縄が斜めに進んでしまう人は少なくない
この回でたかせさんが取り上げるのは、縄を掛けていくときにまっすぐ運べず、斜めに進んでしまうという初心者のつまずきです。
たかせさんによれば、縄がまっすぐに進まず斜めに進んでいってしまう人は、結構いるのではないかといいます。まず初心者向けの基本として、この問題の原因を整理していきます。
まっすぐ運べない一番の原因は自分の傾き
縄をまっすぐ運ぼうと思ったとき、たかせさんがまず気をつけるべきだと話すのは、自分が傾いていないかどうかです。
たとえば後手縛りで、受け手さんの背後に立って胸の方へ縄を掛ける場面を挙げます。縄がちゃんと掛かっているか気になって覗き込みながらかけると、縄は傾いていきやすいといいます。
自分の姿勢が傾くと、平行感覚がずれてしまうのが理由です。
まっすぐ掛かってるかどうか気になって覗き込んでしまうんだけど、それによって余計傾いてしまうみたいなことが結構起こったりします。
まっすぐ掛けようとして覗き込み、それでかえって傾くという悪循環が起こりやすい、というわけです。
「水平に掛ける」より「どこへ掛けるか」
たかせさんは、そもそも縄を水平に掛けようという意識自体が適切ではないと指摘します。大事なのは、どこからどこへ掛けるのかというスタート地点とゴール地点を設定し、そこへ向かって運ぶ意識だといいます。
理由は、人間の体が必ずしも左右対称ではなく、そのときの姿勢によって傾いていることも普通にあるからです。
床に対して水平に掛けたつもりでも、受け手さんの体勢が崩れていれば、受け手さんにとって適切な位置に縄は掛かりません。だからこそ、このポイントに向かって掛けていくという意識のほうが重要になります。
目的地を点で理解した方がいいです。イメージの中ではもうそこに旗を立ててるぐらいの。そこの旗に向かってまっすぐ縄を運んでいく。
床に対して水平に掛けても、受け手の体勢が崩れていれば適切な位置に架からない
スタートとゴールを点で設定し、旗を立てるように目的地へまっすぐ運ぶ
縄がカーブしてしまうもう一つの落とし穴
斜めに掛かるケースのほかに、たかせさんが挙げるのが、縄がカーブしてしまうケースです。
縄は基本的にまっすぐしか進まず、弧を描くようにかけても、それが縄の緩みにつながってしまうといいます。
弧を描くようにかけても、それがまっすぐになった瞬間に、迂回した分縄が緩んじゃうんですよね。
カーブが起きる原因は、スタートとゴールの二点だけでなく、途中に中継地点を取ってしまい、それがノイズとして混ざることだといいます。
特に受け手さんの体の側面など、前後の奥行きをまたいで縄をかける場面で起こりがちです。手前に中継地点を置いたり、何かを迂回・回避しようとした結果、縄が弧を描くルートを通ってしまうといいます。
そのため、迂回はしない、寄り道しないという意識で取り組むことが大切になります。
三点で考えてしまう
スタートとゴールに加え、途中に中継地点をイメージしてしまう
迂回して縄を運ぶ
側面などを避けようとして弧を描くルートを通る
縄が緩む
まっすぐに戻った瞬間、迂回した分だけ縄が緩む
仕上がりは必ずまっすぐになる
たかせさんは、すべてがそうとは限らないとしつつ、多くのケースで基本的な縄は水平ないし垂直に運ぶことが多いと話します。
斜めにかけることもありますが、それはかなり意図的に斜めにする場合に限られ、弧を描いて掛けるケースは基本的にはないだろうといいます。流派によっては、あえて弧を描いて掛け、後で帳尻を合わせる方法論もないではないとも触れています。
ただし、たかせさんによれば、最終的に仕上がった状態は間違いなくまっすぐになっているはずで、弧を描いたままの状態では縄をキープできないといいます。
弧を描いたままの状態でその縄はキープできないんでね、基本的に。
受け手さんの体を面としてまっすぐ掛けること。そのために、覗き込まない、迂回しない、中継地点を選ばないという運び方が、この回の結論になります。
まとめ
縄がまっすぐ運べない原因は、自分の姿勢の傾きと、目的地のイメージのずれにあります。水平を意識するより、スタートとゴールの二点を定め、そこへまっすぐ運ぶ意識が鍵になるという回でした。
- 縄が斜めに進む原因の一つは、覗き込みなどによる自分の姿勢の傾き
- 「水平に掛ける」より、スタートとゴールを点で設定して運ぶほうが適切
- 途中に中継地点を置くと迂回が生まれ、縄がカーブして緩む
- 仕上がりは必ずまっすぐになるので、覗き込まず迂回せず運ぶことが大切

