1年で約200本超、どれだけ出していたのか?
Off Topicの年内最後の収録は、本当の年末に行われました。宮武さんは、会社によっては28日から休みに入るので、配信日は仕事納めの日か、もう年末をゆっくり過ごしている頃かもしれないと話します。
1年の感想を聞かれた宮武さんがまず挙げたのは、とにかくコンテンツをたくさん出したことです。草野さんも、今年は宮武さんがグロービスの江村さん、DCMの原さんと組むVC番組「RepeatLiveRepeatLive」も始まり、ほぼ毎日何かを配信していたと振り返ります。
宮武さんは、2021年の夏頃に始まったBytesが今年は丸1年稼働したこともあり、各番組のエピソード数を数えてみたといいます。
| 番組 | 本数 | 補足 |
|---|---|---|
| Off Topic | 49 | 今回を含む。ほぼ毎週 |
| Bytes | 127 | 本人は「122とかだったと思う」とも発言 |
| シリアルトークシリアルトーク | 約45 | Off Topicとほぼ同じ |
| RepeatLive | 29 | 今年の後半に開始 |
宮武さんによると、合計はおよそ200本台で、1年のうち約7割の日に何かしらのOff Topic関連コンテンツが出ていたペースになります。
全部聞いてる人、いたら手挙げてください。ぜひ、コメントください。
ごめんなさいですよね、こんだけ。
ただ番組ごとの平均の長さは、宮武さんの見立てでOff Topicが約50分、Bytesが約8分、シリアルトークが20〜30分ほどです。草野さんは、1日に換算すれば、同僚と話すコミュニケーション量と同じくらい自分たちの声を聞いている人もいるかもしれない、と笑います。
節目も重なった1年で、Off Topicは100回目、Bytesは200回目を迎えました。
人気回と、二人が選ぶ印象深い回・反省した回
今年いちばん聞かれたOff Topicのエピソードは、第98話の「マイクロソフトの本当の強さ、君は理解してるかい?」でした。ほかにも、Web3のアイデンティティ、イーロン・マスクによるTwitter買収、100回目のアメリカ経済と国の盛衰の話、リモートで評価される人や働く場所・国を考える回が人気だったと宮武さんは挙げます。
草野さんが個人的に印象に残ったのは、バンドルとアンバンドル化の回です。タイトルにも使った「世の中には稼ぐ方法が2種類ある。それはバンドル化とアンバンドル化」という、Netscapeにまつわる言葉が紹介された回でした。
(バンドル化の話は)ずっと前から、ニュースレターの流れとか、メディアの話とかたくさんあって、そうだなと思ってたんですけど、全てそれに分けられるって。ああ、確かにと思って。
宮武さんも、バンドル化 ── 複数の商品やサービスをひとまとめにして提供すること。逆に、まとまっていたものを分解して個別に提供することをアンバンドル化と呼びますの考え方はメディアを代表例に、Web3や集権型と分散型の議論など多くの業界に当てはまる、強いフレーズだと応じます。
宮武さんが挙げたのは、大変だった年末まとめやシステムレネッサンスシステムレネッサンスの話、シンキングラダー、オフィスの概念を考え直す回、ソーシャルメディアの進化の回です。宮武さんは、今年のエピソードに多く出てきた「何かを考え直す」というテーマをうまく説明できた回だったと話します。
草野さんは、前田ヒロさんをゲストに迎えた回も挙げました。宮武さんは、SaaSのエキスパートであるヒロさんからSaaSの進化と今後を聞けたのは、違う視点として良かったと振り返ります。この回はSpotifyでビデオポッドキャストとしても見られます。
雑談回では、草野さんはドラマ『セベランスセベランス』と信頼できるメディアの話を、宮武さんは第136回の「ヒーローは計画的じゃない」という話を挙げました。宮武さんにとって後者は、たまたま見たツイートから生まれた面白い回だったそうです。
一方で宮武さんが反省した回は、第132回の雑談回「ゲームの楽しさを知りたい」です。好きなゲームのスタークラフトを紹介したものの、説明がうまくいかなかったといいます。
多分(僕の)説明が下手すぎて、あれは。
草野さんは、ストラテジーゲーム ── 戦略を立てて資源や部隊を動かし、相手と競うゲームのジャンル。スタークラフトはリアルタイムで進行する代表的な作品ですは難しいジャンルだとフォローしましたが、宮武さんは説明をもっとしっかりしないといけないと感じたと話しています。
コロナで欠席した12月のイベント
12月に開催したイベントの話題になると、草野さんはまず謝ります。草野さんはちょうどコロナにかかってしまい、当日参加できなかったのです。宮武さんはそれを「初イベント」ではなく「プレイイベント」と呼び、草野さん抜きでは初イベントとは言えないとこだわりました。
多分一番つらかったのは草野さんだと思うんで、(草野さんは)みんなと会いたがってたと思うので。
宮武さんによると、ポッドキャストウィークエンドなどでファンと会う機会は何度かあったものの、今回のイベントはとくに親密に話せたといいます。ゲストのデヴィッド・マークスさんとは、電話会議すらせずメールのやりとりだけで当日が初対面だったため、少し緊張したそうです。
登壇者選びのきっかけは草野さんでした。最初はVCなどテック系の人を呼ぶ案でしたが、もう少しカルチャー寄りの違う目線の人がいいという話になりました。
当初の案
VCなどテック系の登壇者を呼ぶ想定
方向転換
カルチャー寄りの違う目線の人も面白いという話に
草野さんの推薦
著書『アメトラ』やポパイかブルータスでの執筆を読んでいた
決定
ちょうど本を出したばかりで、取材記事も目にしていた
イベントの内容はポッドキャストとして年始に公開される予定です。宮武さんは、スタッフとして手伝ってくれたハリーさん、杉山さん、そして名前は伏せた「兄」にも感謝を伝えました。
出すか迷った回と、まだ売れていないグッズ
宮武さんは裏話として、CurrentThingsのエピソードを収録した直後、説明の仕方が微妙だったので出さないほうがいいのではと草野さんに相談したことを明かします。草野さんが出してもいいと答え、結局公開して、宮武さんはそれで正解だったと振り返ります。
多分、宮武さんのクオリティのハードルが高いんだと思います。
草野さん自身は、せっかく収録したのだからいいのではという感覚もあり、普通に面白かったと話します。そのうえで、思っていたニュアンスが伝わっているかという不安は自分にもあると認めています。
今年よかったこととして宮武さんが挙げたのはグッズです。ただ販売すると言いながらまだEC化できておらず、二人はお互いに「ボール持ち」だと謝りました。草野さんは、スウェットもあるので冬の間にやりましょうと話します。
もう1つの取り組みがメンバーシップで、草野さんはコミュニティのメンバーにもっと還元したいと考えています。初めての試みなので、まだ試行錯誤の段階だといいます。
メンバーシップが生んだ「事前収録の弊害」
宮武さんは、メンバーシップのために大きく変えなければならなかったのが配信スケジュールだと話します。
月曜日に収録して、そのまま木曜日に配信
もっと前もって収録する必要があり、リアルタイムの更新ができない
その影響が実際に出たのが、先週のニューストップ10の回です。不況とCEOの退任を多く取り上げたのに、セールスフォースのブレット・テイラーさんとSlackのスチュワートストウートさんの退任が入っていませんでした。
草野さんは、Figmaの大型買収を扱ったときにブレット・テイラーさんのようになってほしいと話していたのに、その本人が辞めてしまったと振り返ります。宮武さんは、収録時点ではそれが事実だったとしつつ、事前収録の怖さだと話します。
草野さんは、今年は「こんなことがあり得るんだ」という突然の出来事が多かったとも感じています。
一人で44ビリオン集められるんだと思いましたね。
3日間で32ビリオンの会社がなくなるんだとか。
1つ目はイーロン・マスクさんのTwitter買収を指したもので、草野さんも一人でTwitterを買収できるのかと驚いたと話しています。
来年は雑誌、共同制作、通常回の公開収録へ
来年やりたいことを聞かれた草野さんは、今年とは違うグッズや、以前から温めていた雑誌づくりを挙げます。さらに、Off Topicと一緒にコンテンツを作りたい企業や個人を募る取り組みもやってみたいと話します。
宮武さんは、小さめから大きめまでいろいろな規模のイベントを試したいと応じます。草野さんは、デヴィッドさんの回が公開収録でもあったことから、ゲスト回でない通常回の公開収録もやってみたいと提案しました。
ゲストを呼ぶって、結構こっちも計画しないといけないですし。でも、ポッドキャストのネタは常に計画してるわけなので。
宮武さんは、通常回ならカジュアルにでき、収録後に参加者と話したりリアクションをもらったりできるのがいいかもしれないと話します。
最後に宮武さんが気になっていたのは、Off Topicは好きだけど周りにはあまり言いたくない、という声が何人かから届いていることです。二人はぜひ広めてほしいと呼びかけ、記事などで触れる際は引用を入れてほしいとお願いしました。自分たちもポッドキャストでは引用をできるだけ入れるようにしているといいます。
まとめ
Off Topicの2022年は、関連番組を合わせて約7割の日に何かが配信されるほどの量を出した1年でした。人気回や反省回、草野さん欠席のイベント、事前収録の弊害まで率直に振り返り、来年は雑誌や公開収録など新しい形に挑みたいと締めくくっています。
- Off Topic49本、Bytes約127本など、関連番組で約7割の日にコンテンツが出ていた
- 最も聞かれたのは第98話「マイクロソフトの本当の強さ、君は理解してるかい?」
- 12月のイベントは草野さんがコロナで欠席し、デヴィッド・マークスさん回は年始に公開予定
- メンバーシップ対応で事前収録になり、CEO退任ニュースを取りこぼす弊害も出た
- 来年は雑誌づくり、共同制作、通常回の公開収録に挑戦したい





