トップセールの黒毛和牛と、金曜日の牧場から
配信はいつものように、島根県出雲市の小さな牧場から始まります。この日は5月16日の金曜日、曇りのち雨の予報で、午後からは毎週恒例の整体に出かける予定だそうです。
話題はまず、前日に出荷した黒毛和牛のこと。広島県三次市の子牛市場に出品したところ、見事トップセールになったと報告しています。
体重はそれほど重くなかったものの、血統が決め手だったようです。人気の「秋の富士」を父にもつ牛で、母牛の二代祖にも秋の富士が入っているという掛け合わせでした。
高値で買っていただいて、兵庫県の大きい牧場に行かれましたんで楽しみですね。
落札した牧場とはInstagramでつながり、お礼のメッセージを送ったところ、丁寧な返信があったとのこと。いいこともあるし悪いこともあると、トップセールの喜びと、その後に退社が壊れてしまった出来事を並べて振り返っています。
SUZURIやメンバーシップ、お知らせいろいろ
本編に入る前に、いくつかのお知らせが続きます。まずグッズ販売サイトのSUZURIがセール中で、Tシャツやアクリルスタンド、牛乳がより美味しくなるグラスなどが500円引きになっているそうです。
SUZURI ── オリジナルグッズを簡単に作って販売できるサービス。イラストやデザインをTシャツやグッズにして販売できる。では、川上牧場がイラストレーターなどとコラボした作品も出しているとのこと。
続いて、ノートで行っているメンバーシップの紹介です。オンラインでつなぐ牧場体験や、実際に牧場に来ての体験、過去の有料記事の読み放題などが含まれています。
さらに、酪農関係の新規就職者や従業員、営業で回る人向けに、川上さんとAIが疑問や悩みに答える「ファームエコー」というプランも新しく作ったそうです。今は無料モニターを募集中とのことでした。
一通の手紙が変えた、マイ・キエウ・リエンさんの人生
ここからが今回の本題、AIがまとめたニュース記事の紹介です。取り上げたのはベトナムの乳業大手Vinamilkを率いたマイ・キエウ・リエンさんの物語でした。
マイさんは1953年、フランスで生まれたベトナム人。人生を変えたのは、父から届いた一通の手紙だったといいます。
その手紙には、ベトナムの子どもたちが牛乳を飲めずに栄養失調だから酪農を学びなさい、と書かれていました。この言葉に突き動かされ、彼女は旧ソ連で乳製品の技術を学びます。
帰国後、国家の復興の一翼として選んだのが酪農でした。戦後間もない1976年に入社したのが、今のVinamilkの前身にあたる会社です。
機械も物流もない時代に、彼女は国産の牛乳を広める決意をします。そして1992年にCEOへ就任すると、経営改革と国際化を一気に進めていきました。
農家と一緒に歩む、Vinamilkの共生モデル
その後のVinamilkは、輸出額が年間34億ドルを超え、63カ国に製品を届ける世界企業へと成長しました。酪農はベトナムの国民の栄養、農村の雇用、そして誇りの象徴になったといいます。
会社の規模も大きく、全国に15の農場、16の最新工場を持ち、4000戸以上の酪農家と協力しているとのこと。川上さんは、これが単なる大企業ではないところに注目します。
農家と一緒に歩む共生モデルを作り出している点について、日本の酪農協同組合に通じるものがありますねと話しています。
ただの大企業ではなく、農家と一緒に歩む共生モデルを創出していると。
そしてマイさんが若者に伝えたい言葉として、自分を変える勇気を持ちなさい、成功は知識ではなく変化する意志から始まる、という一節を紹介しました。
平均年齢28歳、勢いのあるベトナムと日本への影響
記事の紹介を終えたあと、川上さんはベトナムという国そのものの勢いにも触れていきます。以前この配信でもVinamilkを取り上げたことがあり、アジア向けの牛乳や乳製品も製造しているそうです。
注目しているのは、ベトナムの若さです。国民の平均年齢が28歳ほどという若い国で、それだけ勢いがあると語っています。
以前はインドから牛乳・乳製品が日本に入ってくるのでは、と言われていたそうですが、ベトナムのほうが日本に近い国だという点も気になるところ。
さらにTPPの関係で関税が下がっていく予測もあり、ベトナム側からも製品が入ってくるかもしれない、と川上さんは見ています。
日本のコンサルをしている獣医や飼料会社の人が、ベトナムに渡って販売や営業をしているという話も聞いているそうです。輸入品を扱うスーパーなどで見かけたら、ぜひ飲んでみてほしいと呼びかけています。
「経済動物と話しても」への、酪農家からの答え
最後は、Instagramのストーリーズに届いた質問への返答です。「牛、動物と話せる人へ」という以前の放送に寄せられたものでした。
動物と話したい人は何を望むのでしょうか。愛玩動物ならまだしも、経済動物と話してもなあ。
川上さんは以前の配信で、動物とはそんなに話したくない、と語っていました。今回もその考えは変わらず、むしろ今の関係性がちょうどいいと話します。
いやー、だから本当の心の声を聞いたらどう思ってるかわからないよね。心配だよね。喋ったら怖いかもしれないよ。
川上さんが大事にしているのは、言葉で話すことではなく、様子から気持ちを読み取ることのようです。
お腹が空いているのかな、体を洗ってほしいのかな、と察していく。その関係性がすごく良いと感じているといいます。
無理に言葉で通じ合おうとするのではなく、牛の様子から気持ちを推し量る。川上さんは、その距離感こそが今の自分と牛にとって心地よいのだと答えています。
まとめ
一通の手紙から酪農の道へ進んだ女性が、Vinamilkを世界企業へと育て、ベトダムに「白い革命」を起こしていった物語。牧場の日常の話題から、遠い国の乳業の歩み、そして牛との向き合い方まで、牛乳を軸にゆるやかにつながる回でした。
- 父からの手紙に突き動かされ、マイ・キエウ・リエンさんは旧ソ連で乳製品の技術を学んだ
- 1992年のCEO就任後、Vinamilkは輸出額34億ドル超、63カ国に届く世界企業へ成長した
- 4000戸以上の酪農家と歩む共生モデルは、日本の酪農協同組合に通じると川上さんは指摘した
- 平均年齢28歳ほどのベトナムは勢いがあり、TPPの関税低下で日本への影響も気になるところ
- 動物と言葉で話すより、様子から気持ちを読み取る今の関係性がいい、と川上さんは語った




