「研究者」「駐在員」が消えた理由は?
サイエントークのおたより回は、3〜4か月ぶりの開催です。レンさんは冒頭で、番組上の呼び名を「廉とエマ」に変えたと報告します。
きっかけは、エマさんのイギリス駐在が終わったことです。以前は「研究者廉とイギリス駐在員エマ」と名乗っていましたが、駐在が終わってもそのままだという指摘がおたよりで届いていました。
番組冒頭のあいさつも、最近は「夫婦で科学をエンタメっぽく語るポッドキャストです」に変わっています。番組の説明欄やタイトルも改め、ホームページだけはまだ更新できていないそうです。
もうね、研究者廉となんちゃらエマみたいなの、ちょっと一回いいかなと思って。
エマさんは、肩書きがないと初めて聴く人には「廉とエマって誰?」となるかもしれないと心配します。特にエマさんの肩書きは難しく、以前の「OL」や「普通の人」もしっくりこないため、ひとまず名前だけのシンプルな形に落ち着きました。
もうなんかたどり着いたね。このシンプルイズベストみたいな。
エレベーターの「さようなら」に違和感があるのは自分だけ?
最初のおたよりは、30代前半でメーカーに勤めるさけけさんからです。プロポーズや結婚の時期が二人と近く、プロポーズを考えていた頃に番組を聴き始めたといいます。
さけけさんが便りを書いたきっかけは、過去回「人生史28」で、マンションのエレベーターで降りる人に「さようなら」と言われる違和感を二人が話していたことです。さけけさんの家でも、まったく同じことが起きていました。
数ヶ月前、もうすぐ子供が生まれることもあって、より広い部屋を求めて関西圏のマンションに引っ越しました。そのマンションでは、エレベーターに一緒に乗っていた方が降りる際に「さようなら」と言ってきたため、とても違和感がありました。
私も妻も別の地方の出身なので、関西独自の文化なのかなと気になって調べてみたのですが、どうやら地域性でもないようで、明確なルーツもわからずずっとモヤモヤしていました。
さけけさんは、配信の中でレンさんが引っかかっている様子が自分に、あまり気にしていないエマさんが妻に重なり、自分たちの会話を聞いているようだったとも書いています。
便りの後半は、人生についての考えです。何のために生きているのかを考えるきっかけは、海外での文化の違いや病気、死別など「これまでの普通が普通でなくなる」出来事がない限りなかなか訪れない、とさけけさんは書きます。そして子供が生まれる今が、そのタイミングになるのかもしれないと結んでいました。
確かにすごいね、これ。こんななんかね、一致すんだね。
選択肢が多い時代は、幸せなのか?
さけけさんの便りを受けて、話は30代と人生の考え方へ移ります。エマさんは、20代は転職などのチャンスが多く、30代は結婚や子供で地盤が固まり、方向転換がしづらくなるイメージがあると話します。
レンさんは、博士課程まで進んで27歳で働き始めたため、自分の感覚は世間と少しずれているかもしれないと前置きします。さらに、定年が70歳ぐらいまで延びるなら、30代はまだ前半ではないかとも考えます。
話題は長期的な人生プランへ広がります。日々の忙しさで目先のことに手一杯になりがちだという点で、二人の意見は一致しました。
その長期プランで悩み続ける人より、短期で盲目に何かを頑張ってる人の方が幸せ説あるじゃない。
エマさんは、短期で頑張って幸せならそれでいいとしつつ、苦しい状況から抜け出せない人は長期のプランを練ったほうがいいのではと返します。レンさんは、短期で苦しい人にはそもそも長期を考える余裕がないのではと考えます。
レンさんが特に気にしているのは、時代による違いです。昔は同い年の人が何をしているかをネットで知る機会があまりなかったのに、今は学生でも社会人でも簡単に比べられてしまいます。
「これで自分はいいんだろうか」って考える機会めっちゃ増えてんだろうなと思って。
エマさんも、終身雇用の時代は選択肢が少ない分、がむしゃらに頑張れたのかもしれないと応じます。二人は、考えられることと幸せになれることは別ではないか、という点で意見がそろいました。
終身雇用で選択肢が少なく、他人の状況もあまり知らない。迷わずがむしゃらに頑張れたかもしれない
ネットで他人と比較でき、選択肢も多い。客観的には幸せそうだが、迷いと決断の難しさが増える
レンさんは、さけけさんの言う「普通が普通でなくなると考える」という感覚を、普通でなくなった瞬間に何かを決断しなければならないからではないか、と解釈します。
「おはようございます」はなぜ何時でも言えるのか
エマさんが「マンションのさようならの件はいいの?」と話を戻し、挨拶の話になります。さようならの使い方のルーツは、さけけさんも二人もわかりません。
エマさんは、「さようなら」は本来の意味どおりに使われているのに違和感が出る点が不思議だと話します。レンさんは、自分たちにとって「さようなら」が学校でしか言わない言葉になっているからだと考えます。
(「さようなら」は)過去の言葉っていうより、なんか、場面が限られて使ってるのが当たり前。
エマさんは「こんにちは」も同じだと例を挙げます。仕事で昼に会っても「お疲れ様です」と言うことが多く、昼の挨拶でも関係性や場面によって使い分けているという指摘です。
レンさんは、アルバイト先では何時に出勤しても挨拶が「おはようございます」と決まっていたことを思い出します。レンさんにとって、それは朝の挨拶とは別物でした。
「おはようございます」は、もう「今からここの一日が始まる」って意味のおはようございますなんだよ、多分。
時間帯に結びついた、朝の挨拶
何時でも使う「ここから始まる」というスタートの合図
一方で「さようなら」は、友達と別れるときに「バイバイ」と言うように、誰かと離れるときに必ず使う言葉になっていません。エレベーターの「さようなら」の謎は解けないまま、レンさんは知っている人からのおたよりを呼びかけました。
激烈ヌポヌポ菩薩さんの正体は、打ち上げの最後に明かされた
次の便りは、常連の激烈ヌポヌポ菩薩さんからです。ロンドンでの駐在をねぎらいつつ、帰国後に餃子の王将へ行ったかを尋ねる内容でした。
私はチャーハン、餃子2人前、ラーメンをほぼ毎回頼みます。熱々の餃子にビール、ハイボール、レモンチューハイ。餃子の口になりましたか?今日は餃子の王将で決まりですね。
便りの追伸には、レンさんへのお礼が書かれていました。レンさんは5月に神戸で開かれたイベント「ポッドキャストミキサー」で、激烈ヌポヌポ菩薩さんに会っていたのです。
30人ほどが集まった打ち上げで二人は同じテーブルにいましたが、激烈ヌポヌポ菩薩さんは最後まで名乗りませんでした。最後の最後で正体が明かされ、レンさんは驚いたといいます。
(激烈ヌポヌポ菩薩さんの)独特で、いや、面白いなと思ってたけど、まさかとは思ったよ。
便りを読んで餃子が食べたくなった二人は、近所の餃子の王将でテイクアウトし、涼しい家で食べたいと盛り上がります。ロンドンにはさすがに餃子の王将はなかったそうです。
ビデオポッドキャストが難しい理由
毎週おたよりを送ってくれるtatataさんは、ロンドン最終回をパソコンでビデオポッドキャストとして楽しんだと書いてくれました。
だいぶお疲れの様子でしたが、動いているお二人に会えて嬉しかったです。
レンさんは、喋っているときは体に意識が向かないと話します。エマさんも、これまで見られることを意識せずに収録してきたからこそ、ビデオになると固まってしまうと共感します。
普段の収録では、頭に手をやったり、体勢を変えたり、あくびをしたり、お茶を飲んだりしているといいます。映像ではだらしなく見えるうえ、カットしても画面が「パッとワープ」して気づかれてしまいます。
途中をカットしても、聴いている人にはほぼわからない
カットすると画面がワープして見えるため、動きやしぐさまで気を配る必要がある
ビデオポッドキャストは「ずっと言っている」企画ですが、まだ準備中とのことです。
赤ちゃんに量子力学の絵本は早すぎる?
カリックスアレーンさんからの便りは、以前の回で話題になった「宇宙人のたまちゃんを絵本にする」話に関連する紹介です。
科学に関する絵本で『量子力学フォーベイビーズ』というものがあります。この本では、陽子や電子軌道についてあかちやんでもわかるように描かれているので参考になるかもしれません。
私もドクターの友人から当時1歳の娘にプレゼントでもらい、読み聞かせています。娘も3歳になりましたが、今では電子が決まった軌道にしかいられないことまで理解しています(嘘です)。
レンさんが調べたところ、この絵本はカナダの人が書いたシリーズの日本語訳で、アメリカでシリーズ100万部売れているそうです。量子力学が絵本になるなら何でも絵本になる、とレンさんは驚きます。
エマさんは、小学生や一般の人に量子力学を伝えるのですら難しいのに、赤ちゃんにどう伝えるのかが想像できないと話します。レンさんも、「エネルギー」のような説明に必要な言葉も赤ちゃんにはわからないはずだと考えます。
エマさんは、身近な物を少しずつ拡大していくと原子になり、陽子と中性子と電子がある、という感覚的な絵なら伝わるかもしれないと推測します。
ここでレンさんが疑問を投げかけます。小学校の理科で地動説を先に教えず、観察結果から考えさせるという話があったように、子供にはもっと自分で想像させたほうがいいのではないか、という考えです。
赤ちゃんの段階から言われたらさ、もうそれが当たり前としてもう身についちゃう。
だって赤ちゃんの頃からさ、「この世は量子とか原子からできてるんだ」とか思いながら生活しないんじゃない?さすがに。
小学校に入ってから原子や量子の世界を知るほうが「えっ、まじで?」と印象に残る。早く教えると当たり前になってしまう
赤ちゃんはすぐ忘れるはずで、なんとなく印象に残ればいい。年齢に合うレベルがある
中身を忘れても残る「ワクワク心」
レンさんは、真偽はわからないと前置きしたうえで、ある大学の先生が小学校低学年の子供に大学院生が読むような有機化学の教科書を読ませ、結構理解しているらしいという話を紹介します。
エマさんは、それは親の遺伝子を受け継いだスーパーキッズだからではないかと返します。普通の子は絵本を読んでもすぐ忘れるもので、なんとなく印象に残ればいいという考えです。
エマさん自身が覚えているのは、子供たちが夜空へ旅していく、ビジュアルが美しい絵本です。タイトルは覚えていないものの、小学生ぐらいまで何度も読み返すほど好きだったといいます。
レンさんが覚えているのは、毎月ページが届いて赤い大きなファイルに綴じていく子供向けの雑学シリーズ「そうなんだ」です。集めるのは大好きだったのに、肝心の中身はほとんど覚えていないそうです。
まあそういうなんだろう、ワクワク心とかさが大切なんじゃない?
「ワクワク心」はエマさんがその場で作った言葉でした。レンさんは「ワクワクする神」だと聞き間違えたと笑います。
だから具体的な内容を覚えてなくても、ワクワクするとか、好奇心とかが重要。
エマさんの結論は、具体的な中身を覚えていなくても、好奇心が刺激されればいいというものです。だからこそ『量子力学フォーベイビーズ』を赤ちゃんに読み聞かせてもいいのでは、と話します。レンさんも「そうなんだ」には影響を受けているかもしれないと納得し、「ワクワク心」を流行らせようと乗っていました。
番組を聴いてフラネカーのプラネタリウムへ
おもちさんは、番組で知ったエイシンガプラネタリウムを、オランダへ行く用事に合わせて実際に訪ねたと報告してくれました。
重りの動力だけであのプラネタリウムが正確に動いていることに驚きました。計算も絵心もあって、羊毛の仕事もちゃんとやってたなんて何でもできてすごいですね。
オールトの雲のオールトさんの生まれた家も近くにあったので見てきました。
エマさんはオールトの雲 ── 太陽系の最も外側を球殻状に取り巻くと考えられている、氷や岩石の小天体の集まり。オランダの天文学者ヤン・オールトにちなんで名付けられましたを知らず、レンさんが調べて説明します。存在そのものは確認されておらず、レンさんによると2007年には太陽系の端に二酸化炭素や水などの成分がありそうだとわかった、という段階の理論上の天体群です。
オールトもプラネタリウムと同じフラネカーの町の出身でした。フラネカーには大学もあったと現地で聞いたことを思い出し、二人は天文に強い町なのかもしれないと話します。
エマさんは、人と自転車でいっぱいのアムステルダムよりフラネカーのほうが好きだったといいます。中世の家をそのまま博物館にしたようなアットホームな雰囲気で、楽しそうに天井のプラネタリウムを解説してくれる人もいたそうです。
(エイシンガのプラネタリウムは)しょぼくはない。全然見応えはめっちゃあった。
ニュートンの実家とエニグマ暗号解読機
ガサガサおばさんは、会社の人に紹介されて番組を知り、実験中に聴いているそうです。レンさんは、会社で実験しながら聴けるのがうらやましいと反応します。
今回はニュートンの回を拝聴して、ニュートンの実家に行っていなかったなと思い出して、今週末行ってまいりました。
ガサガサおばさんはナショナルトラスト ── イギリスで歴史的建造物や自然景観を保護・管理する民間団体。多くの史跡を一般公開していますのスタンプを御朱印のように集めているそうです。3月頃は駐車場が満車で入れず、番組を聴いたあとの訪問になったことで、より感慨深かったといいます。
展示にはニュートン母の毒親ぶりよりも偉業として解説されていたので、サイエントークを聞いていなければ素晴らしい母親だったのだなと素直に受け入れるところでした。
番組で話したニュートンのアップルパイは売っていなかったものの、秋にはリンゴが買えるそうです。15ポンドのリンゴの木の枝のキーホルダーには、二人とも「3000円以上する」と驚きます。
便りの最後には、ブレッチリーパークで見たエニグマ暗号解読機の解説が理解できなかったので、トークで聞いてみたいというリクエストがありました。
レンさんは、この話が映画『イミテーション・ゲーム』になっていると紹介し、流れを説明します。エニグマ ── 第二次世界大戦中にナチス・ドイツが使った暗号機。複数の回転盤で文字を置き換え、非常に複雑な暗号を作りましたはナチスが使った暗号機で、その暗号はなかなか解けませんでした。
暗号化
ナチスがエニグマで難しい暗号を作り、通信していた
解読
アラン・チューリングが暗号を解読した
情報
イギリス側がドイツ軍の動きを把握できた
戦況
戦争を有利に進められたとされる
エマさんは、以前フェルマーの回で話した素因数分解を使う暗号以外にもいろいろな方法がありそうだと興味を示します。一方レンさんは、文字を何文字かずらすだけの単純な暗号でも、音声で説明するのはかなり難しいと悩みます。それでもアイデアとして考えてみたいと話していました。
偉人の親はどう評価すべき?
ニュートンの母親は、未熟児で生まれたニュートンを人に預け、自分は再婚相手の家に行ってしまい、ほとんど育てていなかったとレンさんは振り返ります。
すごい偉人の親って評価難しいみたいなとこない?
親がいなければその人は生まれていないものの、いい育て方をしなかった親もいます。エマさんは、そうした親が評価できるのは子供を産んだことぐらいではないかと話します。
ただし実際のニュートンの母親がどんな人だったかはわかりません。レンさんによると、ニュートン自身が直接書き残した記録では、相当嫌っていた様子がうかがえるそうです。
ここからエマさんは、エピソードを聴いてからゆかりの地に行く面白さに話を広げます。ヨーロッパの博物館でも、サイエントークで事前に話していた人物のほうが興味を持てたといいます。逆にヴェルサイユ宮殿では、マリー・アントワネットについて予習しておけばよかったと後悔したそうです。
レンさんも、ポッドキャストを始めてから日本の科学館が「100倍ぐらい面白い」と感じています。前に喋ったものの本物を目の前にすると、レプリカでも「おお」となるからです。
展示の解説を全部は読まず、ホームページや写真で見る程度
「前に喋ったあれの本物だ」とわかり、科学館が100倍ぐらい面白く感じる
ぜひサイエントークリスナーの人は科学館に行きましょう。
素数を見分ける方法を見つけたら、発表すべきか
沖士斗心さんからは、数学にまつわる質問が届きました。ちょうど前の便りの暗号の話とつながる内容です。
もし素数かどうかを完全に見分ける方法というのを発見してしまった場合、セキュリティなどで使われているものに影響があるのでしょうか。あるとすれば、それは発表しない方が良いのでしょうか。
二人は以前の回で、素数かどうかを高い精度で予想する方法はあっても、100%当たる方法ではないと話していました。完全にわかる方法を見つけたなら大ニュースで、暗号化に関わるためセキュリティにも重大な影響があるだろう、とエマさんは話します。
レンさんの理由はこうです。ある人が解き方にたどり着けるなら、ほかの人もたどり着く可能性があります。悪い人が気づけば、言わずにこっそり暗号を解き続けるはずです。発表すれば、暗号を使う側が対策できます。
エマさんは、公開すれば悪い人が使ってしまうのではと反論し、発表の仕方が問題だと指摘します。例として挙げたのが、アンソロピック ── Claudeを開発するアメリカのAI企業。AIの安全性研究を重視していることで知られますが、セキュリティのバグを見つけるAIを一気に公開せず限定公開にしている件です。
レンさんは、そのAIはまずセキュリティを作る会社に防御側として提供していると補足します。一方で、学術的に発表するなら本当に解けるのか検証される必要があり、結局は広く発表しなければならないとも考えます。
エマさんは原爆の開発も例に出します。原理自体は世界で発表されていて、ドイツが開発しようとしていると知ったアメリカが急いだ一方、実際の開発はマンハッタン計画として秘密裏に進められました。レンさんは、戦時中に発表するメリットはなく、爆弾そのものではなく基礎科学から来た話だと整理します。
さらにレンさんは、ある方法がまさか暗号解読に使われるとは知らずに発表されてしまうこともあるため、完全には防げないとも話します。
発見
隠したままだと、同じことに気づいた悪い人がこっそり悪用するおそれがある
報告
然るべき機関に知らせる。学術論文として出すのもよい
査読
危険すぎる内容なら、機関や査読する研究者がストップをかけそう
検証
間違っていれば、それもわかる
レンさんの答えは、発表しないよりは、然るべき機関に報告したほうがいいというものでした。ただし、そんな簡単にセキュリティを突破できる大発見はなかなか難しいだろう、とも付け加えています。
9月のサイエンスアゴラとポッドキャストイベント
喋りすぎたため、今回のおたより回は前編扱いとなり、続きは次回に配信されます。最後にレンさんから、9月のイベントについて3つのお知らせがありました。
1つ目は、9月12日に日本最大級の科学イベントScienceAgora ── 科学技術と社会の未来について語り合うオープンフォーラム。展示やイベントが会場のあちこちで開かれるお祭りのような催しですの中で開く「ポッドキャストシンポジウム2026」です。お台場のテレコムセンタービルが会場で、参加は無料、申し込みはホームページで受け付けています。エマさんは都合で参加できず、レンさん一人での出演になります。
シンポジウムは『ものづくりのラジオ』のしぶ長さんとの共同開催です。レンさんのパートには、羊土社で『サイエンスコミュニケーション講座から学ぶ科学が伝わる技法』を担当した、入社5年目の編集者が登壇します。書籍と音声というジャンルの違いから、科学をわかりやすく伝える方法を語る予定です。
2つ目は、翌日に同じScienceAgoraで開く「科学系配信者が集結!サイエンスもしも会議」です。言い出しっぺはレンさんで、ポッドキャストやYouTube、VTuber、サイエンスライターなど10名ほどが登壇します。
やっぱ違うフィールドの人が集まって会話することにめちゃくちゃ意味があると僕は思っているので、まあそれを目の前でやろうと。
サイエンスもしも会議では、「もし不老長寿が実現したら」「もし火星移住が実現したら」といった未来の問題を、ジャンルの違う人たちが議論します。参加は無料で、配信とアーカイブもあり、申し込みはPeatixで受け付けています。会場の席は30名ほどで、それ以上は立ち見になる可能性があります。
3つ目は、同じ9月13日の午後に参加する「ポッドキャストステッカーベース」です。東新宿のEASTGOBLINで開かれる入場料1000円のイベントで、21番組が出展します。レンさんは、もう一つの番組『ポッドキャスト研究室』として、相方の牛若さんと出展する予定です。
| 日時 | イベント | ポイント |
|---|---|---|
| 9月12日 10時半〜12時 | ポッドキャストシンポジウム2026 | ScienceAgora内・無料。羊土社の編集者と対談 |
| 9月13日 10時半〜12時 | サイエンスもしも会議 | ScienceAgora内・無料。科学系配信者10名ほどが登壇 |
| 9月13日 午後 | ポッドキャストステッカーベース | 東新宿EASTGOBLIN・入場料1000円。21番組が出展 |
レンさんは最後に、番組は広告をあまり入れず、オンラインコミュニティ「サイエントークラボ」の応援で成り立っていると説明します。ラボではイベントの準備やボランティア募集、本の執筆の様子なども共有されているそうです。
まとめ
今回のおたより回は、エレベーターの「さようなら」という小さな違和感から、人生の選択や量子力学の絵本、暗号を解く方法の扱い方まで、リスナーの便りをきっかけに話題が大きく広がりました。結論を急がず、二人がそれぞれの実感から考えを出し合う様子が印象に残る回です。
- 挨拶の違和感は、言葉の意味よりも「どの場面で使うのが当たり前か」から生まれるのかもしれない
- 選択肢と情報が多い今の時代は、考えられる一方で迷いと決断の難しさも増えている
- 赤ちゃんに量子力学を教えるかどうかについて、エマさんは中身よりも「ワクワク心」が残ることが大事だと考えた
- 暗号を解く方法を見つけたら、隠さずに然るべき機関へ報告するのがよい、というのがレンさんの答え
- ポッドキャストで予習してから科学館やゆかりの地を訪ねると、楽しさが大きく変わる




