長雨のシルバーウィークと学級閉鎖
天野洋平さんと高橋かずえさんは、雨続きだった9月のシルバーウィークと、地元・山梨の学校で流行る風邪の話から収録を始めます。
はい、皆さんこんにちは。天野保建築の天野洋平と。
住宅ライターの高橋かずえです。9月も終わっちゃう。
9月終わっちゃいますね。9月の長雨で。
いやー、シルバーウィークずっと雨でしたね。
私は現場に出たり、1日だけ休みましたけど、周りは残念なシルバーウィークになっちゃいましたね。うちの子供たちも、つまんなそうにしてたなぁ。
ちょうど今、うちの地元(山梨)は運動会前なので、学級閉鎖の情報が今流れてて。
え?この時期にですか?早くないですか?
うちの奥さんは、ピリピリしてますけど。「風邪引くんじゃないよ」つって。ピリピリピリピリ。
そりゃそうですよ。子供が休みだと、もう親の予定も狂っちゃうからね。
高性能な住宅に住んでると、体も免疫力も上がって風邪も引きにくいっていうエビデンスもあるので。
そうなんです。家では風邪引きにくいんですよ。ただ、学校に行くとダメなんですよ。
確かに。もらっちゃいますからね。
家で風邪引くってことはそんなにないと思うんですけど、学校からやっぱりもらってきちゃいますね。どうしても。こればっかりは。
確かにね。学校の温熱対策みたいなものも、取り組みが始まってきましたからね。そこにも期待していきましょう。
天野さん、いい家って何ですか?
この番組は山梨で家を作り続ける大工、天野保建築の天野洋平が、図面や性能だけでは語りきれない家づくりと暮らしの本音を語るポッドキャストです。
いい家とは何か、暮らしとは何か、そして大工という仕事は今の時代にどんな意味を持つのか。現場で培った経験、施主との対話、そして日々の暮らしの中で感じていることを、肩肘張らずに言葉にしていきます。
いちばん嫌いな見積もり作業をAIで
この回のテーマはAIです。ガジェット好きを自認する天野さんは、苦手な事務作業をAIで何とかできないかと取り組んでいると話します。
今日は、AIですとか、あとは間取りの第三者チェックみたいなところをテーマにお話を聞いていきたいと思います。
天野さん、早速質問なんですけれども、今日(AIのテーマで)どんな話題を皆さんにお届けしようかな、と考えていることとかあるんですか?
最近ニュースでもある通り、特に事務系の仕事がAIに取って代わられて、アメリカとかあっちの方ですかね、事務系の就職希望が減って、ブルーワーカーが注目され始めているんですよね。
大工さんであれ、現場に出て汗を流すみたいなブルーワーカーですね。
私、こう見えてパソコン、ガジェットとか大好きなんで、AIももれなく大好きで。AIを使って、一番大嫌いな事務系の業務をなんとかできないかなと、今構築して。
高橋さん、GoogleのAppSheetっていうものを使ったことありますか?
ないです。ないです。
簡単に言うと、アプリを作るっていうもんですね。携帯と、Googleのスプレッドシートと、その他のものをいろいろくっつけて、結構本格的な事務系のアプリができるんですよね。
ふーん。(AppSheetは)やってみてもいなかったです。AIは使いますけれども。
僕が何様ぶって話すのかっていうところありますけど、僕がやってるのは、まず英語表記のものを、AIに全部日本語訳してもらうんですよね。
へー。え、何かを作る時ですか?そのアプリを作る時ですか?
そうそう。アプリ作る時とか、あとGoogleのスプレッドシートで。私、建築の作業の中で一番大嫌いなのが、見積もりを作るっていう作業で、苦痛で仕方がないんですけれども。
(見積もりは)大事なところだから、しっかりしなくちゃいけないですけどもね。で、やっぱり作業的につまらないんですよね。
はっきり言わさせてもらうと、物を作ってるのが数倍も面白いですけれども。
「プロンプトはAIに作ってもらえばいい」
天野さんは、AIへの指示書であるプロンプトの書き方に悩む人に向けて、プロンプトそのものをAIに作らせる方法を紹介します。
やっぱりどうしても(見積もりが)嫌いなので、AIに、俗に言うプロンプト、指示書ですね。
「僕、こういうことをやりたいから、それやるのにどういった指示書を作ったらいいかな」って聞くと、指示書を作ってくれるんですよ。
皆さん、プロンプトをどう打てばいいかわからないっていうのが、多分悩みがあると思うんですよね。
AIに自分の構想をざっくり言って、で、AIがそれを清書書き。「あなたこういうことをやりたいんですね」って清書書きしてくれるんで。
「あ、それプラスこれもやりたいんだ」って言うと、さらに新しい清書書きを作ってくれるんですよ。
で、それをそのまま、ChatGPTとかGeminiとかに「じゃあ、これをやって」って言うと、やってくれるんですよ。
大工がAIで現場管理アプリを自作
天野さんは、AIに手伝ってもらいながら、見積書と自社専用の現場管理アプリを作ったと話します。
それでやると、今作ったのが、見積もりの自動化までは言わないですけど、こういう機能あったら見積もりやりやすいのにっていう見積書と。
あと先ほど言ったAppSheetで、高橋さんが業界の人間だから知ってると思うんですけど、アンドパッドさんとかの現場管理アプリ(みたいなもの)を作りました。
あーはいはいはい。
うちに特化したものだから、結構機能的なものは出るんですよ。出退勤。
めっちゃいいですね。
で、現場ごとの地図、現場の天気予報、あと図面とかを見るファイル。で、日報。
ああ、いいですね。
現場ごとの施工のチェックシートっていうのを作って。最初の元になるのを、AIに「これをこうやりたいんだ」っていうと、「こうやってください」みたいなのを言ってくるんですけど。
「じゃあそれ作って」って言うと、作ってくれるんで。
最終的な仕上げ作業は自分でやらなくちゃいけないですけど、仕上げ作業も、スクリーンショットを撮って、「今この場面で行き詰まってるんだけど」みたいなことを言うと、AIが全部答えてくれるんですよ。
「ああ、そこまで行きましたね」みたいな。「どれ選択肢かわからないんだけど」って言うと、「ああ、これ選択してください」って全部教えてくれるんで。
施工事例の写真、本当にその会社の家?
話は家づくりを考えるリスナーに向けた使い方へ移ります。天野さんは、工務店を選ぶ初期段階で、AIのディープリサーチを使えば会社の実績を深掘りできると話します。
これを聞いてくださってるリスナーの方で、家づくりを考えてる方、どういった形で(工務店を)検索してるのかっていうところで。
僕が言うと、最初の初期段階ですけどね、AIとか使うと早いのかな。Googleだとディープリサーチとか、ChatGPTもあるのかな。そういったもので、深掘りができるんですよね。
「天野保建築さんについてディープリサーチして」っていうと、何の賞を取ったとか、こういう活動をしてるとか、ネット情報にあるものは全部調べてくれるので。
こんなこと言うと、周りの工務店さんたちに怒られるかもしれないんですけども、特に実績のところはホームページで作ってると。
僕も最初やってたんですけど、(独立したばかりだと)事例とか事例の写真とかないので。
事例の写真って、高橋さんもわかるように大事じゃないですか。
めっちゃ大事ですね。
ですよね。めっちゃ大事なのを、どこかからちょっと拝借して、最初貼り付けるんですよね。
とか、LIXILさんのそういうあれに所属していると、LIXILさんの「これをホームページに使ってください」っていうのを貼り付けたりするんですけど。
え、どういうことですか?自分の実績じゃなくても、メーカー提供の写真があるっていう意味ですか?
メーカー提供の写真が多分ありますね。僕見てるとわかるんで。
あ、お風呂とかじゃなくて?
お風呂とか家とか外観が、こんな素敵な家が、みたいなのを。なかなかこればっかりは仕方がないんですよね。
やりたいけれどできないっていうもどかしさが、どの業態においてもあると思うんですけど。
リスナーの方も知ってるLIXILさんとか、そういったところのパートナー会みたいなものに入っていると、そこの商材的なものを「活動に使ってください」って出るんですけれども。
そういったものがAIによって、全部わかっちゃう時代になってくるんじゃないかなって思っていて。
今まではホームページ作って、実績とかブログやったりとか、最近だとインスタとか、我々のようにポッドキャストとかいろいろやって、自分の広報活動を皆さん広げて。
それをリスナーの方たちも調べて、どこがいいんだろうって皆さん探してるところで、僕が実際にやったのが、やっぱりディープリサーチすると、その会社の本当の姿がわかるので。
怖い、怖いけどやってみよ。
「○年連続受賞」の裏側
よく、○○大賞受賞とかあるじゃないですか。何年連続受賞とかっていう、掲げてやってる会社さんいっぱいあると思う。もちろん、実際に取ってるのもあるし。
フランチャイズ系だと、フランチャイズ元の大元が(賞を)取ってるっていうのもあるんですよね。
そうなんですか。
それはフランチャイズのものが作れるから、間違いではないかもしれないけれども、よく調べるとちょっと違うんじゃないの?っていうのは、僕はちょっと思ったりするんですよね。
うーん、ちょっと違いますね、それはね。
方向性として、僕はちょっと違うんじゃないのかなっていうのが。ただ、住宅を真剣に考えてる方は、やっぱりその情報を鵜呑みにされたりとかってなってくるので。
Geminiのディープリサーチは無料でも使える
天野さんは、口コミまで含めて調べられることや、調査結果を音声で聞ける機能も紹介します。
そういった時に皆さんAIを使って、ディープリサーチが深掘りを本当にしてくれるので、口コミとかも含めて「全部調べて」っていうと、調べてくれるので。
膨大なレポートが出て。Geminiで、ディープリサーチっていう検索ボタンがあるんですよ。で、確か有料版じゃなくても、無料でもできるので。
ディープリサーチした時に、結構な文字数で出してくるんですけど、それも音声で、我々がポッドキャストで喋ってるかのように、女の人と男の人で喋ってくれたりもするんですよ。
結構面白いですよ。
そうなんですか。
そうです。面白い、面白い。
自社をエゴサしたら、ラジオ番組のように
エゴサーチっていうんですか、自分の会社(を調べて)やったら、それ面白くて聞いてましたもん。
忙しい時にディープリサーチをして、車で流して。我々がやってるポッドキャストのように、ながら聞きで調べることができるんで。
AIも悪い評判は、今のところ多分あんまり(言わない)。でも、悪い会社があれば言うかもしれないですけど。
だから資金面とか、そういったところも帝国データバンクとかそういうのに出てるじゃないですか。そういったのも分析もできるから。
僕も、そんなこと言ったら調べられたらちょっと戦々恐々ですけど。でもやっぱり、調べる1つとしてAIって出てくるなって。
だからAIが出た時に、「あ、これすごいものが出たな」と。
天野さんは、自分の建築の好みから工務店や設計者を探す使い方も挙げます。
リスナーの方に、やっぱり自分の建築の好みを、「私こういう家が好み」、伊礼智さんふうの建築を作ってる工務店さん、設計者さんって。
設計者さんつったら、もう伊礼さん(本人)って言われちゃうかもしれないですけど、「地元でいないかな」とか探したりとか。
「木の梁を表しにしていて」みたいなことをやると、多分そこでAIが一気に調べてくれると思うので、いいのかなとは思ったりもしますね。
気になる工務店の比較表もAIで
なるほどねー。私、仕事では使ってますけど、そういう使い方してなかったですね。
でも、例えば工務店さんで悩んでたりすれば、「比較表を出して」とか、きっとやってくれますよね。気になるところが何社かあったらね。
やってくれますね。自分がこういうのを望んでいて、みたいなことで、何社かピックアップしてみたいな。金額のところは多分難しいかなと思いますけど。
工務店さんとか設計者さんが、明確にこのぐらいっていう金額を、ホームページ等で明示してれば、ですけど。
ただ結構、自分の会社をエゴサーチした時には、仲良くしている工務店さんの社長がブログで書いてくださると、その情報も全部拾ってくるんで、ソース元として。
だから結構、強烈って言えば強烈ですね。
AIにこの番組を褒めてもらった話
ちなみに私、この「天野さん、いい家ってなんですか?」のポッドキャストについて、AIに聞いたことあるんですけれども、めちゃくちゃ褒めてもらえました。
それでもう、すっごい気分良くなってるんですけど。富士吉田の大工さんで、「このUA値を出せる人はまずいません」みたいなことを、すごい言ってくれて。
ちゃんと実力のある大工さんがパーソナリティなんですね、っていうのをすごい褒めてもらいました。
よくあるあれですね、AIに褒められて一人ニヤニヤしているっていう。あれですね、僕もやってますよ。
まあ嬉しいですよね。
もう、AIであろうと誰であろうと、褒められると嬉しいものですからね。
AIが間取りを作る時代は来る?
例えば家づくりのことで、AIが教えてくれること、褒めてくれたりとか、あとは比較したりとかは。
まだ本格的にはサービスとして出てませんけど、僕の知ってる開発系の会社の、今会長さんが、AIで間取りを作ろうとしてます。
AIが何万通りも学習をして、その人の趣味とかを読み取って、いくつかの質問に答えれば、その人の希望に合った間取りをバッと作ってくれる。
っていうサービスできないかなっていうことで開発してますけど。今日の話にもつながってきますけれども、僕的に言うと、うーん、どうなんだろうっていうのは、やっぱり。
そうなんですよね。そうですよね。わかります。
じゃあAIが教えてくれないことがあるとしたら、どういうことは、AIはまだ力不足だなって思いますか。
建築確認、構造計算、温熱計算はAIの独壇場
AIが得意なところって、まだ実現してないけど、建築関係者皆さん言ってるのは、建築確認とか検査業務のところですよね。
図面の整合性とか、法規に適合しているかっていうものを建築確認で全部チェックするわけですけれども、今人の手でチェックしているところを、AIでチェックできないかなっていうこと。
あと極端な話、数学とか、計算とか物理とかですね、そういうのは(AIが)大の得意なので、構造計算とか。
温熱環境の計算とか、そういったものは、もうはっきり言ってAIの出番ですよね。
シミュレーションとかそういったのも、今もほとんどAIに似たような感じなんでしょうけど、本格的にAIが働けば、AIの独壇場だろうなとは思うんですよね。
ただ、意匠とか間取りとかっていうところは、何万通りも学習をすれば、そこそこのものはきっといつかできるんだろうなとは思うんですけど。
建築家は、窓から何が見えるかまで考えている
天野さんは、親交のある建築家たちの設計を例に、AIには描けないものがあると話します。
なんて言うんだろう。仲良くさせてもらってる建築家の丸山弾さんとか、入江さんとか、西方先生もそうだし、先日放送でも言った水野純也さんとかもそうなんですけど。
絵で描けないところがあるんですよね。収まりであったりとか。
丸山さんとか、そういった方々とお話をさせてもらってると、周辺の環境も全て読み取って、この窓から何が見えて、みたいなことまでしっかり考えて設計をされてるんですよね。
そうですね。
で、要望に対しての答えを出しているので。そこをGeminiがやるとして、Googleマップのストリートビューつっても、そこのピンポイントに行けるわけでも今ないし。
人間的な思想がいつか備わればできるのかもしれないんですけれども、AIに人間的な思想は持たないようにさせているから、難しいだろうし。
そこに、リスナーの方も、この1つの家って素敵だなって感じると思うんですよね。
だからAIが作った間取り自体は、図面上はですね、図面上は完璧に見えるかもしれないんですけれども。
人間の感性的な情緒とか、心を震わすようなものは、AIは到底作れないだろうし。
AIで間取りのアレを作っている方も、そういったものは作れないと思っているって言っているので。仕事的にそういったものがあるとやっぱり助かるっていうことで、その方は開発をされているっていう側面があるんですけれども。
その辺の情緒っていうか、リスナーの方も、間取りの要望はあるけれども、窓からこういう景色が見えて、それで心が落ち着いて、みたいなところを、多分一番最初に思い浮かべてるはずなんですよね。
それプラス、複合的な要因として、収納の棚が何枚欲しいとか。そういったものがあって満足度が高くなっていくっていうところが、あると思うんですよね。
一番は、どんな暮らしをしたいかっていうところが、AIにそこまで作れるんだろうかな、みたいなのはありますね。
施主の言葉の裏側を読むのが設計者の仕事
これは私が取材ライターだからっていうのもあると思うんですけど、家づくりをするお施主さんも同じだと思うんですが。
話す言葉が、やりたいことの100ではないと思うんですよ。その言葉の裏側を読み取るのが、設計の人の役割だったりしません?どうですか?
そうですね。
そう。で、みんな家づくり初めてだから、やりたいことがたくさんあったとしても、全部を言葉にしてAIに入力することって不可能ですし。
あと、全部盛りにしたところでいいお家とは限らなかったりするので、情報の取捨選択をしたりとか。
そういうところが、感性もそうですけど、設計者の役割になるのかなっていうふうに、今お話を聞いてて僭越ながら思いました。
富士山を切り取る窓、桜が見える窓
いえいえ、全くですね。前の放送でも言った水野さんの「御殿場の家」っていうので、富士山を眺めるっていうところとかを。
あの窓(で富士山)を切り取ることが、AIできるのかなみたいな。
作りながらとか、完成に近づきながら、「あ、ここからの角度ってこういうふうに見えるんだ」っていうところとかですね。そういったものをAIが読み取ることができるんだろうか。
また、丸山弾さんと作った「長坂の家」ってあるんですけども、もう竣工は終わってるんですけど、その2階の方に行くと、「あ、この窓からあそこの景色が見えるように設計していたんだ」っていうのが。
その景色が、ちょうど春先とか桜が咲いてると、すごい綺麗だろうなみたいなのがあるわけなんですよね。甲斐駒ヶ岳とかも、リビングから大きく見えるっていうところもあったりするんですけど。
やっぱりそこを、現地に赴いて360度をちょっと眺めて何が見えるとか、そういったことを。
特に、Y+Iの飯塚さんとか、丸山さんもそうですね、都内で活動していて、都内の狭小地で、ここからあそこの緑が見えるとかっていうことを想定しながら(設計している)。
山梨とかもう緑見放題なんで、よっぽど住宅街でなければあれですけども。そういったものを想定して設計しているっていうのが、やっぱりAIはまだできないだろうし。
そこが設計の醍醐味でもあるので、AIに現場作業はできない。
と思いながら、やっぱりでもそこをAIに取って代わられたら、つまんないだろって自分自身もですね、思ったり。建築の設計の方も、一番そういったところでお客さんの喜びですよね。
家づくりは「メインテーマ」を決めることから
お客さんが要望してくるのが、最初高橋さん言った通りに。僕もいつもうちのお客さんに言ってるんですけども、メインとなるテーマを決めましょうって言ってるんですね。
うん、めっちゃ大事。
この家でどんな暮らしをしたいのかっていうメインのテーマ、まずそれがあなたたちのメインですよと。最終的な目標、ゴールはここにあるんですよと。
あとリビングが何畳とか、前にサゲンのさんのXの回でも言いましたけど、サニタリーのところが大きいとか、そういったのは複合的な要因で(メインより)重要じゃないですよねって。
ただ皆さんお話ししていると、最初にそこから行くんですよね。
メインテーマじゃないところ、「リビングは20畳欲しくて」みたいなところから話が始まってしまうので。本題っていうか、そういったところがないので、目的ですね。
やっぱりそこを。この景色に、この土地をなぜ選んだのかとか、そういった要因。全員が全員あるとは思わないんですけれども。
家づくりをしている方々で、少なからず、何かしらの夫婦の理想的なものがあると思うので。逆にそれを考えてほしいなっていうのがありますし。
確かに確かに。
それ(夫婦の理想)をAIが読み取ってやるっていうことは、まずできないだろうなって思いますね。
NotebookLMで家づくりの「マイ図書館」を
高橋さんは、テーマ決めにこそAIを使えるのではないかと提案します。天野さんは、情報をためておく道具としてNotebookLMを紹介します。
確かにそうですね。テーマを決めるっていうところでいくと、やりたいこととかをいっぱいAIに入れて、「じゃあ私たちのテーマは何ですか?」みたいなことは、AIがいくつか出してくれそうですね。
ああ、そうですね。そういった使い方とか、忘れないように。GoogleのGeminiの機能でもあるんですけれども、NotebookLMってあるんですよね。
簡単に言うと、マイ図書館と思ってくれれば。
例えば「タカハシ一家の家を作るマイ図書館」っていうところに、いろんな情報を、本を入れるんですよね、本を。
例えば、温熱環境的なことはここにこだわってます、とか。調べたものを、そこにどんどんNotebookLMに入れていくんですよ。
AI議事録で「言った・言わない」を防ぐ
僕もお客さんとやりとりしてる情報を入れていくんですよ。最近だと、これ(この収録)はRiverside.fmで違いますけれども、ZoomとかMeetとかが。
ちょっと話それます。最初に出た時と違うじゃないですか。議事録勝手に取り始めて。
で、Googleの場合はこの議事録勝手に取り始めて。
あ、Meet?
Meet。音声と議事録をGoogleドライブ上に保存して、かつノートブックに指定すれば、NotebookLMにどんどん入れてくれるんですよ。
あ、めっちゃいいですね。
言いたいのは、お客さんのテーマ、メインここですよねって。言った言わないっていう建築的あれもあるので、まず議事録を取っていくことで。
やっぱり仲良くみんな建築作りたいと思うので、言った言わないっていうところは、お互いに忘れてたっていうのも大変失礼ですし、誤解を生みたくないので。
議事録取るっていうのが、GoogleであればMeetを使うと、勝手に自動保存してくれるので。
設定上やっておけば、打ち合わせが終わると、高橋さんに「はい、今日の打ち合わせ内容はこれでした」って議事録を送ってくれるし。そういうデータをどんどん蓄えていくんですよね。
その中の1つに、先ほど高橋さんが言ったような、AIに「我々家族はこういったことを目標にしています」みたいなのを作っておくと。
僕、お客さんに「テーマをちゃんと考えて」って言うんですけど、言われると人間って意外と難しくてできないものなんですよね。
そうそうそう、難しいと思いますね。
難しいと思うので、逆に言うとAIに補助してもらって、「こういう暮らしをしたいんだけど、この暮らしに合うテーマって何かな」って聞いてくれると。
(AIが)何通りかピックアップしてくれて、そこに心ときめくようなワードがあれば、それってそんなんでいいと思うんですよね。
あと「スクラップも作ってください」って僕は言うんですけど。
うん、好みがね、分かりますかね。
スクラップを作って。うちに来てくれるお客さんは、うちのこと気に入ってくださっている方が多いので、他社の施工事例を持ってきても、大体うちのテイストと似てる写真を持ってきて。
「こんな形が理想です」とか、大体うちの過去の事例の写真で。それを参考にしながら、僕はほとんどそこ見てないんですけど、一番はそのテーマに即した家の設計を作るようにしているっていうところがあるので。
AIの使い方としては、そんな使い方すると本当はいいんだろうなって。使い方いっぱいできるんだろうなっていうのはありますね。
AIは家づくりの裏方の伴走者
答えをAIに出してもらうっていうよりは、間取りの答えではなくて、家づくりのテーマをAIに聞くのがよろしいんじゃないかというところで。
ある意味、(AIは)本当に裏方の伴走者ですよね。
AIで、C値とかUA値とか、わからないものも調べて、それをNotebookLMとかにどんどん保存しておけば、どういったものがいいのかって、わかりやすくなってくるのかね。
やっぱり調べ物って、Googleで検索しても検索しただけで終わっちゃうじゃないですか。それをどこかに溜めとくようにしておくと、いい意味で迷子にならなくていいのかなって思いますね。
ここで私も、もう一回AIの使い方を見直してみようっていうふうに思いました。
ディープリサーチいいですよ。
まずは自分の名前でディープリサーチしてみます。
「はぐくむ」って調べて。
そう、調べてみよう。
じゃあ今日は、お施主様の皆さんに、こんなAIの使い方どうですかっていうご提案ができたんじゃないかなと思います。
「天野さん、いい家ってなんですか?」はSpotify、Apple Podcasts、YouTubeで配信してますので、ぜひ皆さん、いいね、フォローお願いいたします。
また、天野さんのモデルハウスは富士吉田にございます。見学受付中ですので、ぜひホームページからご予約ください。それでは皆さん、今日もありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
まとめ
この回では、大工の天野さんが、事務作業や工務店選びでのAIの使い方を具体的に紹介しました。一方で、窓から見える景色まで考える設計や、施主の言葉の裏を読む仕事はAIには難しいと話されています。家づくりでは、間取りの答えではなく「どんな暮らしをしたいか」というテーマをAIと一緒に考えるのがよい、というのがお二人の結論です。
- プロンプトの書き方に迷ったら、指示書そのものをAIに作ってもらえばいい
- 工務店選びでは、Geminiのディープリサーチで実績や口コミ、受賞歴の中身まで調べられる
- 構造計算や温熱計算、法規チェックはAIが得意。窓からの景色を考える設計はAIには難しい
- AIには間取りではなく、暮らしに合う「わが家のテーマ」を聞く
- NotebookLMやMeetの議事録で情報をため、「言った・言わない」を防ぐ




