ステンレスの蒸し器は米粉パンの救世主?
今回のテーマは「暮らしの道具は生活を少し変えてくれる」です。伏見さんによると、Sense of…には調理道具を中心に、暮らしを少し便利にしてくれる道具の記事がいくつも載っています。
最近取り入れた道具を聞かれたイトウさんが挙げたのは、蒸し器でした。竹製のせいろはカビが生えやすく扱いが難しいと聞いていたため、最初からステンレス製を選んだといいます。
(竹のせいろだと)絶対自分はもうすぐにダメにしちゃうだろうなと思ったから。だから最初からもうステンレスの蒸し器を買って。
イトウさんが蒸し器で蒸すのは野菜やお肉、そして米粉パンです。小麦をなるべく食べないようにしているイトウさんにとって、硬い米粉パンをどう温め直すかは悩みの種でした。
(米粉パンは)焼きすぎると硬くなるし、焼かなさすぎても硬いわけ。
米粉パンを蒸し器で蒸すと、トーストのようなカリッとした食感にはならないものの、ふわふわの柔らかい質感に仕上がるそうです。イトウさんはこれを蒸し器の一番のメリットだと話します。
一方の伏見さんは、引っ越し祝いでもらったエアフライヤーで米粉パンを焼いたことがあります。外がカリカリなのに中が半生という失敗もあり、蒸し器のほうがうまくいきそうだと納得していました。
外がカリカリになり、中が半生になることもあった
カリッとはしないが、ふわふわで柔らかい質感に仕上がる
せいろを遠ざけた、ちょっとした焦げ跡
蒸し器の話から、伏見さんは「道具は使いようで、結局は自分と相性のいい道具を見つけられるか」だと考えます。せいろのような素材は、きちんと拭いて乾かす手間がかかるため、ライフスタイルに向き不向きがあるという見方です。
伏見さん自身もせいろを持っていますが、最近は出番がないといいます。蒸し野菜の季節になっても、今の伏見さんは手軽な鍋料理にしてしまいそうだと話していました。
伏見さんがせいろから遠ざかった理由には、一部を火で焦がしてしまった経験もあります。黒焦げで一部欠けた程度で、まだ十分に使える状態だそうです。
なんかやっぱその失敗が、私と蒸籠の距離を遠のかせたなっていう感じ。
使えなくなったわけではないのに、小さな失敗が道具との距離を生む。伏見さんはそこにも、道具との相性の話が表れていると感じたようです。
木のまな板の手入れは誰にとって「大変じゃない」のか
伏見さんが紹介したのは、小田涼子さんがSense of…に書いた木のまな板の記事です。手が疲れない、安定感がある、包丁が長持ちするといった良さに加え、正しい手入れの方法もまとめられています。
伏見さんは、道具を愛用し続けられるかどうかは、道具そのものと手入れ、そして使う自分の掛け合わせで決まると話します。
長く使おうと思うと、やっぱり手入れしないとなかなか難しいよね。
木のまな板の手入れについて、伏見さんは風通しよく保ち、きちんと拭くこと、竹製のまな板なら時々オリーブオイルを塗ることを挙げます。コツさえつかめば意外と大変ではない場合もあるといいます。
ただし伏見さんは、「意外と大変じゃない」と感じるかどうかも人による、と付け加えます。
大変じゃないことでもすごい自分に結局合わない手入れってこともあり得るからね。
手入れのタイミングややり方まで含めて相性があると考えると、道具選びには自分のライフスタイルが映し出されることになります。
ChatGPTと3か月かけたフライパン選び
手入れをしながら同じものを使い続ける暮らしについて、イトウさんは「素敵だなと思う」と話し、伏見さんも「憧れる」と応じます。その憧れから、伏見さんは引っ越しの際にフライパンを入念に選び、3種類を買いそろえました。
フライパンは消耗品だとよく言われます。伏見さんは、テフロン加工の素材を体への影響から気にする人もいれば、手入れが難しいと感じる人もいると話します。何に一番使うのか、大きさをどうするのかも悩みどころだといいます。
すっごい3ヶ月ぐらいかけて、ChatGPTとめっちゃ会話して選んだんだよ、フライパン。
伏見さんがフライパン選びで重視したのは、自分に合うかどうかに加えておしゃれさでした。人が来たときにフライパンのまま出しても格好がつくようなものに憧れたそうです。
| 種類 | 経緯 | 特徴 |
|---|---|---|
| ステンレス | もともと持っていたもの | {placeholder} |
| 鉄 | 新たに買い足したもの | {placeholder} |
| 普段使い向け | 新たに選んだもの | 深めのタイプで蒸し器付き |
いい道具を揃えたのに自炊できていない?
道具をそろえた一方で、伏見さんは正直、最近ほとんど自炊できていないと打ち明けます。引っ越してからバタバタしていて、キッチンにゆっくり向かう日がほとんどないそうです。
なんかいいもの揃えても使わなきゃ意味ないよなみたいな。
買ったばかりの頃は、フライパンに油をなじませたり、鍋で最初にお米だけを炊いたりと張り切って準備していたといいます。イトウさんは、それを「あるあるだけどね」と受け止めていました。
伏見さんは、誕生日に木のまな板をプレゼントしてもらったことも明かし、「情けなくなってきた」と笑いながら記事の話へ戻します。
ストウブとブラウンのハンドブレンダー、愛用品のリレー
Sense of…の記事では、ライターたちがさまざまな愛用品を紹介しています。伏見さんによると特に人気なのがストウブ ── フランス発の鋳物ホーロー鍋ブランド。厚手で保温性が高く、煮込み料理や炊飯に使う人が多い鍋として知られていますの鍋で、ご飯を炊くのに使っている人もいるそうです。
イトウさんが自分も愛用していると挙げたのは、トウジュシオリさんの記事「料理を、うんと楽しくしてくれる道具たち」に登場するブラウンのハンドブレンダーです。
これ(ブラウンのハンドブレンダー)なんて私多分もう10、20年ぐらい使ってるかも。同じの。
トウジュさんも記事で2013年に買ったと書いていて、二人はブラウンのハンドブレンダーが長持ちすることに感心します。イトウさんの使い道は、みじん切りとスープの撹拌が中心で、アタッチメントでミキサーのようにも使えるそうです。
伏見さんは、長く愛用して大事に使っている人の話は響くと話します。道具を使えていない伏見さんにとって、もう一度頑張ろうと思えるきっかけになったようです。
アルミ鍋を磨く準備はできている?
伏見さんは、キッチンの道具には消耗してダメになっていくものが多く、そこに手入れを上手にこなすというハードルが加わると話します。
伏見さん自身も、アルミの鍋を磨こうとクレンザーと昔ながらの金だわしをそろえ、準備だけはできている状態だといいます。
今週末ぐらいには鍋磨こうと思います。
絶対やらないと思うよ。
イトウさんの鋭いツッコミに、伏見さんは「そういうとこから始まるってのもある」と返します。冬は鍋の出番が増えるので、自炊から離れていても鍋ぐらいはできるはずだと考えていました。
伏見さんはもともと料理が好きで、だからこそいい道具をそろえたといいます。時間が作れない今、この回の話題は自分を鼓舞するものになっていると話していました。
ル・クルーゼとハリオの雪平鍋、いい鍋は料理を変える?
ストウブのようなしっかりした鍋を持っていないイトウさんは、そうした鍋を使うと料理の仕上がりが違うのかを伏見さんに尋ねます。
伏見さんが煮込みに使っているのはル・クルーゼ ── フランスの鋳物ホーロー鍋ブランド。カラフルな色合いと重さ、高い蓄熱性が特徴で、煮込み料理に向いた鍋として人気がありますの鍋です。20代のとき、会社を辞める際の送別の品としてもらったもので、当時の伏見さんにとって初めての高級な鍋でした。
やっぱ焦げ付いたりとかはするけど、ちゃんと磨けばもう今だと20年ぐらいは経ってるかなって感じだから。
ル・クルーゼの鍋は重いぶん、全体に安定して火が入り、煮込みの時に頼もしいといいます。道具によって同じ料理でも変わるのかというイトウさんの問いに、伏見さんは「そうだと思う」と答えています。
ハリオの雪平鍋で鍋をしたい冬
伏見さんはご飯を電気圧力鍋で炊くほか、ハリオのご飯釜という雪平タイプの鍋も使っています。そのご飯釜が気に入ったことで、みんなで囲む鍋もハリオのステンレス鍋雪平でそろえたそうです。
1個いいお気に入りができると、そのシリーズ(で揃えたくなる)。
ハリオのステンレス鍋雪平は見た目がかっこよく、イトウさんも「おしゃれ」と評します。一人鍋には大きいものの冬に活躍するため、伏見さんは「みんなうちに鍋やりに来てほしい」と話していました。
ご飯釜を使う
ハリオのご飯釜(雪平タイプ)でご飯を炊く
気に入る
ご飯釜が良かったので、同じシリーズを使ってみたくなる
鍋もそろえる
みんなで囲む鍋もハリオのステンレス鍋雪平に
最後に伏見さんは、道具を大事に使うことは文化のようなものでもあると話します。イトウさんも、本当は1つのものを長年使ったほうがいいと応じました。
番組の終わりに、伏見さんは「やらないでしょ」と言われた鍋磨きを、今週末こそやると改めて宣言していました。
まとめ
蒸し器、木のまな板、フライパン、ハンドブレンダー、鍋と、二人の愛用品の話から見えてきたのは、道具選びにはライフスタイルが映るということです。手入れまで含めて自分に合う道具を見つけ、そろえたら使い続けることが、暮らしを少し変える近道なのかもしれません。
- イトウさんはステンレスの蒸し器を選び、硬い米粉パンをふわふわに温め直せるようになった
- 道具を愛用できるかは、道具・手入れ・自分のライフスタイルの掛け合わせで決まる
- 伏見さんはChatGPTと3か月かけてフライパンを選んだものの、最近は自炊できていない
- ブラウンのハンドブレンダーやル・クルーゼの鍋のように、長く使える道具もある
- 1つのお気に入りができると、ハリオの鍋のように同じシリーズでそろえたくなる






