いま進行中の2つのアワード
餃子の世界をもっと多くの人に、もっと深く知ってほしい。そんな思いから、焼き餃子協会は現在2つのアワードを応援しています。
1つは、ポッドキャストのコンテストであるPodcast Star Awardプロではないポッドキャストクリエイターの優れた番組を表彰するアワード。2024年に第1回が開催された。への協賛。もう1つは、講談社BCと進めるJAPAN餃子大賞という、日本の優れた餃子店を表彰する企画です。
この回では、その2つのアワードがそれぞれどんなものなのかが語られていきます。
プロじゃなくても輝ける、Podcast Star Award
ポッドキャスト界隈には、これまでもいくつかのアワードがありました。なかでも一番大きいのが、ニッポン放送が企画するJAPAN PODCAST AWARDニッポン放送が主催するポッドキャストの賞。ラジオ番組の制作者や芸能人が関わる番組が受賞することが多い。です。
ただ、こちらはプロが関わる番組が受賞することが多く、プロじゃない人たちはなかなか立ち入れない雰囲気があったと小野寺さんは話します。
これに対して、プロじゃないクリエイターにも素晴らしい番組があるよねという発想で立ち上がったのがPodcast Star Awardです。ローカルドリームプロダクション代表の山影さんが、ポケットマネーで始めたものだといいます。
2024年の第1回では、和歌山の若手農家2人による「夜の農家」が大賞、ディープな国内旅行のモデルコースを紹介する「大人になりたい、旅がしたい」が新人賞を受賞しました。
さらに、結婚3回目がギリギリ継続中という反面教師・スミレ子さんの赤裸々な番組「アテクシの屍を越えてって」が推薦賞に選ばれています。
第2回をやるかどうか尻込みしていた山影さんを、スミレ子さんやアナウンサーの早坂麻紀子さんが後押しし、「第2回をやりましょう」というムーブメントが起きました。
その流れで小野寺さんにも連絡があり、焼き餃子協会として協賛することになったのです。
副賞は手に入りにくい一品餃子
このアワードの副賞は、焼き餃子協会の会員店による餃子です。なかなか手に入らない一品を受賞者に届ける予定だといいます。
協力を申し出た会員店のなかから、現在3店が名前を挙げられました。
北浦の人気店。フレンチやイタリアンのシェフだった吉田さんが独立し、中華のルーツではない独自の発想で新しい餃子を作る。ニンニクの匂いを消すため牛乳で一晩漬けるなどの工夫も。
滋賀県草津の手打ちの皮がもちもちした店。かつては2年待ちだったが今は2ヶ月待ちほど。映画「ファーストキス」に3年待ちの餃子として登場したモチーフにもなっている。
3つ目は、大分県の小春餃子です。大分の特産品を詰めたカラフルな餃子を作る店で、聴く餃子の第68回でも松垣さんへのインタビューが放送されています。
どの餃子を副賞にするかはこれから相談になりますが、小野寺さんが個人的にすすめるのは薄皮のあんこ餃子。焼いても美味しい絶品だと話します。
一気に送ると受賞者の冷凍庫がパンクしてしまうため、届け方も別途相談になるそうです。それでも、受賞者はしばらく餃子まみれの日々になりそうです。
エントリーするだけで得られるもの
Podcast Star Awardは、エントリーするだけで公式ホームページのプレイリストに登録されます。つまり、応募するだけで多くの人の目に留まる仕組みです。
一方で、確実に受賞を狙うなら、しっかり練った精度の高い番組を持ってくるのもありだと小野寺さんは言います。
審査のポイントとして、時間が30分以内だと審査しやすいという声も紹介されました。できるだけコンパクトで、わかりやすく面白いコンテンツがよいようです。
では、なぜ焼き餃子協会がこのアワードに協賛するのでしょうか。小野寺さんは、この機会に焼き餃子協会のことを知ってほしいと語ります。
ポッドキャストを愛する人には餃子好きも多い。けれど、日本で独自に進化した焼き餃子文化を知らない人はまだ多いのではないか。そう考えたのがきっかけでした。
副賞の一品餃子を食べてもらうことで、作り手によって餃子には個性があると感じてもらえたら、という思いも込められています。
日本で独自に進化した焼き餃子文化ってものを、まだまだご存知ない方も多いのかなと思いますので、そういった方々に知っていただきたい。
エントリー期間は8月末まで、結果発表は{要確認: 月10日}となっています。これを機にポッドキャストを始めてみるのもいいのでは、と小野寺さんは呼びかけます。
餃子版のTRYラーメン大賞、JAPAN餃子大賞
もう1つのアワードが、JAPAN餃子大賞です。これは、ラーメン業界の権威とも言われるTRYラーメン大賞毎年ムック本として発刊されるラーメンのアワード。ラーメン好きの間で権威ある賞として知られる。の餃子版を作ろうという企画です。
麺類が大好きな小野寺さんも、毎年TRYラーメン大賞のムック本を買って掲載店を巡っているといいます。その大賞を作る編集陣の協力を得て、企画が進んでいます。
発表の場は、講談社BCの雑誌「大人の週末」。今月15日発売の号から3ヶ月かけて、さまざまな餃子を紹介していきます。
審査員も豪華な顔ぶれです。
小野寺さん自身も、雑用係として、そして審査にも協力しているそうです。
3つの部門と、審査の心苦しさ
審査対象は、まずは首都圏の一都三県から。範囲を広げると取材も大変になるため、手近なところから始めているといいます。
審査は、審査員がそれぞれ好きな店を挙げ、みんなで投票してランキングを決める形です。部門は3つに分かれています。
焼き餃子部門
焼き餃子のランキング
水餃子部門
水餃子のランキング
オリジナル餃子部門
独自性のある餃子のランキング
総合大賞
全部門を総合した大賞
今月号はその前段として、審査員の座談会や、ランキングには入っていない審査員おすすめの餃子が1点ずつ紹介されています。水餃子とオリジナル部門の発表は来月号になりそうだといいます。
審査員の1人、くっく井上さんはブログで審査の大変さをつづっています。餃子の好みは人それぞれで、その時々の気分でも変わるため、ランキングをつけるのは心苦しいというのです。
小野寺さんも同意します。投票していない審査員がいても1位になる店があるなど、全員の総意ではない点は理解してほしいと話します。
餃子の好みは人それぞれでございまして、ましてその時々の気分によってもランキング変わるものでございますので、審査というのは本当に心苦しいです。
それでも、現在のスナップショットとしてランキングを作り、多くの人に餃子の違いを見てもらいたい。その一心での審査だといいます。
餃子にも新しいジャンルが生まれてほしい
このアワードには、消費者と餃子店の両方へのメッセージがあります。消費者には多様な餃子の世界を知ってほしい。そして餃子店には、アワードを目指してより優れた餃子に挑む刺激になってほしい、という思いです。
小野寺さんは、ラーメンを例に挙げます。つけ麺やまぜそばのように、味の違いだけでなく食べ方の違いでもジャンルが多様化してきました。
餃子も同じように、もっと自由に新しいジャンルが生まれていいのではないか。それが個人的な願いだといいます。
なぜ焼き餃子協会単独でやらないのか、という声もあります。それについては、いろんな人の力を借りてやるのが一番いいという考えを示しました。
ポッドキャストと餃子。一見つながりがないように見えますが、小野寺さんの目にはどちらも共通する姿が映っています。
どちらも、マイナーながら文化を形作っている途中の存在。メジャーではないけれど、魂を込めて作っている人たちがいる。だからこそ応援したくなるのだといいます。
今日の本音として、小野寺さんはJAPAN餃子大賞の今後にも触れました。「ジャパン」と付くだけに、対象エリアも分野ももっと広げていきたいといいます。
なかでも得意分野であるお取り寄せ餃子、つまり冷凍餃子を、なんとかこの賞に入れたいと画策しているそうです。
ただ、次のステップに進むには、まず今回の企画が多くの人に評価されることが必要だと語ります。
今月から3ヶ月、大人の週末をご購入いただいて、読んで感想をいただけると嬉しいです。
まとめ
焼き餃子協会が応援する2つのアワードは、どちらもまだメジャーではない文化を育てようとする挑戦です。小野寺さんは、魂を込めて作る人たちを応援したいという思いから、協賛や企画に力を貸しています。
- Podcast Star Awardはプロじゃないクリエイターのための賞で、焼き餃子協会が会員店の一品餃子を副賞として提供する
- エントリー期間は8月末まで。応募するだけで公式プレイリストに登録され、多くの人の目に留まる
- JAPAN餃子大賞はTRYラーメン大賞の餃子版で、焼き餃子・水餃子・オリジナルの3部門と総合大賞がある
- 発表は雑誌「大人の週末」の今月15日発売号から3ヶ月にわたって掲載される
- 小野寺さんは今後、対象エリアや分野を広げ、得意のお取り寄せ・冷凍餃子も賞に入れたいと考えている
