AIの設計図をIKEAの説明書風にしたら?
ごうさんは、イベント出店で使うセットや小道具を自分でDIYしており、その設計図をAIに相談しながら作っています。
AIが出した設計図には寸法や構造が書かれていたものの、文字だらけで全然わかりにくいものだったといいます。
どうしたもんかなって考えた時に、ふと思って出した指示がですね、ちょっとこれ(設計図)IKEAの説明書風にしてよって言ったんですよ。
すると出てきたのがめちゃくちゃIKEAっぽくて、めちゃくちゃわかりやすくて。
ごうさんはこの体験を、AIへの指示の出し方の幅が1つ広がった出来事として受け止めています。
寸法や構造が文字だらけで書かれ、わかりにくい設計図
「IKEAの説明書風に」と指示し、パッと見てわかる設計図に
IKEAの説明書について、ごうさんは世界共通で使われるため各国の言葉に頼れず、手順や注意点をイラストで説明している点に注目しています。
ごうさんにとってIKEAの説明書は、言葉に頼らずに視覚的に、ミスのない形で情報を伝える優れた表現方法の1つだといいます。
同じ方向性の例として、ごうさんは東京オリンピックの開会式で話題になったピクトグラム ── 言葉を使わずに情報や指示を伝える単純化された絵文字・図記号。非常口や競技種目の表示などに使われますも挙げます。どの競技かが一目でわかるような、直感的に伝わる表現です。
ほかにも、各社が工夫した説明書や手順書、路線図、地図など、図でわかりやすく表現したものを目にしたことがある人は多いのではないか、とごうさんは話します。
「わかりやすい」の引き出しを増やすと何が変わる?
ごうさんが本編で伝えたいのは、日々「これはわかりやすい」と感じたものを覚えておくとよい、ということです。
自分にとってのわかりやすいなっていうのを集めることで、AIにもね、あ、こういう感じにしてなんか教えてよとか、アウトプットしてよとか(伝えられる)。
わかりやすい表現の例を手元に持っておけば、AIの出力を自分や周りの人にとってわかりやすい表現に加工させられる、とごうさんは説明します。
まねしてよい範囲はどこまで?著作権の2つの物差し
わかりやすい表現をまねる際の注意点として、ごうさんは著作権を侵害しないこと、また著作権的に問題がなくてもモラル的に行き過ぎたパクリをしないことを挙げます。
自分で使うDIYの説明書をIKEA風にする程度なら、私的利用の範囲で問題はないとごうさんは考えています。一方で、公開や販売など仕事につなげる使い方をするときは、最後の一歩手前で立ち止まって確認してほしいといいます。
著作権の線引きはケースバイケースで難しいとしつつ、ごうさんは目安となる物差しを2つ示しています。
この2つの視点を持っていれば、大きく踏み越えることはないだろう、というのがごうさんの考えです。
写真やUIもストックに。AIをもっと楽しく使うには
身の回りのわかりやすいものは、「わかりやすいな」で終わらせず、頭の引き出しに残したり、写真に撮っておいたりするのもよい、とごうさんは提案します。
AIに「こんな感じで出力して」と伝える際にその写真を渡せば、より洗練されたアウトプットになるといいます。
ごうさんは、見やすいウェブサイトや使いやすいアプリも同じだと話します。UI ── ユーザーインターフェースの略。画面のデザインやボタン配置など、利用者が直接触れる部分を指しますやUX ── ユーザーエクスペリエンスの略。サービスを使う中で利用者が得る体験全体を指す言葉ですの領域の使いやすさも、自分の中のストックとして貯めておけるものです。
それ(使いやすさのストック)をAIを通して使いこなす。これができると、なんかよりもっと楽しくAIを使うことができるというふうに思いました。
道の駅に置くか?知名度と利益の間で考える
後半はお便りのコーナーです。この番組では、AIに作らせた質問と、匿名質問サービス「マシュマロ」に届いた人間の質問を混ぜ、ごうさんはどちらか知らないまま答えていきます。
名前を知ってもらうのと利益を守るの、Goさんならどっちを取りますか?自分で焙煎したコーヒー豆をネットで少しずつ売っています。先日、近くの道の駅から「うちに置かせてほしい」と声をかけてもらいました。嬉しいんですが、売り上げの2割ほど手数料を払うので、1袋当たりの利益はかなり薄くなります。
道の駅の棚 さんから
ごうさんは、よくありそうな悩みだとしたうえで、いくつかの方向性を示しました。
| 方向性 | 内容 | ねらい |
|---|---|---|
| 値上げして置く | 手数料を払っても、払わない場合と同じくらいの利益が残る価格にする | 利益を守る |
| 期間を区切る | 売値を変えずに一定期間販売し、売れ方を見て契約更新時に条件を変える | 条件を見直す材料を得る |
| 段階的に減らす | 生産余力があれば手数料込みで売り、ネットの売れ方が増えたら道の駅の販売数を減らす | 利益率の高い売り方へ移る |
まあやってみてもいいんじゃないかな。まずは多少手数料を払われても。要はそこで売れるかどうか、需要があるかどうかっていうテストもできるし。
ごうさんは、店頭のPOPでどんな訴求なら買ってもらえるかをABテストするなど、知ってもらう・売ってもらう以外の活用方法もあると話します。
そのうえで、二択で考えるのではなく、この先どうしていきたいかから、今回の販売機会をどう位置づけるかを明確にするとよい、と答えています。
説明書を読まずに組み立てたら、ネジが3本余った
説明書を読まずに本棚を組み立てたら、最後にネジが3本余りました。ちゃんと立ってはいるんですけど、ちょっと怖いです。Goさんは説明書を読まずに始めて後で困ったことはありますか?
余ったネジ さんから
ごうさん自身は、できると思えば読まずに始めることもあるものの、ミスすると危ないものは基本的に説明書を読むといいます。
その3本(のネジ)が予備とかならいいんだけど、予備が3本入ってますって説明書に書いてるかもしれないじゃないですか。
説明書は隅から隅まで読む必要はなく、わからないところだけ読み返すのでもよいとごうさんは話します。不安なら、余ったネジについて「ミスしていそうなポイントはどこか」とAIに聞くのもよいと提案しています。
模試だけで止まらないために。小さく始めて大きくする時期は?
前回のリスクの回、ちょうど資格の勉強で迷っていたので、何度か聞きました。いきなり本番の試験に申し込むのはやめて、まずは模試だけ受けてみるというサイズに切ってみたんです。ただ、小さく切ったら切ったで、いつまでも模試のまま本番に進めない気もしています。Goさんは小さく始めたこと、どのタイミングで大きくしていきましたか?
模試の帰り道 さんから
僕の言いたかったことがなんかずれてる気はしてます。それ(模試)だけ受けて本番の試験を申し込まないのはないと思っているので、本番の試験は申し込みましょう。
ごうさんは、本番に申し込めばやるしかない状況になると話します。練習を重ねて準備ができたら本番に臨むという「できるようになったらやる」スタンスは、アンチパターンだと考えています。
例として、ごうさんはこのPodcast自体を挙げます。喋りのスキルに自信はないものの、喋りの練習をしてから始めるとしたら、基準に達したかを判定できず、ずるずると先延ばしになるだろうといいます。
始める
やることのデメリットが大きくないなら、まず始めてみる
解像度が上がる
始めてみると、必要なものがはっきり見えてくる
後付けで準備
必要なものを後から頑張って身につけ、レベルアップしていく
地域おこし協力隊の任期後、残るか戻るか?
地域おこし協力隊として山あいの町に来て3年目です。任期はあと1年で、終わったらこの町に残って自分で仕事を作るか、都会に戻って会社員に戻るか決めないといけません。町の暮らしは気に入っています。でも仕事になりそうなものはまだ1つしか見つかっていません。Goさんは三豊で起業すると決めた時、何を決め手にしましたか?
協力隊の三年目 さんから
ごうさんが三豊での起業を決めた決め手は、自分のやりたいことに固執せず、お客さんに喜んでもらえるかどうか、つまり需要があるかどうかだったといいます。
好きなことで起業しようと準備を進め、いざ始めたらお客さんがいないという流れを、ごうさんはよくある失敗ルートだと考えています。
仕事にするってなった時に、必ず相手、お客さんがいて、そのお客さんに価値を提供すること、お客さんの課題を解決して、ビフォーアフターでお客さんに変化を与えなきゃいけないのが仕事です。
相談者の状況について、ごうさんは仕事になりそうなものが1つ見つかっているなら、すぐに並行して走らせ、残り1年で軌道に乗せる土台を作るべきだと答えます。ただし、本来は協力隊を始めると同時にやるべきことで、このタイミングでは遅いとも率直に述べています。
都会に戻ってキャリアを設計し直せるなら、それも十分ありだといいます。難しい場合、ごうさんなら別の地域で再び協力隊として働きながら、3年間で仕事を軌道に乗せるルートが現実的だと話しています。
迷うお客さんにどう声をかける?わたあめ屋から営業まで
イベントでわたあめ屋さんの前に立ったら6種類もあって、どれにしようか5分ぐらい迷っていました。どれも美味しそうなんですけど、わたあめだと味が想像しにくくて。Goさんは初めてのお客さんが迷っている時、どんなふうに声をかけて選んでもらっていますか?
わたあめの前 さんから
ごうさんは、「一番人気はこれ」「これとこれで迷う人が多い」と伝えて二択ぐらいに絞ることや、色で迷っているなら今日多く選ばれている色を伝えることを挙げます。
お客さんが何で迷ってるか、何で悩んでるかっていうのを、まあ聞いちゃうのが一番じゃないですかね。
お客さんの迷いがわからないまま提案してずれてしまうと、両方にとって残念な結果になる、というのがごうさんの考えです。
ごうさんは、この話がBtoBの営業にも通じると話します。提案のあと相手が黙ったとき、沈黙に耐えきれず「これぐらいなら値下げできます」と言ってしまう場面です。
その場合も、次々と新しい話をするより、「何に迷っていますか」「何を考えていますか」と聞き、相手が重視していることを一度確かめるのがよいとごうさんは考えます。相手の迷いを先に聞くことは、BtoBにもBtoCにも共通するコミュニケーションだといいます。
毎日更新の試行錯誤と、有楽町マルシェの告知
エンディングでごうさんは、毎日更新を続ける中で時間がなく、更新を落としかけていると明かします。今回は台本もいつもより軽めで、本編も短めになったそうです。
イベントが始まる時期や直前は毎日更新が難しくなるかもしれないとしつつ、ごうさんはできるだけ続けたいと話し、時間の使い方を日々試行錯誤しているといいます。
告知として、東京・有楽町駅前広場のマルシェに11月22日(日)11時から16時まで出店することが案内されました。ごうさん本人は行けず、別のスタッフが「三豊ふわりと」という6種類のフルーツわたあめを持っていき、試食も用意するそうです。
まとめ
今回のごうさんの話は、AIへの頼み方を広げるために、日常で出会うわかりやすい表現を意識して集めておくというものでした。後半のお便りでも、まず試す、相手の迷いを聞くといった、動きながら確かめる姿勢が一貫しています。
- AIの文字だらけの設計図も、「IKEAの説明書風に」と頼むと格段にわかりやすくなった
- 説明書、ピクトグラム、路線図、使いやすいアプリなど、わかりやすい表現を写真やストックとして貯めておくとAIへの指示に使える
- 公開や販売に使う前は「本物と誤認されないか」「本家に迷惑をかけないか」の2点で立ち止まる
- 模試だけで止まらず本番に申し込み、始めてから必要なものの解像度を上げていく
- わたあめ屋でも営業でも、お客さんが何に迷っているかを先に聞くのが一番







