「任天堂にもディズニーにもできない」と感じたその理由
ひげもとは映画『ちいかわ 人魚の島のひみつ』を観て、開口一番に唯一無二という言葉を口にしています。
これはね、任天堂にもディズニーにもサンリオにもできない、唯一無二、現代における唯一無二がそこにありましたね。
ひげもと自身は、Xで連載されている漫画をすべて追っているわけではないそうです。ただ、今回映画化された「セイレーン編」は話題になっていて、最初から最後までXで読んでいたと話しています。
今回の映画は、ちいかわ初の映画化で、長野先生本人が監修していると聞いて、ひげもとはどんなものかと気になっていたそうです。
すべてを「あんこと求肥」で包むコンテンツの味わい
ひげもとは、ちいかわの魅力を食べ物にたとえて説明しています。世の中にあるさまざまな感情や物事を、可愛く包み込んでいるという見方です。
全ての物事、嬉しいや楽しいや悲しいや切ないや怖いや、なんだかんだ世の中にある全てのことをあんこと求肥でね、可愛く包んで。
ただ可愛いだけのレイヤーで楽しむこともできるし、その奥に包まれた切なさや怖さも味わえる。ひげもとは、ちいかわを二重の味わいを持つコンテンツとして捉えています。
弱肉強食や自然界の怖さ、社会の構造といったものまで詰まっていて、そんな味わいのコンテンツだとひげもとは話しています。
キャラクターが可愛くてポップで面白い、単純に楽しめる部分
切なさや怖さ、弱肉強食や社会の構造など、あんこの中に包まれた深い部分
デフォルメされた世界だからこそ光る、細部への監修
ひげもとが特に感心しているのが、長野先生が細かいところまで監修している点です。デフォルメされた可愛い世界で、ちょっとした線の角度などで心の機微を言葉なしに描いていると話しています。
漫画のどの部分をカットするか、キャラクターが動いたときにどういう動きになるか。そうしたアニメーションの監修もしっかりされていたそうです。
ああやってデフォルメすればするほどですね、細かいね、ところが大事になってくるわけですよね。
線の太さや表情、眉毛の角度といった細部にこそ、長野先生の作家性があふれている。ひげもとはそこに、他の大手にはない唯一無二さを見ています。
満席の劇場で考えた、子供たちの心に残るもの
ひげもとは、お盆休みの満席の劇場でこの映画を観たそうです。大人も老人も、夏休みの子供たちもいる中で、子供たちがどう感じるだろうかと考えたと話しています。
子供には、ちいかわたちが可愛くて頑張っていてポップで面白い、というように映るはず。ただ、心には何かが残るはずだとひげもとは言います。
ちょっと物心ついた時とかに、あれはね、こういうことを描きたかったのかとか、ちょっと考えてみるきっかけになればいいですよね。
「少ない線で多くを語る」長野先生を詩人にたとえる
ひげもとは、長野先生を詩人に近い存在だと感じています。オープニングテーマ「くつずれ」やエンディングテーマ「机さする」の歌詞も素晴らしいと話しています。
少ない線でなんでここまでのことが描けるのかと。もうそれは詩人と一緒で、数少ない、磨かれた少ない言葉で、なんて多くの深いことを伝えることができるのかと。
日常と地続きなところも、長野先生の作品の良さだとひげもとは話しています。日常からちょっと非日常に入っていく怖さが、人間界との違いとして描かれているという見方です。
時にはギャグやポップに描かれるけれど、よく考えると怖い。そうした表現をキャラクターごとに役割を変えて描き分けている点も、ひげもとは面白いと感じています。
現代における最高峰の「寓話」としてのちいかわ
ひげもとは映画を観たあと、Xでもポストしたという言葉でちいかわを表現しています。それが「寓話」です。
現在における最高峰の寓話なわけですよ。子供たちに向けて大人が作る子供たちに向けての寓話ね。
ひげもとは、ちいかわがしっかりストーリーを通じて、キャラクターの違いや社会性、日常を通じた教訓や世の中への批判を子供たちに伝えている点を評価しています。
今回の人魚の島の物語も、リゾートバイトや闇バイトのような都市伝説を思わせる怖い話だと言います。それをこのキャラクターで描ききることに、ひげもとは驚いています。
全てのものを可愛いとポップでね、優しくあんこと口当たり甘くてふわふわしてるんですけど、見た目大福なんですけどね、よくよく味わってみると、その奥にはね、本当に深い味が広がってるわけですよ。
ひげもとは、人魚編はすでに漫画で読んでいてオチも知っていたそうです。それでも、もし知らずに観ていたら「うわぁやべえすげえ」となっていただろうと話しています。
コーナー「大人になってから克服したもの」シナモンとスターウォーズ
後半のコーナー「大人になってから克服したもの」では、リスナーから2通のマシュマロが届きました。1通目はシナモンについてです。
投稿者は、シナモンを八つ橋の香りだと思い込んでいて、洋風のお菓子や飲み物からその香りがするのが意味わからないと感じていたそうです。それが数年前、カレー屋さんで出されたチャイを飲んでみたら、めちゃめちゃ美味しかったとのこと。
自分はね、スパイス系はそんなに元から嫌いじゃないので、八角とかもね、小さい時から別に嫌いじゃなくて、こういう味もあるんやと思ってましたね。
2通目は、見ず嫌いで避けてきたスターウォーズにディズニープラスでハマった、という克服の投稿です。あわせて、ひげもとに「公開当時は興味がなかったけれど、観たら面白かったおすすめ映画はあるか」と質問が寄せられました。
ひげもと自身もスターウォーズは何度も観ようとして挫折しているそうです。横に流れるカット割り(リニアワイプ)が苦手で、エピソード4から続けて観たいと思うものの、タルく感じてしまうと打ち明けています。
質問への答えとして、ひげもとが挙げたのが2018年公開のホラー映画『来る』です。中島哲也監督が原作『ぼぎわんが、来る』を映画化した作品です。
ホラーやし、ホラーを超えた何かみたいなね。新しい、これすげえと思ってめちゃめちゃ感動しましたね。
ただ、ひげもとは基本的に興味のあるものはもう観ていると話しています。人からおすすめされた時点で興味が湧いてしまうので、興味なく再生するものはあまりないという結論でした。
まとめ
この回でひげもとが繰り返し語ったのは、ちいかわが可愛さの奥に深さを持つ唯一無二のコンテンツであり、長野先生が現代における最高峰の寓話を作る作家だという見方です。映画の細部への監修や、少ない線と言葉で多くを伝える作家性を、感想として熱っぽく語っています。
- ちいかわは、可愛くポップに楽しめる表の味わいと、切なさや怖さを含む奥の味わいを併せ持つとひげもとは捉えている
- デフォルメされた世界だからこそ、線の角度や表情といった細部の監修が効いているとひげもとは感じている
- ひげもとはちいかわを「子供たちに向けて大人が作る寓話」と表現し、長野先生を詩人にたとえている
- コーナーではシナモンとスターウォーズの克服エピソードが紹介され、ひげもとはおすすめ映画として『来る』を挙げた




