正論や数式で片付かないのが人間だと思う
普段、ビジネス書からはたくさんの学びをいただいています。
ただ、そこに書かれている「これがこうだからこうなります」という鮮やかな展開には、現場を知る人間として「そうなんだけど、実際はもうちょい面倒な問題が絡んでくるよな」と思っている自分がいます。
人間って、変数が服を着て歩いてるような生き物なんですよね。
妬みや嫉妬もあるし、気に入った気に入らないもある。美人やイケメンには弱いし、先輩後輩の人間関係もあるし、田舎の風習もある。
海外に行けば差別や宗教の問題も余裕であります。
正論や数式で片付かないことだらけなんです。
今年の春に『北極星』という本を出したんですが、ビジネス書だというのに、第2章のテーマを「心」にしました。
理由は、人間が理解はできても納得できないというカードを平気で切ってくるからです。頭ではイエスを出していても、心がノーを出す。そういうことが当たり前にある、ちょっと厄介な生き物なんですよね。
僕が根拠にしているのはエンドユーザーとの付き合いだけ
じゃあ何を頼りに仕事を設計していけばいいのか。
僕の場合、あれやこれや仕掛けるときの根拠にしているのは、エンドユーザーとの徹底した付き合いなんです。
僕は頭も良くないし要領も良くないんですけど、これだけは世界中の誰にも負けないというものがあって、それがエンドユーザーと付き合っている量なんですね。
たとえば昨日は、映画『えんとつ町のプペル~約束の時計台~』のムビチケ前売り券をまとめて買ってくださったお客様のご自宅まで、朝から6件、ご挨拶に回らせていただきました。
その後はお客さんと一緒に映画を観て、サイン会を1時間半。昨日は本当にすごい列でした。
それからホテルに戻って、YouTubeの生配信でお客さんと1時間ほど。これ、昨日のメインの仕事は数に入れていないんです。お客さんと過ごした時間だけでこれくらいある。
こんなことを毎日ずっと続けているので、お客さんが今何に飽きていて、何を望んでいるのかは、さすがに見えてくるんですね。
もっとも、それが見えたところで、正しいサービスが作れるかはまた別問題なんですけども。ただ、エンドユーザーの顔を知らない時と比べたら、成功確度が上がっているのは間違いなさそうです。
映画を子供たちに見せてあげたい、という熱
今、僕らの周りのお客さんの中で熱を帯びているのが、映画『えんとつ町のプペル~約束の時計台~』を観た大人たちの「この映画を子供たちに見せてあげたい」というモチベーションなんです。
直近だと、宮古島の子供たちに映画を送りたいというクラウドファンディングがバズって、2500名の子供たちを招待することが決まりました。
その後に立ち上げた、6月28日のもふもふ大応援上映会にシングルファミリーと子沢山ファミリーの子供たちを招待したいというクラウドファンディングもバズって、今も支援の手が止まっていません。
昨日も、シングルファミリーや子沢山ファミリーに限らず、西野さんの判断で届けたい子供たちに届けてあげてください、というコメントとともに、たくさんのご支援を預かりました。
その裏で、僕のインスタには児童養護施設のオーナーさんや、サッカーチームのコーチからもDMが届いていました。
そのコーチが言うには、「サッカーの練習だけじゃなくて、子供たちに感性とか心を育む機会を作ってあげたいけれども、現状、今のチームにはそういった予算がない」と。
この声が、僕の頭にずっと残っているんです。
子育ては村で、コミュニティのみんなで
僕は、子育ての負担を親だけに背負わせるのではなくて、子育てはコミュニティのみんなで行うものだという、古い考えを持っています。
そのことを支援者さんにお話ししたところ、「もちろんです、ぜひこの支援を使ってください」というお声を頂戴しました。
なので、6月28日日曜日に東京国際フォーラムで開催される映画『えんとつ町のプペル~約束の時計台~』の応援上映に、子供施設、子供団体、子供教室、子供スポーツチームの皆さんを、全員無料でご招待させていただくことにしました。
もちろん人数には限りがあります。先に優先しなきゃいけない子たちもいますから。
そして、みんなで行こうとなったら引率の大人の方が必ず必要ですよね。その大人の方の分の料金は、チムニータウンですべて負担させていただきます。
想像するだけで最高なんです。開演前からもう子供らが騒ぐ声でうるさくなっていたら最高だし。
さっきまであれだけうるさかった子供たちが、ラストシーンで静かになって、うるうるしていたら、可愛すぎて全員抱きしめたいなと思っています。
ぜひイベントに参加していただきたいのと、みんなで子供を育てる世界というものに参加していただきたいなと思います。
最後にお知らせです。シングルファミリー、子沢山ファミリーの子供たちを招待したいというクラウドファンディングが、今すごい盛り上がりでして、児童養護施設の子供たちなども対象にさせていただきたいと思っています。それでもいいよという方は、ぜひご支援お待ちしております。
リターンには、映画のエンドロールに流していた僕の描き下ろしのイラストを額装したアートポスターもあります。絵、うまいでしょう、意外とね。本来は美術館限定のものですが、今回だけ特別にオンラインで購入いただける形にしました。利益はすべて子供支援に充てさせていただきます。
そんなこんなで素敵な一日をお過ごしください。じゃあまたね。
まとめ
人間は正論や数式で片付かない生き物だからこそ、僕はエンドユーザーとの付き合いを根拠に仕事を組み立てています。そのお客さんたちの熱を受けて、子供はコミュニティのみんなで育てるという形を、今回の応援上映で実際にやってみます。
- ビジネス書の鮮やかな展開だけでは片付かない、面倒な人間を相手にしている
- 仕掛けの根拠は、世界中の誰にも負けないエンドユーザーとの付き合いの量
- 子育ては親だけに背負わせず、村で、コミュニティのみんなで行うものだと考えている
- 6月28日の応援上映に、子供団体・教室・スポーツチームを引率込みで無料招待する




