200回を続けて感じるAIと時代の変化
冒頭で3人が名乗り、Podcastが記念すべき200回目を迎えたことを報告します。
皆さんこんにちは。パロアルトインサイトCEOの石角友愛です。
CTOの長谷川貴久です。
インテグラルの山崎です。
なんと今日この収録、皆さん記念すべき200回目になりました。
イエーイ。パチパチパチ。
200回、何かを続けるって簡単じゃないですよ。一つのマイルストーンなんで、ずっと聞いてくださってるリスナーさんがもしいたら本当にありがとうって思っています。
我々AIを中心にアメリカのニュースを毎週取り上げて、過去200回やってきているんですけど、ハーバードMBAの先輩と後輩という共通点を中心に議論を繰り広げてきているのがLevel 5です。
まず長谷川さん、どうですか?200回目。
生成AIが出てきて、トランスフォーマーとか大規模言語モデルとかChatGPTが出てきて、最初の方から結構注目はしていたんですけど、まさかここまですごくなるとは思っていなかったので。
ちょっと待って、2022年に始めてるみたいですよ、Podcast。これすごいですよね。
そうですよね。石角さんが言ったように200回毎週続けるのすごいけれど、自分の中では話したいことを話して、楽しいおしゃべりの時間があってっていう、そんなに苦労したというよりは、200回来たんだなみたいな。
義務感とかないもんね。
毎朝新聞配達しなきゃみたいな、そういう感じじゃなかったなと思いますね。これからも肩の力を抜いて、更なるAIの波がどこまで届いていくのか見ながら続けていきたいです。
剛さんどうですか?
個人としては、インプットをいただいてアウトプットする感じもあるので、ニュースについて議論して学べることがあって、非常にありがたいなと思ってます。
この4年ぐらいでどんどん変化してきてるなっていうのがありますね。最初はどちらかというとDXっていう切り口が大きくて、翻訳ツールとかDeepLとかの話をしてました。
そこからGPTがバーッと出てきて、Anthropicとか始めた頃は存在してなかったんじゃないかな。
最近のAIが暴走するみたいな話も、過去に予見されてた議論ですけど、それが本当にリアリティを持って語られるようになってきてるので、意外とSF的に予見されることって起きたりするんだなっていう世界観になってきてますよね。
ターミネーターみたいな世界観をちゃんと考えなきゃいけないんだなという、そういう時代になってきた感じしますよね。
第5位・第4位、大統領選とMBAの価値
ここから再生回数トップ5の振り返りに入ります。第5位は、2024年1月公開のOpenAIとキャリア相談の回でした。
再生回数第5位が102回目。アメリカ大統領選挙へ向けたOpenAIの新たなアプローチ。40代フリーランス男性のキャリア相談ということで、2024年の1月に公開したエピソードです。
OpenAIがこの時からもうかなり政治的な活動をしてたっていう感じなんでしょうね。今はどっちかっていうとAI開発を緩めるべきだみたいな動きがAnthropicを中心になされてる中、トランプは逆にどんどん行こうみたいな。
GAFAMっていう振りも最近使わないですよね。Level 5最初の方のエピソード見てるとGAFAMみたいな。
Netflixとどう入れるかとか。
そうそう。あれどこ行ったんですかね?GAFAMみんなもう言わないよね。最近の20代の方にGAFAMとか言っても通じないんじゃないですか。
OpenAI、Anthropicとか、ファンデーションモデルを作ってる人たちの頭文字があるべきな感じになってきてますよね。
GAFAMの強さ自体は変わってない気もするけど、AppleだけちょっとAIの中では違うポジションにいるのかなっていう気もしますね。
選挙は運命だと。中間選挙がこれからアメリカありますから、引き続きの話題ですよね。定期的に来る話題だよね。
続く第4位は、2024年公開のMBAをテーマにした回です。剛さんの香港でのエピソードも話題になりました。
第4位、103回目。MBA取得者の就職難。高い学費に見合う価値はあるのか。剛さんが体験した香港での嬉しいエピソードということで。
MBAはかなり変わったと思う。エグゼクティブMBAがすごく増えて、フルタイムで2年間でMBAを取得する、それ自体の意義みたいなものも変わってきてるし、ハーバード自体がどっちに中心を置くかも変わってきてるのかもしれない。
特に日本人にとっては変わった感じしますよね。インフレかける為替で、さらに度合いとしては高まってる感じしますよね。円安が進行したりとかあるしね。
我々3人は本当にリアルタイムで、フルタイムで2年間行ったということですけど、当時ハーバードビジネススクールもオンラインなかったもんね。自分としてはやっぱり行って本当に良かったし、また同じことを20代でやるかって言われたら絶対やると思う。
これ剛さんの香港の嬉しいエピソードって何でしたっけ?声をかけられたんでしたっけ。
講演をした時に、多分講演で来てた方がリスナーさんだったんですよね。
これはだからもうリスナーさん、もしも我々をどっか講演で見かけたら是非声をかけてください。
さりげなく実は聞いてますとかね。私は喜ぶ。
第3位、生成AIは社会インフラか
第3位は、OpenAIとAnthropicの価値観の分岐を扱った回でした。ここから議論はAI開発をめぐる各社トップの最近の動きに広がります。
第3位は174回目。生成AIは社会インフラか。OpenAIとAnthropicのAI開発における価値観の分岐。ここら辺からもう生成AIを中心に我々議論するようになってきてるのかなと思うんですけど。
長谷川さん、ここら辺どう見てます?
OpenAIとAnthropicの価値観は今もあんまり変わっていないですし、社会インフラになりつつあるなっていう。ただ最近でいうと、デミス・ハサビスとかダリオがエッセイを書いたりして、トップの動きがアラインしつつある感じはしますよね。
去年とか一昨年は本当に競争してて、やり方が違うんだよみたいなことをちゃんと競争してたのが、最近になって足並みを揃え始めて。それってどういう意味なんだろうっていうのは、ちょっと考える余地があるかなと思っています。
ジャック・ドーシーが、これってファウンデーションモデルのリーダーたちが談合じゃないですけれど、自分たちだけ先駆けてるからお互いに肩をたたき合ってやってんじゃない?みたいなツイートをしたんですね。
なんか逆に談合みたいにジャック・ドーシーは言ってるわけですね。
フロントランナーがあまりにも先行っちゃってるから危険だよね、なんでこの人たちを信じる必要があるんだろうか、みたいなことをジャック・ドーシーは言っていたような気がします。
最新のニュースだと、なんか集団訴訟が起きたらしいですよ。これが談合だって。反トラスト法に反してますって。
足並みを揃えて競争するのやめましょうって言ってるから、それって反トラスト違反するんじゃないの?って。価格競争が起きないようにしようって、ある意味談合なんじゃないかっていうことですよね。
やってる人たちがみんなそういうふうに言い出したっていうのは、ちょっと興味深くはありますよね。
最近の生成AIのサイバーセキュリティの事件をどのAI開発をしてる会社も起こしてるから、どうにかしてみんなでどこかで揃えるっていうのは必要なんじゃないかっていうのもある。
普通の競争状態だと「いや、うちは大丈夫です」とか言いそうな話だけど、正直に言うみたいなね。
競争がいいものっていうふうに資本主義では捉えられてるけど、AI開発においては、ただただ競争促進、イノベーション促進が必ずしもいいとは限らないと。みんなで競争を緩めるとなった時に、それはどういう意味を持つのかというね、非常に興味深い話だなと。
第2位、自己肯定感が下がった時に何をするか
第2位は、自己肯定感とトランプ関税を扱った回でした。3人はAIに関係なく普遍的なテーマだと振り返ります。
再生回数第2位が156回目。自己肯定感が下がった時に何をするか。トランプ大統領の関税強化が与える影響とはということで、2025年の4月10日公開のやつですね。
自己肯定感は、AI関係なしにこういうテーマはなんか多くの方に届くのかなという気がします。長谷川さん、何言ったか覚えてますか?
違ったことをするとか、もう頭を空っぽにするかみたいな話とかね。
この間もやりましたよね。何か頑張って大きなプロジェクトを終えた後に、どうやって心を整えるかみたいな話もしましたし。
今考えると、自己肯定感が下がってるなって分かってる時点で大丈夫なんですよ。危険なのは自己肯定感が下がってて、自分でも気づいてない状態かなと思うので、そういうのをどうやって抜け出すかですよね。
自己肯定感が下がってるなと思ったら、自己肯定しようって思って、「お前はすごい」って鏡を見ながら。
自己肯定感ってセルフエスティームでしょ。セルフエスティームって私の中では全然揺らがないものだから、あんまり変わんない。
でもセルフエフィカシーって言って、特定の状況で特定のスキルが発揮できるかどうかは、状況の変化とか求められてるスキルの変化によってわかんないよね。だからセルフエスティームとセルフエフィカシーは分けて考えた方がいいよっていうのを今思ってるんだけど。
だから仕事に当てはめると、新しい仕事とか任されて、インポスターシンドロームとか、そういうのってあったりしますよね。
それはだからエスティームじゃなくてエフィカシーの話をする。より具体的なんでしょ、課題が。だから具体的であれば必ず解決できるから、抽象から具体にするっていうのはすごい大事な気がします。
第1位、AI浸透で管理職と空いた時間はどう変わるか
第1位は、AIの浸透による管理職の変化と、業務効率化でできた時間の使い方を扱った回でした。
第1位は154回目。AIの浸透により管理職の仕事はどのように変わるのか。業務効率化によってできた時間を有効活用するにはということで、2025年の3月に公開したエピソードです。
これはハーバード・ビジネス・レビューの投稿記事だと思うんですけど、AIの浸透で業務効率化ができて時間が空くと。普通に考えれば空いた時間でより付加価値の高い仕事ができて、生産性が上がる好循環が生まれるように見える。
でも実はその空いた時間をどう使えばいいかわかってない人が溢れてて、手持ち無沙汰になっちゃって、逆に無駄になっちゃうよっていう記事を紹介したんですよね。業務効率化と、人間にどういう仕事をしてもらうのかを両輪で考えなきゃいけない。
AIそのものの技術が何かっていうよりも、AIかける仕事やAIかける人生みたいなテーマがやっぱり多くの方に響いてるんだなと思うんですけど、剛さんどうですか?
AI最新ニュースだけでなく、AIと仕事、AIとキャリア、やっぱそういうテーマみんな考えちゃうんだなっていうのは思いますね。
自分事になっちゃうもんね、やっぱりそういう話ね。
個人的にはそこまで考えないんだけどね。いろいろ活用させてもらって便利だなと思ったり、ビジネスにどう影響を与えるかは考えるけど、自分の仕事に関してはそこまで考えてないかな。
時間が空いても、空いた時間何しようって考える時間がないぐらい、もっと他にやりたいことが生まれてくるから、AI使ってると。業務効率化するとどんどん次の課題っていうのが必ず出てくるんですよね。
量が処理できるようになってきてる感じはしますよね。地味に生産性は上がってるってことなのかな。たくさんのことがやれるようになってきてる気はしますね。
こういうランキングを議論してると思うのが、意外な1位じゃないですか。あの時俺めっちゃいいこと言ったなみたいな回がランキングに上がってこないみたいな。
Twitterでも同じで、めっちゃいいツイートしたっていうと誰も見なかったり、適当なこと言ったらめっちゃバズったりするのと似てて。まずこの継続の重要性っていうのはすごく思い知らされます。
何が当たるかわからない。
リスナーの方にどういうことが刺さるかわからないから、続けていかなきゃいけない。あと自分でいいこと言ったって思ってても、別にお前いいこと言ってないよみたいな戒めも、ランキングを見て思い知らされますよね。
自分がいいこと言ったやつをめっちゃ響いてる人もいるんだって。再生回数という形で反映されてないけど、必ず誰かには届いていると思う。自分がぶれないっていうのは大事です。
働き方、仕事の仕方とかキャリアっていうのに非常に興味がある人がリスナーに多いんだなっていうのは改めて感じましたよね。
ゲスト回の振り返りと「5000年後のハンターハンター」
後半は、これまで招いたゲスト回を振り返ります。就活系YouTuberの福田駿さんから始まり、リーガルテック、VC、起業家まで幅広く登場しました。
ゲスト回で言うと、福田駿さん。しゅんダイアリーというYouTubeチャンネルをやってる就活系YouTuberの方ですね。ご自身が独立をされるまでの過程をお話しされていて、大変面白かったのを覚えています。
あとは山本俊さん、GVA法律事務所創業者、GVA TECHのリーガルテックとAIのお話。これは長谷川さんが単独でやられた回ですよね。おすすめコンテンツが温泉ってなってるけど、温泉をお勧めされてたんですか?
そうです。映画でも漫画でも小説でも何でもいいですって言ってコンテンツを引き出そうとしてたんですけど、温泉ですっていう。デジタルの世界だからこそ、温泉に行って携帯持って行かないんですって。
私も温泉大好きだからいいですね。次が高宮さん。グロービス・キャピタル・パートナーズ、我々のハーバードの先輩ですね。剛さんと長谷川さんが対応された、私がいなかった時ですけど。
それ以降もご飯食べたりとかもしてますし、勉強になりましたね。
高宮さんとはHBS時代にロタンダでキャリアのご相談をさせてもらって、それ以来シリコンバレーでご無沙汰になってたんですけど、最近日本に帰ってきてまた繋がれて良かったです。
ちょっと間が空いても、名前は知ってるけどそこまで会ったことがない人でも、繋がりがあるとすぐ元に戻れたり仲良くなれたりとか、そこはやっぱりMBAの一つの効果ですよね。
ROIとかいう指標を超えて、誰かと繋がっていくことが人生を豊かにするっていう。信頼できる人と共通の思い出を持ちながら、未来に向けて楽しい話ができるっていう、そこに本当に価値がある気がします。
あともう一人ゲスト。梶原健司さん、株式会社チカク代表取締役です。Apple Japanに新卒入社して12年間製品開発などを担当されて、それからチカクを創業、まごチャンネルなどシニア世代に寄り添うプロダクトを展開中の起業家の方ですね。
梶原さんはすごい面白かったですね。プロダクトがちゃんとあって面白い視点を持たれてるし、Apple時代からよくお世話になってたので、また繋げてよかったなっていう感じですね。
トップ5をおさらいしてきましたけど、おすすめコンテンツ、またハンターハンター出てきたよみたいな。ハンターハンターと進撃めちゃくちゃ頻繁に出てくるから。
ハンターハンターと進撃の巨人はもう本当に。ギリシャ神話で何千年も前の神話、オデュッセイアとかイリアスとか映画になって語り継がれて、そういう位置づけになるんじゃないですか。5000年後。
ギリシャ神話になると、ハンターハンターが。
進撃の巨人が掘り起こされて、これはすごい話だって。あれを書いたホメロスってあんまり知られてないんですよね。その人の個人が。
だから多分冨樫先生とかもそういう位置づけで、5000年後、この冨樫っていう人が書いたハンターハンターはすごいとかって言って、みんなが読みまくって研究しまくるみたいな。
そうだね、なんか枕草子とかね。
今の人たちにはありふれた作品になってるから、なんかあれあったよねみたいな感じに読まれてるけれども、5000年後、究極のテストオブタイムですよね。
ハンターハンターがそうかどうかはわかんないけど、なんかドラえもんとかそうかもしれないな。
やっぱり再生産され続けなきゃいけないわけですよね、物語として。三国志だったら三国志演義とか、時代時代でアップデートされたりしてるわけだし。
逆にドラえもんか。それ面白いな。
ドラゴンボールとかじゃないのとは。
もう実際に世界中で読まれてるしね。ドラゴンボールとか本当にリアルタイムで週刊少年ジャンプ毎週買って雑誌を読んでたから、私とか。将来そういう時代が来るのかもと思ってるとすごい楽しい。
200回記念のおすすめコンテンツ『オデッセイア』
最後は、200回記念のおすすめコンテンツとして、クリストファー・ノーラン監督の『オデッセイア』が紹介されます。
二百回目を記念する今週のおすすめコンテンツ、長谷川さんお願いします。
今週のおすすめコンテンツ、オデュッセイア。これはもう本当に良かったですね。まずクリストファー・ノーランの作品は人間として見ないとダメです。彼の作る映画はもう芸術だし、ストーリーも忠実だから。
映画のシーンの作り方がノーランチックでかっこいいし、原作に忠実だからしっかりと土台がある話だし、役者もすごくいい役者がいっぱい揃っていて。
マット・デイモンね。
トロイ戦争の話ですよね。
トロイ戦争の後の話ですね。オデュッセウスが自分が国王だった国に帰ろうという旅の話ですね。なんで二百回記念にふさわしいおすすめコンテンツでもありますね、この二百回のこの旅路を振り返って。
ノーランは本当に大作、3時間とかじゃないですか。普通映画って昔は1時間半とかだったでしょ、けど今3時間の映画って当たり前じゃないですか。それを作ったのももしかしたらノーランなのかな。
ギリシャ神話に興味がなくても、クリストファー・ノーランの目から見たトロイ戦争後のオデュッセイアの話をどういうふうに映像化したのかがすごい面白いので、ぜひ興味のある方は見てみてください。
この番組Level 5 by Palo Alto Insightは毎週木曜の朝に公開します。キャリア、就職、転職、留学相談から具体的な相談まで、概要欄にあるご意見箱やXのDM、リプライまでお気軽にご連絡ください。
それではまた来週お会いしましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
まとめ
200回記念として、再生回数トップ5とゲスト回を振り返る対話でした。上位に並んだのは、AI最新ニュースそのものよりも、AIと仕事、キャリア、MBAといった「自分事」になるテーマでした。3人は、何が当たるかは読めないからこそ続けること、そして自分がぶれずに正しく伝えることの大切さを語ります。
- 再生回数トップは、管理職の変化や自己肯定感など、AIと仕事・キャリアが交わる自分事のテーマが多かった
- OpenAIとAnthropicの価値観の分岐や、AI開発の競争を緩める動きは、今もリアルタイムで続く重要テーマ
- ゲスト回では、MBAの縁が長く続く価値や、起業家・リーガルテックの視点が語られた
- 何が刺さるかは読めないからこそ継続し、ぶれずに正しく伝えることが良いコンテンツにつながる





