も迷い中です。
開発で使っている「Fable」に相談すると、「中原さんの考え方だと、そんなものを実装しても、あなたの性格上どうせ嫌になると思います」と言われまして。
友人に相談しても、「あったら確かに見るけど、なくてもいいんじゃない?」という感じで。なので、なくす方向ではあるんですけど。
代わりに、自分のちょっとした「今日の一手」を入れられるようにしているんです。
自分で打ち込むこともできるし、面倒なときはAIが3つくらい提案してくれる。それも気に入らなくて面倒なら「今日は休む」というボタンも作っています。
そんなに手間じゃないゲーミフィケーション的なものは入れているんですが、納得のいく特典システムができたら入れたいな、というところで、まだ迷っています。
儲けだけの人はここまで作らない、と思うんです
正直、ここまでたどり着くのはめちゃくちゃ大変でした。
最初はイメージだけで始めたので、まさにバイブコーディングというか、雰囲気で始めるみたいな感じでした。
グラフが動いたりアニメーションを作ったり、Fableが賢いと言っても、まだなかなかミスるんですよね。コツコツやって、ようやくここまで来ました。
Apple Watchとも連携しています。水分やカフェイン、お酒を飲む人はお酒も、私はApple Watchでベベッと入力する方が楽で好きなんですよ。
スマホ版のアプリもあって、連携されています。音声でもいけるようにしました。
「水分150ミリリットル」と言ってダブルタップしたら記録される。これええやん、と自分で自画自賛しながらやっています。
儲けたいだけの人は、ここまで作らないと思うんですよ。
私はやっぱり自分が使いたいというのが一番にあるし、こういうのが好きなので、つい熱が入っちゃうんですよね。
商売だけで考えたら、もっと違うプロダクトになると思うんです。
だからこそ、私と性格的に相性のいい人にはめっちゃおすすめですし、やり続けてほしいものだなと思っています。
自分も使い続けるから、必然的にアップデートを繰り返しますしね。AIもほっといたらどんどん賢くなっていくでしょうし。
とりあえず言っている間にリリースしてしまおうと思っていて、目標は今月中、8月中のリリースを目指しています。
まとめ
今日は結論というより、今こんなものを作っているんです、という現在地をただ喋りたくなった、という回でした。まだ迷っている部分もありますが、自分が本当に欲しいものを形にしている最中です。
- 精密栄養学は、血液・生活習慣・腸内環境・遺伝子まで細かく見て、一人ひとりに合わせて考えるパーソナライズドヘルスケアです。
- 作っているアプリは、これまで別々だったデータを一つに集め、AIが日々の簡易なアドバイスをしてくれる仕組みにしています。
- データだけでなく、自分の体感も登録して突き合わせられるようにしたのが私のこだわりです。
- ゲーミフィケーションを入れるかは迷い中で、儲けよりも「自分が使いたい」を優先して作っています。

