バングラデシュ仲間? ノブさんと10周年イベントの全体像
この回は、COTENからのイベント告知回です。深井さんの相手役として、COTENのメンバーであるノブさんが登場します。
深井さんはノブさんを「主に一緒にバングラデシュに行ってるメンバー」と紹介し、ノブさんはすぐに否定します。
いや、違う違う、絶対その紹介違うよ。
確かに(バングラデシュに)毎回一緒に行ってるけど。
ノブさん自身の説明によると、ノブさんはCOTENの事業部で、企業と一緒に人文知を社会実装する取り組みを担当しています。マレーシア在住で、深井さんによればジェンダーインクルーシブの企業連合も担当しているそうです。
告知の中身は、COTENの設立10周年です。10周年にあたる2月はすでに過ぎていますが、COTENは2日連続でイベントを開くことを計画しています。
1日目は以前に告知したCOTEN CREW向けのイベントです。2日目はCREWに限らず、人文知の社会実装をテーマにしたイベントで、特に組織の意思決定層に来てほしいと深井さんは話します。
2日目のイベントは2026年12月4日に、NewsPicksとの共催で開かれます。深井さんは、企画から運営までCOTENのメンバーが主体になって進めていて、詳細は自分も今知ったくらいだと笑いながら明かしています。
深井さんは、人文知と企業や組織の意思決定をつなぐことをCOTENの役割の1つとし、このイベントを「この10年の総決算」のような場と位置づけています。人文知を大切だと考える組織がCOTEN以外にも増えていることに、感謝も述べました。
エピソード説明によると、会場参加は5,000円(税込)の抽選制で、応募締切は11月15日(日)23:59(日本時間)です。
なぜ「イベントが下手」なCOTENが今これを開くのか
深井さんは、COTENはイベント開催がすごく下手だと自ら認めています。それでも今この規模でイベントを開く理由として、10周年に加えて「AIが大きかった」と話します。
深井さんが挙げたのは、ClaudeのFableの登場です。AI開発に携わる人たちのあいだで、2026年から2027年ごろがシンギュラリティ ── 技術的特異点。AIが人間の知能を超え、自らより優れたAIを生み出すことで、技術の進歩が予測不能な段階に入るとされる転換点を指す言葉ですの年ではないかと言われている、という紹介です。
深井さんは、シンギュラリティが実際に起こるかどうかは自分にもわからないと前置きしています。そのうえで、AIが自分でAIを作れるようになり、セキュリティの面などでアンコントローラブルになるのではないかという意味で、技術的な節目の年だと言われていると説明しました。
こうした大きな技術変化のなかでCOTENが訴えたいのは、技術になし崩し的に未来を決められるのではなく、どんな未来を望み、どんな意思で作るのかを考えることだと深井さんは話します。
深井さんは、COTENだけで考えても社会は変えられないとして、あらゆる意思決定者を巻き込む機運を作るためにイベントとして打ち出したいと述べています。
コテンラジオは「歴史を面白く学ぶ」番組なので、歴史が面白い、教養があるといい、という入り口から聴いている人も多いはずだと深井さんは認めます。ただ、COTENが目指しているのは、株式会社をはじめとする重要な判断を、社会の解像度を高めた状態でしてもらうことだといいます。
深井さんは、そうした判断が必要な場面としてAIだけでなく、環境問題、貧困問題、今起きている戦争、さらに個人のキャリアや会社の存続・発展まで挙げています。マーケットの情報だけでなく、社会がどこへ向かっているのかを考えないと、AIの時代には人間のやることがなくなっていく、というのが深井さんの問題意識です。
深井さんによれば、人文知を踏まえた意思決定はCOTENのすぐ周りではすでに実現しています。ただ、経営に近い話なので、NDAなどの理由でリスナーにもあまり具体的に話せていないそうです。
当日は僕たちと一緒にそれ(人文知を使った意思決定)をやってきてくださった会社とかにも出ていただいて、
イベントでは、COTENと取り組んできた企業の当事者から、COTENからは話せない内容も聞けるようにするといいます。人文知が今どう実装されているか、理想ではどう実装すべきか、そのためにどんなジャンプが必要かを話し合う場として設計される予定です。
当日の3つのセッションでは何が語られる?
深井さんは、当日のイベントを3つのセッションで構成すると説明しています。それぞれの狙いを整理すると次のとおりです。
| セッション | テーマ | 狙い |
|---|---|---|
| 1つ目 | AIの可能性とリスクを踏まえ、どんな未来を望むか | 望む未来とその作り方を考える |
| 2つ目 | 人文知を取り入れて意思決定してきた経営者の話 | なぜ早く判断できたのかを学び、広げる |
| 3つ目 | 人文知を使った経営判断が生む社会との関係 | 働く人・顧客・地域などとの関わりを考える |
2つ目のセッションについて深井さんは、人文知を意思決定に生かしている人は現時点でまだめちゃくちゃ少なく、まったくマジョリティではないと話します。そのなかで、なぜ早い段階でCOTENと関わることを決め、どんな議論を経て決裁し、どう生かしているのかを経営者から聞きたいといいます。
3つ目のセッションでは、利益や売上という文脈だけでなく、人文知を使った判断が社会とどんな関係を生むのかを扱います。深井さんは、売上への効果もあるとは考えつつ、それは「ダイレクトではない」と述べています。
例えば働いている人たちであるとか、お客さんであるとか、取引先であるとか、地域であるとか、社会全体とかっていうものに対して、どのように関わっていくのか、
ノブさんは補足として、各セッションの登壇者がCOTENと一緒に取り組んできた人たちだと説明します。コテンラジオとの関わりが知られている企業だけでなく、「実は一緒にやっていたのか」と驚くような企業も登壇するため、かなり新しい情報が入るセッションになりそうだと話しています。
来てほしいのはどんな人? 「知ってもらう」から「実装する」段階へ
深井さんが今回のイベントに来てほしいのは、企業や組織のなかで意思決定を任され、組織や社会の未来を考えて形にしなければならない立場の人です。経営者に限らず、組織のなかで何らかの意思決定をしていると感じている人を想定しています。
深井さんは、参加者から学びたいとも話します。参加者が日々何に迷い、何を決めようとしているのかを聞き、そこに人文知をどう使えるかを一緒に考えたいという趣旨です。
当日は深井さんも登壇し、COTENの組織イベントとしてCOTENのメンバーも多数来場するそうです。登壇者、参加費、応募方法などの詳細は、概要欄の申し込みフォームで確認するよう案内されています。
ノブさんは締めくくりに、このイベントはCOTENのフェーズの変化を象徴する場にしたいと語ります。
ラジオを通して、より多くの人に人文知を知ってもらい、認知してもらう段階
人文知を本当に社会に実装していく段階
ノブさんは、NewsPicksの大きな協力を得て開催することにも触れ、当日はマレーシアから日本に帰って会場にいるので、ぜひ声をかけてほしいと呼びかけています。
まとめ
COTEN設立10周年を記念した12月4日のイベントは、NewsPicksとの共催で、AI時代に人文知を組織の意思決定へどう生かすかを、実際に取り組んできた企業とともに考える場として企画されています。
- 2026年12月4日、COTENとNewsPicksの共催で、組織の意思決定層向けのイベントが開かれる
- 開催の背景には、AIの急速な進化のなかで、技術に未来を決められるのではなく、望む未来を意思を持って作るべきだという問題意識がある
- セッションは「望む未来」「経営者による実践」「社会との関係」の3つで構成される
- これまで公にしにくかった、人文知を経営判断に生かした具体例を当事者から聞ける場になる予定
- COTENは、人文知を知ってもらう段階から、社会に実装する段階へ移りつつあるとしている



