同じ「さおり」から始まった、6年続く関係
いつかは冒頭で、ネイルはただの装飾だと思われがちだけれど、その人の考え方や今の状況が正直に出る場所だと日々感じていると話します。この番組は、指先をきっかけにその人の話を聞いていく場です。
第15回のゲストは、広島で社会保険労務士を務めるさおりさん。歴6年の常連客です。
さおりさんとお店との縁は、名前から始まりました。最初に担当したのが、店長の「さおりさん」だったのです。
さおりさんはひらがな、店長は漢字。お互いを「さおりさん」と呼び合う関係が続いています。
一番初めに担当していただいた方が店長のさおりさんで、そこからのずっと付き合いです。
(店長のさおりさんとは)何でも話してしまう仲です。
さおりさんによれば、同名の同級生は過去にもいましたが、ひらがなの「さおりさん」に出会い、しかも仲を深めたのは、このお店の店長が初めてだといいます。
自分の名前で人を呼ぶ、不思議な心地よさ
いつかは、自分の名前が「いつか」なので人を「いつかさん」と呼んだことがないと話し、自分と同じ名前で相手を呼ぶことに違和感はないのかとさおりさんに尋ねます。
私、自分の名前がいつかだから(同じ名前の人に)出会わないじゃないですか。人のことをいつかさんって呼んだことないんですよ。
さおりさんは、違和感はないと答えます。むしろ、それはこのお店の店長だからかもしれないと続けました。
でもそれは(店長が)いつかキットデザインのさおりさんだからかもしれないですね。なんかあの雰囲気が心地よいです。癖になる。
誕生日に、気分を上げたくて予約したあの日
さおりさんが初めて来店したのは、6年ほど前。その日のことを今も変わらず覚えていると話します。当時いつかも在籍しており、少しだけ話をした記憶があるといいます。
今回のPodcast収録にあたり、いつかはさおりさんをゲストに迎えたいと考え、朝の施術に自ら入りました。さおりさんは、その流れに驚いたと明かします。
昨日の夕方以降に予約を取った中で、今朝のその流れで驚いております。
さおりさんは東京へ行き、しばらく会えない時期がありました。戻ってきたのは去年。再来店のきっかけは、自分の誕生日でした。
この誕生日、気分を上げたいなって思って、予約を取ろうと思ってLINEの画面を見て、今日取れるってなったんですよね。
予約は当日の朝。平日でしたが、自由に働ける状況だったこともあり、誕生日をどう過ごしたいかと考えたときに、このお店に行きたいと思ったのがきっかけだったといいます。
この日、誕生日をどのように過ごしたいかなって考えた時に、いつかキットデザインに行きたいなって思ったのがきっかけです。
いつかは、思い出して来てくれたことがすごく嬉しいと語ります。その日は店長のさおりさんも在店しており、予約を見て「あのさおりさんかね」と気づき、再会を喜んだそうです。
覚えててくださったのが感動でした。
車で50分。それでもここを選んでしまう理由
さおりさんの住まいは、このお店のエリアからは離れています。それでも車で50分ほど走らせて、毎月通っているといいます。
自分の住むエリアにもネイルサロンはたくさんあるのに、ここを選んでしまう。さおりさんは、そこに魅力があるのではないかと話します。
自分の住んでいるエリアにもたくさんあるけど、ここに来てしまう、ここを選んでしまう、その魅力があるんじゃないかなって思ってて。いつも楽しみに来てます。
いつかは、東京から戻ってきても、繋がりがなければ再び広島にいることにも気づけなかったと振り返り、この再会をありがたく受けとめています。
給与計算の先へ。人のバックグラウンドに寄り添う仕事
いつかは、さおりさんとの会話はいつも高め合う話が多いと感じており、どういう考えで人生を過ごしているのかと尋ねます。
さおりさんは、人に関わる仕事をする中で、人のために何か役に立てることを常に考えていると話します。焦点を当てているのは「働く」ということでした。
じゃあこの人が働くためにどういった体制を取っていくのがいいのかな、そういうところまで考えられるような社会保険労務士になりたいなっていうところがあって。
さおりさんは、給与計算や社会保険の手続きといった業務だけを見るのではなく、もっとその人のバックグラウンドに寄り添える仕事をしたいと語ります。
いつかは自身の会社でも社労士に給与計算などを依頼していると触れ、数字が多く出てくる一方で、結局は人と人の仕事だと共感します。入社時も退職時の手続きも、会社の内情が見える仕事だといいます。
さおりさんも、多くの会社の状況を見ていると、そこには働く人の感情も、経営者の思いもあると話します。その関係性を見ながら、働く環境を整えたいというのが根本にある思いです。
働く人と雇う人の間の、その関係性を見ながら、どうにか働く環境を整備していきたいなっていう思いがあって。
「笑って働こう」。高め合える対話が、また頑張る力になる
いつかは、自分たちネイリストの仕事も、困っている人を助けたり、前に進もうとする人の後押しができる職業だと話します。誕生日に少しでもハッピーにつながればという喜びを、人と人を通じてリアルに体感できるといいます。
さおりさんも、人のつながりが見える仕事はやりがいになると応じます。
いつかは、好きなポスターの言葉として「笑って働こう」を挙げます。わかりやすい言葉だからこそ、働く人の心を突くと感じているそうです。
じゃあ笑えてるかなって考えた時に、なんか笑えてるのかなみたいな時ってやっぱあるじゃないですか。
いつかは、そうやって原点に戻れる繰り返しだと話します。険しい日もあるけれど、お互いがどんな気持ちで仕事をし、生きているのかを言葉にしてキャッチボールできるだけで、自分も頑張ろうと思えるといいます。
いつかは締めくくりに、忙しい日々の中で一度自分の指先を眺めたり、言葉にできないことを言葉にしてみてほしいと呼びかけます。そこに今の自分がいるような気がしますと語り、この日の対話を結びました。
まとめ
同じ「さおり」という名前から始まった6年の関係と、誕生日の再来店をきっかけに、人に寄り添う仕事のあり方が語られた回でした。ネイルも社会保険労務士も、結局は人と人をつなぐ仕事だという共通点が浮かび上がります。
- さおりさんとお店の縁は、店長と同じ「さおりさん」という名前から始まり、何でも話せる仲へと深まった
- 東京から広島に戻ったさおりさんは、誕生日に気分を上げたくて当日の朝に予約し、再来店した
- さおりさんは、給与計算などの業務にとどまらず、その人のバックグラウンドに寄り添う社会保険労務士を目指している
- 働く人と雇う人の関係性を見ながら、働く環境を整えたいという思いが、仕事の根本にある
- どんな気持ちで仕事し生きているかを言葉にして交わすことが、また頑張る力になると二人は語り合った






