餃子の聖地・高鍋町とはどんな町か
今回のテーマは、宮崎県のほぼ中央に位置する小さな町、高鍋町です。名前を聞いたことがない人も多いかもしれませんが、餃子の聖地として紹介されています。
宮崎県の地図を横から見た餃子のような形にたとえると、海側の平らな面のちょうど真ん中あたりに高鍋町があります。
古くは古墳時代から栄え、江戸時代には高鍋藩の城下町として続いた歴史ある町です。
戦後、この城下町では「餃子の馬渡」と「高鍋餃子」という二大巨頭が人気を集め、町民を二分するほどしのぎを削ってきたといいます。
この二大巨頭に引っ張られる形で、牛肉の餃子、鶏肉の餃子、餃子パン、大根で巻いた餃子など、さまざまな餃子が生まれた餃子の聖地だと語られています。
1泊2日プランの全体像と移動手段
今回のプランは、土日の1泊2日を想定しています。宮崎空港を出発して高鍋町に1泊し、2日目に宮崎空港へ戻る流れです。
この2日間で餃子を食べまくるため、お腹が膨らんでも大丈夫な服装がよいとのこと。1人より複数人で行くと1人あたりの量が減るので、今回は2人旅を想定して進められます。
首都圏からは、7時55分に羽田空港を出発するANA603便で、9時40分に宮崎空港へ到着します。
空港から高鍋町への移動は、電車か車かが分かれ道です。電車は本数が少なく、特急だと同じルートでも料金が倍になるといった注意点があるため、2人旅ならレンタカーがすすめられています。
車の場合、空港から高鍋町までは有料道路が1本あり、料金は300円。ETCが使えず現金払いになる点に注意が必要です。
電車を選ぶ場合の注意点も語られます。高鍋駅はSuicaが使えないため、宮崎空港からSuicaで入場すると出られなくなります。切符を買うようにとのことです。
レンタカーの手続きに時間がかかることを見込むと、10時半頃に空港を出発、1時間ほどで11時半頃に高鍋町へ到着する計算です。
1日目の昼:高鍋餃子と城下町の歴史散策
高鍋町に着いたら、まずランチをやっている「高鍋餃子」へ向かいます。城下町らしい渋い佇まいの古民家で、駐車場も広く取られています。
注文するのは餃子定食。餃子10個にスープ、サラダ、漬物、ソフトドリンクが付き、餃子は焼き・揚げ・水餃子から選べます。値段はどれも860円ですが、物価の変動で変わる可能性もあるとのことです。
高鍋餃子の特徴は薄皮で、餡もとろけるように練られている点です。口に入れるとほろほろと崩れて溶けていくため、10個くらいは余裕で食べられると紹介されます。
物足りない場合に備えて、常連に人気の上海棒餃子も3本注文しておくとよいそうです。キャベツのほかにエビや大葉が入り、両面をパリッと焼いた棒餃子で、大葉がさっぱりして食べやすいといいます。
ランチのあとは宿泊先のホテル「しきてい」に車を停め、腹ごなしに高鍋城跡地へ散歩します。跡地は舞鶴公園になっており、ホテルから徒歩10分ほどです。
途中にはお城の堀が残り、道もまっすぐ切り通さず少し曲がっています。こうした道の作り方に城下町らしさを感じられると話されています。
お城の跡地には現在、宮崎県立高鍋農業高校があります。もとは高鍋藩の教育施設「明倫館」があった場所で、この藩は教育に非常に力を入れていました。
高鍋で学者ぶるなと言われるほどに、優秀な人材を多く輩出したそうでございます。
高鍋藩を統治した秋月家の出身者には、米沢藩の名君として名高い上杉鷹山がいます。米沢の財政を立て直したことで知られる人物で、秋月家の教育熱心さを物語る例として挙げられています。
1日目の夜:二大巨頭のもう一店とはしご
散歩でチェックインの時間になったら、一度ホテルで休んでから夜の部が始まります。夜はかなり食べるため、しっかりお腹を減らしておくとよいとのことです。
16時にまず向かうのは、ホテルから徒歩数分の「餃子の馬渡」です。昼に訪れた高鍋餃子とも徒歩1〜2分の近さで、二大巨頭はどちらも徒歩圏内にあります。
たくさん食べる余裕がある人は、昼ではなく夜に来て2店舗を食べ歩きするのもありだと補足されています。
餃子の馬渡では焼き・水・揚げの餃子と、最近人気の手羽餃子を注文します。餃子はそれぞれ8粒ずつ、手羽餃子は1本ずつ頼めます。
馬渡の特徴は「もっちり皮」です。伸ばしてもブチンとならないほどのコシで、昔ながらの製法で作られ冷凍もしていないため、店で食べるもっちり感は格別だといいます。
冷凍餃子でもそこそこもっちりキープされているんですけど、お店で食べる比じゃないです。お店の方が絶対美味しいですね。
調理場がガラス張りで、鉄鍋にラードを引いて餃子を並べ、木の蓋を閉じて回しながら焼く光景も見られます。ラードのいい香りが店内に漂うなか、お酒とともにゆっくり味わうのがおすすめとのことです。
ここで二大巨頭のルーツが語られます。餃子の馬渡と高鍋餃子の創業者は、どちらも延岡の「九郎兵衛」で修業していました。
九郎兵衛の人物も高鍋町で仕事をしており、高鍋町で3人が出会って修業したのがはじまりだといいます。もとは同じ製法でしたが、その後それぞれ独自に進化していきました。
同じ源流から異なる味へ分かれたからこそ、二店舗の食べ比べをしてほしいと語られています。
鶏餃子と地元焼酎で締める夜
馬渡のあとは、斜め向かいの徒歩1分ほどにある「一本気」へ。地鶏の炭火焼きの店で、炭火の煙がもくもくと上がっています。
高鍋町には豚・牛・鶏それぞれの餃子がありますが、ここは鶏餃子です。新鮮な地鶏を使い、あっさりしながらも鶏らしいジューシーさを感じられるといいます。
この店で合わせたいのが、地元の黒木本店の焼酎です。高鍋町の人々がよく飲むという「橘」は、柑橘のようなすっきりした香りが特徴です。
この橘は柑橘っぽいすっきりした香りが特徴の焼酎でございまして、餃子の中の油っぽさを香りから流してくれるような感じになっております。
お湯割り、水割り、炭酸割りなど好みの飲み方で、鶏餃子との相性を楽しめると紹介されています。
3軒目は、一本気から小道を抜けた先の「㐂八郎」です。実は高鍋餃子のオーナーが別ブランドで立ち上げた店で、人気は鍋に餃子が入った炊き餃子です。
ゴマ入りや担々スープなど数種類から選べます。餃子の量がやや多いため、1人で食べずに2人でシェアするとちょうどよいそうです。
この店にも黒木本店の酒が並びます。百年の孤独、なかなか、山猫などを飲み比べると香りの違いがはっきり分かり、最近作り始めたウイスキーも楽しめると語られています。
2日目:餃子パンと高鍋大師の石仏群
2日目は8時頃にホテルをチェックアウトします。まず車で向かうのは、8時オープンのパン屋「fufufu」です。
ここには餃子の馬渡の餃子餡を使った焼き餃子パンがあります。キャベツが多く、豚と牛の合い挽き肉の味がする一品で、餡に練り辛子をつけて食べるのがおすすめとのことです。
宮崎名物のジャリパンも紹介されます。クリームにグラニュー糖が混ざり、ジャリジャリした食感のあるコッペパンです。これらを買って出かけます。
次に目指すのは、北にある持田古墳群です。電車やバスは不便で本数が少ないため、車で行くのが無難とのこと。山上の駐車場に車を停めます。
車を降りると、個性的な石像が目に入ります。これらは岩岡安吉さんが1932年から40年をかけて作った、大小700体余りの石仏群です。
巧みというより味のある石仏で、圧巻の光景だといいます。岩岡さんが作りはじめた理由も語られます。
この小高い山は持田古墳群と呼ばれ、前方後円墳が10基、円墳が75基ありました。その古墳が盗掘されて荒らされたことを悲しみ、眠る人たちを供養しようと石像を作りはじめたそうです。
40歳を超えてから、石仏職人を1人招いて始めましたが、最終的にはほとんどを岩岡さん1人で作り続けたと紹介されています。
顔に味があり、慈愛に満ちた優しい気持ちになる石仏で、無数に並ぶ光景は写真や言葉では伝わりにくいため、ぜひ体験してほしいと語られます。
山からは穏やかな海が見渡せます。晴れの日にはキラキラと輝き、そこでfufufuのパンを食べるのがおすすめとのことです。
海の手前を見下ろすとキャベツ畑が広がっています。高鍋町は九州で有数のキャベツ産地で、宮崎は牛・豚・鶏を育てる畜産王国でもあります。
畜産で大量に手に入る肥料をキャベツ畑にうまく使うため、新鮮でおいしいキャベツが地元で育ちます。それが高鍋の餃子のおいしさにつながっていると説明されます。
畜産王国
牛・豚・鶏を育て、肥料が大量に手に入る
キャベツ産地
肥料を活用し、新鮮でおいしいキャベツが育つ
高鍋の餃子
地元の新鮮なキャベツを使い、おいしくなる
帰り道の土産と空港での楽しみ方
高鍋大師を観光して麓に降りたら、次は道の駅のような「ママンマルシェ」へ向かいます。
ここには餃子の馬渡が出店しており、もっちり餃子定食のほか、海老しそ餃子定食、くろぶた餃子定食、鶏餃子定食などが並びます。前日に食べきれなかった餃子をここで味わえます。
お腹がいっぱいの人向けに、餃子が10粒ではなく5粒の半定食もあります。腹ごなしに歩くと、ごぼうの素揚げスナック「ごぼち」の工場もあり、たくさん販売されています。
地元の野菜も売られており、空港では買えないものもあるため、宮崎土産や高鍋土産はここで買うのがよいとすすめられています。
帰り道には選択肢があります。餃子の馬渡の直売所で冷蔵の生餃子を買ったり、宮崎市内にある餃子の丸岡の直売所に寄ったりする方法です。
餃子以外にも、高鍋から宮崎空港までの間に神話にまつわる神社があり、空港までの観光も楽しめると語られています。
南宮崎駅の近くには「八味屋」という餃子店もあります。三枚焼きのような独特な焼き方をし、独特の香りがしておいしい餃子とのことです。
土産に餃子を買いたい人は、宮崎空港でいつも冷凍餃子が売られています。2月頃、家計調査の発表後には宮崎の餃子が一気に並ぶイベントもあり、そのタイミングなら多彩な餃子が手に入るそうです。
番組へのおたよりとオマージュ元への思い
最後に、今回は「大人になりたい旅がしたい」をオマージュしたと言いながら、あらためて感じたことが語られます。
やっぱこの番組の話を深掘るっていう強さがね、すごいやっぱ強いなと思った次第でございます。
オマージュ元の「大人になりたい旅がしたい」もぜひ聞いてほしいと話し、パーソナリティのはりやさんに高鍋町の旅を解説してもらえたら嬉しいと語られています。
番組「聴く餃子」では、餃子にまつわるエピソードや疑問、リクエストを募集しています。送り先は焼き餃子協会のホームページGYOZA.FMからアクセスできる特設ページのフォームです。
今日の一言本音として、新人賞を受賞したポッドキャストスターアワードの第2回エントリーが現在受付中で、エントリー数は51個になっていることが紹介されました。
まとめ
餃子の聖地・高鍋町を1泊2日で巡るモデルコースとして、二大巨頭の食べ比べ、ご当地のさまざまな餃子、歴史散策や高鍋大師の石仏群までが一続きの旅として提案されました。
- 高鍋町は古墳時代・城下町の歴史を持ち、戦後に「餃子の馬渡」と「高鍋餃子」の二大巨頭が育った餃子の聖地
- 二大巨頭は延岡の九郎兵衛で修業した同じルーツを持ちながら、薄皮ととろける餡、もっちり皮という異なる味に進化した
- 豚・牛・鶏の餃子や地元・黒木本店の焼酎など、はしごで楽しめる店が徒歩圏内に集まっている
- 畜産王国ゆえに新鮮なキャベツが育ち、それが高鍋の餃子のおいしさを支えている
- 2日目は高鍋大師の石仏群やママンマルシェの土産、空港の冷凍餃子まで餃子と観光を満喫できる
