ストレスがない生活の、その先にあるもの
私は法人でやってはいるものの、実態としては個人開発で、アプリやウェブサービスを作って生計を立てています。
この生活は、本当にストレスがないんですよね。
サラリーマンやスタートアップの役員など、いろんな仕事をしてきましたが、どんな仕事にもそれぞれの種類のストレスがありました。
それに比べると、個人開発でちゃんと生活できれば、かなりストレスのない日々になります。
ただ、ストレスがないことが幸せなわけではないという当たり前のことに、実際に体感して気づき始めているんです。
楽であれば充実した人生、というわけでもないんですよね。
頑張る理由が、弱まってくる
会社を立てる前は、MRR100万円という数値目標を明確に立てて、そこに向かって結構頑張っていました。
そこまで行けば贅沢しなければ生活できるし、人生の選択肢が広がる。そのしきい値がそこにあると思えたので、すごく頑張れたんですよね。
でもそこから先は、頑張らなきゃいけない理由みたいなものが、だんだん弱まってくるんです。
お金はあればあるほどいいわけじゃないと分かってくるし、ユーザーも増えれば増えるほど楽しいかというと、そうとも限らない。
辛いことをしてまで頑張る理由には、ならない感じがあるんですよね。
今の売り上げを減らさないように、という思いはあります。でもそれって守りのディフェンスの頑張りなんです。
やっぱり攻めの頑張りの方が楽しいし、ポジティブじゃないですか。そのポジティブな頑張る理由が欲しいなと、ずっと思っています。
外的プレッシャーがないことの、もう一つの面
個人開発はいいことずくめです。ただ、外的プレッシャーがないというのは、いい面であると同時に悪い面でもあると思うんですよね。
外的プレッシャーがないことを目指して、みんな最初は個人開発を頑張るんだと思います。私も実際そうでした。
実際にないのは楽だし心地よいものの、それが全くないというのは、歯を食いしばってまで頑張るシーンが人生からなくなってしまうということでもあります。
仮に売り上げが2倍、3倍、5倍になったとして、生活はより安定します。
でも、自分にストレスをかけてまでポテンシャルを最大限発揮する方向に本気で頑張る必要が、本当にあるんだっけ、と思ってしまうんですよね。
付き合う人が変わる、ということ
少し前に、avexの松浦さんのnoteがすごくバズっていて、読んだ人も多いんじゃないかと思います。
その2回目くらいの記事に、仕事で成功していくと、自分が変わらなくても周りがどんどん変わり、交友する人も実際に変わっていく、という話がありました。
内容はどちらかというとネガティブ寄りのトーンでしたが、これは実際にあると思うんですよね。
私も今アプリで生計を立てていると、同じようなことをしている人と友達になりやすいです。集まる時間帯も合わせやすいし、話も人生観も合う。
独立する前は、そういう人たちが平日の昼間に集まって楽しそうにしているのが羨ましくて、それも頑張るモチベーションだったんですよね。
ものすごいストレスを感じながら頑張って実績を出している人たちは、上場企業の社長でも、創業社長でも、インフルエンサーでも、やっぱりそういう人同士でつるんでいて、楽しそうに見えます。
同じレベルの体験をした人、同じライフスタイルや金銭感覚、人生観を持つ人と友達になるのは楽しい。だからそういうコミュニティで集まるのは必然だと思うんです。
わかりやすい指標より、憧れの人と友達になること
去年、YouTubeの案件を依頼するときに、三宅佳歩さんや呼野理拓海さんに実際に会って撮影する、という経験をしました。
会えて嬉しかったし、彼らのチャンネルで紹介してもらうのもすごく嬉しかった。
でも、どうしてもクライアントとインフルエンサーの関係性でしかなくて。こういう人たちともっと仲良くなれたら本当はもっといいよな、という気持ちもあるんですよね。
お金やフォロワーや認知度みたいなわかりやすい指標って、多ければ多いほどいいと思われがちですが、実際にはそうではない気がします。
ある程度まではいいことも起きるしメリットも多いけれど、増えすぎたら増えすぎたでデメリットも大変なことも出てくる。
だから私は、そういう数値目標を立てて最大化しよう、という頑張り方ができないんです。
でも、憧れの人たちと友達関係になれることは、すごく頑張って目指してもいいものなんじゃないかと思うんですよね。
どういう方向で頑張ると、どういう人と仲良くなりやすいか、というのは大体あると思っています。
資金調達してVCを巻き込めば起業家たちと、YouTubeチャンネルを大きくできればインフルエンサーたちと、仲良くなりやすいかもしれない。
まだそこで答えは出ていないんですけどね。それを目的に頑張っている人も、あんまり世の中にいなさそうですし。
まとめ
頑張る理由を探していると言いつつ、正直まだ答えは出ていません。ただ、頑張った先に本当にいいことがあると心の底から思える、という意味では、「仲良くなりたい人と友達になる」というのは、いい目的なんじゃないかと今は思っています。
- ストレスのない生活は楽ではあっても、それ自体が充実とイコールではないと気づき始めた
- 生活の安定というしきい値を超えると、攻めの頑張る理由が弱まってしまう
- お金やフォロワーといったわかりやすい指標は、多ければいいというものではなさそうだ
- いまの私にとって、憧れの人たちと友達になることは、頑張ってもいいと思える数少ない目的の一つ


