折りたたみiPhoneに36万円、この値段をどう思うか
Appleが毎年9月に行う新製品発表会で、今回はiPhone、AppleWatch、AirPodsなどが発表されました。中でも注目は折りたたみ式のiPhoneです。
折りたたみiPhoneは、広げるとiPadMiniと同じぐらい、畳むとパスポートと同じぐらいのサイズになります。FaceIDは使えず、指紋認証になる設計です。
指紋認証は、持ったときに右手の親指などで行う想定になっているため、これまでと少し使い方が変わりそうだとジョルノさんは話します。
折りたたみといっても、畳んだ状態でも表側の画面で操作できます。広げると本のような状態で、1つの大きなディスプレイになります。
このiPhoneはApplePencilにも対応し、絵を描いたり手帳のように使えます。ただしiPad用のPencilProではなく、USBCで使えるApplePencilに対応します。
半分開いた状態で立てかけて写真を撮ることもでき、これまでインカメラで撮るしかなかったセルフィーを、画質のよい外側カメラで表側ディスプレイを見ながら撮れます。
価格は一番安いもので36万4800円から、最も高額なモデルは50万円を超えます。
同時にiPhone18Proも発表されました。大きなアップデートはカメラで、絞りが設定できるようになりました。
絞りとは、一眼レフやアナログカメラのレンズに採用されている、光をどれだけ取り込むかを調整する機構です。絞り ── レンズ内で羽根を開閉し、取り込む光の量とボケ具合を調整する仕組み。写真表現の基本要素のひとつ。
これまでもデジタル処理やホワイトバランスである程度は調整できましたが、カメラ性能がかなりアップデートしそうだとジョルノさんは見ています。CPUやメモリ容量、色も変わりそうです。
一方で、Proではない通常のiPhone18は今回発表されませんでした。年末から春ぐらいまでには発表・発売されるのではないかと予想しています。
iPhone18Proも21万9800円からと高額です。物価高と円安の両方の影響があり、今の日本経済の中でこの値段をどう受け止めるか、という問いをジョルノさんは投げかけます。
かなり前のノートパソコンと同じぐらいの値段になっている点にも、ジョルノさんは触れています。
超RIZIN5、注目カードを振り返る
国内MMAの大手団体RIZINの特別大会、超RIZIN5が開催されました。平日開催にもかかわらず、会場は超満員で盛況だったようです。MMA ── 総合格闘技。打撃と組み技、寝技を組み合わせて戦う競技。RIZINは国内の大手団体。
全8試合のうち、ジョルノさんが個人的に注目した試合をいくつか挙げていきます。
好きな選手という斎藤裕選手対ヤーマン選手は、斎藤選手が終始コントロールしてフルマークの判定勝ちを収めました。
斎藤選手はキャリア終盤で、秋葉原でラーメン屋を開いており、セカンドキャリアに進むのかと思われていましたが、ここに来て盛り返してきました。今後の去就が注目されます。
平本蓮選手対カルシャガ・ダウトベック選手は平本選手の判定勝ちでしたが、SNSでは賛否が分かれています。
正式ルールでは平本選手が勝っているため勝敗は揺らぎませんが、論争の中心はラウンドごとに採点するラウンドマストシステムの是非にあります。
これまでのRIZINのトータルマストであればダウトベック選手が勝っていた可能性が高く、ルールが変わったことで勝敗が分かれたのではないかと言われています。ジョルノさん個人としては、トータルマストシステムだったのではと感じています。
朝倉未来選手対青木真也選手は、格闘技に詳しくない人も注目したカードでした。青木選手はPRIDEからDREAM、海外のONEを経て、国内MMAに回帰した試合です。
結果は朝倉未来選手のパウンドによるKO勝ちでした。青木選手が試合前に動画を頻繁に更新していたこともあり、世代の近いジョルノさんは感情移入していたと話します。
青木選手は見せ場も作りましたが、最後は敗れました。十字固めに行った場面は、素人が見ても抜けるだろうと分かるほどで、盛り上げようとしたのではという見方も一部にあると紹介されています。
青木選手もキャリア終盤で、引退試合を挟んで引退するのかどうか、近々結果が出るだろうとジョルノさんは見ています。
最後にラジャブ・アリ・シェイドゥラエフ選手対AJマッキー選手。RIZINフェザー級で圧倒的な強さのシェイドゥラエフ選手と、北米トップクラスのマッキー選手の対戦でした。
この2人のメインカードは、ずば抜けた怪物同士の戦いだったとジョルノさんは評します。結果はシェイドゥラエフ選手の勝ちでした。
これまでほぼ疲れることなく全試合を完封してきたシェイドゥラエフ選手を、マッキー選手が初めて3ラウンド限界まで引き出した点が見どころだったと話しています。
福岡県議会で何が起きているのか、ワンヘルスとは何か
ここからが本題です。全国でも報道されているとおり、今、福岡県議会でさまざまな問題が起きています。
問題は大きく分けて、ワンヘルスをめぐる海外出張、正副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑、そしてこれらの中心にいる倉内勇夫という元県議に集約されます。
まずワンヘルスとは、人間の健康と動物の健康、環境の健康はすべてつながっているので一体として考えましょう、という考え方です。ワンヘルス ── 人・動物・環境の健康は相互に関係するとして一体的に取り組む国際的な考え方。感染症対策などで重視される。
新型コロナや鳥インフルエンザのように、人間と動物の感染症は無関係ではありません。環境が変わると人間と野生動物の距離が変わり、新しい感染症が発生することもあります。
人間の医療だけでなく動物や環境まで一緒に考えるという発想そのものは国際的なもので、特におかしいものではない、とジョルノさんは前置きします。
問題は、福岡県がワンヘルスを全国でもかなり積極的に進めている点です。その中心人物が、当時の県議会会長で獣医師でもあった倉内勇夫さんでした。
倉内さんは日本獣医師会でも要職を務める人物です。ワンヘルス関連事業にはかなりの予算が使われており、その事業が本当に必要なのかという疑問が出てきています。
例えば、あまり人のいない広い公園に高額なモニュメントを作るなど、お金の使い道が正しいのかにスポットライトが当たっています。
庶民感覚とずれる海外出張、ハワイ視察で1人300万円
さらに問題になったのが福岡県議会の海外活動です。ハワイへの視察では、県議4人で1人当たり大体300万円ほど、1泊10万円を超えるホテル代やビジネスクラスの利用も報道されました。
県議会の活動には、2023年以降の3年ほどで大体2億8000万円が使われたと報じられています。これだけ聞くと高すぎると感じる人が多いのも分かる、とジョルノさんは言います。
一方で、分けて考える必要もあるとも指摘します。ビジネスクラスや高いホテルだったというだけでは、それが全部無駄とは限らないという立場です。
自治体同士の交流、企業誘致、観光PR、大学や研究機関との連携、通訳や現地の車の手配など、海外での活動にはそれなりにお金がかかるのは理解できる、と自身の海外経験も踏まえて話します。
そのため、単純に高いか安いかは現時点では比較できないとしています。
ただし、日本国民や福岡県民の暮らしが厳しい中で、今この時期に海外視察をする必要があるのか、他に予算をかけるべきことがあるのではないか、という疑問は大きく残ると述べます。
さらに残念なことに、これは自民党だけの問題ではないとジョルノさんは指摘します。自民党と仲のいい一部の民主党の議員連盟や、国民民主党の議員も一緒に海外に行っていました。
パーティーで、女性の後ろから男性が腰を抱くような写真がスクープされ、これも大きく炎上しました。自民党だけでなく福岡県議のすべての議員の問題だったのかもしれない、とまとめています。
議長ポストで2000万円?金銭授受疑惑と拒否された第三者委員会
そしてダメ押しで出てきたのが金銭授受疑惑です。福岡県議会で議長や副議長などのポストに就く際、多額の現金がやり取りされていたのではないかという疑惑です。
この問題を告発したのが吉松さんという県議です。吉松さんは、自民党県議団の幹部たちからお金を求められ、自分も2000万円を支払ったと供述しています。
吉松さんだけでなく、別の議員も自分も支払ったという証言を出しており、疑惑は根深いとジョルノさんは見ています。
一方、金銭を受け取ったと名指しされている倉内さんを含む自民党議員は、受け取っていないと否定しています。両者の主張が相反しているため、弁護士を入れた第三者委員会で調べればよいという話になりました。
ところが、この第三者委員会を倉内さんが拒否しました。拒否されると、庶民の目からはやはり怪しく見えてしまい、これも炎上の火種の1つになったと話します。
倉内さんが拒否した理由の1つは、来年の統一地方選に間に合わなくなるかもしれないから、というものでした。しかし結果的に自民党の印象を大きく悪くし、統一地方選への影響は避けられなくなっています。
採決を止めたのは誰か、辞職勧告と採決中止の動議
これらの流れを受けて、倉内さんは議長を辞めるべきではないか、という採決を、お金を渡したという吉松議員が呼びかけました。
採決を議会で行うと、各議員が賛成か反対かの立場を明らかにすることになります。
その立場を明らかにしたくなかったからなのか、採決そのものを止める動議を出した議員がいました。その議員は倉内さんの秘書だった人で、福岡で有名な原鶴温泉の旅館の息子だそうです。
採決を中止させるということは、議員に立場を取らせないということです。承認されれば倉内さんは辞めなければならなくなるところを、その採決自体をやめさせる行動をとった形です。
ここでジョルノさんが面白いと指摘するのは、採決をやめさせたいのは、辞めさせたくない側だという点です。つまり動議によって、倉内さんを支持していると思われる議員が結果的に明らかになりました。
そこには自民党だけでなく、民主党や国民民主党の議員もいたと紹介されています。
高市総理がブチギレ、党本部が突きつけた公認問題
この一連の出来事に対して、高市総理がブチギレたとジョルノさんは表現します。庶民感覚から見ておかしい出来事に対し、福岡県議団ではなく自民党本部から声が上がりました。
自民党福岡県連の幹部が東京の党本部に呼び出され、鈴木幹事長から、この状況が続くなら次の福岡県議会選挙で公認を出せない、という趣旨の通達を受けました。
公認が出せないとなると、選挙活動の資金をどうするのかという問題が出てきます。党からお金が出ず応援も得られなければ、票に影響し、議員が失業するかもしれない状況です。
ただ、庶民の感覚からすると、と前置きしつつ、地方議員と国会議員の収入は実は大きくは違わず、県議でも大体2000万円超あるようだと、県議経験者の知り合いから聞いた話を紹介します。
そうなると、お金をいろいろ使うのは分かるとしても、毎月きちんと貯金していなかったのか、という点はとても疑問だとジョルノさんは述べます。
若手の困惑と会派拘束、問われる組織の自浄作用
公認問題が出た後、自民党県議団の若手からは、自分たちも公認をもらえないのか、そこまで想定していなかった、という困惑の声が出ています。運営側からも、1期・2期の若手については公認凍結を解除してほしいという趣旨の話が出ています。
自分は金銭授受の当事者ではなく、海外出張にも深く関わっていない若手が、なぜ自分まで、と感じるのも分からなくはない、とジョルノさんは一定の理解を示します。
ただし今回、倉内議長への辞職勧告決議案の採決中止の動議に、自民党県議団はほぼ全員が賛成し、しかも会派拘束までかけていました。
会派拘束とは、会派の人間は全員それに賛成しなければならないという義務のことです。実際、採決に賛成しなかった衛藤議員は逆に処分されています。
- 辞職勧告決議案の採決中止動議に県議団ほぼ全員が賛成
- 会派拘束をかけ、全員に同じ賛成を義務づけた
- 採決に賛成しなかった衛藤議員を処分した
そうした状況を作っておきながら、党本部から厳しい対応をされた段階で、自分たちも公認をもらえないのか、という被害者ムーブをしてしまうと、県民から見て、その状況を作ったのはお前だろうと思われても仕方がない、とジョルノさんは指摘します。
誰が直接疑惑に関わったのかという話ではなく、福岡県連と県議団という組織全体に自浄作用を示せ、という話になっていると整理します。
倉内家をたどると見える、筑豊の炭鉱と福岡の近代史
ここで、騒動の中心人物となった倉内さんとはどういう人物なのかを解説します。倉内勇夫さんは倉内家の直系ではなく、議員をしていた倉内周二さんの姪と結婚して倉内家に入りました。その後、周二さんの秘書を務めて政治の世界に入っていきます。
倉内家の歴史をたどると、明治時代の福岡、特に筑豊は炭鉱で栄えます。倉内家は明治時代に倉内二郎作さんが炭鉱経営に乗り出し、田川、添田、大任、川崎、小倉、水巻など筑豊と北九州一帯で炭鉱を広く手がけました。筑豊 ── 福岡県中央部の地域。明治から昭和にかけて日本有数の産炭地として栄えた。
1916年頃には倉内炭鉱株式会社を作り、その3年後ぐらいには全国でも有数の石炭産出量を誇るまでになります。地元の炭鉱を1つ持っていた程度ではなく、日本の近代産業を支える大きな工業資本の1つだったといえます。
筑豊の炭鉱王としては、倉内家だけでなく麻生、安川、伊藤伝右衛門なども挙げられます。こうした炭鉱経営者たちが明治から大正にかけて大きな富を築いていきました。
ジョルノさんが面白いと指摘するのは、石炭から生まれた資本が、今の福岡の企業や政治、鉄道、銀行までを牛耳るようになった歴史です。
例えば麻生家は、麻生太吉さんが筑豊で炭鉱経営を拡大し、その後セメント事業などを広げました。麻生セメントは今も残り、麻生グループは総合商社、学校、ゴルフ場なども持つ有名なグループになっています。
安川家は、安川敬一郎さんが炭鉱事業で財を成し、鉄道、銀行、港湾にも関わりました。1909年に設立した明治専門学校は、今の九州工業大学です。福岡の工業系では偏差値も高く、就職にも強い大学だと紹介されています。
その息子が作った安川製作所が、現在の安川電機です。もとは炭鉱で使う電気機器の国産化から始まり、今では産業用ロボットで日本全体でも有名な企業になっています。
炭鉱で石炭を掘る
筑豊で石炭を大量に生産する
鉄道が必要になる
石炭を運ぶための鉄道を整える
電気設備を作る
炭鉱を動かす電気機器を国産化する
銀行・港湾を運営
資本をもとに金融や物流を担う
学校や企業を作る
技術を育て、産業用企業まで生む
これらの流れは倉内さんの疑惑とは直接関係しない補足ですが、炭鉱経営で財を成した人たちの子孫や後継者が、今も情報通信や機械の分野で企業を経営しているケースが多いとジョルノさんは話します。
パソコンや携帯電話を出す大手メーカーの、まるまる電機福岡やまるまる電算福岡のような会社は、単なるグループ企業ではなく、炭鉱経営をしていた地位もお金もある人たちの流れをくむものだと説明します。
炭鉱経営では電気系統のメンテナンスや無線も自分たちで担っていたため、そこから情報通信やコンピューター、機械の世界に乗り出していった人たちが多い、という見立てです。
そして、麻生や安川と並ぶほど富を得ていたのが倉内家でした。倉内二郎作さんは炭鉱経営だけでなく、参議院議員、衆議院議員も務めています。その倉内家に入ったのが、今回の疑惑の中心人物である倉内勇夫さんです。
1つの政治ニュースを調べていくと、福岡という地域そのものや九州の歴史まで見えてくる点が、今回とても面白かったとジョルノさんは締めくくります。
この旋風は全国に広がるのか、統一地方選への影響
今回の窓際ニュースは、Apple製品の発売、超RIZINというスポーツニュース、そして注目の福岡県議会の件をまとめたものでした。
福岡県議会の件は福岡だけでなく全国でも取り沙汰されているニュースです。今回は選挙の直前ではないものの、間接的にかなり影響があるとジョルノさんは見ています。
福岡は市長選も控えており、全国的にも有名になった高島市長が今期立候補しないため、誰が当選するのかが注目ポイントになります。県議や市議は国会議員の活動の足がかりにもなるため、注目度が高いとしています。
現在の見通しでは、維新の会と参政党がかなり候補を擁立してくると言われ、福岡においては自民党の議員がかなり減るだろうと予想します。
この旋風が全国に広がるのか、地域的な動きに留まるのかは、今後の政権の舵取り次第だとジョルノさんは述べ、窓際ニュースを締めくくります。
まとめ
今回の福岡県議会の騒動は、ワンヘルス事業、海外視察、金銭授受疑惑、採決中止と積み重なり、庶民感覚とのずれが炎上を大きくしています。中心人物の倉内家をたどると、筑豊の炭鉱資本から福岡の近代史まで見えてくる、という広がりのある回でした。
- 折りたたみiPhoneは36万4800円から、iPhone18Proも21万9800円からと高額で、物価高・円安の中でその値段をどう受け止めるかが問われた
- 福岡県議会では、ワンヘルス事業、1人300万円のハワイ視察、議長ポストをめぐる2000万円の金銭授受疑惑などが重なり、大きな騒動になっている
- 倉内さんが第三者委員会を拒否し、辞職勧告の採決を止める動議が出たことで、倉内さんを支持する議員が結果的に明らかになった
- 自民党本部は、状況が続けば福岡県議選で公認を出せないと通達し、県連・県議団という組織全体の自浄作用が問われている
- 倉内家は麻生・安川と並ぶ筑豊の炭鉱資本の1つで、政治ニュースを起点に福岡・九州の近代史までたどれる回となった






