「How's...going?」が案外使えない
Lesson 129では、ミホとイーサンが話をしていて、「How's cram school going?」というセリフが出てきます。
cram schoolは塾のことですね。この言葉も最近は結構一般的になってきたんじゃないかと思います。
さて、私たちは「調子どう?」と聞くとき、たぶん最初に「How are you?」を覚えますよね。
でも今回よく聞いてほしいのが、この「How's ... going?」という言い回しなんです。
この形が案外使えない人、多いんですよね。
「How's it going?」もよく言います。itはその状況を受けて「調子どう?」です。
これが使えるようになるだけで、表現の幅がだいぶ広がります。
しかも、調子を聞く対象の部分は長くもできるんです。
「How's the project going?」とか、もっと伸ばして「How's the project your company proposed to us going?」なんて言い方もできます。
今回だとcram schoolの部分ですね。ここが長くなっても、「How's ... going?」という形だと知っていれば、調子を聞いているんだなとわかります。
逆にこれを知らないと、最後についたgoingに引っ張られちゃうんですよね。goingは皆さんよく知っている単語だから、余計に「え、goingって何?」となってしまう。
なので私はいつも、まず「How's it going?」から覚えましょうと言っています。
これをしっかり言えるようにしておいて、itの部分をcram schoolに置き換えて「How's cram school going?」と音読する。そうすると、かなりスッと入ってくるんじゃないかと思います。
最後にちょこっと付ける「a lot」
続いて、そのセリフへの返事です。「Fine. It's helping me a lot.」と言っています。
itはcram schoolを受けていて、「塾がすごく助けになっている」ということですね。
ここで注目したいのが、この「a lot」なんです。
「たくさん」と言いたいとき、「It's helping me very much.」とはあまり言わない気がするんですよね。
その代わりに、動詞の塊のあとに「a lot」をちょこっと付けるのが、めちゃめちゃ使われるんです。
「It means a lot.」なんかもよく使いますね。「すごく意味がある」、つまり「めちゃめちゃ役立ちます」みたいな感じです。
a lotというと「a lot of+複数形」で覚えている人が多いので、こういう使い方は案外知らないことが多いんじゃないかと思います。
これはたぶんわざとだと思うんですが、Lesson 129の続きの発言でも「He's running a lot.」とa lotが使われています。この放送だけでも頻出しているんですね。
私たちは「役に立ちます」と言いたいとき、「It's useful.」「It's helpful.」、それを強調して「It's very useful.」と言いたくなりますよね。
でも、こうやって最後に付け加えられると、使い勝手が良くないですか?
たとえば「It's really helping me.」と言うには、reallyを先に思い出さないといけません。
日本語でも「これめちゃめちゃ良かった」みたいに、程度が大きいことをあとから足したくなると思うんです。
その言い方を持っていないと、自分が表現するときに不便なんですよね。
だから、最後にa lotと付け足して程度の大きさを表す、というのをぜひ覚えておくといいと思います。
覚えなくていい。一度アンテナが立てば十分
今回は軽めでしたが、「How's ... going?」と「〜 a lot」の2つは、本当によく出てくる表現です。
そして、ここからが今日いちばん伝えたいことなんです。
その場で一生懸命覚えることは、もちろん大事です。でも、覚えては忘れるのが普通なんですよね。
だから、ここで「こういう表現があるんだ」と思うだけでいいんです。それだけで、今後の学習が楽になります。
楽になるというのは、次に「あ、また会ったな」と気づけるようになる、ということです。
そのとき覚えていなくて全然かまいません。また出会って、そこで気づければ、その分だけ定着度が上がるんです。
恐ろしいことに、皆さんきっとHow's ... going?もa lotも、もうすでに出会っているんですよ。ただ気づいていなかっただけで。
でも今回気づけた。だから、これからはこの2つに関しては気づけるようになっていきます。
「これ聞いただけじゃ英語力上がらないよ」と思うかもしれません。でも、それこそ「It means a lot.」なんです。
一回アンテナを立てて、自分の中に残しておく。この作業がめちゃめちゃ役に立つんです。
まとめ
英語をしっかり続けていけば、「今日これを聞いてよかったな」と思える瞬間が絶対にすぐ来ます。今の時点では、まずアンテナを立てるだけで十分だと考えています。
- 「How's ... going?」は「How's it going?」から覚え、対象を置き換えて音読すると入りやすい。
- 動詞のまとまりのあとに「a lot」を付けると、程度の大きさを手軽に表せる。
- その場で覚えられなくてよく、一度気づいておけば次に再会したとき定着度が上がる。







