おじいちゃんが爪を切っていた、あの日の第一印象
徳永さんとの出会いは2017年頃だったといいます。呉の山の中からレクトの「itsuka KIT DESIGN」まで、はるばる通っている常連客です。
きっかけは、お店の前で見かけた光景でした。おじいちゃんが爪を切ってもらっている様子を、徳永さんはイベントだと思ったそうです。
イツカキットでおじいちゃんが爪を切っていて、あら、今日はなんかイベントしてるのかしらと思って、いくらぐらいでしてるんですか?って聞いたら、ここネイルサロンなんですって言われて。
ネイルサロンで、おじいちゃんが爪を切っているっていうのが一番印象的で。それからネイルをお願いするように。
この「おじいちゃんの爪切り」が、後に家族全員が通うことになる最初のきっかけになります。
同僚のジェルネイルに憧れて、通い始めるまで
後日あらためて来店した徳永さんは、ジェルネイルに興味を持っていました。同僚2人がきれいなジェルネイルをしていたことが後押しになったといいます。
徳永さんは自分の爪が短いことを気にしていました。オーナーや店長の指先を見て、憧れが芽生えたそうです。
私の爪、すごいずんぐりむっくりで短いので、オーナーとか店長の爪を見たらシュッと長くて。その爪になるの?って言ったらなりますよって言ってくれたんで、なりたいと思ったのがきっかけで。
こうして徳永さんは「itsuka KIT DESIGN」に通うようになりました。ジェルネイルへの憧れが、最初の入口だったのです。
亀の甲羅みたいな爪から始まった、家族サブスク
通い始めてしばらくして、義理の母が広島に10ヶ月ほど滞在することになりました。その足の爪が硬く、家族では手に負えなかったといいます。
亀の甲羅みたいな硬い爪で、旦那さんに爪切ってって言ったら、いや、母ちゃんの爪を切るのは無理ってなって。
そこで、最初に見た「おじいちゃんの爪切り」を思い出したのがご主人でした。義母のケアを「itsuka KIT DESIGN」に頼もうという流れになります。
当初は手足の爪を切ってもらうだけでしたが、あるときサロンからサブスクの案内があったそうです。それが家族3人で通う今のスタイルに変わっていきました。
サブスク作りましたって。旦那さんにあなたも家族だからって言ったら、わしも?ってなって。結局旦那さんとお母さんと私で、私のジェルネイルの夢は消えて、毎回爪のお手入れに来る形が今のスタイルになって。
私のジェルネイルの夢は消えてというひと言に、家族のケアへと軸が移っていった経緯が表れています。
週1回来ないと割れる。健康な爪を保つルーティン
徳永さんは、週1回のケアがなぜ必要なのかを実感を込めて話します。間が空くと爪が正直に割れてしまうといいます。
1週間一回来ないと二枚爪になって、爪がほんと1週間で割れちゃって。割れたまんま来ましたとか、1週間に一回の爪って大事。
逆に、週1回のペースを守っていれば爪は割れないそうです。徳永さんは必ず1週間後の予約を入れて帰るのが今のスタンスだといいます。
義母は施設に入りましたが、今はご主人と2人でコツコツと毎週通い続けています。今ではジェルネイルはできない代わりに、健康な爪の生活を送っているそうです。
爪が健康な生活をさせてもらってます。
若い子が気づいた「徳ちゃんの爪、綺麗ね」
何も塗っていない爪でも、周囲は見ているものだと徳永さんは実感したエピソードを語ります。ある集まりで、20歳のお嬢さんが声をかけてくれたそうです。
何かの拍子に、二十歳のお嬢さんが、あれ?徳ちゃんの爪って綺麗ねって言ってくれて。
徳永さんは手入れしていることが少し恥ずかしくて、「ありがとう」と答えるにとどめたそうです。それでも、若い人ほど手元を見ているのだと気づいたといいます。
わしはいいと言っていた夫が、爪やすりのお気に入りに
もともとご主人は、爪に興味がある様子ではなかったといいます。人見知りで、最初は会話も控えめだったそうです。
そんなご主人が、仕事柄、爪から身だしなみを整えることに前向きになっていきました。精神的にもいい感じだといいます。
今ではサロンおすすめの爪やすりがお気に入りで、職場にも持って行っているそうです。徳永さんがかりようとしても、かしてくれないほどだといいます。
あれ(爪やすり)をかしてと言っても、かしてくれない。職場に持って行ってて。いや、かされんって。
当初「わしはいい」と言っていたご主人が、今では毎週の予約を自分で入れるようになりました。ハマると好きになる性格だといいます。
わしは、行かんでいいって言ってたことから、今じゃ毎週予約を入れる。
店長のバスケ好きから広がる、会話と情報交換
ご主人にとっては、爪のケアだけでなくサロンでの会話も楽しみになっているようです。オーナーや店長との話を喜んでいるといいます。
オーナーとか店長と話するのが楽しいみたいで。いろんな情報もらったって言って、喜んでます。
帰りの車では、施術中に交わした話題の情報交換をするそうです。店長がバスケ好きだったことから、ご主人もバスケを見に行くようになったといいます。
帰りのレクとからの帰りの車は、爪を切ってる間にもらった情報交換で何を話したかとか。
爪への興味から始まって、趣味や会話へと広がっていく。サロンが単なるケアの場を超えていることがうかがえます。
予約もない時にふらっと来てくれた、あの頃
いつかさんは、オープン当初の徳永さんとの関わりを振り返ります。まだ暇な時間帯も多かった頃、徳永さんがふらっと来てくれたことが嬉しかったといいます。
オープンの頃、結構暇だったりとかいろいろしてた時に、徳永さんがふらっと来てくれたり、電話で今から行っていい?みたいに言ってくれたりして、すっごい嬉しかった記憶があるんですけど。
当時の徳永さんは、ジェルネイルをしたくてふらっと立ち寄っていたそうです。ご主人がいない自由な時間を狙って来ていたといいます。
旦那さんがいなくて自由ができるチャンス。自分でそっとジェルネイルをと思う。
そのジェルネイルの夢が、今では家族みんなのサブスクへと形を変えました。徳永さんはその変化を笑いながら受け止めています。
3人枠に友達も。2枚爪の悩みをサロンで解決
家族サブスクは、義母が施設に入ったことで3人枠に空きができました。サロンの好意で、その枠に友達を誘えるようになったといいます。
お母さんがいて三人構成だったのが施設に入っちゃったから、どうしようってなったらいいよっていうその優しさにも便乗して。
誘った友達は老人ホームの看護師で、仕事柄、爪先で入居者を傷つけないよう気をつけています。2枚爪が割れることが悩みだったそうです。
看護師さんで、爪先で傷つけたらいけない仕事をされてるから、2枚爪が気になるみたいで。
徳永さんは、爪が割れる悩みがネイルサロンで解決できることを、多くの人が知らなすぎると話します。
2枚爪、この爪が割れちゃうっていうのが、みんなストレスであると思うんだけど、それがネイルサロンのイツカキットで解決できるって、みんな知らなさすぎて。
高齢者こそ嬉しい、オープンなお店だから気づけた
徳永さんは、高齢者の爪ケアにこそサロンの価値があると感じています。実家の母も足の爪が硬くなったり巻き爪になったりして、自分で切るのが大変だといいます。
老人ってなかなか体で曲げて切るの大変なのに、まさかネイルサロンがそんなやっていただける場所って、ほんと最初のおじいちゃんのおかげ。
そのきっかけになったのは、買い物途中に爪を切って帰る恰幅のいいおじいちゃんの姿でした。お店がオープンな作りだったからこそ気づけたと徳永さんは語ります。
店の中が見えることで、どんなお客様が来て、どんなスタッフが働いているのかが伝わります。オープンな雰囲気そのものが、通うきっかけを生んでいるのです。
生け花と季節感。空間から生まれる会話
徳永さんは、施術中に眺める店内の空間も気に入っているといいます。四角い机や、いつも生けてある花の存在感が印象的だそうです。
オープンな雰囲気、空間がオシャレな。カクカクカクの机もかっこいいし、いつも生け花があって。
花は季節感のあるものが選ばれていて、それがスタッフとの会話のきっかけにもなるといいます。
季節感があるのを入れてるでしょ?だからこの花いいねとか、だんだん花が開き出してとか、そういう会話も。
徳永さんは、女性に関わる仕事だからこそ、やっていることが繊細だと感じているそうです。空間づくりまで含めて、通う理由になっていることがうかがえます。
爪を整えることは「ストレスフリー」になること
対談の最後に、いつかさんは徳永さんへ「爪を整えるとは」を一言で聞きました。徳永さんの答えは明快でした。
徳永さんにとって、爪を整えるってことは?
いつか さんからの質問
爪を整えることは、ストレスがフリーになることだといいます。2枚爪や引っかかりがあるとイライラするけれど、甘皮まできれいにしてもらえるからこそ穏やかに過ごせるという答えでした。
手先ってやっぱり自分が一番見るとこだから、それがストレスがなくて生活できるって、本当にありがたい出会いをありがとうございます。
いつかさんは、この番組がサロンの中で交わされている会話を外に開く場であると改めて伝えました。聴いている人にも、一度自分の指先を眺めてほしいと呼びかけて対談を締めくくっています。
まとめ
おじいちゃんの爪切り姿から始まった出会いは、ジェルネイルの憧れを経て、今ではご主人と2人で毎週通う家族のケア習慣になりました。徳永さんにとって爪を整えることは、日々のストレスから解放される時間になっているようです。
- 出会いのきっかけは、店先で見かけた「おじいちゃんの爪切り」だった
- ジェルネイルの夢は、義母の爪ケアから始まった家族サブスクへと形を変えた
- 週1回のケアで爪は割れず、健康な爪の生活を保てるようになった
- 爪への興味は、スタッフとの会話や趣味の広がりにもつながっている
- 徳永さんにとって、爪を整えることは「ストレスがフリーになる」時間







