伏線回収の回と、嘘のコメントでAIをだませるか
この回は、お便りを読みつつ、過去回で残した伏線を回収する回です。まずは挨拶とリスナーのコメント紹介から始まります。
はい、マダナイでございます。けんすうです。
樋口です。
よろしくお願いします。
はい、お願いします。けんすうと「です」の間にちょっと間を開けたんで、ぴったり同じくらいのタイミング合わせました。
あ、そうですか。なんかちょっと長かったような感じもしたんですけど、同じでした?
あ、ちょっとじゃあアレンジしたかも。すいません。僕なりのリズムで。
どうでもいいです。どうでも。お便りとかをする回だったりしますし、なんなら前に話した内容の伏線が回収されてないものを、全部回収しようとする回でございます。
さあ、何をしたんかな我々は、今まで。
記憶がね、もうなかなかね。
や、やばいですよね。
いや、でも(お便りは)かなり来てますよ。YouTube、Spotify、あとフォームから。
はい、ちょっと読んでいきましょうよ、せっかくなんで。
何かいいのあるかな。
あ、もういきなりこれいいやつありましたよ。これ、YouTubeに来てるコメントですね。ナンバー9かな?
樋口さんが紹介したのは、YouTubeに寄せられた「私、樋口さんと結婚する」というコメントです。
じゃあちょっと、真面目に一回会いましょうかね。
めぐみんさかなさん。
なんか(結婚)するらしいんで。するかどうかは、僕に決定権があるので、一旦とこ。
これ、なんでこのコメントをしたんだろう。どういう流れなのか。
同じ回には、ヒサキ48さんから「自分の存在が無価値だということがないんだなって。マジレスすいません。やっぱりめちゃくちゃ面白い」というコメントも届いていました。
多分この回って、何でも面白がれるかみたいな話したと思うんですよ。それも認識なのであってみたいな。
ストア哲学?
だったかな。なんか、そういう話しましたね。
いやー、「ポッドキャストはずっと敬語がいい」っていう(回の)やつにもたくさんコメントついてましたかな。樋口さんの帽子を脱いだ回数を、どうこうみたいな話をしたんですよね。
(コメントで)嘘をついてくださいっていう話をしましたよね。
樋口さんは、スローで見たら59回帽子を脱いでいたとか。
これ、トッチJPさん?
はい。あと、たんぽさんは125回ですっていう。
いいね、これ。
嘘をついてますね。
27分35秒で樋口さんの帽子が自然に落ちちゃったのをカウントするかで、見解が分かれそうらしいですよ。
いいですね、嘘ですね、完全に。
完全に嘘やなぁ。
でもこれちょっと見てて思ったのが、AIとかをいかに騙すのかが、最近面白そうだなと思っていて。
あら、いい話。
二人で喋ってる風なんだけど、実は再生したら全然違う音声が流れていて、文字起こしだとそのデータが入っていて、AIがめっちゃ騙されるとか。
おもろ。
こういうコメント欄が全部嘘つかれてたら、AIで調べた時に「この回は樋口さんが帽子を落としたことで有名です」みたいに出るとか、面白そうだなと思いましたね。
それ、ちょっと僕思ったことあるなぁ。
僕のことを、いろんなところで嘘でめっちゃいい風に書いてたら、多分それ(AIに)学習されるから、とか思ったことありますね。
検索候補に「人間のクズ」が出た話
それ、近いことがあって。ひろゆきさんが「けんすうは人間のクズだ」みたいなことを言った時に、「そうなんだ」って思った人がいたのかわかんないですけど。
すごい検索されて、「けんすう」って入れたら「人間のクズ」ってサジェストされるようになっちゃって。すごい迷惑だなと思いました。
すご。
この人どういう人なんだろうと思って検索して、「人間のクズ」が一番上に出てきたら、絶対やばい人じゃないですか。
この場合、Googleを訴えたら勝てるのかどうかが、すごい気になりますね。
だってこれ、わかんないですけど、100年後とかに、けんすうさんのことを歴史上の人物としてリサーチした時に出てきますね、多分。
いや、そうなんすよ。下手すれば、「人間のクズ」って記述が多く見つかってるので、おそらくクズだったでしょうとか。
100年後のコテンラジオの、第7代目MCの人が言ってたりしたら、怖いですよね。
いや、あり得るな、これ。面白えな。
ちょっとそんなイタズラもしてみたいけどなぁ。AIじゃないけど、アキネーターってあったじゃないですか。
アキネーターが出てきた時、僕、もう芸人やってて。それにどうやったら登録されるんかなと思って、ずーっと何かやってた。あれって確か自由記述できるんすよ。
僕、ギチっていうコンビでやってたんですけど、「ギチ、樋口」って、確かめっちゃ(アキネーターに)教えてた気がする。
面白。
ありますね。僕、毎回僕で(アキネーターを)やると「池田勇人」って出て。それはそれで、すごい笑いましたね。
同じなんだ、ジャンルって思って。
類似タレントですもんね。
類似タレントですよ、もう。
しりとりのコメントは30回台で止まった
質問の前に、しりとり100回行ったら行かなかったらみたいなやつがあったじゃないですか。
そうですね、コメント100件つかなかったら罰ゲーム。しりとりでもすりゃあつくだろうと思ってたら、30何回かで終わっていて。
もっと頑張れなかったのかなっていう。
そうなんすよ。いかなくて「川地さん罰ゲームイエーイ」になるにしても、96とかにしたかったですよね。
明らかに一瞬でみんな飽きているっていう。2人でもいれば絶対に達成できた目標が。
30いくつまではいくが、衰退するっていうのが、すごい我々っぽくて面白いですね。
そうですよね。同じ人が何回も書いているのにも関わらず、いってないですからね。
(川地さんに)罰ゲームやってもらおうと思うんですけど。さあ、お便りっすか?ほんなら。
無名の人は何で戦えばいいのか
あ、じゃあこれいきますか。VFタカ兄さんの。
最近有名な方と無名な方のポッドキャストを聞いているが、同じような話題でも有名人の方は長く聞けます。ただ、無名の人のポッドキャストは10分ぐらいが限界だなと思ってしまいます。
けんすうさんは続けて、相談の趣旨を「無名な人や何者でもない人がPodcastをやる場合、どうやって戦えばいいのか」という質問だとまとめます。
これだから、無名の側の戦略ですよね。
そうですね。これ、一番多い気がしていて。僕も質問サイト経由とかで、「まだ何者でもない自分が、有名になるには何をしたらいいと思いますか?」とか。
「けんすうさんが今何も持ってなかったとして、どういった戦い方をしますか?」っていう質問、めっちゃ多いんすよ。
うわ、これ聞きたい、逆に僕、けんすうさんに。どうすればいいんすか?
そうですね、表ルートと裏ルートがあると思っていて。裏ルートで言うと、一般的によくやるのが、人と喧嘩するとか。
うざ絡みするとか、炎上ネタで目立つとかがよく言われるんですけど、個人的にはあんまりお勧めしないです。なぜなら、長続きしないので。
で、表でいうと、個人に興味があるようなものではなくて、何らかの情報に興味ある人に見てもらうのがいいですよっていう話をしていて。
例えば、「聴く餃子」っていうポッドキャストがあって。
うわ、知ってますよ。
はい、俺すごいいいなと思っていて。妻がすごい餃子好きなんで。
けんすうさんは、餃子業界で有名なパラダイス山元さんがゲストに出た回などを挙げ、番組の作り手も焼き餃子協会の方だと紹介します。
これだったら、その本人に興味なくても、餃子に興味ある人は来てくれる。だから、情報軸で戦うっていうのが一番いいんじゃないかなと思いますし。
逆に無名の人が、今日あったニュースを見て思ったこととか、徒然に話しますとか、雑談するとかは、ハイパー難しいところなのでやめた方がいいかなと。
そう、オピニオンですよね、それはね。オピニオンダイアリーだ。
まさに。「今日食べたものとか紹介しても誰も興味ないよね」みたいな感じですよね。
まずそれがありますよね。だから、トピックそのもの単体で興味を引くものっていうのはありますよね。
コテンラジオは「歴史」という着火剤で聞かれた
これ、僕も結構そうだなとまず思ってるんですよ。で、僕よくバーベキューに例えて言ってるんですけど。
バーベキュー。
多分、コテンラジオを最初に聞いた人って、深井龍之介、ヤンヤン、樋口聖典を一切知らないわけですよ。しかも、まだ全く売れてない頃ですよ。
でも、なんで聞いてくれたかっていうと、歴史に興味があったからだと思っています。だから、歴史っていうめちゃくちゃわかりやすい着火剤があったんですよね。
その着火剤なのか、木の枝なのかわかんないですけど、そこは多分簡単に燃えるんですよ。だから、火がつきやすいというか、広がりやすいというか。
当時って、リベラルアーツとか人文知っていう言葉は今ほどなかったですけど、後に残るもので、素養とか教養になるものが求められてたので、燃えやすかったというか。
燃えるっていうのは炎上っていう意味じゃなくて、広がりやすかった、興味を持ちやすかったっていう。
それをずっと着火剤としてやり続けていたら、「ん?この深井龍之介っていう人なんか面白いぞ」ってなって。
「あれ、ヤンヤンっていう人、ちょっと魅力的だな」ってなって、その辺に火が移っていくみたいなイメージで。僕はこれを、炭火に火がつくって表現してるんですけど。
一回炭火に火がついちゃうと、もう歴史の話をしなくても興味が出てくるっていう。
そうすると、深井龍之介が全然違う番組を始めた時も、焼き台Aから焼き台Bに炭火の半分を割って移動しても燃えるように、こっちに火種を持っていけるみたいなイメージなんですよね。
逆に、炭火に火がつかなかったら、ずっと着火剤を投下しないといけないから、コスパが悪いみたいなイメージなんですね。
確かにね。炎上ネタをいじる人とか、これになりやすいですね。
一瞬、着火剤としてめちゃくちゃ優秀やから、炎上ネタって。燃えると炎上が、またややこしいですけど、火だから。
いや、いいですね。聴く餃子さんみたいに「聞く◯◯」、例えば「聞く眼鏡」みたいなのがあったら、眼鏡業界の人がめっちゃ喋るとか、興味持たれそうな気がするので。
そういう着火剤になるようなテーマから行く、みたいな感じですかね。
歴史や餃子のように、話し手を知らなくても興味を持たれるテーマ。火はつきやすいが、投下し続ける必要がある
話し手そのものへの興味。一度火がつけば、別のテーマや別番組にも火種を移せる
有名人の話が長く聞けるのは「頭が楽」だから
この話は、多分いろんなところでされてるじゃないですか。けんすうさんも、僕もしてると思うんで。
このお便りで一回話してみたいのが、なぜ有名人のポッドキャストは長時間聞けて、無名の人は10分が限界なのか、からちょっといきたいですね。
いや、いいですね。これ、多分、処理流暢性が絡んでると思ってるんですけど。
はい、出た。もう面白そう。
処理流暢性っていうのがあって、簡単に処理できるものは、好きとか正しいと思いやすい。
だから、深井龍之介の話は多分簡単に聞こえるし、分かりやすいと思えるので、正しいとか良いみたいにみんな錯覚すると。
で、ポッドキャストの性質的に、音声って流れてくじゃないですか。流れてくものって、うまく処理できてるって脳が勘違いするんですよ。文章だと止まっちゃうんですけど。
なので、よりポッドキャストって分かりやすいなと思いやすい。
もっと言うと、良いとも思いやすいので、今海外だと、政治ネタがポッドキャストでやられると、みんなそれを信じてしまうらしいんですね。
国によっては、ポッドキャストも制限しないと政治やばいかも、影響力強すぎるかもというレベルに達してるらしいんですね。選挙の時とか。
で、有名人とか知ってる人の場合って、多分処理がより楽で。樋口さんこういうこと言いそうだなとか、樋口さんって昔芸人やってたもんねみたいな前提情報がどんどんあるので。
樋口さんが「お笑いの世界だと」って例に出した時に、この人お笑いやってたしなっていうのがあるから処理しやすいが。
知らない人だと、なんでここで今お笑い業界の話したんだろう、みたいな。いちいちこの処理に時間がかかったり詰まったりするので、聞くのに疲れるんじゃないかなと思いました。
いや、絶対そうだ。絶対そうだ。
ね。ただ、はい。ただ。
ただ。
粗品。
危ないとこでした。今ちょっと流暢に言われすぎて、そうだなと思ったら、あぶねあぶねえ。
いいものだと思っちゃった。
はい、その通りだって。あまりに流暢やから。思っちゃいました。
これね、危ないんですよ。本当に。
SEKAI NO OWARIもね、嫌いと知らないは勘違いされやすいって歌ってたんですけど。
うわぁ。
そう、知らないことは嫌いだと、やっぱ人間思いやすい。
めちゃくちゃそうっすもんね。
周りにイスラム教の人がいないから、イスラム教って怖いよねみたいに思っちゃう日本人が多いとか。でも、仏教の人とかには全然思わないとかは、多分そこですね。
そう、だから、わからないが恐怖だったり、単純に負荷だったりになってますね、多分ね。
だから多分、まず文脈っていう、喋りの技術外のところがありますよね、一個。
この人はこういう人だからって、ある程度文脈があると、処理のコストが低いから聞けちゃうってことですね。
あー。で、これ(文脈)はもうつけようがないですよね。無名の人は、もう。
「歴史弱者」と名乗ると聞く側が楽になる
いや、これね、多分テクニック的にできて。
え?
マツコ・デラックスさんとかは、オカマキャラって言ったらいいのかな。今この言い方がいいのかわかんないですけど。
そういうキャラで出てくると、タメ口きいて毒舌を吐いても、そういうジャンルの人だと思うので処理しやすいんですよ。
それはそうか。
みたいな感じで、属性とかはありますよね。
それは僕、そういえばやってますもんね。コテンラジオの初期とかって。「歴史弱者で、歴史に疎い愚かな人間だ」って言ってるのって。
多分、この人はどういう人なんだろうっていう認知負荷を下げてますね、多分ね。
樋口さんは知らないけど、歴史知らない人なんだな、勉強苦手なんだろうなみたいな感じでやると、枠に当てはめて理解しやすい。
前に話したと思うんですけど、令和ロマンだと、真ん中分けして眼鏡かけて、ちょっと理屈っぽいような見た目に寄せていったみたいな話で。
それを見ると、頭良さそうだけど理屈っぽくて、それが面白いっぽいみたいに一瞬で解釈するので、ネタに入りやすいとか。
そうだそうだ。
で、プラス、漫才だとつかみっていうのがありますもんね。
どっちがボケかとかも分かりやすいし。
そう、だから、おもろい漫才って、絶対つかみが秀逸なんすけど。やっぱり認知負荷を下げてるんか、あれ。
そうですね。どんな人で、どっちがボケんだろう、どんな雰囲気だろうっていうのを、もう数秒でカカカッてやんないと。
ネタ中に「あ、これどっちがボケんだろう」とか思ってると、ちょっとストレスなんでしょうね。
いや、それでいうと、僕、アメトーークが本当に喋りの教科書というか。
すごいなと思うのは、そんなに売れてない芸人が最初に出る時に、MC、当時宮迫さんと蛍原さんやったんですけど、キャラ付けがバリバリ早いんですよ。
例えば、めっちゃ知ってる風に出てきてるけど、上辺だけで喋ってるなっていうのを見つけたら、もうすぐそこにバーンってラベル貼って。
で、「お前は?」みたいな感じで聞いて、あわわってさせに行くんすよ、ちゃんと。「お前答えられんのかい」って。
ラベリングがめちゃくちゃ上手いんですよね。
高速でレッテルを貼ることで、見てる人がパッと理解しやすいようにする。
そう。で、一個キャラにして、困った時は「お前あたふたしろや」っていう、無言の助け舟を出して、やってるんすよね。
確かにね、「お前目バキバキやないかい」みたいなのも、もうバキバキで決まってて、過集中しちゃってる感じみたいに見ると、見やすいですもんね、その人が。
そうそうそう。で、「お前はどう思う?」ってパッて振った時に、目バキバキで「僕的には」って言った時点で、「お前またバキバキになってるやないか」でいけるっていう。
一回キャラ付けをすると、めっちゃ使えるんですよね。
これ面白い。プロはそれを高速にやっているが、ポッドキャスターさんは多分、ありのままの自分を出そうとして。
この人どんな人なんだろうに、すごい時間かけないとわかってもらえないとか、そういうのがあるのかもしれないですね。
だから無名でポッドキャストやる場合って、自分がどういうものなのかを、高速でわかりやすく伝えとくっていうのはありますよね。
金髪メガネ帽子なら別人でもバレない
ビジュアルでもありそうですね。アフロの髪型にしてサングラスかけて「イエーイ」みたいなマイクでやってると、元気いっぱいなんだろうなと、アートワークでわかるとか。
いや、だからやっぱり、ビデオポッドキャストってそういう意味でいいんでしょうね。
声だけよりも、確かに見た目でね、インストールできますもんね。
あと、どんな部屋で喋ってるかとか。例えば、政治なり芸能界に対して、面白おかしくボロクソ文句言ってるポッドキャストがあるとするじゃないですか。
これ、綺麗な部屋で真っ白な背景でやるよりも、畳とかの部屋で地べたに座って、おっさんがちょっと汚い身なりでやってた方がいいじゃないですか。
の方が、ライトに聞けるじゃないですか。これを、おしゃれな部屋でインテリの人が喋ってたら、ちょっと嫌味になったりするかもしれないけど、みたいな。
確かにね。逆に、メンタリストDaiGoとかでも、めちゃくちゃ本がある本棚のコーナーで撮ってるけど、あれがあると頭良さそうと思うとか。
あれって、無言のキャラ付けですよね、背景って。
いや、絶対そうですね。学問とか、本読んで詳しいですよになるし、例えば他のオタク系だったら、後ろにフィギュアがあった方がいいとか。
で、さっき僕が言った文句言う系やったら、逆に影響力ないピエロ的な方が。本当は底辺とかないけど、底辺っぽいブランディングの方が聞きやすいとか。
そうですね、やっぱボロボロの四畳一間とかでやってる方が、説得力、熱量がありそう。豪邸でやってたら、「お前不満とかないだろ」って思っちゃいますもんね。
確かに。で、樋口さんは、帽子とか眼鏡とか金髪とか、その辺考えてやられてるんですか?
これは最初は考えてなかったんですけど、ずっとやってて、「あ、いいんだ」ってなりました。
もちろん最初は、めんどくさいからなんすよ。髪の毛をセットするのがめんどくさいから帽子をかぶり、毎回帽子を買い換えるのがめんどくさいから全く同じ帽子をってなったんですけど。
僕の顔って多分、金髪で眼鏡で帽子だったら、顔のパーツ変えてもバレないんですよ。あんまり。
わかる。
けんすうさん、わかっちゃダメなんですけど、友達やから。
罠だった、これ。安易に同意しちゃいけないやつだった。
でも、わかるでしょ?金髪眼鏡で帽子の人が歩いてて、「樋口さんですか?」って言われた時に、僕じゃない人が「はい」って言ったら、「やっぱりそうですよね」ってなると思うんですよ。
まあまあ、でもちょっとわかる。
だから、ある意味デフォルメできるようなパーツにすることによって、認知負荷を下げる効果はあるかもしれないですね。
確かにね。コテンラジオとかでも、樋口さんもヤンヤンさんも、似顔絵にする時に、似顔絵のポイントが分かりやすい。
スキンヘッドのヤンヤンさんと、樋口さんは眼鏡と帽子で金髪で描けばいいなみたいな。
ですです。デフォルメしやすいですよね。
これは結構大事ですね、本当に。
意外と大事かもですね。ポッドキャストって声だけのあれですけど、実はビジュアルで認識してる。あとは、アートワークももちろんそうですよね。
いや、出ますね、本当に。料理とか食事についてやってる番組だったら、結構おしゃれな見た目で聞きやすそう、みたいなのがありますし。
カルチャーについて語ってるんだったら、ある程度デザインセンス的なところで良くないと、説得力ないしみたいなのがあるから。
「革ジャンを絶対買ってください」
偏屈チャーハンっていう番組がありますけど、すごいカルチャー系のことを話してんですよ。面白いんですけど。
アートワークもそうですし、ビデオポッドキャストの背景もそうなんですが、アドバイスを求められた時に、話してる一人の赤川さんっていう。
赤川さん、はい。
ミラティブという会社の社長なんですけど、いつもミラティブTシャツ着てるんで、Tシャツで第1回目出てたんですね。
でも、自社のTシャツを着てるとIT社長って見られてしまうので、偏屈なカルチャーの話をするっていうのが、ちょっと入ってこなかったんですよ、僕の中で。
なので、「革ジャンを絶対買ってください」と。
それ言ってた。
「革ジャン買ってきてください」って言って。で、革ジャン着たら、やっぱりすごいマジでスって入ってくるんですよね。
本当に、話してる内容と見た目が一致していて理解しやすいみたいなものって、知ってる人ですらここまで効くんだとは思いました。
いやー、これ、中田敦彦さんがスーツを着だした理由みたいなとこでも言ってたな、そういえば。
あー、でもそうですね。スーツ着て予備校講師のように喋るとか、ホワイトボードを背景にするとか、あと、YouTubeでもちゃんとメイク入れてますね。
だから、ビジュアルで何者なのかみたいなものを伝えて、認知負荷を下げるっていうのは一個あるか。
下げる。だから、「認知負荷高い状態でやってませんか」っていうのが、一つの問いとしてね。
で、これが、だから喋り外ですね。
喋りとか企画で言うと、何かないですかね。無名な人の戦い方。
みんなが知ってる話の、知らない部分を話す
これもね、あります。みんな、知らない情報の方が価値が高いだろうと思って、知らない話しちゃうんですけど。
あ、絶対いい話これも。
知ってる話がいいです。
知ってる。その話。
この話自体を知ってた。
はい、すいません。
でもそうですね、岡田斗司夫さんも、ジブリとかエヴァンゲリオンみたいな話をよくするのは、みんなが知ってるからであって。
みんなが知らないマニアックなアニメの話をマニアックにしても、聞いてもらえないんですよね。
いやー、これ、売れる本の条件みたいなのを読んだことがあって。読みやすい本が売れるんですね、やっぱりね。読みにくい本より。
読みやすいって、ちょっと数字は忘れたんですけど、8割ぐらいが理解できて、2割ぐらいが理解できないぐらいが、確かちょうど読みやすいみたいなのがあって。
わかる。
で、10割理解できると、読んでも意味なかったなってなる。で、6割とかだと、ちょっと難しすぎたなってなると。
うーん、合わなかったなみたいな感じになっちゃいますよね。
確かね、これと同じようなことを、けんすうさんもなんかで言ってたんですよ。
うーん、言ってたかも。
ハイパー起業ラジオかな。習慣化の仕方か、確か。何かのテーマで、けんすうさんが重要な方法を何個か挙げてたんですよ。1個目これ、2個目これ、3個目これみたいな。
6個か7個ぐらい挙げてるうちの6個ぐらいは、まあそうだよねってやつで。1個だけ、ちょっと違和感がある、ん?ってやつを入れてたんですよね。
普通、僕らが知ってるやつと逆だぞっていうのを1個だけ入れてて。それがいいんですみたいなこと、確か解説してて、けんすうさんが。
それは言った記憶ありますね。なので、まさに今回ので言ったら、誰も知らない話をするのではなくて、みんなが知ってることの知らない話をするとか。
餃子の焼き方みたいな話は、多分みんな餃子は知ってるし、焼き方も知ってるけど、ちょっとだけ新しい情報があると聞きたくなる。
けど、知らない料理の作り方の番組やられても、きついですよね。
そうですそうですそうです。だから多分、8割9割知ってる、1、2割知らないぐらいが、ちょうどいいフックになるというか、最初は。
めちゃくちゃいいな。結論出ましたね。
AIに分析させたら、間の使い方は72点
うわぁ。あと、喋り方とかもあるんかな。話術みたいな話でいうと、なんかあるんかな。
今、僕ちょっとAIを使っていろいろ分析をしていて。何ヘルツでどんぐらいのスピードで喋っていて、どんぐらい専門用語使ってるかみたいなことを、いろいろ見てるんですよ。
例えば僕とかだと、音量と声の位置の安定度でいうと86点とか、抑揚でいうと84点とかだけど、間の使い方って72点で。
重要箇所を、結構早く進んでしまっていると。
へー。
本当に重要な箇所だったら、間を使って10秒ぐらいで伝えるべきなのに、普通のテンポで喋ってるので。
他と比べても、要素的に分量が同じに見えてしまうとかを、分析できるんですね。
で、ピッチの幅も154ヘルツぐらいで、僕はピッチ幅が10.6半音の動きがあるらしいんですよ。
なので、声を大げさに上下するのではなくて、細かく抑揚をつけているとか、そういうのって分析できるので。この辺を見てやるとかはありそうですね。
それすげえな。もうこれ、有名無名関係なくやった方がいいやつやん。
そうですね。もう僕の改善点は見えていて、重要な一文の前と後に間を入れてください、なんですよね。
ちょっと、え、それやりたい。
いいよ。
え、やりたいっすわ。それ、どうしたらいいんすか?
次回までに、これで樋口さんの声から分析して、てか、この番組でいいか。この番組の分析をして、見ながら反省会をやりますか。
めちゃくちゃやりたい。めっちゃやりたいわ、これ。
結構、僕も聞き返して、全然ダメやなと思うこと、結構あるんすよね。うわ、これは知りたいわ。
そうなんです。でも僕、重要なこと言う前に0.5秒間を入れて、言った後に0.7秒間を入れてくださいって言われてるんですけど、めっちゃ難しいっす。
むずいっすよね。
0.7秒とか。
はー、いや、結構もう無意識にやってるんで、喋りって。
そうなんですよね。自分(の喋り)を聞き取ることすら、自分でやってる人は少ないのでね。
始めたばかりのうちは結論を先に言う
いやー、あとは、これ話術になるのかわかんないんですけど、徹底的に結論ファーストとかないですか?
あります。でもこれも、まさに分析させた時に出たんですけれども、断定で押すタイプと、思考過程で納得させるタイプがあって。
「けんすうさんの喋り方は、思考過程の納得型です」みたいな。
なので僕は、「日本を一番救ってくれる政党は自民党です」みたいに断定して、説得力を持たせるタイプでは全然なくて。人によっても違うような。
まあそうか、人によっても違うか。だから、より無名の人だったら、先に結論言った方がいい気がしたんすよ。
いや、それはあるかも。TikTokそうですもんね。「あなたがモテない理由はこの3つ」とか言われた方が、聞きたくなりますよね。
まず、無名の人のほうが長く聞けないっていうのは、もう感覚的に皆さん同意だと思うんで。
ってなったら、やっぱり早めに気持ちよくならないとダメで、多分脳みそが。
で、やっぱり答えを知った時が気持ちよくなるから、先に答えを知って安定させてやるっていうのを、やった方がよさそう。
それはあるかも。この『ちいかわ』の映画、褒めんのか貶すのかどっちかわかんないみたいなやつ、すごいストレスですもんね。
貶すんだったら聞きたくないし、褒めるんだったら聞きたいなみたいなのあるので、それはありそうですね。
だったら、タイトルでもう「『ちいかわ』の映画は最高」とか言ってくれれば、安心して聞けるとか。
そうだから、タイトルについて話した時に、「正解は◯◯じゃなくて、もう言っちゃえ」みたいな話をしたと思うんですけど。
まずそこを初手でやった方が、土台に登れるってことかもしれないですね。
信頼がない人が、ずっと結論言わないまま「結論は最後に」とか言っといて引っ張っても、もう途中で離脱されちゃうんで。
まさに処理流暢性ですね。
一言でまとめちゃうと、いかに聞いてる人の処理のコストを減らしてあげるかみたいなことを、意識した方が良さそうだなと思って。
漫画家の松井先生っていう、『暗殺教室』とかを書かれてる先生が言ってたのが、「読者の認知コストをいかに減らせるかをすごい考えた方がいい」って。
面白い漫画を描くことよりも、そちらの方が改善しやすいので、って言ってて。
ポッドキャストの場合も、面白いポッドキャストをやろうと考えるよりかは、リスナーさんの聞くコストとか大変さをどれだけ減らせるかで考えた方が良さそうっていうのは、思ったところですね。
分かりやすくしすぎると聞く力が落ちる?
ですね。で、そうやってリスナーの認知のコストが下がっていって下がっていって、聞く筋力がなくなっていって、世界が悪い方向に行くっていうことですよね。
え?あれ?思ってた方向と全然違ったから、すごい今ストレスを感じました。
いや、これ、テロップの話でよく出たんですよね、昔ね。
テレビにテロップをめっちゃ入れるって認知負荷を下げる行為やけど、頭の中で突っ込む必要がなくなったから、視聴者のツッコミスキルが下がってったみたいな話があって。
でもそれ、ソクラテスも言ってましたよ。みんな本とか読んで思考するようになったから、楽して思考力が落ちたと。
文字とかにしないで、頭の中だけで考えるから思考力がつくんだみたいな。2000年以上前に言ってたんで。
うーわ。じゃあ人間はそっちに向かってますよ。
だから、長期的なメリットはわかんないですけど、短期的にメリット出すんやったら、認知負荷を下げていく。
下げてあげると良さそうだよっていう話ですかね。
わかんないです。逆に。ということで、認知負荷を最後上げて終わろうかなと思って。
上げてね。
結論出さなくて終わるっていう方が気持ち悪いから。
気持ち悪い。
気持ち悪く終わらせようかなと思って、最後に言いました。ということで。
今日はそんな感じでございます。ありがとうございます。
ありがとうございました。
まとめ
この回では、無名の人のPodcastが10分で疲れる理由を、処理流暢性と認知負荷の観点から掘り下げました。有名人の話は「この人ならこう言いそう」という前提があるため処理が楽で、知らない人の話は引っかかりが多いと語られています。そのうえで、見た目や名乗り方で何者かを先に伝えることや、みんなが知っている話の知らない部分を結論から話すことが挙げられました。最後は、分かりやすくしすぎると聞く力が落ちるかもしれないという問いを残し、あえてモヤモヤさせて終わっています。
- 無名のうちは、話し手ではなく「餃子」「歴史」のような情報やテーマを着火剤にする
- キャラ付けや見た目、背景、アートワークで「何者か」を素早く伝えると認知負荷が下がる
- みんなが知っている話の知らない部分を、結論から話すと聞いてもらいやすい
- 面白さを追うより、リスナーの聞くコストを減らすほうが改善しやすい





