クラウドファンディングで届いた“未来のミルク”
この日は前日収録。川上さんは岡山で酪農教育ファーム関係の会議に出席するため、ヘルパーさんに仕事を代わってもらっての配信でした。
そんな中で届いたのが、アサヒグループが手がける酵母由来のミルク「LIKE MILK」です。
川上さんはもともと新しいもの好きで、代替性食品や細胞性食品に強い興味があると話します。今回もクラウドファンディングで支援して商品を取り寄せたそうです。
「新商品を試して食レポする」という、この番組らしい企画のスタートです。
“ミルク”なのに牛乳じゃない?酵母ミルクの正体
まずは商品に同梱されていた小冊子を読みながら、LIKE MILKがどんなものかを確認していきます。
酵母でできた新しいミルクで、酵母由来の亜鉛や食物繊維が入っていること、アレルギー特定原材料28品目が不使用であることが紹介されています。
本品は牛乳、乳飲料ではありませんと書いてあります。じゃあミルクを使わないでほしいって思いますけど。
コンセプトは「誰もが自由に食を楽しめる社会」。アレルギーや好き嫌いがあっても、同じテーブルでみんなが笑顔で食事を囲めることを願って作られたといいます。
この点について川上さんは、みんなで楽しく美味しく食べられるのは素晴らしいことだと素直に受け止めています。
原材料から見えた“カルシウム”の気になるところ
続いて、パックに書かれた原材料を1つずつ確認していきます。
酵母エキス粉末を筆頭に、植物油脂、砂糖、粉末カラメルソース、食塩、炭酸カルシウム、セルロース、酸化防止剤、乳化剤、香料、水酸化カルシウムなどが入っています。
カルシウムはもともと含まれていないものを添加していて、牛乳と同じくらいの量になっているとのこと。ただ、そこに川上さんは酪農家らしい視点を差し込みます。
カルシウム添加してあってもね、これがそのリンとバランスがどれだけいいかっていうのがあるので、吸収量がどうなってるかっていうのがちょっと気になるところですけどね。
添加した数字上のカルシウム量だけでなく、体にどれだけ吸収されるかまで見ようとするのが、牛乳を扱うプロならではの着眼点です。
一方で商品側の説明は、牛乳を強く意識したものになっていました。牛乳では取れない食物繊維、亜鉛、牛乳同等のカルシウムなどが並びます。
めちゃめちゃ牛乳と相対してきますやん。牛乳よりもとかいうのが一番やめてほしいなと思ってますけど。
付属レシピと常温保存というLIKE MILKの使い勝手
小冊子には、LIKE MILKを使ったレシピもいくつか載っていました。
どんな使い方が想定されているのか、川上さんが読み上げていきます。
- ほのかなかぼちゃ風味のライクミルクプリン
- 里芋やキノコでとろみをつける和風クリームグラタン
- 混ぜて凍らせるだけのライクミルクアイス
- 野菜やフルーツも取れるスムージー
- 一株使い切るブロッコリーポタージュ
コーヒーや紅茶、シリアル、プロテイン、お菓子作りまで、幅広い使い方が提案されています。
パッケージは学校給食でおなじみの200ミリリットルサイズで、ストロー付き。直射日光を避ければ常温で保存でき、賞味期限は約半年と長めです。
薄い、そしてパンの匂い?酪農家のリアル実食
いよいよ実食です。「牛乳と同じ味だったらやばい」と、川上さんは少しドキドキしながらストローに口をつけます。
これめっちゃ牛乳と同じ味だったらマジやばいなと思ってるんですけど。ここですよね。
ひと口飲んで、まず出てきた言葉は「薄い」でした。牛乳とは違う、というのが第一印象です。
まろやかさはあると認めつつ、鼻から抜けてくる独特の匂いが気になった様子です。
まろやかはあるけど、なんでしょう、パンの匂いがします。鼻からパンの匂いがします。
「癖のないまろやかな味わい」という商品説明に対して、川上さんは正直に疑問を投げかけます。飲み進めても「薄い」「臭い」という感想は変わりませんでした。
きなことか入れたら美味しいかもしれない。ラテとかにした方が良いのかな。
“牛乳”として飲んじゃダメ、でも別物としてなら
クラウドファンディングのサイトでは「90何パーセントが美味しいと認めた」といった声も紹介されていたそうです。それでも、川上さんの結論ははっきりしていました。
これ牛乳として飲んじゃダメだよ、多分。
後味を探っていくうちに、川上さんはある表現にたどり着きます。
パンの水だわ。パンの水よ。イースト菌をお水に溶かして砂糖を入れてみたいなイメージかな。
好き嫌いだけで否定しているわけではありません。200ミリリットルを最後まで飲み切ったうえでの、正直な感想です。
豆乳と同じ売り方?酪農家が望む“別物”としての立ち位置
コメントでは、豆乳の売り出し方と似ているという指摘もありました。この点に、川上さんは酪農家としての本音を重ねます。
牛乳に似せて「牛乳よりも」とアピールするやり方ではなく、まったく別の新しい飲料として出してほしい、というのが川上さんの願いです。
全く別物として扱ってもらいたいなっていうのは、まあ酪農家の意見ですね。新しい飲料として出してもらったら良かったかな。
一方で、アレルギーで牛乳製品をどうしても食べたい人にとっては選択肢になりうる、という前向きな見方も示しています。
本当にアレルギーで、本当に牛乳製品マジで食べたいっていう方にはいいかもしれないですね。
ノンアルビールのように進化する?未来のミルクへの期待
味には辛口だった川上さんですが、将来性については期待を寄せています。
たとえに出したのが、ノンアルコールビールでした。
ノンアルコールビールが一番初めに出た時って、大豆臭みたいなすごかったじゃないですか。あんなイメージですね。
最初は飲みにくかったノンアルビールが、今ではとても美味しくなっているように、LIKE MILKもこれから進化していくのではないか、というわけです。
来年ごろには市販される見込みとのことで、川上さんは視聴者にも一度飲んでみてほしいと呼びかけます。
新しいミルクへの敬意と、牛乳を扱うプロとしての矜持。その両方がにじむ、正直な食レポ回でした。
まとめ
酵母から生まれた「LIKE MILK」を、酪農家の川上さんが率直にレビューした回でした。味には辛口ながら、未来の可能性にはしっかり期待を寄せる、バランスの取れた食レポになっています。
- LIKE MILKはアサヒグループが手がける酵母由来のミルクで、牛乳・乳飲料ではない
- アレルギー特定原材料28品目が不使用で、乳糖も含まれず、亜鉛や食物繊維が入っている
- 川上さんの実食感想は「薄い」「パンの水のよう」で、牛乳としてではなく別物として捉えるべきという結論
- 添加カルシウムの吸収量や、牛乳と比較する売り方には酪農家としての疑問も示された
- ノンアルコールビールのように今後の進化に期待でき、来年ごろの市販が見込まれる


