深夜0時前の収録で語りたくなった、大好きな名言
この回は久しぶりの収録でした。10時に集合して軽く打ち合わせをして撮ろうとしたものの、1本目を撮り始めたのはなんと23時47分。
そんな深夜テンションのなか、sottoさんが取り上げたのは大好きなアニメ『THE ビッグオー』の名言でした。
この一言をきっかけに、話はアニメの紹介から自由と責任の話へと広がっていきます。
『THE ビッグオー』とはどんなアニメか
まず『THE ビッグオー』がどんな作品なのかが説明されます。1999年から2003年にかけて制作・放映されたロボットアニメです。
最初から大人向けに作られており、60年代から70年代のロボットアニメや特撮にインスパイアされた雰囲気を持ちます。ハードボイルドでおしゃれなテイストの、「お子様お断り」といった空気の作品だと語られています。
sottoさんが見たのは、放映から少し後のテレビでの再放送でした。特に見たい番組がないときにBGM代わりにテレビをつけていて、アニメに引き込まれていく。そんな出会い方だったといいます。
アニメって主題歌も凝ってるし、設定とかもすごく凝ってるものもあるじゃないですか。
いろんな意味で刺激が強かったりするんで、つい引き込まれて毎回見たり、過去回を見てみたりする。
舞台は、40年前に起こった何かによって全員が記憶を失っている街パラダイムシティ。主人公のネゴシエーター、ロジャー・スミスが、ろくに交渉もせずに巨大ロボットに乗り込んで敵をねじ伏せる、そんなアニメだと紹介されます。
ただし、脳筋なだけの作品ではありません。昔のロボットアニメの勢いを踏襲しつつ、謎めいた設定と大人向けのストーリーで見せてくれる作品だと語られています。
人によっては『THE ビッグオー』とエヴァンゲリオンを双璧と呼ぶこともあるといいます。またエヴァと同じく、ビッグオーもいわゆる「ロボット」ではなく、作中ではメガデウス『THE ビッグオー』作中で巨大ロボットを指す独自の呼称。と呼ばれる存在です。
命令と自由──アンドロイドへの「上手い返し」
紹介したい名言は、交渉しないネゴシエーターとして知られる主人公ロジャー・スミスのセリフです。
場面はこうです。敵のアンドロイドが、自分が犯した殺人について「それは雨の中、傘を差すくらいに当たり前の行動だ」と語ります。命じられたから当然のことをしたまでだ、という理屈です。
これに対してロジャー・スミスが返すのが、あの一言でした。
sottoさんは、この返しの巧みさに注目します。アンドロイドのやったことを直接非難するのではなく、アンドロイドが使った比喩そのものに返している点が魅力だと語ります。
この言葉、かっこよくないですか?アンドロイドのやったことを直接非難するわけじゃなくて、アンドロイドの使った比喩に対しての上手い返しです。
アンドロイドと人間、命令と自由という対比も効いています。同じ命令や、避けがたい運命があったとしても、どう行動するかは最終的には本人の意思だ、という含意です。
だから、何をしたって構わないし、どんな人がいたっていい。でも、そこには当然責任が発生する。命じられたから責任がないという言い分は、人間の世界では通用しないと語られています。
命じられたから当然のことをしたまで。傘を差すように当たり前の行動だ、と責任を回避する
雨の中を傘を差さずに踊ってもいい。どう行動するかは本人の意思であり、そこに責任も伴う
名言の出所──ゲーテか、『雨に唄えば』か
この名言には、出所として2つの説があると紹介されます。
1つはゲーテの言葉という説です。sottoさんは出典まで調べきれなかったとしつつ、いかにも言っていそうだと話します。
もう1つは、ミュージカル映画『雨に唄えば』に由来するという説です。主演のジーン・ケリーが、土砂降りの雨のなかで主題歌を歌いながらタップダンスを踊る有名なシーンから来ている、というものです。
sottoさん自身は『雨に唄えば』の方ではないかと考えています。その理由として、『THE ビッグオー』が演劇をモチーフにしている点を挙げます。
THE ビッグオーですが、ネタバレになってしまうので詳しくは言いませんが、演劇がモチーフになってるんです。
演劇をモチーフにした作品なら、製作者が映画『雨に唄えば』を知らないはずはない。シリアスな場面ですが、あの土砂降りのダンスシーンに重ねると、少し救われる気がするといいます。
もっとも、ゲーテも戯曲を書いており、『雨に唄えば』がゲーテから影響を受けている可能性もあります。だからどちらでもいいかな、というのがsottoさんの結論です。
雨への愛着と、深夜アニメの視聴歴
最後は少し個人的な話に戻ります。sottoさんは以前も雨に関する言葉を取り上げており、雨が好きなのは子供の頃の原体験によるものかもしれないと振り返ります。
深夜アニメについても、毎回欠かさず見たり過去回を見返したりする作品はほとんどないと明かします。
『THE ビッグオー』のほかに名前が挙がったのは、ガールズ&パンツァー、幼女戦記、邪神ちゃんドロップキック。深夜枠ではないものとして、機動戦士ガンダム 水星の魔女です。
- THE ビッグオー
- ガールズ&パンツァー
- 幼女戦記
- 邪神ちゃんドロップキック
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女
並べてみると、女の子が主人公の作品が多いと自分でも気づいたようです。機会があれば、また別のアニメ作品の名言も取り上げていきたいと話して締めくくられます。
まとめ
『THE ビッグオー』の一つの名言を入り口に、命令と自由、そして自由に伴う責任について考える回でした。深夜テンションの趣味語りながら、自由の本質に触れる話になっています。
- 名言「雨の中、傘を差さずに踊る人間がいてもいい。自由とはそういうことだ」は、命令に従ったアンドロイドへのロジャー・スミスの返し
- どう行動するかは本人の意思であり、だからこそ責任が伴う、というのが名言の核心
- 名言の出所にはゲーテ説と映画『雨に唄えば』説があり、sottoさんは演劇モチーフの作品性から後者を推す
- sottoさんは雨に関する言葉を好み、子供の頃の原体験が背景にあるかもしれないと振り返っている





