長尺動画に舵を切った2週間の振り返り
この回の冒頭で、みずちさんは直近2週間の活動を振り返っています。パッとは思い出しにくいと言いつつ、今取り組んでいるのは長尺動画への注力だと話します。
みずちさんは、以前ショート動画を上げていた頃に「これじゃないな感」やネタ切れ感があったと振り返ります。そこに、来年1月にYouTubeの収益基準が難しくなるといった事情も重なり、長尺動画を追加してみる流れになったといいます。
時代はショート動画はもういいのかなみたいな感じで、じゃあ長尺動画ちょっと追加してみるかっていう感じになって、今頑張っているところです。
長尺動画は編集者さんを増やすなど、人が絡む取り組みです。みずちさんは、お金の面で焦りはあるものの、周りを困らせないよう慎重に進めたいと話しています。
人が絡むことを(長尺動画で)やっておりますんで、自分だけ焦っても周りの人を困らせるだけなんで、そこは慎重にいきながら歩みを進めていこうかなと。
同時に、みずちさんはYouTubeの勉強を進める中で、今後どう活動すべきかが頭の中でかなりはっきりしてきたと語ります。この回では、その気づきを深掘りしていくと予告しています。
失敗が多いときの気分転換をどうするか
ここからはお便りコーナーです。ラジオネームKさんから、最近失敗事が多く精神的にしんどい、しんどくなったときはどう気分転換しているか、という相談が寄せられました。
最近失敗事が多く、精神的にしんどくなっています。みずちさんはしんどくなった時はどのようなことをして気分転換などをしていますか。
みずちさんはまず、失敗が多いのは挑戦している数が多いからだと受け止め、そこは誇るべきだと答えます。自身のゲーム配信「ノーヒット戦レポ」でも、何百回と失敗しながらくじけずに続けていると例を挙げます。
失敗するってことはやっぱ挑戦してるってことなんですよ。今の失敗が全く無意味なものではないっていう風に考えるのが、まずちょっと楽になるかなと。
みずちさん自身は、気分転換は割と自分でできるタイプだと話します。人に話すときも、寄り添いや慰めの言葉が欲しいのではなく「結局どう解決すればいいのか」を気にするタイプだといいます。
そのうえでみずちさんは、相談者に友達がいるなら一度話してみるのもいいと勧めます。自分の中に欲しい答えを持っている人がいたり、寄り添ってもらうだけで気が楽になることもあるからです。
一人でどうにかするときのコツとして、みずちさんは「そこだけを見ない」ことを挙げます。失敗だけを考えすぎてネガティブに走るのは、これまでやってきたことの否定になり、何も生まないと話します。
さらにみずちさんは、感情と事実は分けたほうがいいと言います。悲しさや悔しさは大事にしつつ、事実ベースでどこが悪かったのかを切り分けるという考え方です。
テスト勉強を例に、みずちさんは、時間が足りなかったのか、勉強の仕方が悪かったのか、苦手なのに一人で立ち向かったのが問題だったのかと、原因を具体的に分けていきます。わからないところは先生や友達に聞くなど、方法はいくつもあると話します。
(失敗が)十年後、二十年後、三十年後にずっと響いたものになるのかって言ったら、ほとんどの場合はそうじゃないと思うんですよね。
最後にみずちさんは、過去は変えられないが未来は変えられると励まします。その失敗を「あの時失敗してよかった」と言えるようにするか、引きずり続けるかは、今後の行動次第だと伝えました。
数字の意味がわからなかったのはなぜか
ここからがメインテーマです。みずちさんは、YouTubeを管理するYouTube Studioのアナリティクスで、再生回数や平均視聴時間、コメント数などいろいろな指標が見えると説明します。
ただ、みずちさんはこれまでその数字を見ても「これが伸びたから何なのか」がわからなかったといいます。ところが最近、関口健人さんの動画などで勉強し直したところ、急に腑に落ちたと話します。
改めて勉強し直すと、「ああ、なるほどな」ってなったんですよね、急に。
みずちさんは、なぜ急に霧が晴れたように理解できたのかを考え、根本的なことを理解していなかったからだと気づきます。学校の勉強は順番に教えてくれるが、YouTubeは独学で誰も教えてくれないと対比します。
そのため、みずちさんは再生数やコメントが伸びないときに、告知を出す、問いかけをする、企画を見直すといった対処は思いつくものの、いつも「どうしたらいいのか」がわからなかったと振り返ります。
そもそもYouTubeは何を大事にする場か
みずちさんは、対処法の前に「そもそもYouTubeで活動するとは何を考えることか」に行き着いたと話します。出発点は、YouTubeが営利企業だという事実です。
みずちさんの整理では、YouTubeは広告収益で稼ぐため、アプリ内にたくさんの人を長く留めておく必要があります。だから滞在時間、つまりユーザーの視聴時間が重要になるという流れです。
その裏返しとして、投稿する側が大事にすべき指標は総視聴時間だとみずちさんは言います。長く見てもらうほど広告を挟めて収益につながるという、シンプルな理屈です。
YouTubeは営利企業
広告収益で稼ぐ必要がある
だから滞在時間が重要
ユーザーをアプリ内に長く留めたい
投稿側は総視聴時間を重視
長く見てもらうほど広告を挟めて収益になる
さらにみずちさんは、YouTubeは動画サイトではなくSNSだと指摘します。NetflixやHulu、Amazonプライムはお金を払って面白い動画を見に行く場ですが、YouTubeは無料で、広告から稼ぐ仕組みだからです。
面白い動画じゃなくて、みんなが見ている動画がより見られるようなプラットフォームになってるんですよ。
この理解から、みずちさんは「作るべきは面白い動画ではなく、見られているコンテンツを真似すること」だと考えるようになったと話します。まずは視聴者とYouTubeに好かれないと、おすすめされないという発想です。
みずちさんは、視聴者が動画を見つける経路として、ブラウジング機能と関連動画が非常に多いと説明します。逆に言えば、おすすめされないと9割以上の流入がなくなるといいます。
みずちさんは、こうした根っこを勉強せずに独自の試行錯誤ばかりしていたから伸びなかったと振り返ります。自分が考えていたのは枝葉の話で、根っこがわかっていなかったという気づきです。
そしてみずちさんは、YouTubeの勉強が楽しいのは自分事だからだと語ります。学校の勉強は興味がないことが多く頭に入らなかったが、変えれば収益や登録者に直結する今は、調べるほど楽しくなると話します。
なぜ目的を持たないと意味がないのか
もう一つの気づきとして、みずちさんは「ちゃんと目的を持たないと意味がない」ことを挙げます。田中Kさんの話を引きながら、抽象的なものを上位目標に置き、そこから具体を引っ張るという構図を紹介します。
(田中Kさんは)「目標にするのは、自分はどうなりたいかを目標にすべきだ」っていう風に言ってましたね。
みずちさんの整理では、YouTubeは超具体的な手段でありツールです。そのツールで何をしたいのかという目的がないと、どの指標を頑張るべきか、どんな配信スタイルにするかが定まらないといいます。
目的の例として、みずちさんは、稼ぎたい、有名になりたい、大手と絡みたい、商品を売りたい、友達を作りたいなど、いろいろあると挙げます。目的によって、必要な登録者数や集めるべき層も変わってくるからです。
みずちさん自身の目的は「普通に生活できるようになりたい」ことで、今年の目標は黒字化だと明かします。生活だけなら一人暮らしで20万ほどでいいが、それ以上稼ぐ理由の先には、まだ言語化しきれない上位目的があるはずだと考えています。
迷ったりする時って、目的地がないからとか、目的地を見失うから迷うと思うんですよ。あと現在地がわかんないとか。
みずちさんは、世の中の情報は方法論ばかりで「なぜインプを伸ばすのか」を誰も語れないと指摘します。それは個別具体の話になるため、記事や動画では踏み込めず、結局「あなたは何がしたいのか」を突きつけるしかないからです。
動画編集者との対話でわかった目的と手段
みずちさんは、動画編集者さんとの対話を例に、目的と手段の関係を説明します。「なぜ動画編集をやりたいのか」を聞くと、最初の目的はなんとなくの趣味や応援だったりするといいます。
みずちさんは、その気持ち自体はとてもありがたいとしつつ、目的をたどると手段が相対化されると話します。たとえば「会社を辞めても食っていけるスキルが欲しい」が目的なら、動画編集はあくまで一つの手段にすぎません。
一方、「みずちさんを応援したい」が目的なら、応援の手段は動画編集に限りません。みずちさんは、タイムスタンプ作成、配信参加、シェア、高評価、コメントなど、いろいろあると挙げます。
動画編集は数ある手段の一つ。資格取得や起業などでもよい
動画編集でなくてもよい。シェアやコメント、配信参加なども応援になる
みずちさんは、その中でなぜ動画編集を選んだのかという二番目の理由に、その人らしさが表れると話します。目的も応募理由も、掘っていくと複数の層があるという気づきです。
「AはBだ」で頭の霧を晴らす
みずちさんは、悩みや迷いを整理する方法として「AはBだ」という単純化を紹介します。誰が見ても確かにそうだと言える自明なことを、どんどんつなぎ合わせていく考え方です。
水は喉を潤すぐらい、あのAはBだみたいなぐらい単純化していくと、多分ね、頭の中の霧はどんどん晴れると思うんですよね。
具体例としてみずちさんは、「トマトは赤」「人間は死ぬ」のような当たり前を積み重ねると、世界が単純に見えてくると話します。実際にはもっと複雑に絡み合っているが、うまくつなぐと頭がスッキリするといいます。
みずちさんは、お金稼ぎでもこの思考を使うと説明します。お金は湧いて出ないので、お金を持っている人から得るしかない、ならどこに、どんな人が持っているのかと、当たり前を順にたどっていきます。
その延長で、みずちさんは、女性はグッズを買いやすい、男性は長時間配信を見てくれる、といった統計的な傾向から、女性にはグッズ、男性には広告収益という適性が見えてくると話します。
広告単価で稼ごうと思った時に、ショート動画を作るのはお門違いというか、変な話になってくるわけですね。広告単価めっちゃ低いんだから。
みずちさんは、この単純化を自分のYouTube活動にも当てはめます。YouTubeは営利企業、だから稼ぐ必要がある、稼ぎ方は広告とサブスクと手数料、といった自明な事実を連鎖させていく形です。
みずちさんは、こうして当たり前を連鎖させると「頭がいいね」と言われるような真理に近づくと言います。数学の公式のように、1足す1は2、2足す2は4と、自明なものをつなげていく感覚に近いと話します。
一方でみずちさんは、実際はもっと複雑だとも認めます。収益源が一つでない場合は枝分かれし、メンバーシップを増やすには「続きが気になる」「継続的に何か得られる」状態を作る必要が出てくるといいます。
抽象から具体へ降りきると、最終的にはサムネの色やクリック率の改善といった方法論に着地します。みずちさんは、そこはセンスや使える時間、リソースの話なので、サムネ師や動画編集者を雇う、雇えなければ自分で勉強する、と現実的に整理します。
新しい風を外から取り入れる
みずちさんは、前回のポッドキャストで触れた「風を運んでくる」話にもつなげます。自分にないものを手に入れるには、外から持ってこないといけないという考えです。
自分の中でこう、今ある材料だけで何か作ろうとしても、全く同じ材料で作られた新しい何かになるんで、結局中身変わんないですよね。
みずちさんは、誰かが新しい風や材料、調理道具を持ってきてくれれば、新しいものが作れると話します。人に頼ることも、こうした単純な理屈で説明できるといいます。
そのうえでみずちさんは、塩梅や立場、トンマナ、流行などいろいろな要素が絡むとしつつ、まず自分が何をしたいのかを明確にして言語化することが大事だと締めくくります。根本的に自分が何したいのかを言語化すると、人生が晴れやかになるかもしれないと語りました。
ポッドキャストの方針転換
最後にみずちさんは、この番組の方針について話します。これまでは自分の気づきや悩みを語ってきたが、今後は聞いてくれる人のモチベーションが上がる話をしたいと考えているといいます。
みずちさんは、作業中や寝る前に聞いてくれるリスナーが多いことを踏まえ、一緒に悩むより、「こういう風に一歩前に進めた」と伝わる回にしたいと話します。この回はそれを意識して話したそうです。
学んだことをそのままいきなり言語化するってのもなんかすげえ難しくて、どっから話せばいいんだろうとか。
みずちさんは、誰かと話すなら相手が知りたいことという明確な目的があるが、一人で語るのは難しいと振り返ります。これもまた、目的や目標の話につながると気づいています。
みずちさんは、少しずつ方向転換しながら、リスナーの頭や心、耳に残るポッドキャストを届けたいと語り、この回を締めくくりました。
まとめ
この回でみずちさんは、YouTubeを独学で勉強し直した経験から、まず根っこの仕組みと自分の目的をはっきりさせることの大切さを語りました。そのうえで、自明な事実を「AはBだ」と連鎖させて悩みの霧を晴らす思考法を、自身の活動を例に示しています。
- 失敗が多いのは挑戦している証で、感情と事実を分けて原因を切り分けると楽になる
- YouTubeはSNSであり、投稿側は面白さより総視聴時間とおすすめされることを重視する必要がある
- YouTubeは手段にすぎず、何をしたいのかという目的がないと注力すべき指標が定まらない
- 目的をたどると手段は相対化され、動画編集も応援も一つの選択肢にすぎないとわかる
- 自明な事実を「AはBだ」と積み重ねて抽象から具体へ降りると、頭の霧が晴れて方法論に着地する






