なぜ「子どもの前でお金の話」が気になるテーマなのか
コネヒトラジオは、ママリを運営するコネヒトのメンバーが、家族や子育て、暮らしの身近なテーマを話していくポッドキャストです。2回目のテーマは「子どもの前で、お金の話してる?」です。
やぎちゃんは、お金の話は友達にも聞きづらいけれど、本当は気になるテーマだと切り出します。家計管理、習い事、旅行、外食、貯金、投資など、生活に近いからこそ家庭ごとの価値観が出ると話します。
その子どもの前で話すみたいなのもそうだと思うんですけど、それって結構自分が子どもの頃にどう親から教わっていたのかみたいなのも影響しそうですよね。
いとしょは、子どもの前でお金の話をするかどうかには、自分が子どもの頃に親からどう教わったかも影響しそうだと指摘します。この視点が、後半の「自分の育ち」の話へとつながっていきます。
お金の話はママリでも質問が多いテーマだと紹介されます。子どもへのお金の大切さの伝え方、家計管理、習い事や旅行にどこまでかけるかなど、家庭内では話しても外では聞きにくい問い合わせが多いといいます。
お金の話って、単純に収入がいくらとか支出がどのくらいという話だけじゃなくて、その家庭が何を大事にしてるのかが見える話だなと思っていて。
この回は正解を出すのではなく、3人それぞれの家庭の様子や子どもの頃の記憶を持ち寄る回にしたいと、やぎちゃんは方針を語ります。聞いている人も「うちはどうだろう」と考えられる回を目指すといいます。
3歳・4歳の子に「お金は魔法じゃない」をどう伝えるか
最初の問いは「子どもの前でお金の話をしますか」です。カーリーの家庭は、お金は生きていく上で大事なものだから、ちゃんと知ってほしいという思いから、子どもの前でお金の話をしていると答えます。
ただ、4歳の上の子は「お金は無限に出てくる」「魔法だ」と思っていて、何でもすぐ買えると考えているといいます。カーリーは、お金は働くことでもらえる対価だと、どう分かりやすく伝えるかに悩んでいると話します。
お金は魔法じゃないんだよ、パパやママとか大人の人たちが働くことでもらえる対価なんだよっていうのを、どうやったら分かりやすく伝わるかなって迷ってるんです。
いとしょの子どもは3歳で、今のところ積極的にはお金の話をしていないといいます。ただ、保育園帰りのコンビニで毎回おもちゃやお菓子、時には高い飲み物を欲しがるため、悩んでいると打ち明けます。
これお金かかるんだよ、パパ今日お金持ってないよみたいなことをちょっとずつ伝えて、ものを手に入れるにはお金が必要なんだっていうのを知ってもらえるといいなっていう感じです。
いとしょによると、今はキャッシュレスが多く、お金があるかないかを見せられないのが難しい点だといいます。一方で、ガチャガチャは現金が多く、財布に小銭がないと見せれば子どもも納得しやすいと話します。
やぎちゃんの子どもはまだ1歳で、お金の価値を教える段階ではないといいます。今はスーパーで手に取りたがるものを「今買おう」と切り替えさせることにエネルギーを使う時期で、価値観の話は今後夫婦で決めていきたいテーマだと語ります。
財布を持たせて学ばせる、カーリー家の「お金はなくなる」体験
カーリー家では、3歳を過ぎた息子に財布を持たせています。出かけるときに財布を持っていくかどうかを息子自身に決めさせ、お年玉なども全部その財布に入れているといいます。
お年玉も全部息子のお財布の中に入れてるんですよ。もうそういう経験させた方がいいと思って。
ガチャガチャやゲームセンターでお金を使うと、財布からお金が物理的に減っていきます。カーリーは、なくなったらそこでおしまいと伝え、自分の財布から物理的になくなることで、お金はなくなるものだと実感してもらっていると話します。
きっかけは、息子が好きなパウ・パトロールの財布を買ったことでした。財布が嬉しくて持ち運ぶようになり、「パパとママはお金がないよ、自分の財布を持ってきて」というやり取りで、自分で出すようになったといいます。
借りたから借りるってこういうことだよ、返さなきゃいけないからねって。使ったらなくなるよみたいな話を最近してるんです。
親が現金を持っていないときに息子の財布から借りて、あとでちゃんと返すというやり取りもあるといいます。借りたら返す、使ったらなくなるということを、生活の中で少しずつ伝えている様子です。
それいいね、真似しよう。
子どもの頃、お金の話は家でしていた? 3人の記憶
話題は、自分が子どもだった頃に家族でお金の話をしていたかに移ります。いとしょは、親同士の会話でお金の話をよくしていた印象があると振り返ります。
今月なんかカツカツだからみたいな会話とか、食費を削らなきゃいけないみたいな話はしていたなって。子どもながらにうちってあんまりお金ないのかなって思ってた記憶があるんです。
一方で、いとしょの家では習い事はさせてくれていたといいます。その経験から、お金の価値を伝える教育はした方がいいと思いつつも、うちの経済状況がどうこうという話は子どもの前ではあまりしたくないと考えるようになったと語ります。
やぎちゃんの両親はともに公務員で、子どもの人生を左右するものにはちゃんとお金をかけるという考え方だったといいます。本物に触れる体験や経験など、人生を豊かにするものにお金を使う感覚は、今の自分にも継承されていると話します。
本物に触れるとか、体験とか経験、人生を豊かにするようなものには、家族も含めてちゃんとお金を使っていきたいっていう感覚は継承されてるなって。
3人の話を受けてカーリーは、何にお金を使うか、どこからが贅沢かといった価値観が、夫婦でも家庭ごとでも異なると整理します。お金の話は、その家庭が何を大事にしているかがにじみ出るテーマだと改めて感じられます。
家事代行は「贅沢」か「家族を守る経費」か
やぎちゃんは、親世代には無駄遣いは良くない、できるだけ自分たちで頑張ることに価値を感じる感覚があったのではないかと話します。一方で今は、時間を買う、体験にお金を使うという考え方もあると対比します。
やぎちゃん自身は、週1回、掃除と料理の作り置きをしてもらう家事代行を利用しています。家族が機嫌よく過ごすため、自分の心の余裕を作るための投資だと考え、費用は自分で払っているといいます。
めちゃめちゃ贅沢なことしてるんじゃないかって後ろめたくなることもあって。親にはちょっと言いづらい、贅沢しちゃってるみたいな気持ちもあるんです。
それでも、両親が遠方にいて頼れる人が近くにいない中で、仕事と育児を両立するには必要経費ではないかとも感じるといいます。これは贅沢なのか、家族を守るための経費なのか、自分の中でも揺れると打ち明けます。
育児は苦労してなんぼみたいな価値観も未だに根強くあるなと思うので、そことの向き合い方は難しいですよね。
いとしょは、便利家電なども含め、育児は苦労してなんぼという価値観との向き合い方の難しさを挙げます。やぎちゃんは、自分たちがそう育てられたからこそ、その価値観が内側に残っているのかもしれないと応じます。
タクシー・外食・旅行、夫婦で分かれるお金の使い方
カーリーは、何にどこまでお金をかけるかは家によって違うとして、いとしょの家の管理や価値観を尋ねます。いとしょが妻とよく話題になるのは、タクシーの使い方だといいます。
いとしょ家では、旅行時や暑い日、時間がないときに、子どもの体調を考えて短い距離でもタクシーを使うことがあるといいます。ただ、それは自分の価値観では贅沢で、子どもにタクシーに乗ることが当たり前だと思ってほしくないと話します。
子どもが乗り物好きで、その辺の公園に行く時もタクシーで行きたいとか言うんですけど、普段は使うものではないと僕は思ってるから、ちゃんと教えていかなきゃなって。
配車アプリで走るタクシーを見るのが楽しい、乗ること自体が楽しいという子どもの反応には、やぎちゃんやカーリーも共感します。乗り物好きの子どもならではの、微笑ましくも悩ましい場面です。
やぎちゃんの家では外食の頻度で価値観が分かれるといいます。自分は家でいいのではと思う一方、夫は外の方が楽だと考え、回転寿司・ラーメン・焼き肉あたりに行きたがるそうです。
旅行先の決め方でも違いが出るといいます。やぎちゃんは宿の綺麗さや子どもがハイハイしても大丈夫かを気にする一方、夫は食事を重視するタイプで、夫婦でお金の使い方の価値観が違うと感じることがあると話します。
物欲が薄い「ガンジー夫婦」と、寝具にお金をかける理由
やぎちゃんは自分たち夫婦について、あまりお金を使わない「ガンジー系夫婦」だと表現します。近くのスーパーや公園に家族で行くだけでちょっとしたアクティビティになり、物欲も特別強くないため、夫婦間で価値観の違いに困ることはあまりないといいます。
投資の方針も一致しているといいます。ともにインデックス投資寄りの保守的な価値観で、インデックス投資 ── 市場全体の動きに連動する投資信託などに幅広く投資する手法。個別銘柄を選ぶより手間やリスクを抑えやすいとされる。思考性が近いため、夫婦での違いはあまり感じないと話します。
一方で、親との価値観の違いを最近感じた出来事があったといいます。長野の実家に祖母の米寿のお祝いで帰省し、3泊したところ、実家の客用布団が薄い「煎餅布団」で、体がバキバキになったそうです。
やぎちゃんは結婚を機に、夫からマットレスにお金をかけた方がいいと言われ、寝具にお金をかけるようになったといいます。実家からバキバキで帰り、自分のベッドで一晩寝たらよく眠れたことで、睡眠環境の大切さを改めて実感したと語ります。
人生の3分の1を寝てると考えたら、今の私にとっては寝具にお金をかけるってめっちゃ合理的だなって思うようになってるんです。
やぎちゃんは、寝具にこだわらない実家の環境とは価値観が合わないのだろうと話します。だからこそ、いいものを実際に体験して初めてその価値に気づくこともあり、本物を体験することはすごく大事だと感じたといいます。
財布の紐はどっち? 夫婦での役割と一致する価値観
いとしょ夫婦は、大きく価値観が違うことはあまりないといいます。二人とも普段はお金を使うタイプではない一方、旅行にはお金を使いたいという点が一致していて、そこがずれていると結構しんどいと話します。
いとしょ自身はガジェット好きで、パソコンやスマホにお金をかけているといいます。妻は基本的に何も言ってこず、「いつものことね」というスタンスで、共働きなのである程度は好きにしたら、という距離感だそうです。
そこをこう踏み込みすぎないみたいな距離感も、夫婦円満に過ごすためにも結構大事だよね。
子どもへのお金では、いとしょは自分の方が財布の紐が緩く、妻の方がちゃんと止めてすごいと感じているといいます。この「止め役」と「甘い役」の役割は、やぎちゃん家では逆だといいます。
子どもが一切れチーズがすごい好きで、無限に欲しがるんだけど、私はいっそのこと食べまくって腹壊せばいいと思って。痛んで学べって思うんです。
やぎちゃんは、欲しがるチーズを食べさせる「甘い」タイプで、夫の方が規律を守らせるタイプだといいます。いとしょ家とは役割が真逆で、カーリー家はいとしょ家と同じく夫の方が紐が緩いと、家庭ごとの違いが並びます。
カーリー家では、息子の財布からなら自由に使ってよいものの、その枠を超えるときは「みんなのお金だからどうなのか」と止め役に回るといいます。一方で、旅行など大事なときや楽しいものに投資する価値観は3人とも共通していました。
他の家族の話が、自分の家庭を考えるきっかけになる
やぎちゃんは、自分たちが何を大事にしたい家族なのかを考え、子どもにどう伝えるかを考えること自体が、家族の価値観を見つめ直すことにつながると振り返ります。
そのうえで、聞いている人にも問いかけをします。子どもの前でお金の話をしているか、子どもの頃に聞いた親のお金の話が今の考え方に影響しているか、家族でお金の価値観が違うと感じる場面はどんなときかを、コメントで聞きたいと呼びかけます。
お金の話は全然正解ないと思うんですけど、他の家族の話を聞いて、じゃあ自分はどうしようみたいな問いが生まれてくるなと思うので。
いとしょは、カーリーの財布の話を聞いて、自分も子どもが好きなおさるのジョージの財布を調べてみようと思っていると話します。他の家族の話が、自分たちはどうしたいかを考えるきっかけになるといいます。
まとめ
子どもの前でお金の話をするかは家庭によって様々で、財布を持たせる、キャッシュレス下で少しずつ伝える、価値の教育はしても経済状況は話さないなど、それぞれの工夫が語られました。自分の育ちや夫婦の価値観が、何にお金をかけるかに色濃く反映されている点も共通していました。
- カーリー家は息子に財布を持たせ、お年玉も入れて「使ったらなくなる」を体験させている
- いとしょはお金の価値は伝えたいが、家の経済状況を子どもの前で話すことには慎重
- やぎちゃんは家事代行や寝具への出費を「贅沢か、家族を守る経費か」と揺れながらも投資と捉えている
- タクシー・外食・旅行など、何を贅沢とするかは夫婦でも家庭でも価値観が分かれる
- 他の家族の話を聞くことが、自分の家庭はどうしたいかを考えるきっかけになる



