2023年支出金額ランキング、浜松市が首位に
まずは2023年の餃子の支出金額です。1位は浜松市で4041円、2位は宮崎市、3位は宇都宮市と続きます。
2021年から2年連続で日本一だった宮崎市が、今年は2位になりました。首位に立ったのは浜松市です。
ただし、これは浜松が大きく伸びた結果というより、宮崎と宇都宮が前年より少し落ち、浜松が少し伸びて順位が入れ替わった、という構図だと小野寺さんは説明します。
家計調査が拾う餃子、拾わない餃子
宇都宮市の数字は落ち続けています。しかし小野寺さんは、それが宇都宮にとって問題ではないと話します。外食や観光で購入される餃子産業が伸びているためです。
そもそも家計調査の餃子は、市民が地元のスーパーやお持ち帰り専門店で買ったものが対象です。
例えば宇都宮だったら、みんみんとかまさしみたいな専門店で食べたものは、家計調査のこの餃子に入ってこなかったりします
一方で宮崎は餃子丸岡っていう生餃子持ち帰り専門店があって、強いのは変わらないので
宇都宮に限らず、近年は外食と冷凍餃子に消費が回っているといいます。生餃子やスーパーの調理済み餃子よりも、そちらへ数字が動いているという見立てです。
2023年購入頻度ランキング、宮崎市が4年連続首位
続いて、100世帯あたりの購入頻度です。こちらは宮崎市が1位でした。
宮崎市の1位はこれで4年連続です。全体の絶対値は減っているものの、もともと圧倒的に強かったため、引き続き首位を保っています。
宮崎は購入頻度が高い一方、昔から餃子の値段が安く、支出金額では抑えめでした。そのため宇都宮や浜松に負け続け、以前は3位が定位置だったといいます。
その後、購入頻度がぐっと上がったことで頻度ランキングでは首位に立ちました。ただし2023年も支出金額では浜松に追いつけませんでした。
3位以下には近畿圏が並びます。大津、京都、大阪、そして6位に奈良と続き、エリアで見ると近畿圏が日本で一番餃子を買っている地域ではないか、と小野寺さんは話します。
支出金額の絶対値だけを見る危うさ
家計調査には外食費などさまざまな情報が含まれ、地域によって収入が違えば支出金額も変わります。
そのため、支出金額の絶対値だけを比べてもあまり意味がない、と小野寺さんは指摘します。食費全体の中で餃子代がどれくらいを占めるのか、といった分析が必要だと考えています。
この視点でさらに調査を進めていきたい、と今後の方針も語られました。
家計調査の「餃子」は実態にそぐわない
家計調査の餃子という項目は、報道でも取り上げられます。しかし小野寺さんは、この枠がかなり狭く、実態にそぐわない状態になっていると話します。
家計調査で餃子に計上されるのは総菜としての餃子で、外食費は別枠です。中華料理屋で食べた餃子は含まれません。
スーパーで売られている冷凍餃子も、冷凍食品という別の枠に入ります。味の素や大阪王将の冷凍餃子は餃子の項目には入ってこないといいます。
では何が残るのか。お持ち帰り専門店で買った餃子、スーパーの調理済み餃子や生餃子です。餃子専門店で食べて持ち帰った分は、自宅で食べても外食扱いになります。
なんとかそこら辺も変えていきたいなっていうのも、我々目指しているところなんですが
いま餃子といえば冷凍餃子の割合がかなり増えていると小野寺さんは見ています。家計調査でも冷凍調理食品の数字は大きくなっており、その中の餃子の割合も大きいと考えられます。
三都市の戦い方と、これからの餃子の街
三強と呼ばれる三都市も、餃子との向き合い方は異なります。
自宅消費より観光客が食べる産業へシフト。家計調査の数字は落ちても餃子産業は伸びている
丸岡という生餃子持ち帰り専門店が家計調査に直結。頻度は高いが値段が安く支出金額は伸びにくい
浜松は引き続き地元で愛される餃子が家計調査に大きく影響しています。自宅でもよく食べられ、観光客も最近増えてきているといいます。
宮崎はまだ観光は追いついていないものの、家計調査にそのまま反映される生餃子の持ち帰り専門店があることが強みです。
小野寺さんは、宮崎や鹿児島、餃子を日本で一番作る群馬、店が増える北海道など、各地の餃子の街が競い合って盛り上がる姿を目指したいと語ります。
番組とテレビ出演のお知らせ
最後にお知らせが2つ紹介されました。
1つ目は番組の更新です。しばらく休みがちだったこのPodcastを、今後は毎週火曜日17時に更新していくと宣言されました。
そのこん先生が、伸ばすためには毎週更新が必要だっていうことなんで、じゃあ頑張って毎週やろうかなと
2つ目はテレビ出演です。2月10日、TBSの『熱狂マニアさん!』に出演予定で、餃子愛好家が集まっておすすめ餃子を語る企画だといいます。
まとめ
2023年の家計調査では、支出金額は浜松市、購入頻度は宮崎市が首位となり、宇都宮を含めた三強体制が続いています。ただしこの統計は外食や冷凍餃子を拾えず、餃子の実態のごく一部しか映していない、というのが解説の核心でした。
- 2023年の支出金額は浜松市が1位、宮崎市が2位、宇都宮市が3位
- 購入頻度は宮崎市が4年連続1位で、3位以下は近畿圏が並ぶ
- 家計調査の餃子は総菜が対象で、外食や冷凍餃子は別枠のため実態とずれる
- 宇都宮は観光、宮崎は持ち帰り専門店など、都市ごとに戦い方が異なる
- 番組は毎週火曜17時更新に、2月10日にはTBS『熱狂マニアさん!』へ出演予定

