雨の日と晴れの日、業務はどう変わる?
この回のテーマは、リスナーから届いた「雨が降った時と晴れの時で業務内容は変わりますか?」という質問です。
酪農も農業のひとつ、1次産業なので、天気とは切っても切れない関係にあると川上さんは話します。
天気とは密接に関わりがあるというか、天気には逆らえない、抗えないので。
だからこそ、晴れと雨で仕事の中身が変わってくるんですね。
雨の日にまず気にするのは牛の体調
雨の日、とくに夏場は牛舎のカーテンを閉めて雨が入らないようにします。すると牛舎の中に湿度がこもりがちになるんだそう。
そこで換気扇で調整しながら、牛が普段と変わらないかをよく見るそうです。
この日は気温が落ち着いていたので、目の前の牛たちは餌食いも調子が良さそうだったとのこと。気温と湿度の関係で牛のコンディションは変わるんですね。
雨が降る日は催雨装置はつけず、牛舎内の温度管理に力を入れるそうです。
数日雨が続くと餌が傷む
雨が数日続くと、今度は餌がカビてしまう心配が出てきます。
牧草は積み上げて保管しますが、空気に触れている部分や、カーテンを閉めても入ってしまう雨で傷むことがあるんだとか。
雨が降って数日経ったりすると、餌がカビてしまったりするので、そういう餌を早めに使ったりとかね。
だから傷みやすい部分の餌を早めに使うようにする、という気配りが必要になるんですね。
外仕事はぬかるみとの勝負
雨で大きく変わるのが、堆肥の配達などの外仕事です。
注文があっても、指定された日に天気が悪いと、堆肥を置く場所がぬかるんで地面が緩くなり、ダンプがはまってしまうことがあるそうです。
雨の中ダンプが行けると思った時にダンプがはまって最悪になった経験もあったりするので。
だからそういう日は避けて、外の仕事はなるべくしないようにするんだとか。ダンプがはまれば、その分よけいに業務が増えてしまいますからね。
雨の日は「たまらないように」先回りする
雨の日はなかなか普段の仕事ができないので、事前に仕事をためないよう先回りするのがポイントだと川上さんは話します。
雨が降るという天気予報が出ていれば、その前に牧草を運んだり餌を補給したりして、仕事をためないようにするそうです。
一方で、雨の日は外仕事ができないぶん、事務仕事が多めになるとのこと。
- ポジティブリストのチェック
- 牛群検定の餌の使用管理の変更
- 機械のグリスアップや整備
- 燃料やタンク、洗剤などの補給
なるべくもう雨の日は働きたくないと思うので、普段より業務を減らしてこなすような感じで僕はやってます。
ちょっと本音がのぞくところも、この配信らしい味わいですね。
牧場によってやり方はいろいろ
雨の日の対応は牧場ごとに違うと川上さんは付け加えます。
放牧している牧場でも、雨の日は牛を外に出さないところがある
雨に当たると牛が綺麗になるからと、雨の日にこそ出すところもある
同じ「雨の日」でも、牧場の考え方によって正反対の対応になるのが面白いところです。
最後に川上さんが強調していたのは、やっぱり湿度への注意でした。湿度の変化で乳房炎になったり餌食いが悪くなる牛もいるので、その変化をちゃんと見ることが大事だと話します。
お便りコーナー:アメリカと日本の牛乳、どっちがお得?
質問への回答のあとは、お便りコーナーです。アメリカの牛乳がなぜ4リットルなのか、という配信へのコメントが紹介されました。
4リットルということは1ガロンのポリ容器かな。同じ容量・同じ値段の牛乳なら、重量が重たい方が中身が詰まっててお得ということでしょうか。
これに対して川上さんは、乳脂肪分の違いから説明します。
乳脂肪分が3.25〜3.5%未満と少なめで、水分が多い
乳脂肪分が3.8%と高く、たんぱく質や脂肪が多い
つまり同じ値段・同じ量なら、栄養価が高いぶん日本の牛乳の方がお得、というわけですね。
もうひとつ、「歯磨きした後に牛乳を飲むと美味しい」という配信を実際に試したというコメントも届きました。
川上さんは、配信を聴きながら飲むと牛乳がより美味しくなる、そんな配信を心がけていると話します。値段は変わらないのに牛乳の価値が上がっていく、というわけですね。
まとめ
晴れと雨で牧場の仕事は大きく変わり、雨の日は牛の体調や餌の傷み、外仕事のぬかるみに気を配りながら、事務仕事や先回りの準備に切り替えていく様子が語られました。
- 雨の日は牛舎に湿度がこもるので、牛の体調をよく観察する
- 雨が続くと餌が傷みやすくなるため、傷みやすい部分から早めに使う
- 堆肥配達などの外仕事は、ぬかるみでダンプがはまるのを避けて日程を調整する
- 雨の日は外仕事が減るぶん、事務仕事や整備、補給にあてる
- 日本の牛乳は乳脂肪分が高く、同じ値段・量ならアメリカの牛乳より栄養価が高い




