単語帳は自分の中に「軸」を通す道具
共著の『毎日の英単語』が、先日増刷されました。共著ではありますが、命を削って時間をかけて書いたものなので、本当に嬉しいんです。
13年前の本なのに、ずっと使い続けてくれている人もいれば、最近手に取ってくれた人もいます。書店で手に取って続けたら効果が出た、と紹介してくれる人がいるのもすごく励みになります。
実は今、僕自身がこの本を改めて使っています。書いていた当時は書くことで一生懸命で、使うほどの余裕はなかったんです。
751のフレーズに、毎日使うような基本の単語がぶち込まれています。それをコンパクトにぐるぐる回せるのがいいところです。
最近アウトプットの練習をしていて思うのは、使う単語がどうしても偏るということです。独り言でも、オンライン英会話でも、AI相手でも同じなんですよね。
その偏りをショートカットしてくれるのが単語帳だと思っています。TOEICでも、問題の復習だけだと触れる単語は限られて、忘れていくものもある。そのメンテナンスに単語帳は優れているんです。
看病の合間に映画を観ていても、出てくる単語はジャンルにもよりますが、だいたいこの単語帳の中に収まっていくんです。
だから、この1冊は完璧で、いつでも戻れる状態を作っておくことが大事だと思っています。軸が1本通っていると、それを参照しながら世の中の教材や作品に触れられます。
「この単語帳に出てたな」「でも自分の知ってる意味と違うな」と気づけるんですよね。
ラジオ英会話のテキストが手放せない理由
『ラジオ英会話』のテキストも、毎月使っています。NHKのラジオは再放送が増えていますが、ラジオ英会話は今のところ新しい放送を届けてくれています。
それがいつまで続くか保証はないので、応援の意味も込めて買っています。それに、僕はKindleのようなデジタルだと他のものにつられてしまうので、紙のテキストの方が勉強しやすいんです。
テキストのサブノートの冒頭にある「Hi everyone」が、今回はすごいんです。過去のサブノート史上一番長いんじゃないかと思います(僕調べですが)。
大西先生も「Hi everyone」だけをまとめた本が出たら買います、というくらいの内容です。
一番のサビは、英語がなかなか伸びないと悩んでしまっていい、それは目線が高いからだ、という部分です。僕らの英語学習を全肯定してくれる内容なんですよね。
僕もそう思います。停滞しているときは、到達したいところと今の自分にギャップがあるから苦しむわけです。それは健全なことなんだと思います。
映画の中で「Consequences」が出てきた
看病中なので、座って集中したいサブノートはあまり進められていません。テキストの方は家の中でも持ち歩いて、いつでも見られるようにしています。
そんな中、映画を1本観ていたら、運転中に電話を見ようとする場面で、ラジオ英会話で学んだような英文がバチッと出てきました。
「If you cause an accident, there will be serious consequences.」という形です。思わず「こういうことだよな、英語学習って」と思いました。
英語学習は継続が大事とよく言われます。忘却曲線に抗って、頭の中を新鮮に保つのも1つの意味だと思います。
でも、昔やったことがふとした瞬間に回収されることもあるんです。伏線みたいに張っておく感覚です。
前日に学んだことが翌日に全部生きることは、まずありません。でも蜘蛛の巣のように張り巡らせておくと、「これ、数ヶ月前に張ったやつだ」と取り出せる時が来るんです。
今年度のラジオ英会話は、ネイティブがよく使うのに学校では習わなかったような表現や、発言パターンを扱っています。会話の一部を切り取ったものなので、映画やドラマのやりとりの場面にそのまま出てくるんですよね。
正直に言うと、単語や文法と違って、発言パターンや会話原則はまだまだ落とし込めていません。まだ3年目ですから。
単語や文法がスラスラ出てくるように、これも落とし込まなきゃなと思いながら映画を観ていました(映画に集中しろよって感じですが)。
教材が本当にいいと思いたいなら、別の場面に出ていく必要があると思います。急に会話しろということではなく、その教材ではないものに触れる時間を作っておくといいんじゃないかと思います。
体系化された本はショートカットになる
僕の『戦略特急』も、Amazonでレビューが40件に届き、星4.2をいただきました。今は勤務している大学で教材として使っています。
2019年の本なので冗長だと思う部分もありますが、僕が大事にしている核は入っています。終わりに「他の本でもやりましょう」と書いた通り、単語の覚え方や復習の観点は、他の本でも活かせるはずです。
もう1冊、サラさんの『発音を極める「英音法」100のルール』書名の正式表記も読んでいます。僕は発音に詳しくなくて、発音は後々でいいでしょうと思っていた側でした。いまだに思ってはいるんですけど。
ところが、期待を裏切られました。「こんなことを分析して体系化できる人がいるんだ」という感じです。
子音・母音の練習ではなく、2語、3語とつながったときのリズムやイントネーション、つまり英語の波を扱っているんです。最後には100のルールとしてまとめられていて、こういう体系化が大好きなんですよね。
僕も2語を発音するとき、なんとなくこっちが上がる、とはわかるんです。聞いたり言ったりして試行錯誤で体得してきたものを、この本は言語化してくれている。それを一気にさらえるのは、まさにショートカットだと思います。
音読をする人が多いなら、こういう本もしっかり読まなきゃダメだなと思いました。
ほかにも、レビューしたい英語の本がたくさんあります。この本はどうですか、という本があれば、ぜひお寄せください。英語は一撃で楽、AIをやれば楽、というだけではないと思うので。
今日も読んでくれてありがとうございました。それではまたお会いしましょう。バイバーイ。
まとめ
単語帳やラジオ英会話で自分の中に軸を通しておくと、映画のような別の場面で学んだ英語が回収される瞬間が来ます。体系化された本は、僕が試行錯誤で身につけたことへのショートカットにもなると感じています。
- 『毎日の英単語』で、いつでも戻れる軸を作っておくと、作品の英語に気づきやすくなる
- ラジオ英会話の発言パターンが、映画の「serious consequences」の場面でそのまま生きた
- 教材の良さを実感するには、その教材以外の英語に触れる時間も作っておく
- 『戦略特急』の考え方や英音法の本は、他の学習を捗らせるショートカットになる






