そもそも牛乳が「濃い」ってどういうこと?
この日の配信は、YouTubeコミュニティに届いた質問から始まりました。毎日牛乳を飲んでいる人ならではの、日々の変化に気づいた素朴な疑問です。
最近牛乳が生クリームみたいに濃いです。オールブランにかけるのがもったいないです。濃すぎる牛乳は単純に水で薄めてもいいものでしょうか?
川上さんはまず、牛乳が濃くなる理由から説明します。牛乳はそもそも約90パーセントが水分でできていますが、その濃さは自然に変わっていくのだそう。
牛乳というものはですね、季節や餌の変更とか、あとは牛の健康状態によって、濃さが自然に変わっていきます。
スーパーで見かける「3.5牛乳」「3.8牛乳」といった数字は、その乳脂肪の基準を下回っていないことを示すもの。上限は決まっておらず、だいたい4パーセントくらいまで濃くなることもあるそうです。
水で薄めてもいいの?酪農家の答え
肝心の「水で薄めていいのか」という問いへの答えは、条件つきの「OK」でした。ただし、いくつか注意点があります。
水で薄めたら、せっかくの成分無調整牛乳が台無しになってしまいますんで。
薄めてもいいのは、コーヒーやシリアルで口当たりを軽くしたいときなど、そのまま飲むのではなく何かに使う場合。濃いめのアイスコーヒーを水と牛乳で割る、といった使い方なら問題ないそうです。
一方で、水で薄めると成分のバランスが崩れてしまう点には注意が必要です。
- カルシウムやビタミンも薄くなる
- 食品表示の規格上は「牛乳」ではなくなる
- 水分を調整するため「成分調整牛乳」の扱いになる
つまり、薄めたものは「牛乳」とは言えないけれど、自分好みにアレンジするのは全然ありというのが川上さんの結論です。
濃い牛乳、もっとおいしく楽しむには
せっかくの濃い牛乳を「もったいない」と感じたときのために、川上さんはいくつかの楽しみ方も提案しています。
さらに酪農家の川上さん個人としては、手軽な方法もおすすめしていました。今飲んでいる濃い牛乳と低脂肪牛乳を2本買って混ぜてしまえば、ちょうどいい濃さになるのだとか。
濃い牛乳イコール質がいい、健康な牛が出してくれた証拠です。
味の変化も牛乳の魅力
そもそも「普段の牛乳と違う」と気づけること自体がすごいこと、と川上さんは話します。違いがわかるのは、いつも飲んでくれているからこそ。
味が変わる背景には、地域ごとの事情もあるようです。牛乳が足りない地域では、隣の都道府県や北海道から運ばれた牛乳で需要を満たすことがあり、それで味が変わって感じられることもあるとのこと。
加えて、夏の暑さや、これから増えてくる分娩の時期も、味の変化につながる要因になっているのかもしれない、と説明されていました。
まとめ
「牛乳が濃すぎる」という悩みは、それだけおいしさに気づけている証拠。薄めるのもアレンジのひとつですが、成分が変わることを知ったうえで、その日の気分に合わせて楽しんでみてくださいね。
- 牛乳の濃さは季節・餌・牛の健康状態で自然に変わる
- 水で薄めるのはアレンジとしてはOKだが、成分は薄くなり「牛乳」の規格からは外れる
- 濃い牛乳と低脂肪牛乳を混ぜると、ちょうどいい濃さに調整できる
- そのまま味わう・スイーツにする・使い分けるなど楽しみ方はいろいろ
- 味の変化は健康な牛の証であり、牛乳の魅力のひとつでもある




