気づいたら、現職に不利なイメージだけ持っていた
選挙の前くらいから、現職の方を批判するような動画がめちゃくちゃ流れてきていました。
この人はひどいとか、こういう問題があるとか、バカにするようなものとか。そういうのを大量に見ていたんですね。
その結果どうなったかというと、選挙の中身も、その人の実績も、発言も主張も理解しないまま、当日を迎えていました。
つまり、その人のことを調べたわけでも、勉強したわけでも、話したわけでもない。なんとなくイメージだけでマイナスになっていたんです。
一応、データでも現職への批判の動画が他の候補より多かったというニュースがありました。僕はまさにそれを目にしていた側だったわけです。
結果として現職の方は落ちて、僕のタイムラインでは「ちゃんと民意が反映されたね」と喜んでいる人が多かった。でもこれも、これですごく恐ろしいなと思ったんですね。
好みそうなタイムラインが、勝手に生成されている
僕自身がそこに強い意志や主張があったわけではありません。
ただ、多分僕が好みそうなタイムラインが勝手に生成されていて、その中では非常に現職の方に不利な投稿がたくさんあった。
もし僕が沖縄に住んでいて投票できる立場だったら、「じゃあこの人はやめとこうかな」に、めちゃくちゃなっていたと思います。
選挙のたびに死ぬほど調べる人はいいと思うんです。でも多くの人は、そこまで時間をかけられない。ネットで聞きかじったものとか、周りの評判で決めることが多いんじゃないかと思います。
そう考えると、選挙に対する影響度が高すぎる上に、アルゴリズムの問題もあって、だいぶハックできてしまうんだろうなと思いました。
切り抜きなので、まるっきり嘘ではないけれど、印象操作は結構できる。テレビや新聞では到底できないような印象操作を、ネットだとバリバリにアクセルを踏めるんですね。
テレビにも偏向報道の批判はありますが、やっぱり抑制されていて、あからさまに一候補の評判を落とし続けるのは難しい。でもアカウントは無限に生成できるし、誰がやっているのかもわからないので、どんどんできてしまうわけです。
沖縄の選挙は、日本の一地方の話ではなかった
なぜこれが問題かというと、沖縄知事選は中華圏の問題ともすごく関連しているからです。
たとえば『Global Times』という、共産党の中央機関紙である人民日報の傘下紙があります。中国語では記事がなくて、英語だけで出しているものなんですね。
これが今回の選挙について、日本政府による沖縄への防衛力配備が簡単になるとか、専守防衛の姿勢が崩れるから周辺国は気をつけた方がいい、といったことを書いていました。中国的には、今回の結果はかなりネガティブという感じなんです。
逆に台湾は、どちらかというと大喜びでした。現職の知事の方が「台湾優遇は日本優遇じゃない」といったことを言っていたので、台湾からすれば「変わってくれてよかったね」となる。
つまり中国や台湾から見ても、沖縄の選挙は日本の一地方の選挙とは違うレベルの関心事になっていた。そういう諸外国の思惑がある中で、ネットのタイムラインによって意見が偏っていくのは、すごく怖いなと思いました。
うがった見方をすれば、工作員が使われていたかもしれない。中国などはかなりその辺をやっているという話もあります。日本のネット世論に参加しまくって、国民の意見を親中や反米に変えていくことも、できてしまうんだろうなと。
そう思ったとき、止めようがないよね、というのが最近の実感です。
SNSをやめる、というのが一つの手かもしれない
なので、「自分はこう思っている」「自分の意思はこうだ」というやつが、相当危ういなと思いました。
特に関心事がさほどないもの、聞きかじったものでしかないものは、めちゃくちゃ印象に左右されているんですね。今回、自分で実感しました。
自由意志なんてないんじゃないか、と思っています。だから一つの手としては、やっぱりSNSをやめるのがいいんでしょうね。SNSはコントロールしやすすぎるので。
ただ、正直に言うと、俯瞰して見たとてよくわからん、というのが2割くらいあります。直感ってやっぱり強烈なんですよ。
沖縄知事選の情報を今から見たとしても、最初の印象はあんまり変わらない気がしています。バイアスからスタートしてしまっているので。
この番組も自由意志によるものなのか。わかんないですね。自由意志じゃないかもしれない、本当に。皆さんも気をつけようね、という話でした。それではまた明日やると思うので、よろしくお願いします。ばーい。
まとめ
沖縄県知事選で、僕は現職に不利なイメージだけを持ったまま当日を迎えていました。好みそうなタイムラインが勝手に生成され、そこに諸外国の思惑まで乗ってくる時代に、自由意志なんて本当にあるのか、と考えています。
- 選挙の中身を調べないまま、タイムラインの印象だけで候補への評価ができあがっていた
- ネットは切り抜きで印象操作しやすく、テレビや新聞より抑制が効かない
- 沖縄の選挙は中国や台湾からも関心の高いテーマで、世論のハックが現実的にありうる
- 自由意志の危うさへの対策として、SNSをやめるのは一つの手かもしれない







