機材トラブルを乗り越えた二度目のゲスト回
今回のゲストは、脳内口外のあそやんです。電波惹句への登場は二度目になります。
冒頭では、収録中の機材トラブルが話題になりました。手元にはボイスメモも置いて、ダブルで録音しているとのことです。
途中で録音が切れてたみたいな時はあったけど、元のやつはもちろん録れてて。今までのが消えてるかもはなかったから、めっちゃ怖かった
うっちーはインフラエンジニアで、AWSの資格をまとめて取得した人に与えられる称号を持っているそうです。
一方で、ポッドキャストで食べていけているわけではないと話します。むしろ「食いたい」というのが本音のようです。
準レギュラーから「脳内公害の一員」へ
あそやんは、もともとポッドキャストを自分から始めたわけではないと振り返ります。友人のみっきーが始めたラジオに、旅行のついでで出たのが最初でした。
最初に録ったのは、去年の伊東にある鳩家ホテルだったそうです。
元々そのみっきーって友達がラジオ始めるみたいな言ってて、旅行行くし、せっかくなら出るみたいな。で、出させてもらったっていう、まあそんだけやね
そこから、いつの間にか正式メンバーへとグラデーションで変わっていきました。今では「脳内公害のあそやんです」と名乗る感覚があるといいます。
ただし、ポッドキャスターだという自覚はまだ薄いようです。編集もマネジメントもみっきーが担っているためです。
あの始めたものではないから、僕は。やっぱミッキーがそこを始めたし、ミッキーがやりたいことをやるっていうものだから
それでも、Podcast Weekendで同世代のポッドキャスターと話すうちに、「自分もポッドキャスターなのかも」とちらっと思う瞬間はあったそうです。
大人の部活としてのポッドキャスト
二人は、脳内公害を「大人の部活」と表現します。宿題がある回もあり、あそやんは現代四コマの課題を提出したこともあるそうです。
考えること自体めっちゃ楽しいし、他の人がどんなものを提出してくるのかも楽しいから。やってて苦だなみたいなのはまあない
六月はコラボが集中し、ほぼ毎週収録があったといいます。丘の上喫茶、ラジオエイティーンズ、ピスタチオパフェクラブなど、Podcast Weekendで知り合った人たちとのコラボが続きました。
うっちーは番組のホームページを作り、ゲストを掲載しているそうです。すでに四十人ほどになっていると話します。
話は、みっきーの書く文章にも及びます。あそやんは、イベント翌日に振られたみっきーの「大安日記」から悲壮感を読み取ったと語ります。
だって楽しかったイベントの直後なはずなのにさ。もうテンションだだ落ちみたいな文章書いてて、これなんかあったなと思って
二人を結ぶクイズ愛
ここからは、二人が共通して好きなクイズの話になります。うっちーは、解く側も作る側も好きだと話します。
大学時代には、友達のシェアハウスの交換日記の内容からクイズを作り、クイズ作家のようなことをしていたそうです。
究極の内輪ノリというか。楽しいよね
うっちーは、実はひそかに脳内公害クイズを勝手に作っているとも明かしました。自分が電波惹句のクイズを作ってもらいたいから、まず自分から作っているという理屈です。
あそやんが最近作ったのは「どっちが先クイズ」です。楽器の琵琶と果物のびわ、どちらの名前が先かを問うものでした。
楽器の琵琶と果物のびわ、名前が付いたのはどちらが先でしょうか。
結論としては、中国の弦楽器である琵琶が先と考えられています。その形に似ていることから、木になる果物として木偏を使った「枇杷」という名前が付いたという流れです。
うっちーは直感で「果物が先」と答えましたが、不正解でした。
果物のビワっていつからあんねやろうな。でもっと、やっぱ食べ物って遥か昔からある気がするから、やっぱ果物のビワが先で
話は昔ハマったクイズにも広がります。うっちーはアーケードのオンライン対戦クイズにのめり込み、三万円弱をつぎ込んだそうです。
高校生クイズの変遷にも話が及びました。あそやんによれば、最初期と後期は「ぱやぱや」した路線で、中期がガチのクイズ路線だったといいます。
二人は、身内で作問して出題も回答もやる「みんはや」大会をやりたいと盛り上がっていました。
「悪口」をどう扱うか
ここから、この回のもう一つの軸になる「悪口」の話になります。以前あそやんが脳内公害で語った内容を、うっちーがnoteに書き起こしたことがきっかけです。
あそやんの主張は、悪口はコンテンツ力が高いが、コンテンツとして扱うと冷めてしまう、というものです。
悪口を言い合うのであれば、ちゃんと差し合ってもらって、ちゃんとへこんだ人がいて、ちゃんとマウントを取って。っていうのじゃないと意味がないという
さらにあそやんは、「悪口を言われたい」という欲求は自己陶酔ではないかと指摘します。悪口には相手への高い解像度が必要で、それは自分に矛先が向いている確認でもあるからです。
これに対してうっちーは、「それでいいじゃない」という立場を取ります。自己陶酔であること自体が悪いわけではない、という反論です。
ただし二人は、それを過剰に求め続けるのは違うという点では一致しています。相手に負荷を強いている自覚がないと厳しい、と話します。
あそやんにとって、特定の個人にグサッと刺すような「ガチ悪口」は、成立しにくいものだといいます。プライベートな場でも人間関係として言うべきではないからです。
別にその人様にそんな怨念百のことを思ってないし。だからどっちにしろ成立しないものかもね
人生の大ネタと、収録での「ぬるっと」した告白
話は、あそやんの結婚報告に移ります。今年の四月にプロポーズをしたそうです。
当初あそやんは、せっかくならラジオで結婚報告をしようかと考えていました。うっちーにドッキリのように仕掛けることも検討していたといいます。
一方で、人生の大事なことをコンテンツに使うことへの違和感もあったと明かします。
人生のすごく大事なことをコンテンツに使うっていうことに対しての違和感がやっぱあって
迷っていたところ、丘の上喫茶とのコラボ収録で、みっきーが「実は彼女に振られた」という大ネタをぶっ込んできました。これに触発され、あそやんもその場で結婚を「ぬるっと」告白したそうです。
結果的に、飲み会でもなく自分の番組でもない場で、しれっと言えたことが逆に良かったと振り返ります。
ぬるっとしてたのが逆に良かったな。しれっと言うの、なんか僕らしいなっていうので
主催者と非主催者、続けるための温度感
三人のポッドキャストへの向き合い方の違いも語られました。あそやんは、あくまで乗っかって趣味として楽しませてもらっている感覚があるといいます。
続けるためには楽しさが不可欠だという点は、二人とも一致しています。
それを続けるためには、やっぱ楽しくないと絶対続かない
あそやんが理想とする「面白い回」は、聞いた人が自分の身に何かが降りかかってくるような、構造的な仕掛けのある回です。
聞いた人が自分の身に何かが降りかかってくるような感覚になる回が面白いかな
子どもの頃に読んだ『果てしない物語』のように、読者や聞き手に干渉してくる作品が好きなのだといいます。そうしたポッドキャストを作れたら、楽しんで続けられると話しました。
一方でうっちーは、知り合いを増やしたい、おしゃべりがしたい、そして最終的にはお金にしたいという思いを挙げます。
お金が発生することについて、二人の立場は分かれました。うっちーは「した方がいい」と考え、あそやんは「責任を背負いたくない」と話します。
これで生きていけたら最高。喋ってゲストを呼んでお金をもらって生きていきたい
お金は責任。乗っかる側で仕事になったらしんどい。責任は背負いたくない
最後にあそやんは、うっちーがゲスト回では意外と無口だと指摘します。シャイなのか遠慮なのか、と話が広がりました。
さらにあそやんは、脳内公害はイジり合いをあまりしないと語ります。うっちーは、お笑いの文脈とは違う安全なコミュニティを求めるリスナーもいると感じているようです。
なんか、そのお笑いの文脈と違うなっていうのをすごい感じた
それでも二人は、もっと差し合ってほしい、毒の部分が聞けたら面白い、という好みを共有していました。何を言っても切らずに全部使う、というのが電波惹句のスタンスです。
まとめ
ゲストでありメンバーでもあるあそやんとの雑談を通して、趣味としてポッドキャストを続ける温度感が浮かび上がった回でした。クイズ愛から悪口論、人生の大ネタの扱い方まで、二人の価値観の違いと重なりが語られました。
- あそやんは自分から始めたわけではなく、乗っかって趣味として楽しむ非主催者の立場を大切にしている
- 悪口はコンテンツにすると冷める。刺し合うか、あるいは「悪口を言われたい」は自己陶酔かもしれないという議論が交わされた
- 結婚という人生の大ネタは、コンテンツ化への違和感から、コラボ収録の場で「ぬるっと」告白する形になった
- お金の発生については、主催者のうっちーは前向き、非主催者のあそやんは責任を理由に慎重と立場が分かれた
- 続ける条件は「楽しさ」。あそやんは聞き手に干渉してくるような構造的に面白い回を理想として挙げた
