コロナ明けの通常運転で挑んだ新しいこと
2024年はコロナが明けて通常運転に戻った最初の年でした。焼き餃子協会の会員も増えてきたため、新しいことに挑戦したいと考えた1年だったといいます。
小野寺さんは、地道に続けることやトライすることが、支援してくれる人たちへのお礼だと話します。この回では今年やってみたこと、新しく挑戦したこと、年末から始まることを紹介していきます。
テレビ・ラジオ出演で紹介した餃子
今年もテレビやラジオに出演しました。特に思い出深いのが『熱狂マニア』での3回目のお取り寄せ餃子対決です。
これまではクック井上さんが王道の餃子で2連覇していましたが、今年は小野寺さんも王道で勝負に挑み、初めて優勝しました。
紹介したのは宮崎・高鍋町の「ぎょうざ生明」のもっちり餃子です。宮崎では日常的に食べる「ぎょうざの丸岡」が有名な一方、生明はお祝いなどハレの時に食べる餃子だといいます。
小野寺さんは高鍋町のふるさと応援大使も務めているため、負けられない戦いだったと振り返ります。
この対決のMCはお笑いコンビのタイムマシーン3号でした。小野寺さんの子どもが大ファンで、寝る前に必ず漫才を聴くほどだといいます。
父が仕事で会うと伝えたところ息子が喜んだため、その気持ちを伝えたら、タイムマシーン3号が息子宛のメッセージ動画を撮ってくれました。持ち帰ると大歓喜で、今でも毎日見るほど大切にしているそうです。
ラジオでは朝日奈央さんの番組にも出演しました。収録スタジオで餃子を焼き、そのまま食べてもらって感想をもらう時間だったといいます。
紹介したのは、朝日奈央さんの生まれた埼玉県入間市の豚肉を使った「コウ」のプレミアム餃子です。元農家の女性が作っており、レンコンのシャキシャキした食感や、噛むほど出るキャベツと肉の甘みが特徴だといいます。
イトーヨーカドーで痛感した納品検査の厳しさ
2月から3月にかけて、イトーヨーカドーのネットスーパーで各地の餃子をまとめて購入できる「イトーヨーカドーネットスーパー餃子フェス」を開催しました。企画自体はイトーヨーカドー側のもので、各地の餃子を納品して販売してもらう形です。
ただ、納品検査が非常に厳しかったといいます。20店舗分を用意して出せたのは10店舗ほどで、半分ほどが落ちてしまいました。
その時にこれからの検査基準はこれが標準なんだなということを、改めて痛感したわけでございます。
落ちる原因の多くは、老舗ほど「昔からこれでやっていて問題が起きていない」という姿勢にあるといいます。今はHACCPや金属探知機など、今なりの基準があるためです。
特に多いのが、パッケージ裏の一括表示です。添加物の前にスラッシュをつけるなど、原材料表記のルールが法律で細かく決まっており、それを守らないと落ちてしまいます。
賞味期限の問題もあります。美味しいうちに食べてほしいという気持ちはわかるものの、賞味期限が短いと在庫や廃棄のリスクが高く、売りづらいという事情があります。
小野寺さんは、安心安全を第一にした体制や記録は当然の前提で、その上で餃子の美味しさを競い合う世界になってきていると話します。世の中が求める基本ルールを徹底しながら、美味しい餃子を追求するコミュニティを目指したいといいます。
餃子フェス商標で広げた群馬の餃子
イトーヨーカドーでも使われた「餃子フェス」は、焼き餃子協会の登録商標です。商標を取ってすぐコロナ禍に入り、ここ数年でようやくさまざまな場面で使えるようになったといいます。
群馬の八ッ場ダムにある道の駅「八ッ場ふるさと館」でも「八ッ場餃子フェス」を開催しました。群馬県在住の歌手で、書籍『餃子女子』の著者でもある玉置千春さんの発案によるものです。
玉置さんのおかげで客集めやエンターテインメントも充実し、盛り上がったといいます。
群馬は餃子の名産地です。キャベツの名産地であり、ブランド豚の銘柄数も日本一多く、日本で一番餃子を作っている県だと小野寺さんは説明します。
その群馬の餃子ブランドを広めることは自分の使命だと話す中で、玉置さんが動いてくれて、餃子屋4店舗が並ぶイベントが実現しました。開催日は一日中雨だったにもかかわらず、多くの人が訪れたといいます。
第2回の開催を求める声も届いているそうで、次回は晴天の中で開催できればと話しています。
初挑戦の展示会でわかったこと
今年初めて挑戦したのが展示会です。この秋に3つ連続する勢いで出展しました。ビッグサイトのフードスタイルジャパン、日本たまごかけごはん研究所主催のたまごフェス、全国商工会連合会主催の日本全国物産展です。
フードスタイルジャパンは飲食店やスーパーのバイヤー向けの展示会で、リーチイン冷凍庫を借り、会員の餃子を並べて試食してもらいました。
工夫したのは、冷凍庫に餃子屋さんの顔写真を貼ったことです。顔を見ながら試食すると、餃子の個性に細かく注目してもらえることがわかったといいます。
餃子も作ってる人たちの顔がちゃんとブランドになっていく、そういう世界を認めてもらおうと思いまして、しっかりと顔を見ていただこうということをやっております。
たまごフェスでは「卵かけご飯に合う餃子」をコンセプトに、鶏肉を使った4種類を用意しました。鶏肉はあっさりしがちなため、味付けのテクニックが重要になるといいます。
タレはつけず、餃子本来の味を味わってもらう形にしました。すると1種類を食べてハマり続けるリピーターが多く現れたそうです。
日本全国物産展では、酒の試飲コーナーが近くにあると分かり、酒に合う餃子を選びました。こちらは複数の種類を食べたい人が多く、隣に出店した日本シュウマイ協会のシュウマイと食べ比べる人もいたといいます。
会場によって客層が違い、周りの出店者の状況でも餃子への反応が変わることが大きな学びだったといいます。
もう一つの学びがスタッフの重要性です。タイミーを使って人を集め、良いスタッフを選ぶほど売り上げが上がっていったといいます。
新商品開発でプロデュースした「失恋餃子」
焼き餃子協会は新商品開発にも協力しました。激辛ラーメンを愛する西谷みきさんと、群馬の老舗餃子メーカー金星食品のコラボを実現し、「失恋餃子」という商品が生まれました。
名前の由来は、失恋した時は涙と汗と鼻水を流して悲しみを忘れるという西谷さんの話と、餃子は明日に向かう元気をチャージする食べ物だという餃子業界の思いを掛け合わせたものです。
小野寺さん自身は餃子を作りません。今回も両者をつなぎ、掛け合わせをプロデュースし、できたものを世の中に広める手伝いをする立ち位置だといいます。
私、餃子作りません。普段から作りませんし、メーカーが作ったものを私が作ったものとして販売していただくことは一切ありません。餃子さんと敵になりたくないんで。
辛い餃子は得意ではないものの、餃子としての美味しさを追求する上で試食や意見出しを重ねたといいます。数年前から続けて、ようやく発表に至りました。
完成したのは、辛いけれど旨味もある餃子です。西谷さんのつてで全国各地の人気激辛料理店で提供されており、特に女性に人気だといいます。
LISTEN配信の反響と年末の出店
先週のLISTENアドベントカレンダーにエントリーした配信は、LISTENユーザーから大きな反響を得ました。焼き餃子協会や「聴く餃子」を初めて知ったという人も多かったといいます。
現在はSpotifyから配信をLISTENに流しているため、フル機能が使えない状態で、移行するか悩んでいるところだと話します。
最後の告知として、ラフォーレ原宿の地下にある「愛と狂気のマーケット」に出店することを紹介しました。いろいろな餃子屋のグッズや冷凍餃子、餃子の歌ばかり歌うスペシャル餃子バンドのCDやグッズを販売するといいます。
ここでしか手に入らない貴重なグッズもあるとのことです。
まとめ
2024年はコロナ明けの通常運転として、テレビ・ラジオ出演、初挑戦の展示会、新商品開発など、焼き餃子協会が幅広く動いた1年でした。安心安全の基本ルールを徹底しつつ、美味しい餃子と作り手の顔をブランドとして広げる姿勢が一貫して語られています。
- 『熱狂マニア』のお取り寄せ餃子対決で、宮崎・生明のもっちり餃子を紹介し初優勝
- イトーヨーカドーの納品検査を通じ、HACCPや表示ルールなど今の基準の厳しさを痛感
- 群馬の八ッ場餃子フェスや3つの展示会で、餃子と作り手の顔をブランドとして発信
- 西谷みきさんと金星食品のコラボ「失恋餃子」をプロデュースし、全国の激辛料理店で提供
- 年末はラフォーレ原宿の「愛と狂気のマーケット」に出店

